花の乱:3(17-24)

キャスト3

朝廷
後花園天皇・上皇(大出俊):義政が将軍だった頃の、時の帝。
後土御門天皇(川野太郎)
一条兼良(内藤武敏)
二条持通(藤木悠)
烏丸資任(水谷貞雄):重子の従弟。義政の従叔父
勧修寺教秀(水野強彦)
土御門久光(ユキオヤマト)

その他
一休宗純(奥田瑛二):自らを狂雲の子と称する高僧
日野富子(大野麻那)→ 森侍者(檀ふみ):物語の影の主役と言える役割。
骨皮道賢(ルー大柴):赤松家元家臣の浪人。
季瓊真蘂(加藤和夫):僧
願阿弥(篠田三郎):僧
善阿弥(高品格)(織本順吉):庭師
吉阿弥(左右田一平)
酒呑童子(松本幸四郎):富子(主人公)の実父。
伊吹三郎信綱(役所広司)(黒田勇樹):富子とは兄妹同然に育つ。
伊吹十郎太(勝野洋)
八木重直(坂西良太)
一色治部少輔(長谷川初範)
筒井右門(草薙幸二郎)
左近太郎(尾藤イサオ):質屋
近江屋二郎五郎(東野英心):米問屋
ごう(小林幸子):女郎屋
たまがき(濱田万葉)
大館右馬助(せんだみつお)
斉藤六兵衛→庄助(今福将雄)
武三(松熊信義)
熊谷大八郎(中村歌昇)
熊谷重蔵(粟津號)
佐助(坂本あきら)
赤鬼(ストロング金剛)
青鬼(清川均士)
甚兵衛(大宮悌二)
与市(高橋克実)
長塩八郎(真実一路)
あぐり(平栗あつみ):侍女

第17回:1994年7月24日:応仁元年

室町第の側の上御霊社の森で畠山政長(赤羽秀之)と畠山義就(永澤俊矢)が向かい合い最初の闘いが始まり日野富子(三田佳子)は宿老・山名宗全(萬屋錦之介)と大乱に道を踏み出した。
1467年正月18日上御霊社の闘いが始まり、富子は飯尾左衛門太夫(大橋吾郎)から宗全と斯波義廉(博田章敬)の義就への加勢したが、細川勝元(野村萬斎)に動きなしと聞き、足利義政(市川團十郎)は一色義直(内藤達也)に畠山家のみの争いと言うと宗全らの加勢を聞き勝元に動くなと伝えた。
宗全は勝元の出陣を待たせ、勝元は所司代・多賀に政長のみの救出を命じ取れると宗全軍の松若丸と出会い殺し、義就方が攻め込むが政長は消えていて、富子と宗全は政長と勝元を批判し、森侍者(檀ふみ)に蛍火(鶴田真由)が立て看板を読み勝元を批判した内容で、勝元は政長を領地に逃がし耐えろと告げた。
義政は富子を招くと居らず宗全らと饗宴を行い、勝元を呼び後で富子が義政に行くと一色義直が不要と止め、義政は勝元と足利義視(佐野史郎)の将軍就任を話し、富子は飯尾左衛門太夫(大橋吾郎)に勝元を呼び実子が可愛いと言うと大名と将軍は違い主人の意向に添うと言うと、富子は義政はいつか変わると言った。
勝元は義視に来春の将軍就任と言うと日野勝光(草刈正雄)は遅く反対派も多いと言い、勝元は反対派は数で春王を担ぎ5月に事を起こすと言い、5月に地方で戦闘が起こり勝元らが備えを固め室町第を包囲し、宗全は仲間に集結を命じとうとう立ったと考えた。


