花の乱:2(9-16)

キャスト2

その他の武将
畠山徳本入道(中井啓輔)
畠山政長(赤羽秀之):(「尾張守」)徳本入道の甥。
畠山義就(永澤俊矢):(「衛門佐」)徳本入道の子。
斯波義廉(博田章敬)
斯波義敏(長谷川恒之)
伊勢貞親(北村総一朗)
伊勢貞宗(長森雅人)
赤松満祐(北九州男)
赤松政則(渡浩行)
赤松則尚(小林大介)
京極持清(三浦賢二)
京極政経(山下晃彦)
大内政弘(藤岡弘)
一色義直(内藤達也)
一色義秀(松戸俊二)
武田信賢(土佐竜馬)
蜷川親元(伊東達広)
結城政胤(高橋守)
結城尚豊(益子智行)
六角高頼(山本龍二)
北畠教具(岡崎公彦)
飯尾左衛門太夫(大橋吾郎)
神保長誠(五代高之)
朝倉孝景(林邦史朗)
成身院光宣(赤星昇一郎) 太田垣光景(石田太郎)
浦上則宗(大塩武)
有馬持家(吾羽七朗)
上月左近将監(生瀬勝久)

第9回:1994年5月29日:米狂言

1461年2月京は室町時代最大の飢饉に襲われ願阿弥(篠田三郎)が死者を弔い、執事・伊勢貞親(北村総一朗)は問屋・近江屋二郎五郎(東野英心)に日野富子(三田佳子)から米の値段を下げろ言われると話し、富子は執事代・飯尾左衛門太夫(大橋吾郎)と近江屋からの賄を聞き義政が五山の米を洛中に施すと内緒で伝えた。
富子は飯尾と五山の当番衆を呼び米の幕府への納入を求めたが蓄えが無いと断られ、古米を告げると運搬が難しいと言われ、富子は内裏で後花園天皇(大出俊)に足利義政(市川團十郎)への口添えを頼み、富子は五山の僧侶代表・季瓊真蘂(加藤和夫)に企みへの荷担を頼んだ。
10日後に近隣の五山の領地から米俵が運び込まれ、見た大館右馬助(せんだみつお)とごう(小林幸子)は米が暴落すると思い値段を下げ、問屋は値段の下げを遅れたと考え、義政と細川勝元(野村萬斎)が富子を責めると、年貢でなく買い上げたと答え米俵を見せると籾殻だった。
富子は飯尾に願阿弥を探させ、義政が問うと願阿弥は富子を思い出し答え義政は季瓊らに死者の供養を命じ、施し米は奉行に任せると言い富子は飯尾に自身も寄進すると伝え、願阿弥は施し米を始め、富子は持ち物を米に替え施し米に送った。
義政は一色治部少輔(長谷川初範)と富子のふるまいを話し、慈悲の心に答えると考え富子に金搬出を伝え施し米と死者の供養で意見が別れ、供養が行われ富子は理解できなく願阿弥に会い見たものから目を背けられないと話した。


演出:小林武

第10回:1994年6月5日:将軍の母

高倉御所に日野重子(京マチ子)が住まい、1463年春に奇っ怪な事が起き今参局(かたせ梨乃)の亡霊が現れ、日野勝光(草刈正雄)に告げ日野富子(三田佳子)の世継ぎを望み、富子は足利義政(市川團十郎)に重子の見舞いを持ち掛け、義政は細川勝元(野村萬斎)から犬を見せられ兄・足利義勝(久我未来)の死を思い出し、勝元の正室・綾(鮎ゆうき)が挨拶し山名宗全(萬屋錦之介)の謹慎解除を願った。
富子は重子から宗全を味方にせよと聞き20年前に会い救われたと覚えていて、重子は琵琶の音に怯え、富子は勝元に宗全に会いたいと申し出謹慎と聞き疑問で力添えを頼み、勝元は義政に畠山義就(永澤俊矢)の反乱対応を宗全に任せたいと言い、義政は富子にもせがまれたと宗全呼び戻しを命じた。
宗全は京に戻り、富子が会い20年前に椿庄で話し絶滅を思い留まったと告げ柿の実をを話し、宗全は思い出し再会は因縁と考えた、宗全は河内に向かい義就を逃亡させた、義政は富子と重子を見舞い怨霊が憑いていると言い今参局の霊と語り、重子は気が振れ義政と富子が判らなくなり、7日後に他界した。


