映画

宮本武蔵

慶長5年9月に関ヶ原の戦は西軍豊臣方の敗けと決り、新免武蔵(中村錦之助)と本位田又八(木村功)は戦で傷つき、戦場荒しの盗賊のもぐさ家・お甲(木暮実千代)と養女・朱実(丘さとみ)に救われ、宮本村で武蔵の姉・お吟(風見章子)は又八の許嫁・お通(入江若葉)と母・お杉(浪花千栄子)から武蔵が悪いと責められた。。
武蔵は朱実と、又八はお甲と親しくなり、ある日にお甲の家が野武士・辻風典馬(加賀邦男)一味に襲れ、武蔵は典馬を殴り殺した、お甲は又八を誘惑して姿を消し、残された武蔵は宮本村に向うが残党狩りが厳しく武蔵は関所を破った。。
七宝寺に宗彰沢庵(三國連太郎)は住み祭りで人が集まり、姫路役人・青木丹左衛門(花澤徳衛)が武蔵を召捕りに探し、お杉と淵川権六(阿部九洲男)とお通は青木にお吟を捕らえさせ、お杉は武蔵から又八は他の女と暮らすと聞き家に誘い入れ謀り、武蔵は逃げると青木からお吟は牢に居ると聞いた。。
武蔵は山に逃げ村の老人(高松錦之助)からお吟は日倉の牢に居ると聞き、お通は沢庵から飛脚の手紙で又八の絶縁状を受け取り、七宝寺和尚(小笠原章二郎)はお通に青木の酒の相手をさせ、沢庵は山狩り出される村人をみかねてお通と2人で山に行き、お通は笛を吹き誘われて来た武蔵に「捕るなら仏の慈悲」と告げて捕らえた。。
沢庵は村人らの意見を聞き境内の千年杉に武蔵を吊るした、沢庵は武蔵に人の道を説き思い上がりを咎めた、お通は武蔵を哀れに思い縄を切り武蔵を助け宮本村から逃げた。。
武蔵はお通と別れて捕えられているお吟を救けに行き、お通は姫路の城下・花田橋で武蔵を待ち竹細工屋・喜助(宮口精二)と老婆(赤木春恵)に助けられ、お杉は権六とお通を捕らえに旅に出た。。
沢庵は武蔵にお吟は無事と告げ、姫路城に連れ池田輝政(坂東簑助)に会わせ、天守閣の開かずの間に武蔵を幽閉し学問を習わせ、武蔵は赤松一族の亡霊を清める為に学問にうちこんだ、お通は喜助らと暮らし武蔵を待ち続けた。。
沢庵はお通を訪ねて、城の天守を見て待てば判ると告げた。


監督:内田吐夢。
脚本:成沢昌茂・鈴木尚之。
原作:吉川英治。
出演者:中村錦之助・風見章子・入江若葉・木村功・浪花千栄子・阿部九洲男・三國連太郎・花澤徳衛・坂東簑助・木暮実千代・丘さとみ・加賀邦男・宮口精二・赤木春恵・小笠原章二郎・大崎四郎・高松錦之助・有馬宏治・梅沢昇・片岡半蔵・浅野光男・石丸勝也。
製作年:1961年

