破れ傘刀舟悪人狩り:1(1-10)

第1話:1974.10.01:「闇に光る眼」

叶刀舟(萬屋錦之介)は子供の治療をし、掏摸・仙吉(小沢直平)に追われていると聞き財布を預けらその後に仙吉が殺され、刀舟が襲われ怒りで数人を斬り殺し、瑞光院に戻り寺男・仏の半兵衛(桂小金治)と弟子・伊庭弥九朗(織田あきら)が迎え、財布に義眼と紋の絵が有った。
上総屋喜八(内藤武敏)が娘の治療を頼みに来て、萬相談屋の稲妻のお蘭(江波杏子)が聞き間を取り持ち、弥九朗が金目当てと反対し、鷹の御前(内田朝雄)が用人(北川陽一郎)に刀舟の素性を尋ね殺害を命じ、上総屋が刀舟の往診を伝えた。
半兵衛がお蘭に砂糖の値上げを話し、むっつりお竜(ジャネット八田)が喪中の油問屋に連れ辻斬りで殺され紋が消され、刀舟は上総屋の娘・八重の目を見て手術が必要と言うが上総屋夫妻に手術が難しく費用を受け取り、帰ると居た太吉(小高まさる)と治療所が爆破された。
町奉行(幸田宗丸)が薬師問屋と上総屋と遊郭で遊び談合し、刀舟と弥九朗が襲われ紋が暗殺名簿で、お竜は片目の鷹の御前を見かけ刀舟に知らせ、翌日刀舟は八重の手術を行い、見張りとお蘭が襲われ上総屋が刀舟の刀を奪い黒装束の集団が押し入るが、刀舟は手術を続け上総屋は見守り手術は成功し、お蘭が刀舟に刀を渡し黒装束の集団を斬り上総屋に看病させ、鷹の御前に向かい義眼を見せ斬り殺した。


脚本:服部佳
監督:池広一夫

第2話:1974.10.08:「鉄砲傷が呼んでいる」

行列が襲われ水野忠邦(細川俊夫)が撃たれ屋敷に運ばれ、戸部伊織(嵯峨善兵)が立花主計(岡田英次)に屋敷を守らせ、大和屋五兵衛(中山昭二)が筧十蔵(菅貫太郎)から報告を受け林忠英(田中明夫)は水野の命を狙い大和屋は内部者を狙い、医師・玄庵(奥野匡)は弾の取り出しは難しいが叶刀舟(萬屋錦之介)なら可能と言った。
目明し(桂小かん)がお蘭(江波杏子)と伊庭弥九朗(織田あきら)に刀舟を探すと言い、お竜(ジャネット八田)と半兵衛(桂小金治)が博打を行い役人が刀舟の居場所を聞き、刀舟は外で虫垂炎の手術をし、お蘭は大和屋から水野の危篤の調べを頼まれた。
刀舟は帰り立花から重病人の治療を頼まれ、尾行者が襲い弥九朗が斬り、お蘭が弥九朗に来て刀舟に会い半兵衛が老中屋敷に尾行したが逆につけられ、立花に刀舟に再度頼み、筧が林に刀舟の事を伝え、刀舟を探しに出た家来が見張りに殺され、半兵衛と見たお蘭が攫われた。
立花は刀舟の治療を見て、半兵衛が刀舟に大和屋がお蘭に水野が危篤を告げ行方不明になったと告げ立花が全てを話し、お蘭は大和屋に責められ、刀舟は水野の治療を引き受け、大和屋にお蘭と500両で水野の命を売ると交渉し、刀舟は水野の治療へ行き、お竜と半兵衛と弥九朗がお蘭を助け出した。
筧が大和屋と林に刀舟の狙いを伝え大和屋を斬り林が自害し、疲れた刀舟を戸部が狙うが立花が説得し切腹し、戸部が止めて刀舟は立花から多くの患者が待っていると言い死に、刀舟は水野に拾った命と言い、待ち伏せた筧一味を斬り殺した。


