荒野の素浪人:1(1-10)

1:1972年1月4日:乱闘 辰の上刻

峠九十郎(三船敏郎)を鮎香之介(大出俊)とすっぽんの次郎吉(坂上二郎)が見て凄いと思い、次郎吉はからっ風のお文(梶芽衣子)から九十郎が仇と聞いた。
矢の崎宿で生田新八(江原真二郎)は妻・律(浜田ゆう子)に山崎殺しで関根市之助(大木正司)が捕らえられたと言い、見ていた子供が狙われ、香之介と次郎吉は九十郎に浪人が見ていたと言い、生田は奉行所で堀田甲斐(久米明)と赤沢佐七郞(五味龍太郎)に再調査を述べるが却下された。
関根は生田に無実を言い、律は生田に関根の後の役で城下に戻れるかもと言い、九十郎は目撃した浪人から赤沢の殺害と知り生田は捕らえたが、堀田は大場弥十郎(早川雄三)に赤沢の口封じを指示し、生田に関根の切腹を命じた。
九十郎らは律を疑い、山を下る生田らを追い襲われた所を助け赤沢を捕らえ、香之介は不正の証拠を生田に渡した。
律は自害し、遺書に関根の中と恨んで殺そうとしたと書き、生田は僧になった。


脚本:津田幸夫
監督:村山三男

2:1972年1月11日:奪回 佐渡無宿人

生沢静山(藤木悠)らが佐渡送りの罪人行列を襲い吉井に逃げ、家老・上田頼母(宮口精二)は梶新之助(島田順司)と吉井の町を見てまわった。
鮎香之介(大出俊)は鉄砲村の一郎太(浅野進治郎)に拳銃の弾の製造を頼み、生沢らが鉄砲村に押し入った。
峠九十郎(三船敏郎)は次郎吉(坂上二郎)とお文(梶芽衣子)に、生沢の討伐は人数が足りないが藩の面目がつぶれると言うと、次郎吉は梶に九十郎を売り込み、上田に頼まれた九十郎は罪人を逃がせと答えた。
上田は1人で鉄砲村に向い、梶に聞いた九十郎と次郎吉は山越えで行き、生沢は罪人を殺し鉄砲村に火薬を仕掛け香之介らを閉じ込めたが、次郎吉が気づき他から逃げてから爆破させた。
九十郎らは生沢らを斬り捨てた。


脚本:池田一朗
監督:松森健

3:1972年1月18日:必殺 帰らざる街道

峠九十郎(三船敏郎)と刀を交えた熊木鉄心(宍戸錠)は甲府城の熊木丹後守(江見俊太郎)に会い、黄金を集めたと聞き指南番になった。
九十郎は甲武信屋・金造(福山象三)の手下・甲武信屋・源太(田村保)に会い町が乱れていると知り、店でお乱(白木マリ)とお志乃(岡田由紀子)に会い、鮎香之介(大出俊)がいて、虎谷飛竜剣(弘松三郎)の手裏剣を九十郎は投げ返しお乱は九十郎を雇い偽金を渡した。
金造は手下らに偽金作りの職人殺しを命じ、九十郎に手下らの始末を頼むが手下らを斬り金造に職人に金を求め、金造は丹後守に行き斬られ、九十郎らは丹後守を斬り去った。
鉄心が九十郎を追ったが九十郎に斬られた。


脚本:松浦健郎
監督:松森健

4:1972年1月25日:狙撃 関八州取締り

浜中多門(加藤和夫)と妻・お梅(榊ひろみ)と娘・みつが旅をしていた。
お京(江夏夕子)が関八州取締りを鉄砲で撃ち殺し逃亡し、瀬尾が巻き込まれ捕らえられ、お京が着替えるのを鮎香之介(大出俊)と次郎吉(坂上二郎)が見た。
峠九十郎(三船敏郎)はきこり・治作(小瀬朗)が鉄砲を盗まれたと聞き、お梅から瀬尾が捕らえられたと聞いた。
安房代官所にお京が戻り父・瀬尾又平衛(村上冬樹)から火薬の匂いを言われ、水町三之助(山下洵一郎)から感謝され浪人が捕まったと聞き、香之介と次郎吉はお京を見かけ、代官・小山達人(葉山良二)は浜中釈放は自分の後任かも知れないと言った。
九十郎はいかりや大五郎(山岡徹也)と揉め、いかりやは代官に言うが、代官は水町に転任後に斬れと言い、瀬尾はお京から水町の出世の為八州取締りを撃ったと聞いた。
小山は水町に治作といかりやと浜中をお京に撃たせ、お京殺害を命じたが、お京は外し水町に斬られたが九十郎らに自分が八州殺しと言った。
九十郎は小山の行列を馬で追い、瀬尾は鉄砲をわざと外し、いかりや一味と小山を斬った。


