天保8年2月大塩平八郎乱の直後に11代将軍家斎は職を家慶に譲るが大御所となり実権は握り続け、改革派の老中・水野忠邦と御用人・水野忠篤(水島道太郎)が対立した。
忠篤らが重病人を庄屋に運び込み、代官所は暴れ馬を探す命令を出し、百姓が息子が馬に撥ねられたと榊大介(真夏竜)に告げ仏の半兵衛(桂小金治)に叶刀舟(萬屋錦之介)を探させ、半兵衛は矢車のお千(上原美佐)に頼んだ。
刀舟は稲妻のお蘭(江波杏子)と飲みお千に聞き行くが、村が役人に立入禁止にされ強行突破した、玄伯(小堀阿吉雄)が忠篤が手の施し様が無いと言うと忠篤に横井蔵人(藤巻潤)が医師が囲みを破ったと告げ、玄伯は刀舟を思い出した。
横井が刀舟に治療を頼むが断られ、横井は岩月左門(小松方正)と大御所の怪我と刀舟の対応を話し、刀舟は大介と飲むと横井に頼まれ命に重いや軽いは無いと言い、兵馬が半兵衛に刀舟の帰りを待つと言うと岩月やが乗りこみ、お千が刀舟と大介に告げ寺に戻り、横井は刀舟を怪我人に行かせたくない者が居ると聞き忠篤に知らせた。
忠篤は美濃部(中村竜三郎)と対策を練り、代官・瀬川矢五郎(勝部演之)が岩月から大御所と聞き、刀舟の仲間を全て捕らえ人質にすると言い、代官役人が大介と半兵衛を捕らえようとすると横井が守り、お千と百姓が捕らわれお蘭が刀舟に知らせた。
忠篤と美濃部に横井が刀舟を連れ怪我人を診て衰弱が激しいと言い、忠篤が横井に代官との交渉を約束したが刀舟は殺すと聞き、刀舟は手術し成功し、岩月は刀舟を恨み狙うが斬り殺され、忠篤が刀舟を城に招くが断り権力争いを責め忠篤らが斬ろうとすると大御所が止めた、刀舟を横井が代官所は手配済みと言い狙うと斬られに来たと見破られ自害し刺客が来るので江戸を離れろと頼まれた、刀舟は犠牲を無くす為に旅に出た。
脚本:淺間虹兒
監督:村山三男