荒野の素浪人:5(41-50)

41:1972年10月10日:兇刃 襲われた山峡の宿

盗賊改めに追われたお蘭(加茂さくら)は峠九十郎(三船敏郎)を巻き込み盗賊の頭・玄蕃と盗賊改めに思いこませ、武州秩父で次郎吉(坂上二郎)とからっ風のお文(梶芽衣子)は峠の人相書きが盗賊の頭になっているのを見て、見た盗賊改めが殺され、鮎香之介(大出俊)も見た。
武州屋は狙われると知ったが手遅れと言い、若主人・弥市(三島史郎)は女中・お房(八木孝子)に惚れて、人足に襲われたお房を鮎が助け、峠とお文は役人や賞金狙いから逃げ山峡の宿で陣内陣内(山形勲)と会った。
お蘭と丹三郎(倉島襄)は偽の人相書きを知っている次郎吉を狙い、盗賊改めを殺したのはやり過ぎと言い、陣内はお蘭と丹三郎の人殺しを責め、娘・お房から地図と金が1晩のみと確認した。
峠と鮎と次郎吉とお文は、偽の証のため陣内こと玄蕃一味を武州屋に押し込ます事を考え、陣内はお房と弥市の仲をを知り、お房は父と弥市の板挟みを悩み人足に眠り薬を飲ます事に悩み失敗し、武州屋の前で陣内らを止めたが、陣内はやり方をかえ押し込み峠やに斬られ、お房を頼み死に、峠の疑いは晴れた。


脚本:柴英三郎
監督:丸輝夫

42:1972年10月17日:流れ者 モズと呼ばれた男

次郎吉(坂上二郎)は流れまたぎ百舌一味が来ると聞き、峠九十郎(三船敏郎)は役人と百姓が襲うのを見、百舌(伊吹吾郎)が逃っげ、女らは攫われた地に返す指示だが、役人・遊佐がおりん(佐藤オリヱ)と子・隼太を見て諏訪将監(村上冬樹)に連絡をした。
鮎香之介(大出俊)は諏訪の娘の嫁入り警護をたのまれ、姉が神隠しに合ったと聞き、峠とおりんと隼太に百舌が来て峠が話しをし、見た殺し屋の根津(勝部演之)・三輪(石橋雅史)・近藤(伊吹新)は厄介と感じた。
諏訪は遊佐から姉がおりんと知るが、3人組殺し屋が遊佐を殺し、行列を出し本庄(御影伸介)・樋口が加わるが百舌に襲われ三輪が重傷でおりんが手当てし、次郎吉が諏訪から盗み聞いたはなしを告げた。
諏訪と5人組は、峠らを襲うが鮎が寝返り5人組を殺し、おりんは諏訪に野心を捨てろと言い、峠は諏訪を自由にさせ国を出るが、百舌がおりんと隼太を連れて行き、諏訪が百舌を襲い、諏訪と百舌が相討ちになった。


脚本:大野靖子
監督:石川義寛

43:1972年10月24日:銃撃 落日の決闘

内込鉄砲村に弾の補充に行く鮎香之介(大出俊)は鉄砲を持つゆり(土田早苗)にあい、村で新型銃様の弾をみて、加賀見監物(加藤武)作の11連発と知り見に行った。
峠九十郎(三船敏郎)と次郎吉(坂上二郎)は高畑に向かい高畑駿河守(川辺久造)と新庄作兵衛(木村博人)らと加賀見の人を使った試し撃ちを見て威力に驚き、加賀見は僅かの改良が必要と言った。
加賀見は改良方法が判るが、弟子・黒田重四郎(明石勤)が人を殺す事に反対し連発銃を持って逃げ、駿河守は作兵衛に西国の大藩に高く売る計画を言い、連発銃が盗まれたと聞き追い、峠と次郎吉は駿河守の評判が悪く重四郎の銃を見るが、重四郎は加賀見に撃たれ連発銃を取り替えされ、峠に加賀見らの事を話し死んだ。
ゆりは加賀見の策略で殺された曲垣一真(桔梗恵二郎)の娘だが力不足で、鮎が加賀見に決闘を申し込み、駿河守は加賀見の試し撃ち用に11人の無宿人狩りを行い作兵衛に試写後に加賀見殺害を指示したが、峠と鮎は11人を助け加賀見は狙われたが逃げた。
峠は駿河守一味を斬り、鮎は距離を取られ加賀見から傷を負い、ゆりは加賀見に撃たれ死に、峠は弾切れの加賀見を斬り殺した。