お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷

享保元年に勝田藩で土蜘蛛党の蜂起が有り首領・永瀬大全(原健策)ら13名は処刑になり、まもなく当主・豊前守尚勝は急死し土蜘蛛党の祟りと噂され、以降は勝田藩江戸上屋敷は蜘蛛の巣屋敷と呼ばれ3人の姫・輝姫(雪代敬子)と振姫(横田真佐子)と小夜姫(三原有美子)がいた。
勝田藩上屋敷から腰元・弥生(月笛好子)が逃げ覆面の武士達に襲い、遊び人・お役者文七(中村錦之助)が見て侍達に金をたかり怪我した、文七は逃げ岡っ引き・だるまの金兵衛(沢村宗之助)と銀造(東日出雄)と長吉(森島欣作)に知らせた。
お半(桜町弘子)は三吉(加藤武彦)から文七の怪我を聞き手当てし、文七は秀太郎(中村米吉)とその母を見舞い、役者・中村歌六(中村時蔵)と中村しうか(中村芝雀)が稽古し、文七はおとよ(花園ひろみ)から金を借り父・歌六に追い出され、文七は真柄道場で真柄十太夫(香川良介)に会い、池田大助(中村嘉葎雄)に会った。
大岡越前守(片岡千恵蔵)は江戸城で老中・水野和泉守(山形勲)から嫡男・忠常の嫁相手・輝姫が土蜘蛛の精に操を奪われた投げ文を見せられ大助に調べを命じた、勝田駿河守(中村歌昇)は輝姫に理由を問い腰元・お千賀(喜多川千鶴)は土蜘蛛の精と聞いた。
文七は覆面の武士達にに襲われお半に元に逃げた、新谷八郎兵衛(中野文男)と丹沢大五郎(岡譲司)は藤川市之丞(徳大寺伸)と打ち合わせ弥生と松助(津村礼司)を殺し、永瀬七之助(原健策)が大日上人になり恨みのお経を詠んだ。
輝姫は松前屋多左衛門(進藤英太郎)から山村座の芝居に誘われた、お半と多左衛門らと掛川藩家老・内藤監物(薄田研二)らが歌六としうかの芝居を見た、文七は金兵衛から輝姫の事件を聞き、歌六が遊び人らに奈落で斬られ楽屋番・作右ヱ門(星十郎)と源造を疑うが先に殺された。
しうかはひいきに呼ばれ多左衛門に阿片で眠らされ土蜘蛛の精に襲われた、千賀は同心・石子伴作(片岡栄二郎)に事件を話し、文七は金兵衛から「しうかが輝姫の死体の側で見つかり捕らえられた」と聞き、越前守は白州でしうかと多左衛門を調べ、勝田家老女に事情を聞き大助に七之助を調べさせ、文七は越前守に事情を話した。
文七は按摩に変装して監物と多左衛門の話しを盗み聞き、大助と金兵衛と文七は墓地で弥生らの死骸を見つけたが大日上人が消えた、文七は武家に変装して寺に行き新谷と市之丞の根城をつきとめ、大助らと押し込むが大日上人の死体だけが有った。
文七は芝居の罠を考え、越前守は和泉守に土蜘蛛党としうかは無関係と告げ輝姫に代わる振姫の祝言を知り直ぐに進めさせ、勝田藩・滝川(日高澄子)が多左衛門と監物に知らせ、夜に文七はお半に屋敷を見張らせ忍び込み、土蜘蛛の精が現われ振姫を眠らせ襲う市之丞の変装と見抜いた。
文七は藩主と老女らに滝川と千賀と市之丞の仕業と告げると、2人は地下道に逃げ隣の掛川藩の屋敷に出た、文七は一味と争い、越前守と大助と捕り方がかけつけ「自藩の姫を老中の嫡男に輿入れさせるため監物がたくらんだ」と告げ一味を捕らえた。


監督:沢島忠
脚色:比佐芳武
原作:横溝正史
出演者:中村錦之助・中村時蔵・中村芝雀・中村歌昇・中村嘉葎雄・桜町弘子・花園ひろみ・雪代敬子・横田真佐子・三原有美子・岡譲司・中野文男・月笛好子・沢村宗之助・東日出雄・森島欣作・加藤武彦・原健策・津村礼司・赤木春恵・中村米吉・香川良介・山形勲・片岡栄二郎・松浦築枝・水野浩・日高澄子・加藤れい子・美山れい子・喜多川千鶴・高松錦之助・徳大寺伸・大東良・五里兵太郎・進藤英太郎・片岡千恵蔵
製作年:1959年

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