荒野の素浪人:3(21-30)

21:1972年5月23日:激闘 竜神峡の反乱

峠九十郎(三船敏郎)は高森藩城下に来て、家老・真柄将監(神田隆)の妻・志津(森秋子)を十角(森山周一郎)らが攫い捕らわれた仲間との交換を要求した。
峠は真柄から頼まれるが気乗りしないが、からっ風のお文(梶芽衣子)が中間と揉め事を起こしその代わりに天領の宿場に向かった。
女郎屋で次郎吉(坂上二郎)とお福(菱見百合子)と鮎香之介(大出俊)に会い、鮎は山賊でないと言いお福は武家出らしく、お福が山へ行き峠が追い千崎伊三郎(竜崎勝)と会った。
お福は志津は味方で、千崎は実権を持つ家老に対抗する為と言い、宿場で家老と孫七(堀勝之祐)と志津人質交換を行うが志津の事はばれていて、千崎とお福は高森藩城下に向かった。
千崎が家老屋敷に忍び込むと志津は裏切っており鮎が助け、斉村万造(灰地順)が襲うが峠が助けるが志津が千崎と相討ちした。
家老はお文を人質に峠に向かうがお文は逃げ、峠は家老一味を斬った。


脚本:柴英三郎
監督:若林幹

22:1972年5月30日:待ち伏せ 国境い夜叉神峠

峠九十郎(三船敏郎)は関所破りを番の市ノ瀬兵吾(原田大二郎)が追い、茶店で縫(佐野厚子)と会った。
家老・神山主膳(村上冬樹)は市ノ瀬に探索を命じ、縫は茶道具屋・光斉(近藤準)に祖父は銘を入れないと言い、市ノ瀬からしばらく会えないと言われた縫と峠は窯場で祖父・松平朋重(中村伸郎)と会い、堀越恭一郎(久富惟晴)は窯場を調べ荒らすが峠が防いだ。
藩主の弟・遠山吉次(木村博人)は主膳に父や兄の藩主・遠山秀次(桔梗恵二郎)が茶を重んじる事が不満と言い、市ノ瀬は主膳から朋重と縫殺害を主命と言われ悩むが主膳一味に襲われたが鮎香之介(大出俊)が助けた。
朋重は秀次に渡す茶碗が焼けるまで待つが市ノ瀬と縫に逃げるように言い、主膳と吉次は秀次を殺し、見ていた次郎吉(坂上二郎)が峠らに知らせた。
朋重が銃で堀越らに撃たれ、峠と鮎が反撃し斬り、吉次と主膳の行列を襲い斬った。


脚本:津田幸夫・土居通芳
監督:土居通芳

23:1972年6月6日:砂塵! 狙われた辺境の宿

甲斐で峠九十郎(三船敏郎)は館幸一郎(伊藤孝雄)と息子・小太郎(川崎公明)の稽古を見、矢ノ崎峡の宿場で峠はおゆき(藤井まゆみ)がおきみ(津川透子)に小太郎が武士になりたがっていると聞いた。
山賊が宿場を襲い金を奪い館の妻・志津(前田通子)にし館は動けず、峠が金を奪い返し鬼頭伴助(長谷川弘)を捕らえた。
館は伴助の輸送は無理で代官所の巡察を待つと峠に滞在を頼むが、庄屋・七左衛門(高杉哲平)は代官所への連絡を送るが失敗し、小太郎は宿場に父の強さを見せたく出かけ捕らえられた。
峰岸玄馬(吉原正皓)は小太郎と伴助の交換を求め、滝沢左門(保科三良)を追って鮎香之介(大出俊)が来て峠と、山賊と斬り殺した。


