ドラマ「裸の大将」:2
- 第11話:別れが悲しかったので
-
北国の雪の中、清(芦屋雁之助)が馬小屋に寝ていると、上月猛(佐藤允)と菜穂子(榊原るみ)夫婦は息子・実(玉木潤)に留守番させて出かけた。
夜中に母馬が苦しがり、清が実に連絡するとお産で人手がなく清が手伝い無地に子馬が生まれた。
清が旅に出ると米川ヨメ子(高見千佳)に見つかり、逃げて芝居小屋に入り馬の着ぐるみに隠れ舞台に出て、座長・市村染千代(朝丘雪路)は芝居の内容を変えて対応した。
ヨメ子は東京の清の母・山下絹(大路三千緒)に連絡して母が迎えに立った。
清は芝居の背景幕を描き、翌日からそこで一座は芝居した。
清は子馬に会いに行くと「キヨミノル」と名付けられ、競走馬で馬主(盛田寛二)と調教師(塚生光男)に上月夫妻は売る積もりだが、実が嫌がり清は一座の馬の着ぐるみで偽を付くり誤魔化そうとするが眠り、起きると子馬は連れて行かれた。
清は馬の着ぐるみを返しに行くと、ヨメ子と母に会い「別れは悲しいが我慢する事」と言われ、汽車で去ると実と上月夫妻が見送った。
脚本:山田隆之
監督:松本明
感想: 今回は芝居小屋の背景絵を描く。
馬と子供の別れを描く。
- 第12話:ヨメ子は天女になったので
-
三保松原で清(芦屋雁之助)が絵を描いていると米川ヨメ子(高見千佳)が来、和子(叶和貴子)が見て兄も絵描きだが帰って来ないと言った。
ヨメ子は羽衣の話しを清にして海で泳ぎ、清は巡査(藤岡重慶)から逃げてヨメ子は追うが倒れた、清は機関車で眠り翌朝に手伝い逃げた。
清が茶摘みの絵を描いていると源吉(花沢徳衛)と富久保明乃(山田五十鈴)が見ていると、ヨメ子が来て茶畑で追いかけ、和子が見つけ2人が働きたいと言うが富久保は息子が飛び出して以来絵描きが嫌いだった。
清とヨメ子が茶摘みや茶揉みをしていると、息子がフランスから帰り茶作りすると手紙が来て皆喜ぶが、ヨメ子が倒れた。
医者(佐竹明夫)は和子に貧血で血のガンというのを清が聞き、天国へ行くというヨメ子を行かせないように清は羽衣と思うショールを隠した。
清はリンゴで盃を作り、ヨメ子と盃事をするが途中でヨメ子は亡くなった。
清は絵を残して、ヨメ子の骨を持ち旅だった。
脚本:山田隆之
監督:松本明
感想: 続いた、清とヨメ子の追っかけの結末。
清とヨメ子が楽しむ場面と、別れの場面。
- 第13話「ボクは富士山に登るので」
-
未登録
感想: (前期最終話・1983年)
- 第14話:帰って来た裸の大将放浪記
-
清(芦屋雁之助)が1年振りで浅草の家に戻ると母・絹(千石規子)引っ越し、芝居小屋・木馬亭に訪ねた。
絹が女将(清川虹子)に置いて貰い客席で寝て、秋山さち子(斉藤とも子)と売り子をした、学園先生(下條正巳)が画廊(人見きよし)と来て画集出版を勧め、画廊は早く絵を描くように言った。
画廊と食事に行った清は夜に花売りをするさち子に会い東京に出たまま母が死んでも帰らない父を探していると聞き手伝うと言った。
画廊に本用に写真撮影に連れ出された清は逃げ出し、ホームレス(長門裕之)に会い風呂に行き髭を剃るとさち子の父・秋山だった。
木馬亭に連れて行きさち子から母が死んだと聞き、秋山は驚き2人で田舎の帰る事になり清は絵を贈った。
脚本:高田尚平
監督:高橋繁雄
感想: 第2期、母役が変わり、内容も再出発する。
清が初めて新聞に載り知られ始めた頃。
- 第15話:花が咲いたので
-
清(芦屋雁之助)は春に五日市に梅を見にゆき、幼稚園児と付き添いの先生・春子(和由布子)が花を見、清は少女・桃子(間下このみ)からおにぎりを貰った。
