荒野の素浪人:2(11-20)

11:1972年3月14日:決闘 傷だらけの必殺剣

三国峠、からっ風のお文(梶芽衣子)が獣罠にかかり峠九十郎(三船敏郎)に助けら、3人の藩士が坂下竜之介(大山克巳)を襲うが斬られ、峠と鮎香之介(大出俊)は強いと思った。
勝川善三郎(黒木進)とお京(岩井友見)が坂下を追い、次郎吉(坂上二郎)が掏摸から助け知りあった。
宿で峠と鮎と坂下が合い部屋になり毘沙門党が襲うが峠が斬り殺し、坂下は主君の立てず実力で闘い藩を追われたと打ち明け、峠は早く宿を立った。
半月後上州松井田で峠はヤクザの喧嘩で三途の川吉(平泉征)を助け墓場の久六(幸田宗丸)の助太刀をして用心棒の坂下と会い、相手の野きつね組に義が有ると知った。
峠が野きつね組に行くと弥吉とお優(糸見愛)とだけが残り用心棒の鮎がいて、弥吉とお優を逃がそうとした。
お京は坂下殺害に失敗し、久六一味が野きつね組に行くとお文が皆逃げたと言い、峠と鮎が久六一味を斬り、坂下が峠と立合って斬られた。
勝川が坂下の首を取ろうとしたが、峠と鮎は断った。


脚本:松浦健郎
監督:村山三男

12:1972年3月21日:慕情 赤い谷の女

信州北の赤谷に下級武士が住みついて開墾して生活していた。
峠九十郎(三船敏郎)は殺された与助を赤谷に運ぶと伊之松(宮浩之)が家老に直訴すると言うが彦七(小栗一也)らが止めて、峠は雪乃(村松英子)と千之助(川瀬裕之)の家に世話になった。
宿場で切割の大八(富田仲次郎)と穴山鉄斉(上野山功一)が用心棒を集め、次郎吉(坂上二郎)は鮎香之介(大出俊)を売り込み雇われ、赤谷の立ち退きを拒否を雪乃がまとめていると言い浪人を送るが峠に追い返された。
穴山は大八に50両要求し麻生十平太(川合伸旺)と大八にはもっと入っていると言い、峠はおふう(京春上)に雪乃の夫が消えた事を言い、雪乃は襲われ脅されたが村人が騒がない様に隠した。
麻生は家老に1000両で赤谷の立ち退きをまとめたと偽り、大八に家老の視察前に決着を指示し村の畠を荒らし、次郎吉は峠に麻生と大八の企みを伝え、峠は彦七や村人と柵を作りるが、麻生が忍び込み雪乃を説得したが失敗し去り、雪乃は峠に麻生が夫が名を変えた者と言った。
大八一味が村と柵を襲い、峠と鮎が退け斬り、雪乃は村人に夫の事を謝り、峠は麻生宅へ乗り込み斬った。


脚本:鈴木兵吾
監督:西山正輝

13:1972年3月28日:無残 愛と死の峠

峠九十郎(三船敏郎)は中山道を飯山に向かい、山崎平太(中尾彬)と会い旅をし別れ、次郎吉(坂上二郎)とからっ風のお文(梶芽衣子)と会い、お文が打ち掛かるとお優(糸見愛)が止め、宿場で峠は武士から逃げる綾(町田祥子)に会い、高垣伊十郎(千波丈太郎)らは上意討ちで山崎を狙っていた。
峠は妻籠宿で山崎と会い、お新(服部妙子)が倒れた父を宿に泊め、呼んだ医師・吉沢弥一郎(岩崎信忠)は山崎を避けた。
高垣は宿改めで鮎香之介(大出俊)と会い、峠は山崎が持つ妻仇討赦免状を見つけ、綾に弥一郎は仇に討たれたいと言った。
高垣が山崎を見つけ、峠は綾を見つけお新は山崎は山寺に行ったと言い、山崎に綾は覚悟しているのに何故討たないか尋ね、山崎は弥一郎の薬を取りに城下に出掛けた。
高垣は山崎と綾と弥一郎殺害を鮎に頼み、峠は綾に聞き城下に向かい何故に上意討ちか不審な山崎を鮎と助け斬り合いになり、山崎は重傷で峠と鮎は高垣らを斬った。
山崎は戻るが、綾と弥一郎の自害を見てから死んだ。