脚本:胡桃哲
監督:土居通芳

44:1972年10月31日:潜入 魔の樹海

飛騨・赤倉藩で峠九十郎(三船敏郎)は禁止札内で百姓が殺され、警備責任者に命じられた本多弥一郎(島田順司)と妻・奈美(町田祥子)が襲われ鮎香之介(大出俊)が追うが逃がした。
本多を加納伝八(近藤宏)らが迎え、彷徨うかね(小峰千代子)を峠が助け、本多は直ぐに巡視に行き、次郎吉(坂上二郎)は山に入りこみ撃たれ、鮎は監視者に用心棒の売り込みをし、お梅(松沢のの)が次郎吉を助け峠に会った。
峠は湖に関する言い伝えを聞き、本多は先任であり妻の父・坂井の日誌を探し、それを八坂剛造(福山象三)と加納も探し、峠は奈美から本多が山に行ったと聞き追い、剛造は本多や峠の殺害を指示し、本多と峠は湖を見つけたが加納に狙われたが鮎が寝返った。
加納はかねとお梅を殺し火をつけ、剛造は奈美を攫い、駆けつけた峠は坂井の日誌を見つけ加納を捕らえ本多・鮎・峠・次郎吉を湖に案内させ、船で対岸に渡り洞窟の牢で坂井を見つけるが他の人足と同様に阿片で廃人になっていた。
剛造が奈美を人質に来るが、油断させた鮎・峠が斬り込み、坂井は加納に斬られたが、鮎・峠が全員を斬り殺した。


脚本:石森史郎
監督:石川義寛

45:1972年11月7日:死闘 傷だらけの駒木峠

信濃で峠九十郎(三船敏郎)は捕らえた大橋伴助(田口計)を江戸に護送する市来新兵衛(地井武男)に会い、大橋の妹・美沙(川村真樹)は隠した金を餌に矢吹伊十郎(深江章喜)と組み浪人を集め大橋の奪い返しを狙った。
市来らは度々襲われたが峠が助け、与力時代に間違い真犯人が大橋と言い、宿場役人・岩田(水橋和夫)が大橋の引き渡しを求め、茶店で無実の罪をきせられたと寺本源七(高森玄)が市来を襲った。
美沙は源七を仲間に誘うが逆に襲われ、鮎香之介(大出俊)が助け、峠を見かけ次郎吉(坂上二郎)と仲間に入った。
矢吹らは市来らを襲い、目的が違う美沙を斬り、峠は矢吹一味を斬り死んだ市来に代わり大橋を江戸に護送した。


脚本:津田幸夫
監督:石川義寛

46:1972年11月14日:妖花 峡谷の黒水晶

甲斐と信濃の境の十文字一族の領地で多門(和崎俊哉)が宇之吉(古谷一行)を捕らえお咲(服部妙子)が助けを求め、十文字大膳(幸田宗丸)を峠九十郎(三船敏郎)は見た。
お咲は宇之吉は世津(弓恵子)を手籠めにした罪だが無実と言い、次郎吉(坂上二郎)は水晶谷の様子を見、鮎香之介(大出俊)は世津の用心棒になるが襲われた。
次郎吉は宇之吉が千蔵(矢野宣)に、疾風の万次郎(大木正司)と山犬の一角(村松克己)と片目の玄斉(田中浩)を集めていると言い、千蔵を殺すのを見た。
峠は玄斉を斬り、宇之吉に会い仲間に入り狙いは谷の4000両と知るが、背後の黒幕を疑い金を奪い世津を人質に逃げさせ、多門が万次郎と一角を斬り、峠は多門と世津が宇之吉を利用したと知り一味を斬り、宇之吉は自訴した。


脚本:柴英三郎
監督:丸輝夫

47:1972年11月21日:待ち伏せ 赤岩谷の竹槍隊

奥州・立花藩で峠九十郎(三船敏郎)と次郎吉(坂上二郎)は高い年貢で農民の困窮を見、卯平(高橋長英)や久作(松川勉)ら百姓が竹槍訓練を見、鮎香之介(大出俊)も来たが去り、藩主・立花主水正守邦(丸山持久)を殺すと聞いたが峠は城の外に誘き出す必要があると言った。
藩主・立花を次席家老・小田切左近(高橋昌也)が諫めるが聞かず逆に狙われ峠が助け、出来る事をしろと言い、家老・沼倉勘兵衛(須藤健)は矢部市衛(井上博一)や赤岩新八(北相馬宏)や沢田主膳(三田村元)と千両箱運搬方法を考えた。
運搬人足を求め、金が必要な者は応じ、久作も応じたが、沼倉は偽の行列に人足を使いわざと百姓に化けて襲い注意を引きつけ、裏街道を少人数で本物が運ぶ計画を立てた。
偽百姓が偽の行列を襲い久作が殺され、おとよ(東三千)は酷いと言い、峠は全てが狂言と知り裏街道の行列に向かい千両箱を奪うが、峠は藩主・立花を城から出す罠と言い、藩主・立花は家族を人質にして来たが鮎が人質を逃がし峠と卯平らが闘うと、小田切が来て沼倉を斬り、本家に訴え藩主が原因で騒ぎのおとがめばしとなったと告げ、峠は任せて去った。


