長崎犯科帳:3(21-26(e))

21:辻斬り犯人を追え:8月24日

辻斬りが続発し、医師・稲村鬼堂(小松方正)と息子・小太郎(西田健)が大工・松五郎を診察し南蛮薬を調合し、帰途に辻斬りに会い三次(火野正平)とお文(杉本美樹)が木暮(田中邦衛)に運ぶと傷が不審で妻・お園が来るが死んだ。
木暮はお園に腹の悪性出来物が死因と言うと稲村が直ると言ったと聞き、稲村が来て親切な事を言い、平松(萬屋錦之介)に木暮が稲村の不審と辻斬りの道具がメスと言い、平松は辻斬り被害者が病人と聞いた。
平松は米問屋・堺屋(増田順司)と娘・雪絵(今出川西紀)に会い商人が稲村に診療所を作る計画を聞き、稲村が妻・お種(真山知子)を診ていると聞き、雪絵が稲村に平松が体が悪く診て欲しいと告げ、聞いた木暮が藪医者の見立てと言い辻斬りの関係を疑った。
三次とお文が稲村の患者を尾行すると家に帰り、襲われた千吉が犯人が小太郎と言い、平松の白州で稲村が一緒にいたと述べ木暮が患者の病が進んでいると言い、町年寄・堺屋が稲村が弁護し、小太郎を解き放ち、鬼堂と小太郎にお文が診察に来て傷を見せると捕らわれ、鬼堂が殺しに行くとお文が逃げ、稲村親子が堺屋に診療所等の建設を話しお種が薬を盛るのを雪絵が見、飲んだ堺屋が倒れた。
雪絵が平松に堺屋が薬を盛られたと話し、稲村が長崎の豪商に金の工面を説得しお種と芝居すると、雪絵が止め小太郎が連れ去り、役人が堺屋を毒殺の疑いで連れ、稲村の家に金が集まりお種が役人が堺屋を連れたと言うと殺され、闇奉行の千両箱が爆発し三次とお文と木暮と闇奉行が稲村一味を殺害した。


脚本:鴨井達比古
監督:丸山誠治

22:子の刻心中:8月31日

平松(萬屋錦之介)に三次(火野正平)が大国楼の女郎・千春(関根世津子)を紹介すると直訴し、薬種屋の娘・雪で父の自害に関わる角屋伝造(田中明夫)の取調を頼むと自害し、平松は木暮(田中邦衛)から角屋のやり方が巧妙で身代を潰し娘を攫うと聞いた。
角屋は利助(木村元)から田島屋治兵衛(石垣守一)と娘・おとき(水原麻記)を聞き、賭場で田島屋をおときの借金証文で誘い、与之吉(石山律雄)がおときから心中を言われ訳を聞き、三次が木暮に誘うがお文(杉本美樹)と難しいと言った。
与之吉はおときから父から20両で売られたと聞き、主殺しで江戸から逃げて来たと打ち明け30両を渡し、死ぬときは一緒と確かめ、田島屋はおときに礼を言い、角屋は絡らまれた男を殺しおときが目撃したが知らないが会えば判ると役人に言い、利助が身代わりに役人に与之吉を捕らえさせ、おときは否定し平松が会い与之吉との関係を聞き、犯人の姿を聞き与之吉の罪を利助が知っていると聞いた。
平松は角屋を呼びおときが確認し翌日呼び出せと役人に命じ、利助は平松の企みを見抜き田島屋がおときに証言を止めろと博打に負けたと頼み、翌日白州で平松におときは誰も見ないと言い、平松はおときは与之吉しか頭にないと考え利助を探させた。
おときは与之吉に子の刻に参ると伝言させ、平松は加田(新克利)から聞き2人が同時刻に自害したと知り、木暮はお文と三次に闇奉行が待てないと言ったと告げ、角屋に乗り込み利助と角屋を斬り殺した。


