新・荒野の素浪人:1(1-7)

1:1974年1月1日:風塵の剣

お吉(竹下景子)と吾作(誠直也)は紅花を育てていたが加賀藩士・松尾(水村泰三)と旗本・山西(仙波和之)の仇討ちに浦辺(滝川潤)と佐田(加地健太郎)が加勢し多数が争い紅花を踏みつぶし、止めた吾作が大怪我をして峠九十郎(三船敏郎)が助けた。
代官は双方が支配違いでしかも仇討ちで手が出せず、盗賊を追い払った娘連れ浪人・一柳風之進(大木実)の腕をすっぽんの次郎吉(坂上二郎)が加賀藩士に売り込み、大怪我の吾作をお吉と平助(今福正雄)が見守り峠は医師を探しまわり最後に加賀藩士の所で医師・道庵(野々浩介)を見つけ連れて行った。
旗本の物見に行った次郎吉は鮎香之介(大出俊)が用心棒と知り、聞いた一柳は猟師の鉄砲撃ちを雇い、旗本に翌日の対決を告げ、吾作が死に平助が首を吊り仇を狙うお吉を制止し峠が行き次郎吉から話しを聞き決闘に向かった。
加賀藩士と旗本らが向かい合い鮎が陣形から鉄砲の存在を知り闘いが始まるが、峠が来て双方を斬り殺し、一柳との一騎討ちで片足を切り娘には片足はなくても親が必要と言い去った。


脚本:池田一朗
監督:石川義寛

2:1974年1月8日:魔剣の宿

次郎吉(坂上二郎)が峠九十郎(三船敏郎)に人殺しの仕事を持ち込み鮎香之介(大出俊)が前金を使うが断り、森弥兵衛(伊藤雄之助)に会い3人と家に行き公儀巡検使につきだして欲しいと言い、狙いは城代家老・高梨刑部(金田龍之介)が前の家老を斬るのを手伝ったが今は悪行をしていて斬ると言った。
峠が森を縛り宿場に行くと聖天一家・徳次郎(江幡高志)が高梨に使われていて引き渡しを言うが峠は断り病小屋に森と立て籠もり、高梨らが来て安原(黒部進)や黒木(五味龍太郎)が自ら襲うとすると、高梨は徳次郎に人手を集めさせた。
鮎と次郎吉が見ていると、高梨は峠に森の引き渡しを求め、峠は森の縄をとき、森が高梨の裏切りを言うと藩の維持に必要と答え、押し寄せる高梨と徳次郎を斬り全滅させた。
森の剣筋を見た峠は、森が藩取り潰しを狙う公儀隠密と知り闘い斬った。


脚本:田坂啓
監督:池広一夫

3:1974年1月15日:狼の挽歌

本堂糺(若林豪)が峠九十郎(三船敏郎)に連れを頼み、黒川(倉島襄)と浅田(峰村銀)と佐貫(堀部隆一)が前任者の失脚と浜田帯刀(小瀬格)が実権を握ったと伝え襲うが斬った。
浜田の娘・千世(光川環世)が家を捨て本堂を追い、剣術指南・山部(北条寿太郎)が追って来たが峠の心得で立ち合い斬り、本堂と千世は寺子屋を開き暮らした。
数年後、お島(二宮さよ子)と鮎香之介(大出俊)が飲んでいると次郎吉(坂上二郎)がヤクザの売り込みを話すと、編み笠の浪人がヤクザ一家を皆殺しにして、黒羽・甚助(山岡徹也)一家が後に入った。
お島は編み笠の浪人が死神で父の仇で一揆潰しと言い、鮎は甚助から殺し屋が死神と知り、峠は死神の落とした印籠を見て本堂と千世の寺子屋へ行くが空で、女郎になっていた千世を見つけ、3年前に浜田帯刀が来て本堂が罠をしり斬るが右目を斬られ以降は転々とし一揆の手伝いで裏切られ一揆潰しをして人が変わり、自分が追わなかったらと後悔を話し、自害した。
瀧川代官・伊原(轟謙二)が本堂に金を渡し、配下と甚助に本堂殺害を命じ、鮎と次郎吉が待ち伏せるとヤクザと代官が襲うが逆襲し、峠が来て代官とヤクザ一味を斬り、本堂を一騎討ちで斬った。


脚本:田坂啓
監督:田中徳三

4:1974年1月22日:無頼の掟

親分・安五郎(長谷川弘)の配下・政吉(待田京介)は新三(川口恒)と妹・おかよ(安芸晶子)の仲を認めていた。
祭りで安五郎はおかよを手籠めに狙い、新三とおかよは逃げるが八州代官・諸岡主膳(今井健二)が取り囲むが峠九十郎(三船敏郎)が助け、配下・成瀬(桑山正一)は峠の強さを悟り引き揚げさせた。
政吉はおみね(桜田千枝子)と飲み、新三とおかよは破門と仕置きを言われ、おかよは兄・政吉に安五郎に手籠めにされかけたと言い、政吉は小指を斬り場を治めた。
諸岡に安五郎は金を渡し、博徒狩りの手勢を求められ、成瀬は安五郎に諸岡におかよを差し出せと言い、新三とおかよが逃げるのを鮎香之介(大出俊)が見て峠は政吉にヤクザの掟を非難し、政吉は安五郎に引き戻し役を言うと峠はその役を引き受けた。
山小屋の新三とおかよに政吉と峠が話しと気持を聞き、政吉が戻ると安五郎は配下に場所を尾行させ知るが政吉に人質の次郎吉(坂上二郎)を渡し、政吉は戻る途中に博徒狩りにあったヤクザに襲われたが鮎が助け、政吉は新三とおかよを連れて戻った。
政吉は安五郎と諸岡に囲まれ斬られ、峠と鮎は全員を斬り殺した。


