ゴーレム01

2000/06:「山尾悠子作品集成」国書刊行会


午後三時・葬儀店、棺、粘土

Gは店に入っていった。
棺桶の列の隙間を奥へ進んだ。
奥に葬儀店の主人は炉にうずくまっていた。
Gはあやふやな口調でいい、店主はつけの事を言った。

「彫像師」と警官は言い、Gは足止めされ身分証明書が無かった。
多くの書類を出したが顔写真が無く、特別認可の理由を聞く。
<鴉>という葬儀用彫像師の蔑称を言い、2人は意見が別れた。
そこに男と追う警官があらわれそして消えたが、証明書も持って行ってしまった。

葬儀店の主人はGの弱みにつけこもうとしている事に気づいた。
Gが必要な粘土が主人の背にあった。
今日は何故か態度が強かった。
揉めていると、同業者のFが現れた。
FはGと何故か行き先があうというと、葬儀店の主人はFに放浪者につけ売りする商人はいないと言った。
葬儀店の主人は買い物への用途を知りたがり、Fは好奇心は動機の大きいものとヒントを言うがそれ以外の動機もありそうと勝手に粘土を取りあげた。
FはGを押して進んだ。

Fからの包みを持つGは混乱し、Fは「放浪者狩り」以外に何かを探していると言い、Gは証明書類を持っていかれたと言い、Fは夜に訪ねるというと迷惑と言い、何故文なしかの質問には答えなかった。
しかしGは迷っていた。

午後七時・彫像、鏡、鍵

命の凋落が全身に蝕まれた老婆の体と、粘土での2時間での仕事を見たGは急だが手抜きはない自信はあった。
家族の扱いは葬儀用彫像師を雇う家に共通でそれがどのように始まったかは知らないが注文だった。
足音がしてギルドの連絡員Kが来て完成で腕がいいので、上の試験を受ける気がないかと言った。
Kは放浪免許は邪道で市民資格と1級免許取得を勧めた。
Fが来てパンフレットの事を聞き、Kの言葉を2人で否定したがKがGに出した髭剃り様の鏡を見てGは昏倒した。

5分後にKとFがのぞき込みGが起き上がり、寝ている間に部屋を自由に見ていたらしい。
一緒に行くのを断りGがテーブルから料理を落としたときに、Gは必死に探していた。
盗まれたとGが言い殴りかかろうとしたときに、3人は作業台の隣りを見た。
白髪の老婆がおり、指がGを指していた。
「影盗み、あたしの影を盗まなかったか」
「左手で作ったからただの彫像だ」
そこに、大量の警官が押し寄せ、Gは連れ去られる時にFは手が触れ「鍵、棺の」の声を聞いた。
Fは雇い主の夫婦を見て、急な仕事を頼まれた。

深夜零時・塔、赤い本、階段

尋問は意味が解らず、Gは失神し高い鉄格子の部屋に監禁された。
目隠しされ、周囲はGの目を恐れていた。
何とか格子に飛び乗り、外を見ると雲海でとても高い塔らしかった。
Gは数日の事を思いだしたが、気がかりはベッドの下の盗まれた棺と中身だった。
鍵をFに渡したのはせいかいだったか?。
テーブルの抽斗を開けると赤い本「影盗み・伝説とその考察」があった。
赤い右手を持って生まれた子供の眼が人を見ると、真実の顔を盗み取り彫像を生み出すという伝説だった。
影盗みは怪物で、要件が羅列してあった。

Kが扉を開けるとGは包帯を巻いた右手が痙攣し始め、FはGを階段を導いた。
何を尋ねるべきか判らなかった。
光に包まれた人は言った。
ぼくのゴーレム(泥人形)は未完成で、棺のまま盗まれました。
階段を下りるとFは彫像作りに没頭し、FはひとりでしゃべりGは聞いていた。
午前三時。

午前三時・夢、迷路、分身

Fは喋っていた。 「屋敷は広場を見下ろし、仕事は死にかけている若い男の彫像制作で病人を疲れさせない様に決まった時間仕事した。 たまに来る女は窓は中と外からでは数が異なると言った。 ざわついた翌朝、契約解除を言われ病人の死亡を悟り、何故か直ぐに部屋を片付け閉じようとした。」

Kは市長代理と会っていた。 反市民組織存在の許容批判に対し、職人として自立できる者は認めると答えた。 取締を一方的責任と押しつける事は無責任と言い、なおもいうと脅しかと答えた。 そばの女が市長の妻と言い、Kの前で話始めた。

Gはひとりで歩いた。 道に迷い、衝撃で落下した。 そこは鏡の部屋で自分の鏡像を見て、意識は悲鳴をあげた。 実験動物のようだった。 目を閉じて進み鏡張りの迷路と知った。 知らない声が照明を弱くすると言い、部屋に黒い影はおり、動いたようだった。

このページの先頭へ