江戸川乱歩作品の原作映画:2
- 盲獣
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島アキ(緑魔子)は売れないファッションモデルだったが野心的写真家・山名のモデルでヌード写真を撮り個展は有名になり、会場で奇妙な男を目撃しアキをモデルに作った石膏裸像を撫で廻し、見たアキは奇妙な気持になった。
数日後にアキは山名の仕事で出かけ、疲れ帰りマッサージ師を呼ぶと先天的な盲人・蘇父道夫(船越英二)が初めて来て、仕事を話題にし指で体が判ると言われクロロホルムを嗅され、母・しの(千石規子)を呼び入れ誘拐され異様なアトリエに運ばれた。
意識が戻ったアキは、目や口や鼻や乳や手や足などが並べられたアトリエにいて、道夫は盲人で見えず触覚が楽しみだが一番素晴らしいのが女体で、肌に触る為にマッサージ師になり父の財産で彫刻を始めたが、飽きて理想の女体を求め噂でアキを知り彫刻で確かめモデルになる事を頼まれ、断ると追われ眠らされた。
アキは翌朝に彫刻が完成したら釈放する事を条件にモデルを引受け協力すると言い、道夫は彫刻を作り始めると、アキは仮病で薬を探しに行かせ脱出を企るがしのに発見された、アキは道夫としのとの愛情での結びつきを気づき食事を共に誘い酒を飲み、初めての女性だと道夫を胸を触らせ抱いて誘惑した。
アキの誘惑は、しのを嫉妬させてアキを非難させ追いださせたが気づいた道夫はアキに騙されしのを殺した、その隙にアキは逃げるが道夫に嘘がばれて捕らえられ獣のように犯され、数日後にアキは道夫に抱かれ彫刻が完成した時には道夫の気持を感じ暗闇で暮らした為に目が弱りはじめて、2人は甘美な触覚の世界にのめりこんだ。
<以下、隠し字>
アキは指先の触覚が敏感になり、アキと道夫は互いに知り合うとより大きな歓喜と刺激を求めて互の体を噛み傷つけ、そして道具を使い虐めあい始め歓喜と苦痛の声を発し、それは止まらなくなりナイフを使い互いに体を切り傷つけた、互いの血を吸う楽しみを見つけたが次第に体は弱り、アキは道夫に体をバラバラにする事を望み腕と足を切られそして2人は死に、アキは触覚の世界の果ては暗い死の世界と知った。
監督:増村保造
脚本:白坂依志夫
原作:江戸川乱歩
出演者:船越英二・緑魔子・千石規子
製作年:1969年
感想: 大映映画、カラー。
乱歩の異常性愛の暗い世界を描く。
触覚だけが研ぎ澄まされた昆虫の世界の果てにあったものは・・・。
- 黒蜥蜴
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謎の女怪盗・黒蜥蜴(真矢ミキ)は金になるものを盗む犯行が世界中に注目され、女の刺殺医体が発見され捜査1課・浪越(山下真司)らが行き女刑事(岡本あずさ)が美しすぎるファイナンシャルプラナー・松村と言い、浪越が首筋に黒蜥蜴の刻印を見つけ黒蜥蜴の犯行だと断定した、副総監・明智小五郎(渡部篤郎)が部下の刑事・小林(竜星涼)と赴任し、雨宮(里見浩太朗)が黒蜥蜴に報告し、明智は松村事件の指揮を命じられ、明智は浪越に異を唱え黒蜥蜴は人を殺め無いと言い、黒蜥蜴から警察に犯行予告が届き、巨大グループ企業会長・岩瀬(升毅)所有の時価120億円の宝石「聖夜の涙」を黒蜥蜴はクリスマスの瞬間に盗み出すと言うと、明智はいくつか疑問を言った。
明智は黒蜥蜴に会えると笑い、クリスマスイブに浪越らと明智が岩瀬と娘・早苗(剛力彩芽)に会い、岩瀬が明智を案内するとマジシャンの黒蜥蜴が変装した緑川京子と会い人を欺く事に興味があると言い、岩瀬が明智に防犯装置と「聖夜の涙」を見せ、子が早苗と明智と黒蜥蜴を話し、厳重な警備体制でパーティーで「聖夜の涙」が公開され、京子がイリュージョンを始め「聖夜の涙」を消すショーを行い、カウントダウンが行われると監視カメラが消え無線が狂い、会場内に花火が爆発した。
