荒野の素浪人:6(51-60)

51:1972年12月19日:叛乱 100挺のライフル銃

弥七(長谷川明男)が武士らの闘いの生き残りが新式銃を地面に隠すのを見てから1年後に、峠九十郎(三船敏郎)は郡代・松永(天本英世)の配下・大原(上野山功一)に殺される寸前の庄屋から直訴状を預けられた。
一揆を起こした弥七とお光(進千賀子)らに直訴状は取りあげられないと言い、郡代一味が襲って来て、山中の砦に籠もり弥七は1年前に見た100挺の銃がその後に立てられた代官の山小屋付近にあると言い、郡代一味は大砲で攻め、弥七は1人で銃を探し人質に捕らわれた。
深見(浜田晃)が南里屋(有馬昌彦)と新式銃掘り出しを話し、仲間に入った鮎香之介(大出俊)は南里屋が深見を殺し新式銃を売る話しを聞き深見に話し、次郎吉(坂上二郎)は襲われ死ぬ間際の深見から具体的な場所を聞いた。
峠とお光が弥七を捜しに来て、鮎と次郎吉から話しを聞き、南里屋一味が新式銃を荷馬車に乗せた所を奪い逃げ、南里屋一味を殺し、弥七の案内で裏道を砦に運んだ。
郡代一味が百姓を砦に追い詰めるが、間に合った新式銃で応戦され、松永と大原を峠が切り捨て、平和が戻り峠らは新式銃を燃やし、力づくで治めると山賊になると言った。


脚本:大野靖子・北一郎
監督:吉川一義

52:1972年12月26日:流浪 殺しの子守唄

奥州沖津浜で峠九十郎(三船敏郎)は役人が女を斬ったり、親子が自殺しようとするのを見て代官の悪政を知り、代官・戸田陣内を斬り、配下の橋本は峠に賞金を掛け、見た鮎香之介(大出俊)と次郎吉(坂上二郎)は厄介と思った。
鮎は跡部伝七郎(内田良平)と跡部太吉(久保木利貴)を尾行し殺し屋で、峠の賞金を狙うと知り、峠は安すぎると気にせず、雲取宿に行くと空で飲み屋のおこう(川口敦子)が捕らえた鬼火の半次郎(郷鍈治)が仲間を集め代官・佃兵庫(弘松三郎)にお礼参りに来るので皆逃げたと言いおこうは半次郎の女で、沖津の応援が無理と知った佃は方法を考えた。
伝七郎が峠と立ち合っていると佃が止め、2人を用心棒に雇い、襲った半次郎一味は難敵と知り逃げ、太吉を攫い人質にし伝七郎が峠を捕らえ、峠は伝七郎が妻を探していると知り、おこうは太吉を見張っている内に自分の子と知った。
鮎と次郎吉が伝七郎と峠を助け、半次郎一味に乗り込むとおこうが太吉を逃がし半次郎に斬られ伝七郎は妻と知るが死に際に太吉に言うなと頼まれ、伝七郎と峠は半次郎一味を斬り殺した。
峠は沖津の橋本に峠は半次郎一味に斬られたと伝え、伝七郎は峠に立ち合う機会がなかったと言って太吉と去った。