脚本:津田幸夫
監督:丸輝夫

14:1972年4月4日:奇襲 女地獄牢

馬に乗った武士に峠九十郎(三船敏郎)は襲われ1人を斬り、鮎香之介(大出俊)も襲われ、2人は隣村で女が襲われていると聞き、次郎吉(坂上二郎)が埋められているのを見たが人買いが捕まり人違いだったと判った。
次郎吉は人買いから盗んだ財布で江戸に女が連れられると知り、お町(八並映子)に事情を聞くと根来勘助(夏八木勲)が父親を斬り、峠と鮎に江戸でと言い去った。
お町は江戸の笹屋に行ったままの姉を探したく、4人は江戸に行き笹屋の女将・お竜(八代万智子)に次郎吉はお町を売り、峠が東雲伊賀守(植村謙二郎)の屋敷に行くと用心棒を探し、次郎吉は鮎をお竜を売り、鮎を伊八(服部哲治)が見てお竜に騙されていると言うが斬られ、鮎はお町に呼ばれた日が姉に会い決着する日と告げた。
東雲は南海屋万兵衛(外野村晋)に抜け荷飼いと見返りの女達を見せ、鮎・お竜・お町が東雲屋敷へ行き地下牢に落ちお町は姉に会い、根来と峠が東雲屋敷へ行き地下牢の者を助け斬り合いになり、根来は東雲は切腹させ金は女に分けると言った。
根来は公儀隠密で将軍から峠を斬れと命じられ、立ち合うが斬られた。


脚本:松浦健郎
監督:石川義寛

15:1972年4月11日:乱闘 銀山白鳳峡

白鳳峡は大鳥一族が納め、峠九十郎(三船敏郎)は近くの桃の木宿で大鳥兵馬(倉島襄)がお秋(三条泰子)に言い寄り止めた岡っ引き・半次(島田順司)を痛めるのを峠は助け、兵馬を捕らえた。
大鳥軍太夫(大友柳太朗)は娘・お駒(三浦真弓)が止めたが息子・兵馬の始末を自分でつけに出かけ、鮎香之介(大出俊)とお駒が見送り、次郎吉(坂上二郎)は兵馬と捕らえられた番所で兵馬からお秋との取り持ちを頼まれた。
峠はお秋に兵馬は本気と言い、茂助(春日章良)はお秋を狙い、軍太夫は兵馬を助けるが鞭打ちしたが、半次と軍太夫が揉めたが峠は鮎に頼まれ手を引いた。
軍太夫と兵馬は白鳳峡で銀商いの準備をし、半次は町役に役を解かれ、次郎吉がお秋を口説き兵馬を呼び出すが茂助がお秋の後をつけ、兵馬が着くと茂助が死に峠が来て兵馬は自分は殺していないと言った。
半次は村人と兵馬を捕らえに行き、峠は村人は人足でないと言い、白鳳峡へ行き軍太夫を騙そうとした半次とお秋らが大鳥一族取り潰しを狙う公儀伊賀者と言い、戦いになりお駒の楯になった兵馬は撃たれ、鮎とお駒は馬で逃げ、軍太夫は撃たれたが峠は伊賀者を撃ち白鳳峡を助けた。
お駒は白鳳峡に戻り、生き残った血筋として大鳥一族を守った。


脚本:柴英三郎
監督:土居通芳

16:1972年4月18日:暗殺 情無用の死人沢

春の越後路、峠九十郎(三船敏郎)は人探しの3人組・魚住竜之介(藤岡重慶)と黒岩隼人(滝恵一)と杉下剛之進(中井啓輔)に襲われた。
お圭(鳥居恵子)は次郎吉(坂上二郎)に裏道案内を頼むが知らず、峠に用心棒を頼むが断わられ、薬で目が見えなくなった榊原平太郎(川地民夫)を会わした。
鮎香之介(大出俊)が追っての山目付を斬り、峠が問うと榊原は佐渡金山奉行の配下と言い、5人は逃げるが様子を見て元の地蔵堂に戻り、山目付は宿場を封鎖した。
榊原は付近に行列出来ている大久保忠明(小瀬格)に佐渡金山奉行の不正書類を渡す依頼をするが、峠らは自ら渡せと変装させ逃げようとするが魚住らが気づき、焼き討ちし斬り合いになった。
焼き討ちで書類を無くした榊原は自害を謀るが、峠は佐渡金山奉行を斬れと言い死人沢で待ち伏せ、榊原は奉行を橋の下から刺すが魚住に斬られ、峠は魚住ら3人を斬った。


