鑑賞日記(2025/11)
- 必殺仕掛人(映画)
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音羽屋半右衛門(山村聰)は西村左内(高橋幸治)と藤枝梅安(田宮二郎)に仕事を持ちかけ梅安が引き受け、梅安は様子を見に辻屋文吉(穂積隆信)の妻・お照(川崎あかね)の家に行った。
梅安は下駄屋の金蔵(青山宏)を訪れお雪(秋谷陽子)と会い、徳治郎(浜田寅彦)とおもん(ひろみどり)に岬の千蔵(津坂匡章)を紹介し、徳治郎はお照が盗人の手引きで、お照は御座松の孫八(川地民夫)と昔を話し、梅安が尾行し騒ぎに紛れて針で殺し、辻屋は半右衛門に礼を言った。
梅安と徳治郎は旅に出て孫八がつけ、徳治郎は昔に音蔵も殺したと語り、梅安も妹と母の父の死後直ぐの間男の話をし、孫八が徳治郎を夜に訪れ親分殺しで斬り梅安に孫八と言い残し死んだ。
左内が梅安を訪れ、湯屋に行き職人(谷村昌彦)と将棋中に騒ぎを治め同心・峯山又十郎(室田日出男)に声を掛けられ支度金を要求されたと言った。
峯山は三の松の平十(河村憲一郎)と妻・お吉(野際陽子)に目こぼし料が不足と強請、為吉(森次晃司)が治めたが、峯山とお吉と孫八が平十毒殺と為吉が邪魔と話した。
為吉はお雪に結婚の話しをすると、平十が倒れ聖天の大五郎(三津田健)と為吉に半右衛門に峯山の仕掛けを頼んでいると話して死んだ。
半右衛門は大五郎から平十の依頼を聞き、大五郎は峯山の他に孫八殺害も依頼し、半右衛門は千蔵に妻・お美代(岩崎和子)といた左内に繋ぎ峯山殺しを依頼し、千蔵はお雪と金蔵に針をしている梅安に孫八への仕事を依頼した。
<以下、隠し字>
為吉は孫八と裏家業を止める事で口論になり、一家を引き連れ岡場所に行き、梅安と千蔵は尾行しお吉と孫八の繋がりを気づき、お吉は母の事を話した。
峯山は左内に町方のうまみを見せ、三の松の店を潰しにかかり、左内は不浄役人を断ると決め、為吉はお吉と孫八の関係を知り、手下の悪徳を責め大五郎の相談し、半右衛門は梅安にお吉の殺しも頼み、梅安はお吉と会い針治療をしていると、孫八が帰り殺し屋とばれて捕らえら川に放りこまれた。
左内は峯山を呼び出し同心を断り殺し、助かった梅安はおもんを訪ね抱き、仕掛けに出かけ孫八とお吉を針で殺した。
大五郎は為吉から三の松の縄張りを狙っていて殺したが、半右衛門が来て大五郎を殺した。
監督:渡邊祐介
脚本:安部徹郎・渡邊祐介
原作:池波正太郎
出演者:山村聰・田宮二郎・高橋幸治・津坂匡章・川地民夫・野際陽子・森次晃司・室田日出男・川崎あかね・穂積隆信・浜田寅彦・谷村昌彦・三津田健・ひろみどり・岩崎和子・秋谷陽子・青山宏・河村憲一郎・
制作年:1973年
感想: 仕掛け人の不手際が目立つ。
言い訳が多いのは必殺のイメージと異なる。
妹かどうかは?。
(2025/11/07)
- 借りぐらしのアリエッティ
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ある夏の日、郊外の荒れた庭を持つ広大な古い屋敷に12歳の少年・翔(神木隆之介)が病気の療養のためやって来た、そこは母が育った所だった。
屋敷の床下に、小人たち・もうすぐ14歳のアリエッティ(声・志田未来)とその父・ポッド(三浦友和)と母・ホミリー(大竹しのぶ)の3人の家族が隠れて暮らし、ポッドは子供が増えたと言い、ホミリーは危険というがアリエッティは見つからないと言った。