清はさくら幼稚園に付いてゆき、春子は園長(岩本多代)についてきたと言い、用務員(佐藤蛾次郎)に追い出され、駅で大工(松村達雄)と会い気が合い家に行くと春子の父で、春子は画家かと聞くが清は誤魔化しそこねた。
春子の父は青木(谷幹一)と絵を描かそうとするが、清が抜けだし幼稚園に行くと桃子が眼を怪我で入院し、付き添いの春子は落ち込むが園長が励ました。
清は病院に入りこみ桃子から花が見たいといわれ連れだし、警察が来て捜していると清と桃子が戻り、春子は手術するが結果は判らないと言った。
清は絵を描き、手術の終わった桃子の病室に行くと話している内に包帯がとれ、桃子が見える様になっていて、清は春子に別れを告げ旅に出た。
脚本:関根俊夫・小林俊一
監督:小林俊一
感想: 名前がしられ、絵を描かされる設定が増える。
清は気が進まないと書かないのでやり取りが奇妙になる。
- 第16話:待ってました!!裸の大将 キヨシのおむすび縁むすび
-
清(芦屋雁之助)が木曾の楢川村に行くと亀屋番頭・定吉(なべおさみ)と向かいの鶴屋・女将(野村昭子)が客引きしていたが清が金が無かった。
亀屋の娘・礼子(森下愛子)からおにぎりを貰い父(名古屋章)に働かせて貰い、礼子は昼は営林署で働き、鶴屋の息子・邦彦(本間優二)に明日見合いと言った。
亀屋と鶴屋(出光元)が喧嘩し、亀屋の見合いに清が犬と入りこみ潰しくびになり、熱を出し礼子と病院に行き、医者に山下清とばれた。
亀屋と鶴屋が清を連れて絵を描かす競争を始め、邦彦と礼子は呆れて駆け落ちの相談し、定吉が清を奪うために邦彦を偽手紙で呼び出し、聞いた礼子は怒り、清に町を出る様に頼むが、鶴屋が追って監禁した。
邦彦と礼子は駆け落ちを決め、亀屋が止めていると鶴屋が清が書いた絵を見せてもう止めようといい、絵は「鶴と亀がなかよし」で、清は旅に出た。
脚本:関根俊夫
監督:小林俊一
感想: 田舎のロミオとジュリエット風に、清に絵を描かす競争が絡む。
双方の親が目を覚ますのは清の絵だった。
- 第17話:やって来ました!裸の大将 清のメルヘン旅芝居
-
佐賀・武雄に4人の芝居一座が来て清(芦屋雁之助)が人数合わせで出るが失敗したが秘書(田所完一)から若旦那・神山(森川正太)が母と似て気にいったと言われた。
清は一座のさゆり(大場久美子)に両親を聞かれ、自分はいないが親戚が近くにいて浜田正之助(内藤武敏)を見てくる様にたのまれた。
清は焼き物師・浜田を訪ねろくろを回しさゆりに頼まれたと言い焼を手伝った、さゆりは座長に一座を解散するから父に戻る事を勧められ、帰ってこない清を見に父の焼窯へ行くと清が焼かれる寸前だった。
清はさゆりから事情を聞き、町はさゆりが戻ったと噂し、清は浜田に芝居を見る様に勧め、浜田は隠れて見に言った。
清から浜田が芝居を見に来たと聞き、一座と別れ家に戻ると手伝えと言われ、清が別れを告げ旅に行き、窯を開くと山下清が書いた絵の皿が出て来た。
脚本:関根俊夫・小林俊一
監督:小林俊一
感想: 清が、旅芝居と焼き物の絵付けをする。
父を無くし母と別れて旅をする清の話しは、家を出ている者の心を打つ。
- 第18話:尾道坂道春の雪
-
尾道で船で母(日高澄子)の夢で寝ていた清(芦屋雁之助)は船員(せんだみつお)に起こされると島に向かい、島でちか婆さん(鈴木光枝)の家で息子・良作(ケーシー高峰)と間違われ船便が少なく泊まった。