脚本:津田幸夫
監督:吉川一義

24:1972年6月13日:襲撃 地の果て白骨ヶ原

上州に峠九十郎(三船敏郎)と次郎吉(坂上二郎)は農民と藩の争いを見て、巡検使・佐々木源三郎(村田吉次郎)は代官・岩上玄蔵(岸田森)に対応は良いと言い、牢番・茂助(三谷昇)に警戒を指示した。
岩上は農民に3人は江戸送りで3人は100両で助けると伝え、仁兵衛(中村公三郎)はおくに(佐々木愛)に伍市(橋本功)は駄目だったと伝え、おくには女郎奉公に出た。
鮎香之介(大出俊)は牢を破り3人を助け峠と白骨ヶ原で会うが3人は怯えていて、岩上は茂助に捜索を指示し、自らは返した3人を拷問で殺した。
次郎吉と茂助は伊香保で遊びおくにに会い、佐々木と岩上はそこで茂助を斬り、おくにを捕らえ親類3人を代わりに江戸送りを謀り、峠は伍市ら3人に伝え伍市らが行列を襲うと鮎と共に岩上らを斬った。


脚本:須崎勝彌
監督:村山三男

25:1972年6月20日:惨殺 地獄の歌がまた聞える

峠九十郎(三船敏郎)はすすきの宿でお千代(尾崎ますみ)から母に会いたいと聞き、ヤクザ・仙蔵(滝田裕介)から幽霊の話しを聞き、屋敷に入り斉木一平太(菅貫太郎)から様子を聞かれ、男がいたと答えた。
仙蔵は佐吉(立山雄三)から様子を聞かれ死因は秘密と言い、鮎香之介(大出俊)は2人が武士と知り、幽霊は評判になった。
峠は見張りを負うと忍びに襲われ、村人は死人の洞窟と言い、峠が棺桶を開けるとおよし(工藤明子)が居たが斉木は記憶がないがおしのと言った。
仙蔵は梶原大膳(庄司永建)から死体の始末を言われ、峠と鮎は屋敷ごと火をかけられ、逃れた鮎は仙蔵を調べ、峠は埋められた死人を調べおよしは郡代と斉木だと言った。
郡代と仙蔵は公儀隠密から死体を隠そうとしていて殺され、峠はおよしを助け公儀隠密と斉木を斬り殺し、およしは記憶を取り戻した。


脚本:柴英三郎
監督:土居通芳

26:1972年6月27日:妖雲 笛吹川の人柱

甲州で川を氾濫させた男らをお菊(上村香子)が見たが秘密と言われ、又七(長谷川明男)と与作(堀部隆一)は代官・宍倉大膳(城所英夫)に女に見られたと言った。
勘定吟味役・牧野平四郎(北原義郎)に宍倉は修理の費用を求め、峠九十郎(三船敏郎)はそれを知ったが襲われ、お菊を与作の首吊り場所で見かけた。
お菊は人形師・藤助を1年待っていたが、宍倉は帰って来た藤助を人質で捕らえ、助けを求められた峠はお菊から、宍倉の指示で又七らが土手を壊したと知った。
宍倉は牧野を騙して金を盗み蔵に隠し、鮎香之介(大出俊)が目撃し、宍倉は百姓に人柱を求め、からっ風のお文(梶芽衣子)が人柱目的の美人捜しに参加したがお菊が選ばれ、宍倉は又七殺害を狙い、人柱にお文がすり替わり、又七は死ぬ前に川の氾濫と金の在処を言った。
百姓は立ち上がり、峠は宍倉を斬った。


脚本:須崎勝彌
監督:土居通芳

27:1972年7月4日:死闘 賞金稼ぎの墓場

上州に賞金稼ぎが集まり、峠九十郎(三船敏郎)と次郎吉(坂上二郎)とお文(梶芽衣子)は代官を斬った吾妻左内(亀石征一郎)が賞金首と知った。
左内は労咳を患い、お葉(河村有紀)は賞金稼ぎの乾源三郎(土屋嘉男)を待っていた。峠は綾乃(榊ひろみ)に会い左内は濡れ衣で密偵でないと言い、鮎香之介(大出俊)も同じ事を言い峠は下手人を捜す事にし、小屋に行くとお文と左内がいて、追っ手に峠は仲間入りを断り、乾と峠は互いに邪魔と言った。
次郎吉はお葉に会うが朝枝七郎兵衛(加地健太郎)がいて逃げ、賞金稼ぎらは乾と峠を襲い乾は怪我をしてお葉の所に運ばれた。
次郎吉とお文は、綾乃が左内に夫が生糸の横流しを調べていて殺され朝枝が怪しいと言い、峠と鮎も朝枝が犯人と思った。
乾が綾乃を人質に小屋に左内を呼び出すが、峠が止めて真相を言い、朝枝らが来て鮎が防ぎ、立ち合いを望む乾を峠が斬った。