もともとは屋敷の床上には、68歳の女主人・貞子(竹下景子)と65歳のお手伝い・ハル(樹木希林)の2人の老婦人が住んでいた。
ポッドとアリエッティは、床上に行き人間の暮らす世界を見て大きさに驚き、ポッドは暮らしに必要な石鹸や食べ物や電気やガスなどを、人間に気づかれずに必要な分だけ借りる借りぐらしで、途中にアリエッティは翔を見かけ、翔はアリエッティを庭で見かけ母から庭で小人を見たと聞いたと言い、ポッドは人間の出方を見守ると言った。
小人たちは人間に姿を見られたら引っ越す掟があったが、好奇心と向う見ずな性格のアリエッティは庭に出て窓から翔に近づくと話したいと言われ名前を聞かれ鴉の襲撃から助けられ、ポッドは家族を危険にさらしていると言った。
ハルはネズミ取りを探し、貞子はドールハウスは母のもので小人に渡すと言い、雨が降りポッドが足を怪我しスピラー(藤原竜也)に助けられて帰り、仲間がいると知った。
<以下、隠し字>
床下の家が揺れドールハウスが運びこまれ、翔が移動させたものだが、小人一家は引越を始め、アリエッティが翔に家が滅茶苦茶で別れを言い、翔は滅び行く一族と言うがアリエッティが反発し、翔は心臓が悪く先に死ぬだろうと言った。
ハルがドールハウスとホミリーを見つけ捕らえ、翔を部屋に閉じ込めネズミ取り業者に小人捕獲を頼み、アリエッティが翔と一緒に探しホミリーを助けるが、ネズミ取り業者が調べ始め、貞子が帰りハルの話しと違うが本当にいたとしり、翔は借りぐらしと言った。
一家は引越しし、アリエッティは両親に謝り外に出ると屋敷の猫が来て翔に知らせ、アリエッティは翔に出発と言い、翔は生きる勇気が出来たと言った。
監督:米林宏昌
映像演出:奥井敦
脚本:宮崎駿・丹羽圭子
原作:メアリー・ノートン
声優:志田未来・神木隆之介・大竹しのぶ・竹下景子・三浦友和・藤原竜也・樹木希林
制作年:2010年
感想: 人間:友達・中立理解者・上から目線。
少数民族や滅びゆく生物に置き換えられる。
人間も小人と同じ立場になる時は来るだろう。
(2025/11/07)
- 天才探偵ミタライ:難解事件ファイル「傘を折る女」
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御手洗潔(玉木宏)は天才的な脳科学者で名探偵で、石岡和己(堂本光一)は御手洗の親友の作家で、石岡がラジオで聞いた話を御手洗に聞かせ、あるリスナーの目撃話で白いワンピースの髪の長い女性が土砂降りの中で傘を閉じ、ビニール袋を提げ畳んだ傘を車道に置き車が傘をひくと傘を拾い立ち去り、御手洗は女性の行動を解明し服を洗濯する必要があり、女性がいた場所の近くで大量の血が流れた殺人事件が起こったと断言した。
御手洗は仮説証明のため警察に連絡し、翌朝に警察に通報が入り高橋警部(勝村政信)と堅川(坂井真紀)が臨場すると御手洗と石岡に会い、マンションの室内に部屋の住人・祖父江宣子(山野海)の刺殺死体があり、マンション室内の別の部屋に御手洗が犯人とした白いワンピースの女性の死体もあり、傘とビニール袋とひまわりの種を見つけ、御手洗は犯人が現場に戻った事が納得出来無かった。