煙幕の中で宝石は岩瀬が変えた偽で無事だが早苗が姿を消し、明智は黒蜥蜴と早苗もホテルにいると言い、大きなバッグから早苗を見つけ京子が黒蜥蜴と言い、早苗誘拐実行犯は助手の雨宮と推理し、正体を現した黒蜥蜴は岩瀬が名を利用したと言い、早苗が仕掛けた爆弾を投げ逃げ、明智と捕らえられるか賭けをした、明智は岩瀬に松村殺害犯と述べ協力させ、雨宮が黒蜥蜴に計画が杜撰と不安を述べ過去を思い出し、明智は早苗に爆薬を聞き父への親友を救わなかった復讐と言い学友の共犯者を言うと、黒蜥蜴が早苗を人質にし犯罪者になり岩瀬の地位を葬る狙いと聞き連れ去り、明智は何を盗むのかを考えた。
<以下、隠し字>
黒蜥蜴と雨宮が早苗を批判し岩瀬の罪は言わず早苗は特別か試す為に脅迫状を送り、明智は黒蜥蜴が岩瀬製鉄開発新合金技術を狙い松村殺しがその関連と疑い、岩瀬が要求で出かけ警察が待ち伏せると黒蜥蜴が多数現れたがデータは奪わず、小林刑事に変装した雨宮と黒蜥蜴がデータを奪い去り車を燃やし船に戻り、明智が船の黒蜥蜴に来てGPSライターとデータを返却させ、雨宮が明智を撃ち海に落ち、黒蜥蜴はアジトに逃げるが明智を忘れられず雨宮が早苗殺害を勧め行くと雨宮が来て明智だと言い、周囲を警察が包囲し、雨宮が明智に決闘を申し込み、黒蜥蜴が両親の罠での死と残された娘の気持ちを言い雨宮から明智を庇い撃たれ・・、警察が踏み込むと黒蜥蜴と雨宮が消えていた。
警察が岩瀬を逮捕し、早苗が父母の墓に参り、明智は警察を辞めた。
監督:根本和政
脚本:深沢正樹
原作:江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
出演者:真矢ミキ・渡部篤郎・剛力彩芽・竜星涼・升毅・山下真司・里見浩太朗・岡本あずさ
制作年:2015年
感想: キャラは同じで背景と細部を変えて繰り返しドラマ化される。
二十面相や黒蜥蜴と、名探偵との対決はいつでも人気だ。
同時に変装ものも幻想だが、ドラマには面白い。
- 恐怖奇形人間
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大正13年秋、女患者(片山由美子・金森あさの)らが牢屋で暴れ人見広介(吉田輝雄)を襲い、監守(高英男)が静かにさせ広介を連れ出し、男患者(宮城幸生・土橋勇)らが騒ぎ、狂人女(三笠れい子)が言い寄り、広介は医学生だが精神病院に閉じ込められ理由が分からず、サーカスの少女・初代(由美てる子)が歌う子守唄で断崖や蔵の記憶を取り戻しかけ医者に眠らされた。
広介は目覚め逃亡し初代の歌を聞き、翌日にサーカスで絵を見せ裏日本と聞くと初代が殺され犯人にされ、広介は逃亡し北陸へ向かい列車で自身と瓜二つの菰田源三郎(吉田輝雄)の死亡記事を見た、広介は按摩(加藤欣子)から本家は執事・蛭川(小池朝雄)に任せ源三郎の父・菰田丈五郎(土方巽)は奇形で沖の無人島で島を改造と聞いた。
広介は源三郎の妻・千代子(小畑通子)や遠縁の娘・静子(賀川雪絵)と蛭川と乳母・きん(田仲美智)らの葬列を見て、自身は身投げ死に見せかけ、埋葬された源三郎の生き返りになり、坊主(由利徹・大泉滉)が見つけ医者(上田吉二郎)と看護婦(桜京美)が生き返ったと言い、広介は屋敷中を調べ、きんに写真を見せられ左利きと知り、女中・圭(木山佳)が新聞を持ち目が悪い筈と言われ、犬が懐かず、千代子に体を求められ、数日後に全快祝いが行われ話題に注意し、女に逢い引きを求められ病を装い千代子に疑われ、静子に言い寄られ、書類書きを誤魔化し、静子が風呂で蝮に襲われ広介が殺し助け下男・新吉は何も見ないと言い、静子から手紙を見せられ狙われていると言われた。