脚本:浅間虹兜
監督:土居通芳

第3話:1974.10.15:「八州狼狩り」

刀舟(萬屋錦之介)と半兵衛(桂小金治)に、湯浅新兵衛(井川比佐志)が書状を渡たし切腹し処置し、お蘭(江波杏子)の命講で殺してくれと言われ、お蘭の講釈に弥九朗(織田あきら)がさくらになり、囚人百姓を連れる八州らを浪人らが襲い、興吉(稲吉靖司)と茂十(丹古母鬼馬二)と藤蔵(福山象三)が逃げお竜(ジャネット八田)に役人殺しの疑いと言い助けられた。
棺桶寺で湯浅が気がつき刀舟に死にたいと言い、茂十が来て半兵衛に仲間の助けを求め、お蘭が役人殺しの重罪で命講の仕組みを言い、刀舟が湯浅の命講の30両を要求し、藤蔵が無実と刀舟に言い残し死に、親爺(木田三千雄)や女や岡っ引きに聞き回り丁次(横山あきお)から聞き浪人らを襲い、お竜が尾行し平賀仙十郎(千波丈太郎)が奥沢伊織(川辺久造)に話しが違うと脅した。
弥九朗が無実と聞き興吉らを連れるが襲われ刀舟が興吉を助け、お竜が八州に尾行したと言い、湯浅が八州見回りが八州を襲うのを見たと言い、お蘭とお竜が賭博で奥沢と会い証拠の印籠を狙われると刀舟が助けた。
勘定奉行・稲葉主膳正(仲谷昇)に刀舟が、奥沢を襲ったのは八州見回りだと書状と証拠を見せ署名させ、奥沢と平賀らを半兵衛が棺桶寺に呼び出し刀舟が斬り殺した。


脚本:大野靖子
監督:村山三男

第4話:1974.10.22:「毒花は散った」

半兵衛(桂小金治)は岡っ引き・喜平次(橋爪功)に会い、死体を棺桶寺に運ぶと声がして刀舟(萬屋錦之介)に言うと、岡場所・鹿子に居たお里(工藤房子)で阿片に犯され閉じ込め回復を待つと言い、鹿子が全員殺され、火付け改め・寺田耀蔵(加藤武)が喜平次から聞き刀舟に行くと、お里が苦しんでいた。
寺田は喜平次に矢島銀次郎(和田浩治)を探させ、頭・剛三(富田仲次郎)が矢島に身請けの見張りを求め、人質・お咲(今出川西紀)を連れ1人だけ堅気になれないと言い、弥九朗(織田あきら)とお蘭(江波杏子)が半兵衛に阿片を吸ったお竜(ジャネット八田)を連れ、お里と閉じ込めた。
矢島は阿片取引で喜平次を見かけ、阿片におぼれる振りでお咲と逃げ、剛三は湊屋常右衛門(久遠利三)から矢島は火付け改め役人と言われ、矢島はお咲に火付け改めへの書状を頼み、刀舟が矢島の阿片症状を見て場所を聞き、お咲は書状を投げ込み、寺田が行くが空で、矢島が襲われ弥九朗と刀舟が追い払い、お咲が剛三が阿片を飲ませ女を売るが居場所を度々変えると言い、矢島が役人で利用されたと言うと刀舟は惚れていると否定し、お蘭はお竜から湊屋と場所を聞き出した。
湊屋が剛三に取引を言い、寺田が棺桶寺に来て矢島を責め斬ろうとすると刀舟が病人は殺させないと断り、お蘭が湊屋だと告げお咲が剛三一家の音造(木島一郎)を見つけ、刀舟と弥九朗に矢島が黒幕を見つけると言うが閉じ込めたが抜けだし、取引に弥九朗が襲い矢島が黒幕を長崎目付と言い斬られ、刀舟が剛三一家と湊屋を斬り殺した。


脚本:北一郎
監督:内出好吉

第5話:1974.10.29:「深海の聖女」

伊庭弥九朗(織田あきら)とむっつりお竜(ジャネット八田)が船で気を失ったお京(川島育恵)の船とぶつかり、叶刀舟(萬屋錦之介)が診察すると稲妻のお蘭(江波杏子)が来たが相手にせず仏の半兵衛(桂小金治)に埋蔵金の古文書を見せた。
弥九朗とお竜がお京を寺に運びこみ訴状を刀舟に渡し「海の底で娘達が泣いている」と言い残し死に、刀舟は三河の仏島へ身寄りを探しに出かけ、半兵衛とお竜が宝探しに出かけ、お蘭が襲われ弥九朗が助けた。
刀舟は船を出そうと役人に阻止され娘が喜平次(岩城力也)から神隠しと聞き、遊郭でお夕(池波志乃)に刀舟が聞き、半兵衛とお竜は役人(田原千之右)に咎められたが鉄砲で撃たれ、弥九朗は疾風の十郎太(藤山浩二)らに襲われお艶(園千雅子)に連れられ仲間に誘われ、お竜は捕らえられた。
喜平次とお夕が刀舟を襲い、喜平次が十郎太の仲間に撃たれ刀舟と半兵衛に事情を話し南国屋義兵衛(林孝一)が運んだ用金が船奉行・黒木内膳(中山昭二)に狙われていたと言い死に、刀舟は神隠しの海女に引き揚げさせていると知った。
お艶が弥九朗に海女の命を延ばせと命じ、弥九朗が薬を取りに来て刀舟らを島に運び、お夕がお竜に連絡しお艶を襲い、刀舟と弥九朗が十郎太一味を倒し黒幕を待ち、黒木と十郎太らが小判を取りに来ると一味を斬り殺した。