脚本:安藤日出男
監督:村山三男

53:1973年1月2日:群狼 黄金の砦

甲州の辺境は天領だが高比良鉄心斉(大友柳太朗)が支配していたが、砂金が見つかってから流人が増え、高比良の強奪も増えていた。
大造(津田伸)は鉄心斉に掛け合うと言うが、妻・千加(和田幾子)や子が止め、峠九十郎(三船敏郎)も止めて自分が会い、砂金が見つかる前の公儀お墨付きを見せられ対立し、連発銃の濡れつばめのお柳(小川真由美)と峠と向き合うが別れた。
鉄心斉はお柳に江戸に戻りたい者が多く自分が悪をかぶれるか聞いた、流人らは強訴を考えるが代官・秋元右京(八木喬)は甲州勤番指示と言い、峠は公儀は共倒れを狙うと見抜き、お柳と次郎吉(坂上二郎)は賭場で浪人らが金を持っていると知った。
代官を鮎香之介(大出俊)が尾行し甲州勤番・長尾多平次(市川祥之助)と会い、鉄心斉の息子・高比良鉄之介(嵐圭史)が浪人・九木左膳(村田吉次郎)に騙され大造を斬りその後に九木に斬られた。
九木に聞いた鉄心斉が出かけ流人らとぶつかり代官は九木を斬ると、峠は鉄心斉を止めて自分が代官を斬り、事件は甲州勤番の失敗になり、その後は高比良と流人が共存した。


脚本:柴英三郎
監督:石川義寛

54:1973年1月9日:銃撃 地獄の用心棒

小諸の宿場が野盗に襲われ、加助(山本紀彦)は浪人を雇う事を提案し庄屋・重兵衛(小栗一也)が金を集め探し、鮎香之介(大出俊)は断り峠九十郎(三船敏郎)はそれを聞いた。
重兵衛が熊井玄八(千葉敏郎)や磯部五郎太(榎木兵衛)ら5人を連れて戻り、峠はおふく(北川美佳)の店で飲みお柳(小川真由美)と別れた次郎吉(坂上二郎)と会うと、野盗が来て5人が迎え討ち、飲み屋に逃げ込んだお春と新松姉弟を追った野盗を峠が斬り、5人は追い払うが峠は別の狙いを感じた。
5人の用心棒はおふくを襲い、宿場に居つき重兵衛に毎日の金を要求し、宿場人は間違いに気づき、お春と新松から峠の強さを聞いていた加助の妹(中田喜子)は峠に頼もうとすると次郎吉が売り込もうとするが、峠は同じ事の繰り返しと言いお春と新松から用心棒にされるから逃げる様に言われた。
磯部がお春を襲い、新松の知らせで峠が駆けつけるとお春は首吊りし、峠はお柳や鮎が見守る中で5人の用心棒と戦いお柳や鮎の助けで、5人を斬り宿場を去った。


脚本:石森史郎
監督:丸輝夫

55:1973年1月16日:襲撃 国境いの狼火

恵庭藩は悪政で改革派の武士が城代家老・高月勘解由(戸上城太郎)を襲うが待ち伏せられちりぢりに逃げ、神崎東馬(森次浩司)らはお堂に逃げ家老・内山多門(石井宏明)の情報が何故漏れたか話すと、奥で聞いていた峠九十郎(三船敏郎)が現れ神崎は百姓の為に高月を撃つと言った。
高月と伊奈軍太夫(中田浩二)とお蓮の方(園千雅子)が自分の子を跡継ぎにするか話し、鮎香之介(大出俊)とお菊(京春上)が聞き、高月は内山を閉門にし、千代(安岡真知子)の宿で働いていた次郎吉(坂上二郎)がそれを見た。
神崎は許嫁・お菊の知り合い・千代の妹・おせき(遠藤さちこ)の所に移動し、和吉(山崎竜之介)にあい隠れ小屋に移動し、鮎と次郎吉は内山に会い高月が大金を運び出す時に狼煙を上げる事を頼まれるが、尾行されお菊が捕らえられ、鮎は次郎吉に頼みお菊を助け出し狼煙を上げる事を告げた。
高月の行列が出発し鉄砲隊がおせきと和吉を撃ち、峠と神崎らと鮎が来て、狼煙が上がり高月の行列に突入し高月と伊奈らを斬った。