広介は千代子と手紙を読み、女中・美枝(英美枝)とみき(小山陽子)が風呂で千代子と静子の噂をすると傴僂男(沢彰謙・河崎操)に襲われ、その夜に千代子が死に広介は病死とし、広介は蛭川と静子と新吉を連れ島に渡ると記憶があり、丈五郎は広介を完成が近い自らの理想郷に案内し奇形人間が多数現れ、広介は蔵を見つけそこで初代とそっくりの秀子が男と人工的シャム双生児にされていた。
広介は丈五郎から異様な奇形人間を見せられ、広介は丈五郎から源三郎の弟で、医大に広介を通わせ奇形人間の製造をさせるためと聞き、広介は源三郎でなく広介だと丈五郎に打ち明け精神病院に入れられたと言い、秀子を外科手術でもとの体にする事で丈五郎に従うと言い秀子を手術した、1月後に広介と秀子は丈五郎から「広介は妻・菰田とき(葵三津子)と林田(笈田敏夫)の浮気の子で2人を監禁し林田が死に、秀子はせむし男にときを犯させ生ませた子で、広介と秀子は兄妹だ」と言われた。
<以下、隠し字>
丈五郎は広介に奇形人間製造の協力を求めると、新吉が正体は明智小五郎(大木実)と言い広告で事務員(岡田千代)から女事務員募集し姿を消し、蛭川が監禁場所に精神病院を利用し娘(尾花ミキ)の胸を切り初代を殺し、北陸を明智が調べ源三郎の生き返りを疑い、蛭川が静子と愛人関係で人間椅子で愛し合い、源三郎を殺そうと屋根裏から毒を垂らし間違って千代子を殺したと推理し、丈五郎は蛭川と静子を池に落とし、広介に奇形人間製造を求めたが、明智がピストルの弾を抜いていて計画が崩れ丈五郎は自殺し、秀子と広介は花火で空中に散った。
監督:石井輝男
脚本:掛札昌裕・石井輝男
原作:江戸川乱歩
出演者:吉田輝雄・由美てる子・土方巽・葵三津子・小畑通子・賀川雪絵・小池朝雄・大木実・近藤正臣・英美枝・小山陽子・木山佳・田仲美智・笈田敏夫・片山由美子・金森あさの・宮城幸生・土橋勇・阿由葉秀郎・三笠れい子・尾花ミキ・高英男・加藤欣子・由利徹・大泉滉・上田吉二郎・桜京美・沢彰謙・岡田千代・福本清三
制作年:1969年
感想: 東映映画。
基本はホラーと幻想だが色々な妄想が重なる。
コメディとエロスとサスペンスとが必要かどうかは疑問だが
「パノラマ島綺談」と複数の乱歩作品を部分的にかさねた。
- 美しき美女の伝説 黒蜥蜴
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黒蜥蜴(岩下志麻)はディスコのあるビルを部下にハッキングで警備システムを無力化しディスコクイーンを誘拐させ、自宅に壁一面ガラスが張られ水槽に女が泳ぎ誘拐されたディスコクイーンもいて、部下で医学者・青木浩三(津川雅彦)が水槽を見つめ黒蜥蜴に傑作は黒蜥蜴に彫った蜥蜴の刺青と言った。
黒蜥蜴はチンピラに殴られる雨宮潤一(佐野圭亮)を助け姿を消し、潤一は黒蜥蜴のクルーザーで目覚め黒蜥蜴は自分の身体で助けたと言うと潤一は忠誠を誓い、黒蜥蜴は刺青と水槽の女らを見せ水中で呼吸し改造で外に出ると死ぬと言い、次に水槽に飾る宝石入手を計画し、名探偵・明智小五郎(伊武雅刀)と勝負すると言った。
明智は富豪・岩瀬庄兵衛(谷啓)に雇われ娘・早苗(野村真美)を警護しホテルに潜むが脅迫状が送られ続け、明智は目的が庄兵衛のダイヤ「エジプトの星」と考え、黒蜥蜴は緑川夫人と名乗りホテルに滞在し顔馴染みで明智と話し、緑川夫人は早苗を自室に誘い潤一が襲い眠らせ、緑川夫人は早苗に変装し、潤一がトランクを運ぶと警備員が調べると日用品で、緑川夫人は早苗のふりで庄兵衛を誤魔化し、明智は警備員に確認し指示し緑川夫人に電話し呼び12時を待つが何事も起こらず、明智は庄兵衛に早苗を確かめさせると人形だが、明智は早苗を呼び、緑川夫人が犯人と言うと黒蜥蜴の正体を現し銃を抜き去った。