翌日かくれんぼで釣り船に隠れた清が尾道に着くと多くの人が絵を描き、村岡美沙(星野知子)が絵を海に落としコンクールに間に合わないと言い、清が書き直しを勧めたが道具を捨てた。
高橋鈴江(山之内慈美)が弟の葬式を行い墓に行くと、清が自殺を謀った美沙を見つけた所で病院へ運び、弟の婚約者で探していた。
清は便利屋夫婦の船で島に帰り、翌日尾道に来て美沙からコンクールに絵を応募して賞金でアメリカに行きたかったと聞き、清は再度描く事を勧め、鈴江が弟の道具を見つけ美沙は描き始めたがめまいで倒れ、清が完成させ、コンクールに提出した。
翌日に審査があり、選ばれたが美沙は清が描いたと言い、清は逃げた先で良作に会い、清はなぞっただけと賞金の殆どを美沙に渡した。
島でちか婆さんに良作が戻っているのを見た清は島を去った。
脚本:高橋玄洋
監督:北嶋隆
感想: 大井川鉄道ロケを離れ、地方のロケ地だけで進む。
清がデッサン途中の絵を速く完成させて入選する。
息子を待つ母と、弟の相手を探す姉とその相手が絡む。 島と尾道を度々往復する。
- 第19話:清とお化けと夏祭り
-
清(芦屋雁之助)は準備中のお化け屋敷のそばの酒屋で若女将・幸子(萩尾みどり)らからふるまい酒を誤って飲み酔った。
酒屋では姑・タケ(菅井きん)と夫・吾助(奥村公延)が放蕩息子・喜八郎(尾藤イサオ)の役落としで棺桶に入れて寺に運ぶが紐をはずし忘れ、清が助け待っている家に戻り吾助にライターを貰い、納屋で清を喜八郎の子・マナミ(安達美加)が起こした。
喜八郎が愛人・勝江(かたせ梨乃)に出かけ、タケは清に連れ戻しを頼み、勝江にライターを渡した喜八郎を清は連れ戻すが、勝江は矢作(佐藤仁哉)と酒屋乗っ取りを狙っていた。
清はマナミと酒ラベルに絵を描き、吾助はどこかで見た気がし、清は喜八郎に付いてまわり、祭りに喜八郎・幸子・マナミが行くが、勝江が喜八郎を連れ込んだ。
喜八郎は勝江とライターを持つ矢作に会い騙されていたと気づき、マナミを見て帰り謝り、吾助が絵を見て山下清と知り、清は去るが、清の酒ラベルが評判になった。
脚本:高橋玄洋・高村美智子
監督:北嶋隆
感想: あちこちにお化けが絡むが本筋とは無関係、だがドラマではお化けの比重が大きい。
浮気な夫が最後に妻子に戻る話しで、酒ラベルに描いた絵が評判になる。
- 第20話:清の秩父路 オニ退治
-
清(芦屋雁之助)は川で溺れる人を助けようとして逆に助けられ、実は救助訓練だった。清は寺で観音の声でおにぎりを貰うが実は賽銭泥棒で、清が賽銭泥棒と間違われ逃げると、蜷川ハナ(三崎千恵子)らの遍路に会い連れられ孫・宗男からおにぎりを貰い仲良しになった。
ハナは死んだ息子の嫁・蜷川弥生(遙くらら)を金狙いのオニで泥棒呼ばわりし、子が生まれる弥生がなぜ泥棒か宗男は判らず、清と絵を描き翌日の宿で会う約束をした。
ハナが無断で宗男を連れだし探す弥生は清から宿を教えて貰い、ハナをオニと言い、清は宿を追い出され知った宗男が探すが見つからず夜を明かした。
翌朝、吾一(藤岡重慶)に清を見つけハナらに連絡するが、宗男に会った清は出かけたが宗男が川に落ち、駆けつけた弥生が川に入り助けた。
遍路一行は次の寺で、清が観音におにぎりを貰おうとすると声があり賽銭泥棒を捕まえ、学校へ行くという宗男に清は絵を渡し去るが、山下清と判った。
脚本:高橋玄洋・高村美智子
監督:北嶋隆
感想: 姑と母の間で不登校になった子供が、清と友達になり立ち直る。
同時に姑と母も誤解を解いて仲直りする。
賽銭泥棒が観音の声で話し、清が信じる所がそれらしい。