脚本:胡桃哲
監督:石川義寛

56:1973年1月23日:必殺 黒馬谷の対決

一ノ関の古沢で峠九十郎(三船敏郎)は飲み屋のおたき(二本柳敏恵)から問屋場の婚礼を聞き、堀越七左衛門(徳大寺伸)と孫・菊(浅野由香)と問屋場・次兵衛(外野村晋)らが出席し、百姓・弥吉が襲われ峠が助け、堀越から砂金が盗まれた事がないと峠は聞くが危険と思い、堀越は隠し場所が知られた理由が疑問で峠と場所を変えるが、峠は見られていると知った。
代官・増居外記(高城淳一)は堀越呼び出し隠居を勧め断られ、山形伊十郎(村井国夫)や塚原源吾(深江章喜)と対応を話し失敗させ自害を考えた。
おたきは峠に自分の身の上と堀越の娘の自害を話し、砂金掘り人足になろうとした次郎吉(坂上二郎)は砂金を寺に隠したと話す武士の声を聞き、お柳(小川真由美)は山形・塚原・増居の企みを聞き会った鮎香之介(大出俊)に知らせた。
堀越は塚原らの砂金泥棒を聞き駆けつけるが斬られ、峠に謎の言葉を残し死に、おたきから宝泉寺・和尚(今村源兵)を聞き意味を聞き覆面の事と知り、次郎吉が聞いた覆面侍の声の主を思い出した。
菊が攫われ脅迫状が届き峠が行き、鮎が隠れて追い菊を助け、峠は山形・塚原・増居を斬り、菊はおたきが育てた。


脚本:津田幸夫
監督:村山三男

57:1973年1月30日:鳴動 竜神沼の奔流

熊野・竜神村で宗右衛門(加東大介)と妻・おちか(浅茅しのぶ)は村の旱魃を防ぐために祟りの噂のある沼から村に水を引こうとし、火薬を購入したが村の近くで運搬人がころされ奪われ、見た峠九十郎(三船敏郎)は酷いと思い簪を拾った。
盗賊とお蓮(万里昌代)は火薬を盗み、代官・荒尾軍太夫(庄司永建)は火薬と疑い、村人は竜神の祟りと宗右衛門を攻めた。
お蓮は次郎吉(坂上二郎)と火薬の値段が会わず、紅屋(草川直也)が全て買うと言い役人が裏切ったと殺し逃げるお蓮を鮎香之介(大出俊)が助け、荒尾は火薬がばれないように村人に祟りと見せかける細工をし、次郎吉は峠が持つ簪をお蓮のものと思い会った峠はお蓮が盗賊と知った。
役人がお蓮を斬り、役人を撃った鮎は峠に火薬の場所を言い、荒尾は宗右衛門に沼の人柱になれと求めたがおちかが代わりになり、峠と宗右衛門と村人は火薬の場所に向かい、鮎も向かい、荒尾を一味が後をつけた。
峠と宗右衛門と村人は盗賊を斬るが、荒尾らに鉄砲で狙われたが鮎が防ぎ、峠らは荒尾一味を斬り、火薬を取り返し沼を爆破あいて水を村に引いた。


脚本:須崎勝彌
監督:丸輝夫

58:1973年2月6日:荒涼 殺生谷の黄金

沼田藩の近くで峠九十郎(三船敏郎)は殺された武士・福山の言葉を聞き沼田藩へ向かうが家老・清水則安(増田順司)は留守で、川北村では疫病で死人村とされお梅(浦辺粂子)は娘・お久美(石川るみ子)を帰し、お柳(小川真由美)が見て次郎吉(坂上二郎)が村長・喜兵衛(香川良介)に頼まれお梅の世話に来た。
代官・佐山兵部(天野新士)一味は急ぐと言い、鮎香之介(大出俊)は賭場でお柳と次郎吉に会い、公儀隠密・滝(久野聖四郎)と車(高杉玄)らは金山の情報を聞けずお梅を殺し立ち入り禁止区域で鉱石を調べた。
お柳は金鉱に銀が混ざり疫病の原因と考え峠は公儀が金に目をつけたと考え、お柳はヤクザ・神甚大五郎(南祐輔)一家も探しているのを知り、公儀と代官とヤクザが絡んでいるが黒幕がいると知った。
お柳と峠は公儀と代官が組んで村を公儀の砲術等の訓練場にしようとしていると知り、峠と村人らが鉱山にいるヤクザに行き争うと、隠密と代官らが取り巻くがお柳と鮎が銃を撃ち、峠は斬り捨てた。
帰った家老・清水が来て負担の鉱山を廃山にした事がつづけられると峠らに感謝した。