脚本:池田一朗
監督:西山正輝

5:1972年2月1日:獄門 関所破り

袋井は悪政と飢饉で百姓の不満が溢れていたが、峠九十郎(三船敏郎)と次郎吉(坂上二郎)は百姓の集会を役人が見ており、百姓に注意した。
犬塚玄蕃(武藤英司)はお葉(工藤明子)を手籠めに狙い、三輪十内(土屋嘉男)は百姓の決起の注意を藩主に報告した。
九十郎は代官屋敷に乗り込み犬塚らを斬り、お葉を助けるが十内から百姓を助けると言われ捕らえられ罪人駕篭で江戸に送られる事になり、十内は法で百姓を助けると言った。
鮎香之介(大出俊)は次郎吉から九十郎の事を聞き、お葉は九十郎を追い、鬼火沢関所で鮎と次郎吉は鳴戸伝九郞(睦五郎)から仲間に誘われ親分・不破二角(高品格)と手下・抜かずの弥市(丹羽又三郎)らと会った。
十内は幕府からお救い金を貰い藩に運んび、途中で九十郎の行列を追い越したが九十郎が十内に関所が襲われていると伝え、関所の狼煙を上げる様に頼まれた。
鮎と次郎吉とお葉は鳴戸らのお救い金強奪を知り、九十郎と会い不破や鳴戸一味と闘い斬った。
お救い金行列は無事に関所を通過した。


脚本:安藤日出男
監督:土居通芳

6:1972年2月8日:掠奪 眠れる埋蔵金

鹿島・新庄で峠九十郎(三船敏郎)は林崎蔵人(細川俊夫)と医師・松村寿庵(竜崎勝)と会い、鮎香之介(大出俊)は陣馬左内(外山高士)とお芳(牧紀子)と闘い見ていたお牧(ジュディ・オング)が鮎を用心棒に頼んだ。
三造(梅津栄)が盗賊一味で隠した盗んだ金を取りに集まり、陣馬とお芳・六助(江戸家猫八)・理助(三角八郎)・お牧と鮎らを取り仕切り地図で行くと下屋敷が建っており、頭の息子・寿庵は外れた。
愚庵(河野秋武)は峠九十郎(三船敏郎)と次郎吉(坂上二郎)に新庄駿河守(人見きよし)は悪政と言い、寿庵は治療に金が必要と言った。
九十郎と次郎吉は寿庵の代わりに盗賊の仲間になり下屋敷の地図を作り、舟で屋敷に入り抜け穴を掘り始めた。
奉行・野川孝右衛門(織本順吉)が平太(渡真二)を斬り、九十郎は城内の手引きの存在を知り、一味内で殺し合いが始まり、半日早く金を運び出すが、野川が林崎を斬り一味を襲い、六助は野川が頭と言い、九十郎と鮎は追っ手を斬り分けた金を寿庵に渡した。


脚本:池田一朗
監督:土居通芳

7:1972年2月15日:爆破 隠し金輸送

大田原で隠し金山から十字架地蔵を運ぶ計画を次郎吉(坂上二郎)が聞き、美代(梶三和子)と吾作(高田直久)以外の村人がキリシタンの疑いで村ごと焼かれ、峠九十郎(三船敏郎)は2人を助けた。
金沢達人(村井国夫)は鮎香之介(大出俊)に隠れキリシタンと言い、宗門改め・佐々木只之進(大和田伸也)と松倉平介(野々浩介)が来て十字架地蔵を江戸に運ぶ事になったが自殺が疑問で、北村蔵人(山本耕一)は2人いないと言い渡辺半左右衛門(加賀邦男)は謀反があると考えた。
北村は香川要(和田一壮)に盗む手配を指示し、宗門改め行列が出発し襲われるが九十郎と鮎が助け、北村は車の入れ替えと爆破を狙い、宗門改めはキリシタンでないと気づき始め、九十郎は金を運ぶ為に村を焼いたと知った。
北村らが襲い車を入れ替え爆破させたが、金沢や九十郎に殺された。
宗門改めは美代の踏み絵からキリシタンでないと知り、大田原藩は無事でないと言うが、金はどこかに消えたままだった。