脚本:大野靖子
監督:土居通芳

第6話:1974.11.05:「どぶ沼の夜の花」

稲荷の丈吉(工藤堅太郎)が喧嘩で怪我しお市(中川三穂子)が叶刀舟(萬屋錦之介)を呼び治療し、丈吉が矢作の仁兵衛(美川陽一郎)の場所代を集め武蔵屋(玉川伊佐男)と鬼塚伊十郎(晴海勇三)が今は変わったと殴った。
半兵衛(桂小金治)が弥九朗(織田あきら)に丈吉に朝市を守っていると言い、武蔵屋と鬼塚が企みを話し丈吉が聞き、金谷の渡しで浪人が榊原真吾(北村晃一)を襲い荷物を丈吉が奪い逃げ、お蘭(江波杏子)が榊原の自害を見つけ刀舟に運び、お市が丈吉の持つ短筒を見て刀舟に相談に行くが榊原の手術中で会えなかった。
丈吉が武蔵屋から短筒と所場の交換書状を得て、武蔵屋が留五郎(城所英夫)にヤクザの仲間と話し、榊原が刀舟に短筒の言われを話し、丈吉が浮かれて言いふらし、半兵衛がお蘭に短筒探しの儲け話しを告げ、松沢民部(睦五郎)が武蔵屋から短筒を受け取り事を起こせと命じ、短筒の辻斬りが横行した。
刀舟がお市が説得する丈吉に短筒の行方を聞き、お市に丈吉が危ないと言い、お竜(ジャネット八田)が仁兵衛が短筒で撃たれるのをあい、松沢と武蔵屋が企むと半兵衛が聞き、刀舟が仁兵衛を手術で弾を取り出すが死に、武蔵屋が榊原を襲い刀舟が来るが死に、丈吉が武蔵屋を仇と言うが邪魔と斬り、刀舟と弥九朗が武蔵屋に乗り込み一味を斬り松沢に乗り込み斬り殺した。


脚本:津田幸夫
監督:土居通芳

第7話:1974.11.12:「忘却の女」

乗馬中の姫・綾(服部妙子)が弓で撃たれ弥九朗(織田あきら)が寺に運び、刀舟(萬屋錦之介)と半兵衛(桂小金治)とお竜(ジャネット八田)が遊ぶと、弥九朗が来て刀舟が手術し、近江屋徳兵衛(浜村純)が石田軍八(内海賢二)の腕を褒め、小山駿河守(菅貫太郎)が綾が帰らぬと聞いた。
お蘭(江波杏子)が刀舟に火事講で失敗と嘆き、近江屋が火事で材木が儲かると火付け人を殺し、小山が近江屋に確かめ探して薬草探しと医者を探し、仙吉(桂小かん)がお蘭に怪我の娘を聞き刀舟が知り、綾が気がつき半兵衛とお竜が聞くが何も憶いだせず、刀舟は記憶を忘れたと言った。
家老・岡崎頼母(高松政雄)が近江屋に借金引き延ばしに来て、近江屋は小山と出世の企みを話し綾探しを急がせ、お竜が着物を買い宇津木源三郎(住吉正博)が聞き刀舟に綾に会いたいと言い小山と近江屋が火付けを図っていると知り相談に乗ったと言った。
刀舟を清次郎(森川公也)が呼び出し、留守を小野田(藤山浩二)らが襲いお蘭と半兵衛を捕らえ、綾を殺そうとすると刀舟が戻り斬り殺し、火事の鐘を聞いた綾が記憶を取り戻し始め、宇津木が近江屋を襲い小野田に斬られ綾と刀舟らに戻り死に、綾は手紙を小山に届け呼び出し説得し、刀舟も出かけ石田と小山と近江屋一味を斬り殺した。


脚本:田代淳二
監督:宮越澄

第8話:1974.11.19:「三途の川の子守唄」

刀舟(萬屋錦之介)に倉田甚内(中田浩二)らが用事があると言い与七(江原真二郎)が来たか尋ね去り、半兵衛(桂小金治)が見て寺が忙しいと言い、大沼大蔵(北城寿太郎)が妻・お葉(八木孝子)に与七の居場所を聞き西海屋惣右衛門(名古屋章)が探していると言い、半兵衛が追い返されお竜(ジャネット八田)が尾行されていると伝えた。
お蘭(江波杏子)に与七が西海屋に追われお葉連れ出しを頼まれ、刀舟が倉田に尾行者の治療代を寄越せと乗り込み、弥九朗(織田あきら)と半兵衛にお蘭が相談に来て、お葉を岩造(武藤章生)らが待ち伏せるがお蘭らが連れ出し与七に連れ、刀舟は抜け荷絡みで与七が西海屋を強請ると考えた。
西海屋は倉田・大沼・岩造らを急かし、お蘭が倉田に襲われ、お竜と半兵衛はお葉を尋ね与七が出かけたと聞き、刀舟と弥九朗が与七を見つけ抜け荷を出せと言い寺に行き、与七は刀舟に鉄砲を見せ足を洗おうとしたと言い、与七が帰るとお葉が攫われ寺で鉄砲を取り返し去り、刀舟がそれを聞いた。
与七が倉田に乗り込み、お葉が西海屋に捕らわれ、倉田が鉄砲を見つけ与七を斬り、刀舟は倉田に乗り込み与七を見つけたが死に、刀舟が西海屋に乗り込み倉田・大沼・岩造らと共に皆を斬り殺した。