2日後に事件を話し足跡が残り包丁から被害者の血が見つかり泥汚れが不可解で、白いワンピースの女性が町屋誌子(宮澤美保)と判り、御手洗は石岡に高橋と堅川を呼ばせ宣子と誌子に面識がなく、誌子に致命傷が無く、誌子の捜索願いで服装が違い見つからなく、御手洗は似た女がもう1人いて服を取り替えた殺人犯と言った。
御手洗は白いワンピースが汚れた理由は情報不足で宣子の殺害理由を探すべきと言い、高橋と堅川は客から宣子が1週間前のバスジャックで有名と聞き、下川雪恵(佐藤直子)が亡くなり宣子の通報で未成年の犯人が逮捕され、現場の週刊誌にも載っていた。
雪恵の葬儀で司法修習生の娘・雪子(小西真奈美)が挨拶し石岡が録画し、御手洗は高橋に傘絡みの事件探しらを頼み、堅川は娘に話しを聞くが忘れたいと断られ他の乗客を責めるつもりはないと聞き他も同様と言い、石岡と堅川は御手洗に録画を見せ、御手洗は100%判っているが証拠が無いと言い、高橋が来て誌子の娘が事故死で通り魔は既に逮捕と言い、誌子の左手に傷があり家族写真を借りた。
<以下、隠し字>
御手洗は見て家族写真にハムスターが写り、誌子の死因はアレルギーショックで現場にひまわりの種とケージ跡があり、御手洗は男に会いバスの乗客は他に居ないといいバスジャックの話しを聞き乗務員として宣子殺しの犯人の気持ちが判ると真実を尋ねた。
御手洗は石岡と高橋と堅川とゴミ収集場に行くが運ばれたが3人は探し、御手洗は雪子を暮らした家で待ち宣子殺害を述べハムスターケージを持ち出し、派手な傘を壊したが誌子に通り魔と間違われ襲われ服を替えて逃げたが、誌子が気がつき宣子の部屋に行きハムスターに噛まれたと述べた。
御手洗は動機はバスジャックで雪恵が人質にされ宣子が犯人にだけ礼を言いトイレに降りて戻らなく雪恵が刺され、雪子は謝って欲しかったが宣子が拒否し逆に殺害しようとし揉めて刺した。
演出:小林義則
脚本:寺田敏雄
原作:島田荘司「傘を折る女」「UFO大通り」
出演者:玉木宏・堂本光一・坂井真紀・勝村政信・小西真奈美・山野海・宮澤美保・鷲尾昇・佐藤直子・秋元龍太朗
製作年:2015年
感想: 論理は飛躍しないとフィクションにならない。
平凡でも同様だ。
如何に説得性と意外性を持たせるかが鍵だ。
(2025/11/17)
- 釈迦
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紀元前5世紀のインドでカピラ城で釈迦族の王子・シッダ太子・後の釈迦(本郷功次郎)が生まれ、城に花が咲き乱れて救い主仏陀誕生といい、20年後にシッダはスパーフ城での婿決め武芸大会でシッダの母でスッドーダナ妃・マーヤー(細川ちか子)らが見守り、従兄・ダイバ・ダッタ(勝新太郎)に勝ち、美貌のヤショダラー姫(チェリト・ソリス:声:前田敏子)を妻に迎えた。
6年後にシッダは父のカピラ城主・スッドーダナ(千田是也)らにに恵まれ過ぎた境遇と世の無常に悩みヤショダラー姫が止めたが旅に出て出家し、シッダを想い嘆くヤショダラーにダイバが来てヤショダラーを誘惑し、シッダは菩提樹の下で6年間の瞑想の行に入った、ダイバがヤショダラーを騙し暗闇で近づき犯すと、ヤショダラーは自害しダイバは釈迦族を追放された。