脚本:柴英三郎
監督:石川義寛

28:1972年7月11日:怒濤 若狭峠の黒い罠

若狭で嵐で船が難破し武士が死人を隠し、見た鮎香之介(大出俊)は奉行・戸上兵衛(深江章喜)から口止めされ、浦辺卜庵(内藤武敏)は線香を供えた。
戸上は早瀬十太夫(徳大寺伸)に代金の女捜しを求め、十太夫は早瀬多門(山本亘)に仇の深堀探しを求めた。
鮎は戸上の牢から女を逃がし、峠九十郎(三船敏郎)は助け卜庵に連れて、ゆき(児島美ゆき)と助けたが戸上に殺され、卜庵と峠も狙われた。
怪我をした多門を卜庵とゆきが助け、十太夫は卜庵が深堀と知り3日後の立ち合いを決め戻るが、峠は卜庵を助ける事を考え、戸上は十太夫を斬り自害と偽り、ゆきを人質にした。
戸上は仇討ち騒ぎ中に女を若狭に運び、多門と卜庵が立ち合うがゆきが十太夫が斬られたと言い戸上一味に襲われたが峠が防ぎ、ゆきが女を若狭に運ぶ事を告げた。
鮎が戸上らを襲い、峠が来て一味を斬った。


脚本:須崎勝彌
監督:丸輝夫

29:1972年7月18日:潜入 反逆者の隠し砦

鈴鹿峠で峠九十郎(三船敏郎)と次郎吉(坂上二郎)は道に迷い見つけた死人を処理する所を甲賀ねね(司美智子)に見て公儀隠密と間違われた。
鮎香之介(大出俊)と峠は柘植新八郎(吉田輝雄)を疑うが甲賀の仕業と言い、眠り薬で峠と次郎吉を眠らせ、密書を峠の髪に忍ばせた。
甲賀無明斉(杣英二郎)はねねに探らせ、峠の密書を見つけ公儀隠密と伝え峠と次郎吉は捕らえられ、鮎は新八郎がねねに公儀隠密と言うのを聞いた。
鮎は新八郎を尾行して本多豊前守(幸田宗丸)に連絡を知り、峠と次郎吉が逃れるのをねねが見逃し、無明斉に新八郎が公儀隠密と打ち明け、公儀隠密が近くに迫り峠らは手を貸した。
本多らが甲賀勢を倒したが、峠は本多と新八郎を斬った。


脚本:安藤日出男
監督:石川義寛

30:1972年7月25日:緋剣 三匹の女渡世人

女渡世人・銀次郎(中山麻理)と三五郎(曽我町子)と時次郎(小林幸子)が度々襲われたが逃れ、峠九十郎(三船敏郎)はお百(荒砂ゆき)に刺客を頼まれたが断った。
女渡世人は宿で、銀次郎は武家出で信夫屋(天王寺虎之助)の娘で育てられ川越屋八右衛門(中山昭二)あての密書を届ける様に頼まれ、清太郎(清川新吾)に内緒で2人と旅に出ていた。
銀次郎は次郎吉(坂上二郎)に密書を掏られ、お百は御子上虎四郎(田崎潤)を雇い襲わせるが峠と鮎香之介(大出俊)が止め、清太郎と銀次郎が許嫁と次郎吉が聞き3人が女と判った。
お百は御子上に、川越屋の妾だったが横田屋の御用商人争いで信夫屋の娘をめとる為に捨てられたと事情を話し、峠と鮎は次郎吉から書状を読み酷い企みに気づいた。
朝妻千右衛門(小笠原弘)が川越屋に祝言を急がせ、皆が川越に来て、銀次郎は信夫屋に売られたが、峠と鮎は清太郎と企み乗り込み用心棒を斬り祝言を止め、峠は御子上と立ち合い斬り、川越屋の代わりに清太郎と祝言をさせた。


脚本:松浦健郎
監督:西山正輝

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