演出:小林武

第11回:1994年6月12日:逢魔が時

足利義政(市川團十郎)は妻・日野富子(三田佳子)に子が出来ず弟・義尋(佐野史郎)を次の将軍に考えた。
1464年3月の室町第で富子はあぐり(平栗あつみ)に侍女・こまの思い人の名を弥次郎で御所に出入りの酒屋と聞き、富子は所司代・多賀豊後守に会い今参局と同時に追放の大館佐子を呼び戻したいと告げ、義政は浄土寺で義尋に会い将軍を捨てたいと告げ、鼓の音に誘われ森侍者(檀ふみ)に会い盲目と知り名を偽り踊ると風の音で雅と言われ、義政は森侍者に誘われたが同行出来ないと断り、義尋と家来が探した。
富子は義政に行くと琵琶を弾き別の世界を彷徨う様で、富子の香は風流に欠け森侍者を思い出し逢魔が時に迷ったと言い、富子は弥次郎にこまを諦めろと砂金を渡すが断られこまは弥次郎を庇い、富子は思いを確かめたと言い許した。
所司代目付・骨皮道賢(ルー大柴)がごう(小林幸子)を訪ね大館右馬助(せんだみつお)に会い、蛍火(鶴田真由)を見つけると日野勝光(草刈正雄)と居て蛍火に名を尋ね、勝光は蛍火に富子が探し命を狙うと言い、勝光は富子から義政が香が好みでなかったと聞き、富子は勝光に真の父の名と5才まで預けられたか尋ね不安になると言った。
細川勝元(野村萬斎)は義政に山名宗全(萬屋錦之介)の子の養子とを告げ隠居もあると告げ、秋に金閣寺で能の宴があり義政と富子と勝元と宗全ら多数集まり、そこで義政が富子に将軍を退き義尋を将軍にすると告げた。


演出:黛りんたろう

第12回:1994年6月19日:地獄門

1464年秋、足利義政(市川團十郎)は弟・義尋(佐野史郎)を次期将軍にすると日野富子(三田佳子)に告げ、細川勝元(野村萬斎)は富子の力を削げると考え、富子は5日のお籠もりの行から戻り義政に見た夢を話し鬼の子が富子になったと告げ、山名宗全(萬屋錦之介)が来て将軍継続を望むが義政は拒んだ。
宗全は富子に子を産めと望み富子も同じで修羅場を共にすると話し、綾(鮎ゆうき)が養子を夫・勝元と宗全に連れ元は宗全の子同士と告げ、宗全は勝元は義尋の後見人になるなと言うが応じず対立し、義尋は義政の養子になり名を足利義視(佐野史郎)と変え、富子は対面前夜に酒呑童子(松本幸四郎)を思い出し、庭師・善阿弥(織本順吉)から義政が室町第から逃げたいと聞き若き日の義政と富子との出会い話し、義視が養子になり宗全が富子の子の処理を尋ねると、勝元と義政は仏門と答えたが義視は否定し、富子は義政の意志に従うと言った。
富子は日野勝光(草刈正雄)から養女・日野松子(久我陽子)を義視の妻に求められ、富子は勝光に夢のからくりを問い、義政に寝所に呼ばれ若き日の出会いで惹かれ合ったと言われ、富子は操られ周囲の仕掛けだと答えると義政は惨めと言い富子と抱き合った。


演出:黛りんたろう

第13回:1994年6月26日:和子誕生

1465年3月、足利義政(市川團十郎)は細川勝元(野村萬斎)に日野富子(三田佳子)が身籠もったと告げ、富子は義政に8月の岩清水参詣を望み、義政は足利義視(佐野史郎)を次期将軍という勝元に富子を敵に廻すと告げ、日野勝光(草刈正雄)が日野松子(久我陽子)を義視に会わせ、富子は宿老・山名宗全(萬屋錦之介)に義視が将軍になれば自身は無用になると言うと心配不要と聞き覚悟を決めたと告げた。
義政と富子は岩清水八幡宮に参詣し、森侍者(檀ふみ)の笛の音に勝元が誘われ高貴だと気で判ると言われ部屋で笛を聞き扇に富子の扇を思い出し、一休宗純(奥田瑛二)は森侍者が連れられ都に戻ったと聞き、勝元は森侍者から一休に育てられ旅に出て他者に連れられ都に捨てられたと聞き扇を借り、勝光から富子の扇は日野代々で対はどこか尋ね森侍者の扇を見せたが、勝光は無関係と否定した。
勝光はごう(小林幸子)と大館右馬助(せんだみつお)に森侍者を勝元の屋敷から連れ出し殺せと依頼し、蛍火(鶴田真由)は骨皮道賢(ルー大柴)に言い寄られ勝光が来て去り、右馬助が森侍者を一休の使いと偽り連れ出し命を狙うと笛を吹き間に斬れと言われたが笛を聞いた右馬助は斬れず、ごうは道賢と蛍火を見かけ止めようとして傷ついた。
右馬助は勝光に森侍者を殺し全て埋めたと伝え、傷ついたごうを見て道賢に蛍火を攫われ罰が当たったと言われ生き仏で殺せないと言うと、ごうは死んだ、一休は勝元を訪ねたが森侍者は姿を消したと聞き、正体を聞かれ日野家の娘で富子と名付けられたが5才で盲目になり今の富子は日野重子(京マチ子)が鬼に犯され出来た子で椿庄で育てられたが、5才で勝光に入れ替えさせられたと話し、勝元は2人の性格が判ったと言った。 富子が男子を産んだ。