演出:黛りんたろう

第18回:1994年7月31日:室町第包囲

右京大夫・細川勝元(野村萬斎)率いる東軍が室町第に勢力を集め、山名宗全(萬屋錦之介)率いる西軍は終結が遅れ孤立し応仁の乱が始まった。
1467年5月24日勝元は室町第を占拠し、足利義政(市川團十郎)に御所警護と告げ、義政は早期の決着を求め、日野富子(三田佳子)は飯尾左衛門太夫(大橋吾郎)に春王(高田遼太)の安否を気遣い向かいに行かせるが出入り禁止で、足利義視(佐野史郎)と日野松子(久我陽子)と千寿王(根岸健太)が御所に入り、勝元は義視に総大将を求めた。
富子は勝元が春王人質と考え、畠山政長(赤羽秀之)と骨皮道賢(ルー大柴)らが勝元軍に加わり、勝元は1万2千の西軍に対し明後日に8万になる大軍で総攻撃すると伝え、宗全は富子を案じ少数だが援軍が集まらず個々に動くと伝え飲み明かし、加賀・赤松政則(渡浩行)は西軍の宴を堀川戻橋で見ると、森侍者(檀ふみ)が橋を渡った。
義政と日野勝光(草刈正雄)と義視と勝元が大義を話し、富子は勝光に勝元は敵と言うと咎められ西軍は逆賊になると聞き、一休宗純(奥田瑛二)は勝元に会い森侍者を探し勝光に尋ね死んだ噂を聞き鬼と責めると勝光は富子取り替えを否定し、一休は富子に会い過去を後悔されたが夢と言い椿の庄に誘うが、子を見捨てられないと聞いた。
富子は矢文で宗全に春王救出を頼むと言うが飯尾が無理で危険と言われ、宗全は歌を読み富子の真意を知り信頼を得ていると考え、指示し夜襲を掛け太田垣光景(石田太郎)は一休が春王を勝元に連れるのを見た、勝元は春王を富子に連れ一休が連れたと言い、戦は東軍の勝ちに見えた。


演出:村上祐二

第19回:1994年8月7日:東軍西軍

1467年5月25日に室町第に大軍が集まり細川勝元(野村萬斎)は総攻撃は翌日と決めるが赤松政則(渡浩行)が反対し、諸国全体の戦で抜け駆けを否定し各地の紛争を全て終えたいと大義と言い、足利義政(市川團十郎)から足利義視(佐野史郎)への御旗を掲げると言い、日野富子(三田佳子)は不満で義政と春王(高田遼太)に山名宗全(萬屋錦之介)が逆賊でないと言うと義政は勝手に兵を出したと責め、富子のせいと言われた。
宗全と太田垣光景(石田太郎)は勝元が攻めて来ないのが不審で各地から援軍が集まり、御所に御旗が上がり、翌日に東軍8万が攻め4万の西軍が迎え撃ち洛中全土の争いとなり、赤松が指示を無視し寺社に火を放ち畠山政長(赤羽秀之)は敵も味方もないと言い、骨皮道賢(ルー大柴)は燃えろとはやし、多くの寺社が炎上した。
大館右馬助(せんだみつお)が森侍者(檀ふみ)を探し道賢と蛍火(鶴田真由)に会い戦い、森侍者と蛍火が話し安心な場所がなく都が悪夢に落ちたと言い、武田信賢(土佐竜馬)や斯波義敏(長谷川恒之)や政長や細川勝久(松原一馬)が武勲を勝元に告げると、義視が勝元を呼び戦況報告を求め勝元は寺社放火を禁じるが武家が反対した。
義視は勝元の態度が不満で、義政と富子と春王が遊び、日野勝光(草刈正雄)に不満を述べ大内が西軍に付くと聞き、義政が約束を守るか疑問で富子が動き義視が邪魔で将軍以外に助かる道は無く毒薬を渡され、宗全と勝元は大内を意識し、飯尾左衛門太夫(大橋吾郎)は義政のひきで物が毒と知り富子は陰謀者が不審で、富子と春王が日野松子(久我陽子)と千寿王(根岸健太)に持ち込み、知った義視が慌て来て止めさせ松子が食べ無事で、富子と春王が食べた。


演出:小林武

第20回:1994年8月14日:戦雲の都

1467年7月山城国椿の庄の伊吹館で伊吹三郎信綱(役所広司)が年貢運びの警護で都に向かい、たまがき(濱田万葉)が伴を願うが断られ、京都は戦で荒れ室町第で日野富子(三田佳子)は狂気に囲まれ飯尾左衛門太夫(大橋吾郎)が足利義視(佐野史郎)の春王(高田遼太)毒殺を訴えると勧め、富子は足利義政(市川團十郎)と細川勝元(野村萬斎)の戦中の対応を疑った。
飯尾が義視に向かい、配下が証拠隠滅を図り飯尾を刺し、富子に伊勢貞宗(長森雅人)を頼れと告げ死に、勝元は義視を飯尾暗殺で責め春王毒殺を聞き変わったと嘆き、けじめのない戦を憂い、富子は貞宗を呼び伊勢貞親(北村総一朗)を京への帰りを求め、富子は義政に春王毒殺と知った飯尾暗殺を告げ、執事として貞親呼び寄せを頼んだ。
貞親が京へ戻り富子に会い、大内政弘(藤岡弘)が西軍に参戦し山名宗全(萬屋錦之介)と畠山義就(永澤俊矢)と一色義直(内藤達也)が総攻撃計画を練り、勝元が日野勝光(草刈正雄)に皇族の室町第移転を望み、義視が勝光から得た薬で春王毒殺を謀ったと告げ求めた、伊吹三郎は京に入れず迷った。
宗全らを大内が訪れ援軍を約し勝元への意趣返しと言い、後花園上皇(大出俊)が室町第に移り義政と富子に内裏の勤めと中立と述べると、後土御門天皇(川野太郎)が勝光に同様に答え、義視が同日に室町第を密かに去り骨皮道賢(ルー大柴)らが見て通すと伊吹三郎らが通り襲うと逆襲され逃げ蛍火(鶴田真由)が手当てを声かけた。