脚本:播磨幸治
監督:戸田康貴

23:風の噂の孫七郎:9月7日

彦太(大門正明)が屋根で暴れ逃げた、大黒屋手代が死体で見つかり孫七郎の印が残され、加田(新克利)が平松(萬屋錦之介)に伝え20年前に殺された十文字屋の生き残りで西国屋が当時の奉行と行った陰謀との噂を話した。
彦太が孫七郎が帰ると話し自分だと言い奉行所に捕らえられ、三次(火野正平)が見てお文(杉本美樹)に話し、平松が白州で彦太に証拠を求められ西国屋の主・長兵衛(須藤健)と一番番頭・徳助(山本清)が狙いと言い、入牢させられた。
平松は木暮(田中邦衛)から孫七郎の噂を聞き調べを頼み、徳兵衛と徳助が孫七郎の防ぎに用心棒を雇うと言い、2番番頭・源次が武士に孫七郎と名乗られ斬られ、お文が見て釈放された彦太に三次が長兵衛の妾を断り虐待され病死したおなか(野村けい子)への恨みを聞いた。
徳助が用心棒・溝口新之介(浜田晃)から孫七郎を演じているとその気になると言い、徳助は西国屋乗っ取りで長兵衛殺害を計画し、平松は7日を警戒し、溝口が長兵衛を殺害し徳助を傷つけ、徳助が助けを呼び、逃げる溝口に木暮が会いと斬り掛かり役人が追うと海に逃げた。
三次が主人になった徳助を見張りお文と不思議と言い、闇奉行が木暮に孫七郎が偽と確かめたと伝え、平松が徳助を呼び賄賂を受け取り、木暮と三次とお文と彦太はおきく(牧よし子)婆さんから孫七郎が海で死んだと聞き墓で位牌を見たが彦太は信じなく、溝口が見ていておきくを殺害し、木暮と闇奉行は徳助と偽孫七郎が会うのを見張り、彦太は孫七郎に変装し徳助と溝口が会うと彦太が襲い徳助に斬られ、木暮と闇奉行が来て溝口と徳助を斬り殺した。


脚本:猪又憲吾
監督:森崎東

24:悪い奴らをあぶりだせ:9月14日

男が商人を銃殺し、油問屋・山城屋(庄司永建)に出入りの鬼熊が若旦那殺害は赤松屋(内田稔)出入りの虎松(潮健児)の手下と言い、鬼熊(高杉玄)らと虎松らが殺し合い、油問屋の争いに広がった。
赤松屋は虎松に油は商品がなく売らず山城屋のせいにし値上がりを待つと言い、山城屋は逆に虎松の紛争で自分の店の輸送を襲わせ、油がないと休業にし、木暮(田中邦衛)が三次(火野正平)とお文(杉本美樹)に平松(萬屋錦之介)が何もしないと話すと、小春が病で木暮に運ばれるが油不足で暗く手術が出来ず死んだ。
木暮は奉行所に乗り込み、加田(新克利)が平松(萬屋錦之介)に伝えしくじったと言い赤松屋と山城屋を呼ぶが油がないと言い逃れ、長崎で油が有っても無関係と言い、平松は虎松と鬼熊を呼び暴れた者を獄門を命じ商売を中止を命じ、加田に油探しを命じ唐人屋敷を疑い、頭取の仲裁人(見明凡太郎)が仲裁させた。
赤松屋と山城屋は仲裁前に助っ人を呼び合い、鬼熊らと虎松らが争い、殴り込む木暮をお文が止めるが聞かず三次に告げるが相手にせず、沢田一馬(太田博之) が唐人屋敷で油を見つけ聞いた平松は宴に乗り込み加田に油を取りに来た者を捕らえろと言った。
木暮が手打ちに忍びお文も来て、平松は見つけた油に火を付け、手打ちの赤松屋と山城屋は火事を知り駆けつけ様とすると木暮とお文が襲い三次が助け、唐人屋敷で油を運びだす者を奉行所が捕らえ、木暮とお文と三次に闇奉行が来て一味を殺害し、木暮らは闇奉行の火傷を治療した。