脚本:池田一朗
監督:吉川一義

17:1972年4月25日:強奪 けもの谷の御用金

奥州平川、峠九十郎(三船敏郎)と鮎香之介(大出俊)が次郎吉(坂上二郎)を待つが山姫の縄張りに行ったと聞き、山姫一味に追われたお鈴(菊容子)を助け峠は炭焼き小屋へ行き、鮎は浪人に襲われ倒すと山姫一味に人違いで連れられた。
爺とお鈴は小屋を出て山姫一味に襲われ峠が助け、砂金掘りを隠したと言い、大友(阿部希郎)らが小屋に乗り込み、勘定奉行・津上隼人(加地健太郎)が山姫の七兵衛(井上昭文)に行列は偽で本物は炭焼き小屋と教え、しじまの軍兵衛(木村元)が来て鮎は偽と行い捕らえた。
山姫一味が炭焼き小屋へ行き、小雪(川崎あかね)が鮎を助け、峠らに七兵衛は仇と言い、炭焼き小屋へ行き包囲されていると言い囮を使い大友らが出かけ襲われ、峠と鮎が追い山姫一味を斬った。
爺とお鈴は最中に砂金を失い、城に捕らわれている父を助ける身白金が無くなり、小雪は役人を止め津上と七兵衛が組んだと知らせ、峠に頼まれお鈴の父を返した。


脚本:大野靖子
監督:土居通芳

18:1972年5月2日:みな殺し 棚倉城襲撃

峠九十郎(三船敏郎)と次郎吉(坂上二郎)は鬼車一家と揉め、棚倉城主・小笠原周防守(天本英世)は彫り辰(梅津栄)に女に刺青を入れさせ浜屋庄左衛門(武藤英司)にお佐和(神鳥ひろ子)を求めた。
お佐和の身投げを鮎香之介(大出俊)が止め、城に連れられると聞き、鮎はお品(工藤明子)と博打をしいかさまを見破り鬼車源八(富田仲次郎)が負けと認めるがお佐和の父の借金に不足で、お佐和の弟・新之助が峠の助けで斬り込むが源八を切れずお品の人質になり峠が捕らわれた。
鮎と次郎吉が峠を助けるが、源八がお佐和を城に連れて行き、鮎と次郎吉が峠は城を襲い城主と彫り辰を斬りお佐和を助けると、城代家老・津上典膳(有馬昌彦)は表から出させたが、脇坂鉄心斉(田中浩)が峠らを待ち伏せたが斬られた。


脚本:池田一朗
監督:石川義寛

19:1972年5月9日:陰謀 地獄川の大喧嘩

次郎吉(坂上二郎)が牢で大前田英五郎の振りをしていると、生駒組と山勘組が争い藩の責任になるので英五郎に仲裁を頼む事になり、畑文左衛門(見明凡太朗)は次郎吉に頼み鮎香之介(大出俊)に会うが川止めと言われた。
対岸側で、峠九十郎(三船敏郎)は娘を送る頼みをされ、会った大前田英五郎(近藤洋介)と旅をした。
次郎吉は勘助(田口計)から10日前に生駒親分が旅人に殺され今はお初(真山知子)が守っていると聞き誰が得か不思議で、一平(宮口二朗)ら生駒一家に会うと仲裁を断られ鮎は用心棒が武士で公儀お庭番と知った。
代官はお初と山岸(勝部演之)に公儀巡検士を喧嘩に巻き込みたいと告げ、巡検士一行と峠と大前田が川向こうに来て、生駒の用心棒が巡検士の船を待ち伏せるのを見た鮎はヤクザの喧嘩を巡検士に見せる狙いと知り畑に止める様に知らせた。
巡検士船に峠と大前田が乗り込み、生駒の用心棒に山勘組が襲うが畑が止め、お初と山岸を斬るがお初は娘の母でだった。
次郎吉は大前田に謝り、大前田は仲裁成功と言い、娘を育てると言った。


脚本:池田一朗
監督:村山三男

20:1972年5月16日:怪奇 棺桶山の鬼面

甲斐で峠九十郎(三船敏郎)と次郎吉(坂上二郎)は山神に娘を献上する所に会い、峠が代わりになると首領(垂水悟郎)に会い幽霊だと言い仲間に誘われ風(杉江廣太郎)は死にかけた武士というが、峠は断った。
水(村井国夫)が峠を狙うが仲間になっていた鮎香之介(大出俊)が峠に金山で手伝えと言い、役人が首領に手紙を渡すのを次郎吉が見たが見つかり鮎が助け、首領の事を知らせた。
水の妻・おしの(桜町弘子)が来て峠を探し、主人の仇と言うと峠は生きていると水に会わせ、水は首領に仲間を抜ける事を言い斬られた。
首領が高萩陣へ行き長田軍兵衛(高城淳一)に会うのを次郎吉が尾行し、長田は首領に金座役人を臭わせた。
峠と鮎は一味と争い、首領を殺し金山を爆破したが、長田らが襲うがこれも斬った。


脚本:広澤榮
監督:石川義寛

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