演出:小林武

第21回:1994年8月21日:火の舞

1467年9月に将軍・足利義政(市川團十郎)は宿老・細川勝元(野村萬斎)に足利義視(佐野史郎)の逐電の対策を相談すると、戦の勝利が大事と言われ和睦を出すが拒否された、伊勢国・常光寺で義視は都は悪夢と言い、室町第で後花園上皇(大出俊)と後土御門天皇(川野太郎)が仮住まいし、日野富子(三田佳子)が伊勢貞親(北村総一朗)と伊勢貞宗(長森雅人)に心配りを告げた。
富子は天皇と上皇を武家の方式で宴を開き自らも飲み込まれ、後花園上皇が出家したが義政には大乱が治める必要を説き、内大臣・日野勝光(草刈正雄)に伊吹三郎(役所広司)が年貢の割り符を奪われたと報告し所司代目付と名乗ったと探索の手配を望むが断られ、森侍者(檀ふみ)に大館右馬助(せんだみつお)が声をかけ蛍火(鶴田真由)の所の怪我人を聞いた。
伊吹は左近太郎(尾藤イサオ)に割り符を訪ねるが無く殆どの店が閉めていると聞き富子の事を知り一休宗純(奥田瑛二)に会い龍と虎の喧嘩を聞き、佐助(坂本あきら)の大怪我を言うと蛍火の小屋に行き森侍者に会い、伊吹は一同と今後を話し、森侍者の鼓で蛍火が舞い別れを惜しんだ。
山名宗全(萬屋錦之介)と大内政弘(藤岡弘)と畠山義就(永澤俊矢)らが東軍攻撃を話し、宗全は室町第での巻き込みを禁じ相国寺を先に奪うと言い、富子は後土御門天皇と話し和歌を詠み競べ二条持通(藤木悠)が盗み聞き義政に告げ艶聞が拡がると言うと、日野松子(久我陽子)が来て琴を弾き、持通が富子に告げた。
夜に西軍が相国寺を攻め火をかけ、富子は義政に向かうと松子と過ごすと見て松子の琴を斬り義政を諫め、義政と言い争い、相国寺の火の粉を見て元に戻れないが悋気が残り不思議と言いあった。


演出:黛りんたろう

第22回:1994年8月28日:鬼面

1467年10月3日に相国寺が燃え、室町第で斯波義敏(長谷川恒之)が細川勝元(野村萬斎)に報告し、謀反を考え日野富子(三田佳子)周囲を警護させ、富子は伊勢貞宗(長森雅人)に山名宗全(萬屋錦之介)へ逃げろと伝言を聞くと勝元が来て内通からの警護を告げ、富子が武者は主を守ると言うと実状を知らぬと言われ、人質に取ると言い、宗全に和睦を申し込むと言うが死を恐れぬと拒否された。
勝元は赤松政則(渡浩行)に死ぬのは夜明けまで待たせ、一時相国寺から撤退し再度攻撃すると命じ、東軍は相国寺を奪い返し、その後長い膠着状態になった、1468年1月に富子は左近太郎(尾藤イサオ)から洛中の様子を聞き伊吹三郎(役所広司)の警護を話し、富子は幼児に伊吹と兄妹の様に育ったと告げ、伊吹は愛若に面の修理を頼み入手を聞かれ酒呑童子(松本幸四郎)から貰ったと告げると自分が作ったと聞き、酒呑童子と日野苗子(平淑恵)が交わり子が産まれたが消息が消えたと聞いた。
伊吹は椿(村嶋亜矢香)と過ごしたが5才に日野勝光(草刈正雄)が連れられたと左近に話し富子とは血縁がないと言い、富子は左近から伊吹が辞退と告げ今は会いたくなく今の富子は椿の庄と別人と言ったと告げ、預かった酒呑童子の鬼面を渡された。
勝元は骨皮道賢(ルー大柴)に盗賊数を尋ね報酬で一味を組ませ稲荷山に登り街道の西軍の荷駄隊を襲えと命じ、道賢は蛍火(鶴田真由)を連れ稲荷山で一味に最初は東西の区別が無理で全部の荷駄隊を襲えと命じお屋形と呼ばせ、畠山義就(永澤俊矢)は盗賊に襲われたと知り、伊吹らは道賢の居場所を知った。
富子は春王(高田遼太)将軍を待ち足利義政(市川團十郎)との和解を望むと、義政が足利義視(佐野史郎)を呼び戻し将軍にすると聞き、暗殺を考えた。