脚本:浅間虹兜
監督:土居通芳

第9話:1974.11.26:「遊女の挽歌」

日光の雨の中をおしの(浜木綿子)が病気の子を旅の医者・滝川玄竹(神田隆)に診せようとして諸井大三郎(中庸介)断られたが玄竹が診ようと5両を要求しおしのに言い寄り、診察せずに出発し子は死んだ。
3年後に仏の半兵衛(桂小金治)とお竜(ジャネット八田)とは岡場所の診察依頼に叶刀舟(萬屋錦之介)の居場所を教え、おしのがおひろ(水原麻記)と刀舟と伊庭弥九朗(織田あきら)に会い医者と聞き、おすえ(松木路子)が悪いと言い、おしのがおこん(川村真樹)に医者を信じるなと言った。
刀舟と弥九朗は弥兵衛から、おしのが金を貯めて仇討ちを狙うと言ったと聞き、印伝の藤造(富田仲次郎)がおしのに賭場荒らしを見つけると金を渡し、おひろとおつね(緋多景子)らが責め、お蘭(江波杏子)が怪我人賭場荒らし・木場の浅吉(小沢幹雄)を刀舟に連れ治療し、おしのは藤造から借金で連れられたおせん(林靖子)を預かり、女将に客を取らすのを遅らせるように言い、玄竹は藤造と金儲けを話し、刀舟がおしのにおすえの命が短いと言い、おしのがおせんと亭主の墓に行き医者に診て貰えなかったと話した。
お蘭がおせんに会いおしのから藤造が連れ岡場所にいると聞き、おしのは大三郎らの行列を見て刀舟に毒薬を売れと頼み、弥九朗が刀舟におせんに30両いると話し、おしのは浅吉を見つけ30両で玄竹殺害を頼み、玄竹と大三郎と藤造が岡場所に来て女将におせんを連れ帰ると伝えそれをおしのが聞き付いて行くと言い、弥九朗が襲われた浅吉を助けるが死に、おしのの仇が玄竹と知り、おしのがおせんの替わりに玄竹の家に行き斬り掛かるが大三郎に殺され、刀舟が来て玄竹を斬り殺した。


脚本:津田幸夫
監督:村山三男

第10話:1974.12.03:「三匹のカラス」

番屋で同心(仙波和之)が伊太八を痛めカラス組を聞き、かわら版売り(じん弘)が大和屋からカラス組が金を盗んだと言い、大和屋儀兵衛(小瀬格)の鍵を付けた榊権之助(高森玄)とお蘭(江波杏子)に見せ噂でカラス組を呼び寄せる事を頼んだ。
叶刀舟(萬屋錦之介)は元飾り職人・辰造(小栗一也)を治療して刺青を見つけ、お光(江夏夕子)と太吉(中村英生)が心配し、お蘭が仏の半兵衛(桂小金治)と弥九朗(織田あきら)と刀舟に悪同心・榊と大和屋がカラス組を罠を仕掛けると告げた。
清吉(浜田光夫)が辰造に大和屋の鍵作りを頼むが断られ、お竜(ジャネット八田)が誰か聞き重兵衛(桑山正一)が刀舟に来て診療所を作りたいと話し、刀舟が弥九朗に任すと言い、刀舟が辰造に来て清吉と岡っ引き(亀井三郎)を見かけ、清吉が岡っ引きを殺しカラス組と言い残し、辰造を重兵衛が訪ねたが断り、大和屋が榊に辰造が相鍵を作っていると言い待ち伏せを考えた。
カラス組が大和屋を襲い相鍵で開けると爆発し榊が重兵衛らを斬り殺し、お竜が清吉を匿い、辰造が刀舟と弥九朗に大和屋との関わりを聞き清吉が来て罠を告げ、辰造が奉行所に捕らわれ、刀舟とお蘭が大和屋に仲間だった辰造を救えと掛け合うと榊が来、辰造が死に聞いた刀舟が死体を引取、お蘭が大和屋に命を狙われ役人が大和屋を捕らえに来ると自害し、刀舟が榊を斬り殺した。


脚本:服部佳
監督:土居通芳

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