東京で早苗は黒蜥蜴の逮捕の為に自分が誘拐されると言い明智は賛成し、黒蜥蜴は庄兵衛が注文したソファの型番を調べ同じソファを改造し潤一を潜ませ、夜に潤一はソファから出て早苗と目が合い、翌朝に庄兵衛は早苗がいないと気づくが明智は庄兵衛を説得し、家具屋がソファを引き取りに来て、明智はトラックを追跡するが巻かれた。
無人島に連れられた早苗は黒蜥蜴に従い自由を望み、黒蜥蜴は両親は変わり者で名前を毎日変えられたと言い、潤一は黒蜥蜴が作戦を替え窒息しかえたと怒ると追い出されかけ詫びを入れた、庄兵衛に早苗とエジプトの星と交換の脅迫状が来たが明智は早苗の無事を約束し庄兵衛は黒蜥蜴にダイヤを渡し、黒蜥蜴は清掃員に変装し清掃員の男が明智と見抜き気絶させ連れた。
<以下、隠し字>
クルーザーで明智と黒蜥蜴が話し、青木が黒蜥蜴に愛を告白するが相手にされず、早苗が姿を消した連絡が入り、アジトで明智は人魚にされた女を見て驚き早苗の行方不明は知らず、潤一は黒蜥蜴の私室と手術室を疑い、青木が早苗を手術室に監禁し明智を渡せと早苗を手術すると脅し、黒蜥蜴は早苗を返す約束を果たす為に手術室に行き、明智も潤一と手術室に行き、青木は黒蜥蜴を眠らせ人魚に改造し始めた。
明智と潤一は入口を見つけたが手術は終わり、黒蜥蜴の足は尾ヒレになり水に入れないと死ぬと言い、黒蜥蜴は目覚め明智に抱いて海に放して欲しいと言い、明智は黒蜥蜴を海に放ち水槽の人も海に放つと頼まれ、黒蜥蜴は去り潤一も後を追い、明智は早苗の掌にトカゲの刺青を見た。
監督:河野宏
脚本:八木柊一郎
原作:江戸川乱歩
出演者:岩下志麻・伊武雅刀・谷啓・野村真美・佐野圭亮・津川雅彦・寺杣昌紀
制作年:1993年
感想: 後半はオリジナルか。
キャラクターがかなり変えられていて、別の雰囲気を作る。
人魚伝説かのように。
- 失恋殺人
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南田収一(柳憂怜)は歯科医・琴浦(大浦龍宇一)の歯の治療を受け、妻・みや子(宮地真緒)への嫉妬の悩みを相談し探偵に調査依頼と言うが消し様子を見ると言った、琴浦は明智小五郎探偵事務所の明智小五郎(草野康太)にみや子の素行調査を依頼し情報を提供し、小五郎は文代(星野真里)に調査された。
南田は帰宅してみや子を抱こうとして拒まれ浮気を疑い殺したいと思い、みや子の買い物を尾行し外食を店で待ち合わせした、琴浦は看護婦(山田キヌヲ)から予約を聞き南田は遺産で暮らすと言い、みや子から治療時が心が安まると聞き口づけし抱き合った事を思いだした。
南田は店で待つみや子に会いネックレスのプレゼントを贈った、文代は南田とみや子を写真に撮り歯科医院の琴浦に行き、しっくりしない夫婦だが浮気は見つからないと報告した、南田はみや子の持ち物を調べ廃棄した、琴浦はみや子に南田が疑い調査しているが大丈夫だと言い抱き合い、看護婦が気づいた。
みや子は持ち物が荒らされていると気づき南田に買い変えたと言われた、琴浦は看護婦からみや子との仲を聞かれ給料を上げろと要求された、みや子が夜に出かけ文代が尾行した、文代は琴浦に報告し相談事を尋ねるが答えは無かった。
南田は琴浦の治療を受けみや子の浮気を出来なく出来そうと言い、みや子は南田の拳銃を見つけ歯科医院に行き、みや子は南田の留守に鍵を見つけ屋敷に忍び込み、みや子は琴浦に治療に行き見張らると言い抱かれ拳銃を渡した。
琴浦は小五郎に調査打ち切りを伝え、看護婦は南田にみや子と琴浦の関係を密告し、南田は拳銃が無くみや子に問い揉み合い、忍び込んでいた文代が目撃し戻ると小五郎から調査打ち切りを聞いた、南田はみや子を看病し後悔し琴浦を問い詰めた、琴浦は南田の口を拳銃で撃ち、文代は小五郎と歯科医院で看護婦を見つけた。