脚本:石川義寛・武末勝
監督:石川義寛

59:1973年2月13日:謀略 皆殺しの砦

上総の北の開放地は、寄せ場人も入る様になり一般との揉め事が起き、吾市(堺左千夫)は山は荒らされていると感じ、寄せ場人・銀次(長谷川明男)や政(倉島襄)も同様だったが役人が木の伐採の指示を出しりえ(青木洋子)は仕方ないと言った。
代官・古賀(安部徹)は百姓と寄せ場人の騒ぎを起こさせようと考え、庄屋・籐兵衛(河野秋武)には寄せ場人が勝手に行っていると答え、吾市の邪魔を見たお柳(小川真由美)は差別を批判し、子を助け寄せ場人集落に行った峠九十郎(三船敏郎)は銀次から事情を聞き代官所に行くが襲われ、お柳が調べ峠は寄せ場人の用心棒になった。
お柳は賭場で中間(奥村公延)から江戸から多くの武士が来ると聞き、役人は吾市を撃ち銀次が下手人に見せかけ、鮎香之介(大出俊)は代官の用心棒になり土地を幕府の砲術訓練に使う企みで喧嘩をさせたがっていると聞いた。
銀次は許嫁のりえに誰かが鉄砲で吾市を殺したと言い、政と好きあっている庄屋娘・おみつ(小野恵子)は父に争いを避ける様に頼むが百姓は出かけお柳が止めた。
銀次は庄屋へ行き吾市は殺していないと言うが鉄砲で撃たれ、代官が双方を殺しに出かけ、お柳は庄屋とおみつに吾市も同様に殺されたと告げ、代官の鉄砲隊をお柳と鮎が撃ち峠が斬り倒し、百姓と寄せ場人は話しあった。


脚本:石川義寛
監督:石川義寛

60:1973年2月20日:挟撃 錬金の秘法

会津の北の高津藩は工芸品の産地で山伏が武士を襲い、峠九十郎(三船敏郎)は武士から佐倉惣右衛門(佐々木孝丸)宛ての手紙を頼まれ死んだ。
峠は宿場で次郎吉(坂上二郎)から転封と言い、反射炉を聞くと佐倉が陣屋に持つと聞き小野寺辰之進(平井昌一)が佐倉に移動と言うが佐倉は試験を行い、峠が八重(神鳥ひろ子)に佐倉宛ての手紙を渡し佐倉が読み公儀が反射炉を奪うのが転封の目的と言った。
佐倉と妻・お里(町田博子)らの行列が山伏に襲われ、辰之進と八重と峠は裏街道を反射炉を運び出発し関所を通るが、山城藩・高堂備中守(城所英夫)は稲田外記(阿部希郎)に指示し辰之進ら一行を本陣に止めさせ、不審な次郎吉がぬむり薬の計画を聞き翌朝に食事なしで出発した。
黒鍬組・暮雲(勝部演之)が鮎香之介(大出俊)に仕事を頼み、辰之進ら一行は道しるべの罠で乾き谷へ入りこみ乾きに苦しみながら進み、出口で高堂と稲田一味が待ち伏せ、暮雲と鮎も待ち伏せた。
暮雲は高堂と稲田一味を見つけ、鮎は行列に峠と次郎吉を見つけ高堂と稲田一味を撃ち峠が斬り込み殺し、暮雲と鮎は鉄砲技を競い暮雲は死んだ。


脚本:北一郎・胡桃哲
監督:松島稔

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