脚本:村尾昭
監督:池広一夫

5:1974年1月29日:手鎖の女

松島小平太(浜田晃)と野田仙八(近藤宏)が手鎖で繋がれた三浦新太郎(倉島襄)とおきく(倍賞美津子)を捕らえると新太郎は自害し、見ていた峠九十郎(三船敏郎)は刀を渡しおきくと手鎖で繋がれ女を助けるが襲われ松島を斬るが野田は逃げた。
次郎吉(坂上二郎)と鮎香之介(大出俊)が藩主・奥平吉春(石橋蓮司)の馬鹿振りを噂するとおきくと峠が来て、鍛冶屋(大村千吉)は手鎖を切れず、おきくは家老・水野玄蕃(小松方正)の企みで息子を藩主にするため三浦を除く罠といい藩主の一夜妻と言った。野田は鍛冶屋を斬り、おきくと峠を捕らえ木に縛り火刑の準備をし、鮎は峠の刀を見つけ探し、奥平が野田らと来て上田市蔵(山口博義)が油を撒き野田が火を付けたが、鮎が縄を切りおきくと峠は逃げた。
鮎は奥平を捕らえ、峠は野田を斬り上田に水野に身の代金を要求したが、水野は次郎吉らと荷車で来て奥平殺害を指示し、次郎吉が荷車と来るが峠らに火薬だと告げ、奥平はおきくの腕を切り峠に水野殺害を命じると小屋から出され鉄砲で撃たれ死んだ。
おきくは奥平を助けに出て撃たれ死に、荷車が爆発し峠は水野一味を斬った。


脚本:杉山義法
監督:出目昌伸

6:1974年2月5日:影を斬る

峠九十郎(三船敏郎)は葬式行列に次郎吉(坂上二郎)を見つけ、小谷要(佐々木剛)から流行病を聞き忍びに襲われ1人を斬り要と別れた。
鮎香之介(大出俊)と峠と次郎吉の宿に家老・柴田治明(渡辺文雄)と平田利之助(原口剛)が人調べに来て、峠に代官所で要の死体見せ母・小谷まき(水澤摩耶)に養子の準備を告げ、治明は峠に南部藩との領地争いで公儀隠密に探られていると話し、要の婚約者の娘・柴田ぬい(竹下景子)が峠の宿の支度をした。
次郎吉と鮎は女衒・平助(美川陽一郎)の命が短いと話し、峠は薬売り(杉義一)と和尚・了念(加藤和夫)が隠密で死んだ要の父・小谷作左衛門(庄司永建)が隠れ隠密で要がどの程度知っているか疑問と話すのを聞いた。
峠は墓参りのぬいから要が平穏な生活を望んでいたと聞き、鮎はお新(柴田鋭子)と藩を抜け出しを狙い、峠は虚無僧と薬売りを斬り、了念が流行病の薬を井戸に入れるのを見て斬った。
平助が死に証文を焼き、鮎はお新と行くと平田が襲うとお新が斬るが治明に斬られ、持っていた幕府宛ての密書を焼き捨て足止めを終えた。
治明は峠に隠密狩りは終わり小谷一家は無視出来なかったと告げるが、峠は影を斬ると言い治明と対決して殺した。


脚本:橋本忍
監督:田中徳三

7:1974年2月12日:怒号の刃

下総・牛込はひでりで百姓は娘を売って生きていて、岡っ引き・伊之助(原田清人)の息子・正吉(吉田友紀)が峠九十郎(三船敏郎)に代官所の牢にいる父の助けを求めたが、百姓は伊之助は娘を売った金を持ち逃げしていると言い、女郎・おいね(桜町弘子)が正吉を心配するが連れ戻された。
百姓は代官・本堂伝七郎(草薙幸二郎)に伊之助を訴えると八州・高村要之助(青木義朗)の指示待ちと言われ、ただ食いで牢にいた次郎吉(坂上二郎)は伊之助がいないと知った。
伊之助は本堂においねに会いたいと言い、百姓は正吉を捕らえ伊之助から金を取ろうとしたが峠が助け、牢から出された次郎吉から伊之助は牢にいないと聞き、鮎香之介(大出俊)が仕事を見つけ、峠はおいねに会い伊之助と正吉と暮らす約束を聞いた。
本堂は高村から伊之助殺害を命じられ、次郎吉は牢で火事を起こし騒ぎ伊之助は逃げて、峠・鮎・正吉が待ち追っ手を峠が斬り、伊之助は正吉に騙されていたと言った。
本堂は島田文蔵(高森玄)に伊之助殺害を命じ、囮においねの処刑を準備し峠・鮎が襲いおいねを伊之助へ逃し代官らと斬り殺し伊之助に向かい、島田は伊之助と正吉を追い詰め伊之助は斬られおいねと峠が来るが伊之助は死んだ。
峠は本堂と一味を斬り殺し、高村の行列を追い襲い一味と高村を斬り殺した。


脚本:村尾昭
監督:石川義寛

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