シッダはヤショダラーの死を聞くが恨みで止まぬと答え苦行を続け、様々な魔羅が悟りの邪魔をして太子を誘惑したが拒み、村女・ヤサ(京マチ子)が助けで太子は悟りを開きヤサは帝釈天の仮の姿で、太子は「仏陀」となり、仏陀に全国から教えを乞う人々が集まり病が蔓延ると祈り雨を降らせた、修行僧・ウパリ(川崎敬三)らは夜叉・カリティ(山田五十鈴)が子を攫い殺すと聞き出会い仏陀が夜叉を諭すと迷いから覚め、ウパリらは見て弟子になった。
ダッタはシュラダ行者(東野英治郎)に仏陀を倒すために神通力を求め身に付け、アショカ王の息子・クナラ王子(市川雷蔵)と妃・ウシャナ(山本富士子)が仏陀を頼り、アショカ王の第1夫人・タクシラー(月丘夢路)が誘惑するが拒まれ華子城主の父・アショカ王(中村鴈治郎)を騙しクナラ王子に苦役をさせ目を潰させたと話した。
仏陀はクナラ王子夫妻に祈る事を教え法眼を得たと告げた、クナラ王子夫妻は華子城近くで歌いアショカ王が聞き盲目の息子と知り、命令を偽ったタクシラーにウシャナが懺悔を求めアショカ王が処刑を言うとクナラ王子が法眼を得たと言い助ける様に頼むと目が見える様になり、タクシラーは自害した。
ダッタは釈迦に多くの弟子が集まって居ると聞き、釈迦の弟子・アナン(小林勝彦)が奴隷の娘・マータンガ(叶順子)から水を貰い、マータンガはアナンを訪ね周囲が釈迦に知れると注意され托鉢に出なくなり、ダッタがマータンガに幻覚でアナンを呼び寄せたが、釈迦が祈りで呼び戻しマータンガにアナンには外見以上に優れたものがあると伝えた。
ダッタは釈迦の教えを非難し、マダカ国のアジャセ王子(川口浩)は父のマガダ国王・ビンビサーラ(市川壽海)と母のビンビサーラ王妃・イダイケ(杉村春子)から注意され、アジャセ王妃・オータミー(中村玉緒)の言葉が信じられず、行者・ダッタに教えを請うと悪事を言われ仏教徒を迫害し処刑した。
ビンビサーラにイダイケは僅かな食料を運ぶがアジャセは肌に塗った密を見つけビンビサーラと供に投獄し、ビンビサーラは仏陀の教えを話し、ダッタはバラモンの神殿都市の建造を迷うアジャセに見せて釈迦を踏みにじれと言い、ダッタの迫害行為と信者の信じる気持と象が殺害を避けるのを見て疑いを持ったアジャセは処刑を止めさせ、オータミーと子と会いイダイケから不義の子で産むか迷ったがビンビサーラが許したと聞き、ビンビサーラを助け様としたが既に死んだ。
<以下、隠し字>
仏陀の教えに人々が集まり老婆(北林谷栄)がなけなしの油を捧げ、アジャセも教えを聞き、ダッタは油の火を消そうとし風を送ったが老婆の火だけは消せず、仏陀の教えは続きアジャセはダッタが自分に父殺しの濡れ衣を着せ大神殿で国王と宣言したと聞いた。
ダッタが仏教徒を火刑にしようとすると、仏陀の怒りで地震と地割れが大神殿を襲い神像は崩れて、ダッタは地割れに落ち非を認め許しを乞うと仏陀は命を救った。
数年後にブッダの教えは広まるが仏陀は入滅の時を迎え、するべき事はなし終え教えは人々の中にあると語り、永遠に継がれていくのだった。
監督:三隅研次
脚本:八尋不二
出演者:本郷功次郎・チェリト/ソリス・勝新太郎・千田是也・細川ちか子・京マチ子・川崎敬三・山田五十鈴・東野英治郎・市川雷蔵・山本富士子・月丘夢路・中村鴈治郎・小林勝彦・叶順子・川口浩・中村玉緒・杉村春子・市川壽海・北林谷栄
製作年:1961年
感想: 大映映画、ワイド。
CG前のスペクタル画面を多用する。
名前で区別し難いために、登場人物が変わって行く構成となっている。
奇跡の多用は仕方ないパターンだろうか。
(2025/11/17)