新・荒野の素浪人:2(8-13)

8:1974年2月19日:野良犬無残

廃墟の宿場の中に残った「けもの宿」で、峠九十郎(三船敏郎)はお雪(岩崎加根子)に逃げろと言われ誰が父か不明の気がふれた妊娠中のお里(那智映美)を見た。
宿場を支配する島蔵(内田朝雄)を皆が迎え、太一(矢野間啓二)が子分になりたいと言い妹・おりん(隅田和世)が止め、お雪は名主・宗右衛門(田中春男)は今は名だけで宿の女将・おかね(三原葉子)は名主の妻で島蔵の妾で、元代官・森孫次郎(今福正雄)を話した。
お雪の父・彦造(藤原釜足)が峠に宝探しを持ち掛け、峠は島蔵にお里の引き取りを言い、太一に子分になるなと言い、お雪から助けを求められたが人がやる気がないと答え叱咤するが誰も答えず、島蔵の子分は太一を殺し鮎香之介(大出俊)が応戦するがお雪が手裏剣で殺された。
次郎吉(坂上二郎)と彦造が小判を掘り当てたがおかねが偽金と言い、島蔵らが来て3年前に助けたと言うと峠は役目は終わったと言い、森孫次郎が1人で立ち向かい斬られたが他も立ち上がった、峠はそれを見て下がらせ一味を斬り殺し島蔵を対決で殺した。


脚本:杉山義法
監督:池広一夫

9:1974年2月26日:流浪の女

賭場の賽振り・お藤(浜木綿子)と会った峠九十郎(三船敏郎)は病気になり介抱され、惚れた浪人・佐倉源内(竜崎勝)に女郎に売られたと聞き別れた。
月日が流れ、峠はヤクザの労咳の用心棒を斬り金と簪を岩井宿に届ける頼みを聞くが名を言う前に死に、鮎香之介(大出俊)と次郎吉(坂上二郎)は佐倉源内を名乗る頭の追いはぎ一味にあい次郎吉が尾行したが消え罪人駕篭が代官屋敷に入った。
鮎が死体を岩井宿のお陸(原良子)に運び佐倉と名乗ったというと男らが、お藤を捕らえるが峠が来て助け、お陸は代官・奥平主膳(渥美国泰)にゆき、追いはぎは牢にいて罪人駕篭で出入りし北沢数馬(千葉敏郎)が佐倉の偽と言い、御用銀を狙っていた。
次郎吉は峠とお藤に御用銀は鮎の警護で宿場を発ったと言い、一味は罪人駕篭を使うと言うと峠は急ぎ向かい、追いはぎ一味が御用銀を狙い応戦する鮎に峠が来て偽佐倉の北沢を斬った。
代官はお藤と次郎吉を捕らえ責め、お陸が執拗にお藤を痛めるが次郎吉が簪を拾いお藤に縄抜け様に渡し、峠と鮎が代官所に乗り込み代官と一味を斬り殺し、お藤はお陸を簪で刺し殺した。
峠は殺した佐倉源内の事をお藤に話し謝り、預かった金を渡して去った。


脚本:田坂啓
監督:出目昌伸

10:1974年3月5日:群狼の宿

峠九十郎(三船敏郎)は宿でごぜと同室になり卑屈になるなと言い、その後旅先で隠れ話しを聞き、柴田屋清吉(松橋登)は盲目の小松屋娘・けい(京春上)と会った。
小松屋が襲われ、けい以外は殺され、柴田屋与左衛門(小栗一也)と久松刑部(岩下浩)は隠し金があると考え、次郎吉(坂上二郎)と峠は小松屋を見て襲われ政吉(中庸介)は与助(松山照夫)に頼まれたと白状したが峠はもう1人いると言った。
与助はけいを責めるが金の在処は言わず、柴田屋の用心棒の鮎香之介(大出俊)が峠を狙い荒谷一角(垂水悟郎)と与助とも峠は出会い、清吉はけいと金を見つけ峠は金が狙いかと聞いた。
久松は柴田屋に客を捕らえさせこぜが捕まり、清吉は柴田屋に自分が仕切ると言い金は言わず捕らわれ、峠は清吉黒幕と考え金を返し与助は清吉を斬り、鮎と一角は一味を殺し、峠は一角と対決し斬り、こぜ一行にけいと金を預けた。