脚本:池田一朗
監督:石川義寛

8:1972年2月22日:復讐 黒羽の女

黒羽藩に落胤という弥太郎(和田浩治)が戻り、お家騒動で落胤と3年前に城を抜けた姫がいたが城代・大沼金太夫(戸上城太郎)はお伝の方(松風はる美)と乗っ取りを企みヤクザ・鬼倉金八(堺左千夫)を使っていた。
無理に城に向かう弥太郎を峠九十郎(三船敏郎)が止め、次郎吉(坂上二郎)はお梅(水原麻記)と会い、九十郎はお牧(珠めぐみ)と会い、弥太郎は証拠の品を見せた。
次郎吉は金八の用心棒集めを手伝い、鮎香之介(大出俊)を加えた。
服部兆蔵(牧冬吉)は藩に向かう荒巻強右衛門(滝恵一)を斬りなりすまし、藩に入った。
1人で屋敷に向かう弥太郎をお牧が止めるが金八一味に襲われ、逃げて九十郎らに会い助けられ、弥太郎は自分は偽で証拠の品を持っている理由を話した。
大沼一味が九十郎らを襲うが逆に迎え撃ち、お牧は自分は姫と打ち明け大沼を斬り、服部が公儀隠密と見抜いた九十郎が斬った。
お牧は跡を継ぎ、弥太郎とお梅は一緒に旅だった。


脚本:松浦健郎
監督:船床定男

9:1972年2月29日:脱出 死を呼ぶ谷

望月藩でも一揆が起きかけており、おつや(正司歌江)とお咲(三好美智子)の店に次郎吉(坂上二郎)がいると峠九十郎(三船敏郎)が来た。
鮎香之介(大出俊)はお袖(北川美佳)ら百姓と会い計画が何故ばれたかと言われ、お咲の夫・地助(高津住男)が解き放たれたが百姓は裏切りの眼で見た。
神原主膳(浜田寅彦)は息子・神原大助(藤竜也)に内通者と一揆の始末を指示し、峠は地助に逃げろと言い、内通者はお袖と大助と言うが鉄砲隊に捕らわれた。
鮎とお袖が来るが、鮎が捕まり、お袖は大助に斬られた。
鮎が牢を破り、峠と神原一味を斬った。


脚本:大野靖子
監督:工藤栄一

10:1972年3月7日:反逆 隠し砦の血闘

風神峠で隠し砦から石田(石橋蓮司)が源八を撃ち殺し、峠九十郎(三船敏郎)が死体を宿場に運ぶと下手人に疑われた。
弥七(渡辺篤史)が死体をみて、見張りが付いているお梅(野村昭子)とお登美(中野良子)に会い兄・源八は横井(草薙幸二郎)の下で働いていたが殺されたと伝え、お登美は出かけ様として、助けたお梅と弥七は斬られ、お登美は鮎香之介(大出俊)が助け次郎吉(坂上二郎)と奉行所から逃げた峠の小屋に連れた。
お蓮の方(薗千雅子)と繋がった横井は一色(郷鍈治)に指示し、峠は横井だけが源八殺害が可能と考えたが何の為か判らずに横井に会いに行き、一色が鮎とお登美を捕らえその為峠も捕らえられたが、次郎吉がお蓮の方と横井の話しを聞き藩主暗殺と硝石で儲ける話しだった。
峠らは隠し砦に連れられ追った次郎吉も捕らえられたが、藩主行列が近づいた隙に峠が縄を切り、石田を斬り、鮎が仕掛けた爆薬を破裂させた。
峠はお蓮の方と横井の屋敷へ行き、斬った。


脚本:田中壽一・胡桃哲
監督:丸輝夫

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