演出:村上佑二

第14回:1994年7月3日:宗全謀反

1465年12月に足利義政(市川團十郎)は日野富子(三田佳子)と子に会うと、富子が幼名・春王を望み、1466年正月に足利義視(佐野史郎)の次期将軍の道が進められ日野勝光(草刈正雄)と宿老・細川勝元(野村萬斎)が義政に将軍継承を急がせ、宿老・山名宗全(萬屋錦之介)が義政が酒の早飲みを競い宗全が勝つが義政は将軍職は義視と言い、宗全は富子に義政に義視を見限れさす必要を告げ、暇乞いし訳は言わず疑うなと告げた。
尾張の斯波義廉(博田章敬)と斯波義敏(長谷川恒之)との間で家督相続の争いが起き、今出川第で宗全は義視に義政の隠居が遅いと告げ政所執事・伊勢貞親(北村総一朗)の春王擁立の動きを噂し、義視も義政の斯波家への独断の介入を疑問視し義廉復権の行動に賛同を受けた。
宗全は義敏討伐と義政討伐の噂を広ませ、左近太郎(尾藤イサオ)は配下から他言無用と言われたが富子に告げ、伊勢貞親は季瓊真蘂(加藤和夫)に宗全の物資調達を疑い義敏討伐と見せかける義政討伐の噂を話し広めさせ、富子は呼び出した勝光から義政の隠居が遅く噂の元を疑い春王擁立の謀り事と見えるが富子が元と考え、扇を見て対があると言い昔話しで富子の出自と父が酒呑童子(松本幸四郎)と話した。
富子は姉を案じると勝光は殺したと言い鬼の子が御台所となった事で多数死んだと話した、大館右馬助(せんだみつお)が森侍者(檀ふみ)を迎え、三条大橋下で骨皮道賢(ルー大柴)が蛍火(鶴田真由)を気遣い右馬助と会い逃げ、森侍者は蛍火と会った。
勝元が義視に宗全の言葉を尋ね謀反の噂が流れていると伝え、は征伐と告げ宗全の真意を考え、富子も宗全の真意を考えた。


演出:小林武

第15回:1994年7月10日:文正の変

1466年9月、室町第で日野富子(三田佳子)は山名宗全(萬屋錦之介)を助けたいと思い、政所執事・伊勢貞親(北村総一朗)と季瓊真蘂(加藤和夫)は足利義政(市川團十郎)に足利義視(佐野史郎)と宗全の謀反を話し、義政は義視監視を命じた。
富子は宿老・細川勝元(野村萬斎)に宗全の助命し、噂の元は宗全で義視を道連れに死ぬ覚悟と告げ春王の為に宗全を死なせたくないと伝え、勝元は管領・畠山政長(赤羽秀之)に伊勢貞親と季瓊真蘂に罪を被せると告げ、義政に義視と宗全に謀反は無いと伝え噂の元が貞親と真蘂だと言い、義政は迷った。
森侍者(檀ふみ)と大館右馬助(せんだみつお)が橋下で貞親の都落ちを見、真蘂と斯波義廉(博田章敬)も都を去り、義政は使者・日野勝光(草刈正雄)から義視へに伝えたが文正の変で義政は近習を失う結果になり、富子は春王擁立を失い宗全に謝り無念と言われ出自を話し実父の言葉を話し、宗全は諦めないと答え富子と思いを伝えあった。
宗全は畠山義就(永澤俊矢)に味方し上洛させ、畠山政長(赤羽秀之)は備え勝元と富子と宗全は一身同体と話し、富子は飯尾左衛門太夫(大橋吾郎)から勝元が宗全からの養子を僧籍に入れたと聞き戦状態と知り、宗全は養子を連れ帰らせ、年の瀬に義政と話し富子が義視との雪合戦を勧めた。


演出:小林武

第16回:1994年7月17日:富子対義政

1467年正月、日野富子(三田佳子)は足利義政(市川團十郎)と会い、宿老・山名宗全(萬屋錦之介)が出所し飯尾左衛門太夫(大橋吾郎)に予定を聞き畠山義就(永澤俊矢)の出仕を告げ翌日出仕し、管領・畠山政長(赤羽秀之)は義政の来訪を待ち一色義直(内藤達也)は翌日繰り下げと聞き、宿老・細川勝元(野村萬斎)と政長は狙いを話した。
翌日に政長と勝元は義政の義就邸行きを所司代・多賀が骨皮道賢(ルー大柴)らの手勢で阻ませるが、義政は宗全邸に行き義就と宗全と会い畠山家相続を聞き異論なしと答えた、政長は管領を解かれたが和睦に応じず、勝元は義政に呼ばれ畠山家相続に関わるなと言われたが断ると足利義視(佐野史郎)の後見人で宗全の狙いは春王の将軍就任と言った。
義就と政長は対立し、富子は勝元が義視担ぎ出しを望み、政長は勝元に義視担ぎ出しを望み、義視に家族を連れての出仕を求め畠山家内紛で御所内移動を伝え、翌日に義視と日野松子(久我陽子)と千寿王は御所に行き、富子が松子を迎えた。
政長は義視が帰らず宗全の備えで勝元に加勢を求めたが戦は否定し、義就は宗全に政長攻めを伝え聞いた宗全は勝元を引き出す為に戦支度を命じ、政長は立ち退きを決意し館に火を付け、応仁の大乱が始まった。


演出:黛りんたろう

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