演出:黛りんたろう

第23回:1994年9月4日:密命

骨皮道賢(ルー大柴)が作った軍は後の足軽軍で戦は庶民も巻き込みどんどんと長期化した、1468年3月に室町第で日野富子(三田佳子)と伊勢貞宗(長森雅人)は壬生の大夫に足利義視(佐野史郎)の暗殺を命じた、真乗院で綾(鮎ゆうき)が貞宗を山名宗全(萬屋錦之介)に会わせると、実行すれば細川勝元(野村萬斎)が下知人を見つけると告げ壬生の大夫を殺せと命じたが貞宗は断り、宗全は義視を入れぬ案があるが教えなかった。
道賢は一味と荷駄と町屋を襲い、大内政弘(藤岡弘)は畠山義就(永澤俊矢)に盗賊に手こずると言うと勝手が違うと言い、元締めは細川勝元(野村萬斎)と言い、伊吹三郎(役所広司)に加勢とたまがき(濱田万葉)が来て義就が勝手に椿の庄に年貢を求めたと聞き割り符を取り返しを狙い、道賢と蛍火(鶴田真由)は大軍に襲われ、伊吹はみて帰ろうとして道賢と蛍火を見て大軍と闘い、伊吹は遊佐と会った。
椿の庄の一味は伊吹を待ち、蛍火から割り符を返され、伊吹は義就に連れられ事情を話すと日野勝光(草刈正雄)に治める必要はなく世が変わったと言われたが民が眼中にないと反論し肩入れは拒絶し、勝元が足利義政(市川團十郎)に義視迎入れを告げ貞宗の放逐を話し管領に戻れと言われ、富子と貞宗が暗殺を話し、宗全が対応を命じた。
義視が徳養寺に泊まると、貞宗の武者が乱入し義視を連れると、宗全の手勢が奪い宗全が義視に西軍の面々を紹介し西軍に迎え、貞宗の暗殺計画を話し大内が御所方の計画を疑うが義視の意志に従うと言い、西軍の総大将に求めた、義政と勝元が呆れ富子に告げると信じないと言い、勝元が春王の将軍を求め義政が家督相続を富子に告げ、富子は宗全の企みと知った。


演出:谷口卓敬

第24回:1994年9月11日:修羅の華

1469年正月室町第で足利義政(市川團十郎)は日野富子(三田佳子)との子・春王(高田遼太)の家督相続と次期将軍・足利義尚とすると天下に公表した、足利義視(佐野史郎)は衝撃を受け西軍には無用となり、山名宗全(萬屋錦之介)は畠山義就(永澤俊矢)や大内政弘(藤岡弘)に和睦を相談したが片方が滅ぶまで終わらないと言われ、富子は左近太郎(尾藤イサオ)に都を見たいと言うと危険だと言われた。
大館右馬助(せんだみつお)らが富子を迎える準備をし、蛍火(鶴田真由)が去ろうとしてあぐり(平栗あつみ)から命は狙っていないと聞き、骨皮道賢(ルー大柴)らが襲い他の盗賊とで争い、火事が拡がりたまがき(濱田万葉)が蛍火を助け逃げ追った道賢は森侍者(檀ふみ)と会い助け逃げ、翌日に富子は焼け滅んだ祇園中町を見て修羅の心が皆を地獄に招いたと言うと義就に捕らわれている伊吹三郎(役所広司)の救助を求められた。
富子は細川勝元(野村萬斎)と畠山政長(赤羽秀之)と赤松政則(渡浩行)らに和睦を頼み、義政は富子の行動を政則から聞き呆れ、勝元は道賢に目付としての洛中の治安を命じ森侍者の笛を聞き会い屋敷に招き、義政と富子が争うのを憂い笛を聞かせて欲しいと頼み、一休宗純(奥田瑛二)から送られた恋文を見せられた。
富子は三郎と義視の正室・日野松子(久我陽子)と子・千寿王との交換を考えたが、熊谷重蔵(粟津號)とたまがきらが三郎を奪いだし、義就は富子に伝えるが信じず怒るが、松子と千寿王を義視に送り出し、義政が富子に勝手と自身の強欲だと行動を責め、富子は義政が無関心でこの世を荒廃させると責め自分の信じる事を行うと言った。
勝元は義政を自身の家で森侍者の笛を聞かすと誘い、義政はかって聞いた鼓を思い出し会いたいと答えた。


演出:村上祐二

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