脚本:池田一朗
監督:森崎東

25:欲ボケ野郎は海へ沈めろ:9月21日

巳之吉(中田博久)と駒八(江角英明)が船で探し綱を引き上げると茂作が死に、竿銅が海に沈むと海底に放置され、木暮(田中邦衛)とお文(杉本美樹)に茂作が運びこまれ潜水病で死に最近続くと言い、平松(萬屋錦之介)が沢田一馬(太田博之)とチェスをし帰し、木暮から竿銅探しで多数の漁師が死んだと伝え、備前屋(犬塚弘)に巳之吉と駒八が弥吉(本郷直樹)を伝え金に転ばぬと言い、弥吉とお美代(ホーン・ユキ)が海辺で会うと盗賊が弥吉を狙い、お美代が竿銅を心配した。
平松と三次(火野正平)とお文が海を見張り弥吉を連れて行く先を調べさせ、お文はお美代に会い相手が弥吉と聞き、ヤクザらが弥吉を襲い駒八が助け酒に誘い三次が尾行し飲み屋に連れ女・お幾(横山リエ)が酒を飲ませ、三次が見つかり殴られ、弥吉は遊郭に連れられ巳之吉と備前屋が来て酔い潰された。
弥吉は目を覚ますとお幾がいて駒八がヤクザの愛人と脅し金を要求し潜れと言い、お文はお美代にオルゴールを聴かされ弥吉の救助を頼まれ、平松は木暮に三次の不明を話し、平松は町会で公儀隠密として三次の似顔絵を見せ殺されると公儀の処置があると告げ、占い重傷の三次が戻り木暮が手当てし、平松は木暮に竿銅狙いが備前屋と目をつけた。
備前屋と巳之吉が手を引くと言い、駒八とお幾が別とやると言い去り、お美代は戻ったが人が変わった弥吉を海に追い、平松は弥吉が戻ったと聞き、お文が弥吉に説教しお美代が悲しむと言い、駒八が弥吉を海に潜らせ竿銅を引き揚げ、弥吉を狙うと木暮と三次とお文と闇奉行が助け駒八らを斬り、襲った巳之吉一味を斬り殺し竿銅は海に沈み、備前屋とお幾に闇奉行が来て斬り殺した。


脚本:下飯坂菊馬
監督:渡邊祐介

26(最終話):さよなら長崎 また来るぜ:9月28日

丸山で女が盗人と這わされ、長崎芸者は他国の芸者が長崎に入る事を奉行所に禁止させ制限に応じいじめが流行った、木暮(田中邦衛)とお文(杉本美樹)と三次(火野正平)が凧が上がらぬと言い後40日で奉行が帰ると話した。
平松(萬屋錦之介)と加田(新克利)が遊郭でおゆう(佐野厚子)と遊び一年交替で、原島三左衛門(加藤嘉)は町年寄りらに闇奉行を捕らえられるのは平松だけと言い若者の辞退が増えたと言い誓詞を出すと頭取の指示を言うが、加賀屋(川合伸旺)は反対し元締・太郎左(梅津栄)に江戸芸者を聞き駄目なら唐人に売ると言った。
三次はおゆうに見とれるが親分が手を出すなと言い、加賀屋がおゆうを口説き断られ長崎芸者の恐ろしさで脅し、おゆうは沢田一馬(太田博之)と帰り奉行に会いたいと思い、太郎左が芸者らに1年過ぎたと門出とおかね(ひろみどり)と酒で薬を飲ませ唐人売りに運ばせ、平松は原島から加賀屋以外の誓詞を見せられ頭取の意向を聞き、木暮に話すと続けると言い、おゆうはおかねらに呼ばれ加賀屋に聞いたと客を取ったと折檻を言われ襲われると三次が助け、おゆうは叶わぬ恋と言い太郎左に相談すると加賀屋は認めないと言い、おゆうは平松を追って来たと言い薬で眠らせられた。
おゆうが行方不明で家が空になり、猪俣(高峰圭二)は加賀屋の嘘と芸者を捕らえ責め、平松は芸者の後で会った者を探させ、木暮に手紙でおゆう探索を頼み芸者が消え唐人船が出て加賀屋が絡むと言い、三次は助け太郎左に行ったと言い、沢田に聞くと芸者と探し、平松は加田によそ者芸者を調べさせ大阪商人・弥太郎に会い、弥太郎と太郎左と加賀屋がグルと木暮に告げ証拠探しを頼んだ。
木暮とお文と三次は公儀船番所としり、闇奉行らが弥太郎と太郎左と加賀屋を襲い斬り殺し、闇奉行だけが女らに行き見張りを殺しおゆうを助け他の縄を解かせ、平松は他国の芸者制限を撤廃し、長崎を去り3人が見送った。


脚本:池田一朗
監督:渡邊祐介

感想:

長崎が舞台なのが特徴だ。
事件や悪事が多彩になった。
闇奉行カルテットもバランスが良い。

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