脚本:貞永方久
監督:貞永方久

11:1974年3月12日:地獄の沙汰

峠九十郎(三船敏郎)は小判を拾い次郎吉(坂上二郎)に渡し金儲けを言われた夢を見て、泥棒された百姓親子を鮎香之介(大出俊)が追い、博打親分・青鬼の源五郎(嵐寛寿郎)の借用書を見せられ取り立てられないと聞き、安値で買った。
鮎は六文屋で油が高値と聞き、源五郎の家で峠に会い、老いぼれた源五郎からお初(瞳順子)を返せと言われ、証文は己之吉(田中浩)の字で指を詰めると言うが出来ず、3年前に捕らわれ帰ると子分が油屋徳兵衛(須賀不二男)の用心棒であくどい商売し、お初も借金の方に取られたと言った。
峠は女郎屋から町人の手術用の灯りを取ると、井戸に油を流され、源五郎は口だけで町人は峠と鮎に去るように言うが聞かず油屋に行き己之吉と次郎吉がいて、徳兵衛に会い金で方を付けようとしたが只で油を持ち帰った。
峠と鮎はお初を探し、徳兵衛は鮎の銃を取り峠を脅すが峠は一味を斬り殺し、お初は代官の妾になっていて鮎が連れ帰るが今は極楽と言い、次郎吉が源五郎を親戚に連れた。


脚本:ジェームス三木
監督:田中徳三

12:1974年3月19日:鬼火の谷

飯山藩の山越え道で旅人が殺されて続け、牢の緋紗(吉行和子)は代官から多聞(竜崎勝)との取引を言われ、次郎吉(坂上二郎)は用心棒を雇うがお紋(塩沢とき)の店で峠九十郎(三船敏郎)は薪割りをしていた。
藩主・坂田(内田勝正)は次郎吉に警告し、緋紗を藩士が尾行し野盗が攫い、頭を襲った藩士を多聞が斬り囮を疑い、峠が緋紗を助けたが、多聞に会うが関わるなと言われた。
お咲(本田みちこ)と手代・清吉(手塚茂夫)の山越えを鮎香之介(大出俊)が追い親に頼まれたが用心棒になり木樵・勘八(南祐輔)が加わり、野盗が襲うが鮎が追い返し、勘八が多聞を襲った。
次郎吉が浪人・西村(市原清彦)と平山(津野哲郎)と山賊退治に行くと坂田が斬り止め、緋紗は峠に藩の事情と多聞の身分を話し藩に命を狙われ野盗になったと語り、鮎は勘八を尾行し崖から落ち、勘八はお咲と清吉に道を教え、坂田に会い事情を告げ鮎の始末を頼んだ。
藩の刺客に襲われた緋紗を多聞が助け、鮎は坂田らに襲われたが峠が助け斬り殺し、お咲と清吉を見つけ、野盗がお咲と清吉を見つけ囮と考えるが多聞も向かい刺客と野盗が待ち伏せ、鮎と峠が来て双方を斬り多聞に緋紗が来て自害し峠は斬り殺した。


脚本:柴英三郎
監督:

13:1974年3月26日:帰らざる宿

峠九十郎(三船敏郎)は韮崎宿で酒屋でおなか(赤座美代子)から政五郎(江幡高志)が用心棒を探していると聞くが博打打ちは嫌いと言うと、弟・竹松(根岸一正)が金を持ちだし、落とし物を見た平十(藤木敬士)が拾い渡した。
竹松は吉田屋手代・吾市(力石民穂)や長吉(山下勝也)の仲間が悪いと言い、峠は政五郎一味の話を聞き変装道具と武器を見つけ、おなかが攫われ、峠は政五郎の用心棒・堀田(高橋悦史)と会った。
代貸し・音吉(阿部希郎)が拳銃使いを雇い、政五郎が吉田屋に行き、峠は鮎香之介(大出俊)とおあき(吉野佳子)に会い狐組を聞き吉田屋と政五郎が手を組んでいると聞き、峠と鮎は政五郎に代官所宛ての荷物の警護を頼まれた。
峠はおなかを見つけ、政五郎に狐組だ出るから荷駄を2つ出せといい堀田が聞き10年前の狐組を探していて、竹松がおなかが襲われたと知り堀田が仲間への連絡を伝えた。
荷物が出て、おなかは駕篭で運ばれ狐組を見た、峠と鮎は襲った狐組を逃がし、峠はおなかを追い、堀田は平十の駕篭を疑いおなかは平十が10年前に狐組を殺した頭領と言い、竹松と平十が相討ちになり、鮎が政五郎一味を追い払った。


脚本:伊藤満
監督:石川義寛

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