脚本:須崎勝彌
監督:松島稔

48:1972年11月28日:挽歌 白蘭の牙

土佐沖津藩柏木村で祖父と子が母を訪ねるが祖父が早馬に蹴られ死に峠九十郎(三船敏郎)が後を引き受け目的地に行くが母は死んだと言われた。
鮎香之介(大出俊)は弾を作って貰いに行くが弥兵衛は大怪我を負い娘・美鈴(宮下真希子)は攫われ鮎に作り方を教え自分で作れと言い、次郎吉(坂上二郎)は一味の娘運びを見て砦に運ばれた。
虚無僧らが娘を攫い、円造(杉義一)から祖父と子を聞いた黒木角之進(睦五郎)は現場で円造を斬り、手塚陣内(細川俊夫)と志津(工藤明子)と相談して、攫った娘を奥の砦に運び、次郎吉は砦の洞窟に抜け道を見つけた。
弾を作った鮎と峠は次郎吉に会い、抜け道から砦の中に入り美鈴ら娘を助け出し、黒木や手塚を斬り、志津に子の母だろうと言うと志津は自害した。


脚本:石森史郎
監督:土居通芳

49:1972年12月5日:追跡 地獄への身代金

奥州延沢で群盗・桔梗一族が頭領・鬼頭丸(今井健二)で横行し銀山や運行品を奪い、鮎香之介(大出俊)が見て、次郎吉(坂上二郎)は賞金首を知った。
峠九十郎(三船敏郎)は和泉屋(武藤英司)の息子・伊之吉が太助に危険な命令し注意すると、母・おきぬ(金井由美)は和泉屋に奉公に出したと言った。
和泉屋に桔梗一族がが押し入り、間違って息子と間違い太助を攫い3000両を要求し、調べに来た郡代・佐伯(森山周一郎)は桔梗一族を捕らえる機会と間違いを隠し応じる様に和泉屋に指示し、おきぬは口外禁止された。
峠はおきぬから聞き出し、次郎吉(坂上二郎)は身代金運び人足になり、鮎は佐伯の鉄砲隊に狙われ応じて、見た鬼頭丸から仲間に誘われ人質の番を指示され、佐伯らは鉄砲に襲われ退散し、身代金運びは行き先を変えられ砦に誘導された鬼頭丸が現れるが身代金は石で、峠が鬼頭丸を人質に鮎と太助を助け鬼頭丸らを斬った。
峠は石の身代金を運び宿場に帰り、佐伯に鬼頭丸の賞金300両を払わせ、桔梗一族残党が焼き払った和泉屋に石の身代金で太助の年期奉公を終わらせ、おきぬに太助と300両を渡した。


脚本:石森史郎
監督:土居通芳

50:1972年12月12日:女郎花 暁の脱走

おきみを榎島屋の連れ去られた与作は気が狂い、榎島屋に渡された加代(原田あけみ)兄が遅れたと殴られ、見た峠九十郎(三船敏郎)は阿漕なやり方と思った。
峠は子2人が榎島屋が開いた中の島の遊郭に母を探しに行き捕らえられ、母・おゆき(赤座美代子)が帰るように言い聞かし、おゆきの客の鮎香之介(大出俊)は見た。
郡代・古賀(草薙幸二郎)は榎島の勝蔵(富田仲次郎)と中の島の遊郭を作り儲かると言い、峠は村人に覇気がないと思い、次郎吉(坂上二郎)と鮎は女郎のおくめ(若松和子)やおよし(藤井まゆみ)やおゆきらが村人に言いたい事があると逃げる相談を聞き、次郎吉は村人に助けを言うが相手にされず、峠と鮎と次郎吉は逃げた後にどうするかの問題と話した。
女郎らは脱走するが勝蔵一味に捕まり、おゆきは郡代の犯人として送られ、峠と鮎と次郎吉は百姓の負け根性を除く事が問題と言い、遊郭で女郎を貸し切り宴会をしながら手を貸すだけと言い教えて松明を渡し、遊郭に火付けしながら脱走させ勝蔵を襲い郡代屋敷へ追い詰めると古賀は勝蔵を殺しおゆきを人質に止めるが、峠と鮎は正体を現したと言い古賀と一味を斬り殺した。 女郎らは峠と鮎と次郎吉に感謝し、天狗の名で高札を立て知らせた。


脚本:尾中洋一
監督:吉川一義

ページの先頭へ