<以下、隠し字>
琴浦はみや子と南田の死体を南田の屋敷に運び自殺に偽装すると、文代に見つけられ拳銃で狙い小五郎が来ると、琴浦はみや子は関係ないと言い自殺し、浪越警部が来て調べた、小五郎は文代に愛するが故の殺人だと言うと文代に浮気を疑われた。
監督:窪田将治
脚本:窪田将治
原作:江戸川乱歩「妻に失恋した男」
出演者:宮地真緒・柳憂怜・大浦龍宇一・山田キヌヲ・草野康太・星野真里
制作年:2010年
感想: 掴み処の無いストーリーだ。
長く説明しない短編を長編映画にする難しさだ。
- D坂の殺人事件(2015)
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青年・郷田三郎(河合龍之介)は団子坂のアパート「東栄館」に住み退屈した生活を送り出かけ花崎古書店に寄り猟奇の本を見かけ、花崎悦子(祥子)は蕎麦屋「鈴木庵」主人・鈴木(仁科貴)に言い寄られ「旦那にばれていない」か聞かれ、郷田は悦子に心惹かれた、古書店主人・花崎(木下ほうか)が帰り郷田は悦子と鈴木の不倫を見かけた。
郷田は屋根裏の散歩で住民の生活を覗きまわり楽しんだ、記者・鈴木にに警察・浪越警部(近藤芳正)が発見された死体が蕎麦屋主人で発見者が花崎と言い、通りかかりの探偵・明智小五郎(草野康太)が浪越に声を掛け、頸部に縄で吊ったの跡があり自殺だ聞くが手を見て疑問を抱き、郷田の持つ本を見た。
郷田は花崎古書店へ行き悦子と話すと、明智が来て郷田の買った本を見て狂気に走り過ぎるなと言い、悦子に夫妻のアリバイを尋ね腕のあざが気づき、探偵事務所に戻った明智は夫人で助手の文代(大谷英子)に事件の調査を指示し、郷田は悦子と花崎の本の整理を覗き、文代は蕎麦屋の夫人に会い主人が遊び歩くが何時もと同じで花崎古書店で猟奇本を買い自殺は思い当たらないと聞き明智に報告した、郷田は悦子に会いに古書店に行き気持を話し誘い抱き合った。
文代は現場で奇妙な物を見つけ明智は張り形で買える店を考え、花崎古書店へ行き張り形を見つけ写真に撮り悦子に会い主人は古書市で店番は悦子と聞いた、翌日に悦子は東栄館の郷田の部屋を訪ね抱き合い、文代は花崎に会い指の凧が本を縄で縛る時に出来ると言われ蕎麦屋主人の事は判らなく性具を買ったと聞き、文代は花崎を尾行すると東栄館に行き部屋を覗き郷田と悦子を見た。
文代は明智に報告し蕎麦屋主人と花崎に緊縛する時の凧があり悦子との仲が同類と言われ、花崎は悦子に何故縛られないと言うと郷田が経験がないと聞きさせろと言い悦子の着物を脱がせ縛り責めた、悦子はそのまま郷田に会いきつくしろと頼むと縛って欲しいと言われ縛った。
<以下、隠し字>
郷田は悦子に花崎との離縁を望むと本当は父で殺して欲しいと頼まれた、明智は浪越警部に花崎と悦子は義理の親子だと言い蕎麦屋主人は自殺でないと告げ調べさせた、郷田は花崎と悦子のからみ合いを見て帰り屋根裏を散歩し悦子に手紙を渡し、悦子に冗談だと言われ、自分が普通でなく欲しいと言われ、首を絞めた。
花崎が虫の息の悦子の首を縄で絞め奴隷と言うと、悦子が花崎を蕎麦屋主人と同様に首を絞め殺した、浪越警部が花崎を訪ね来た、明智は浪越警部と文代に人間の感情から花崎が蕎麦屋に情事をさせ楽しみ悦子は脅されていたと言った。
監督:窪田将治
脚本:窪田将治
原作:江戸川乱歩
出演者:祥子・河合龍之介・草野康太・仁科貴・大谷英子・近藤芳正・木下ほうか
制作年:2015年
感想: 題名に「殺人事件」を付けるのは不自然だが原作通り。
幻想と狂気の世界なので雰囲気を観る。