鑑賞日記(2025/06)
- 霧の旗(1965)
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柳田桐子(倍賞千恵子)は熊本から博多を経由して夜汽車で上京し、大塚欽三(滝沢修)の法律事務所を訪れた、桐子は「老婆殺し容疑の兄・柳田正夫(露口茂)事件の弁護依頼」するが事務員・奥村(桑山正一)から高額弁護料がかかり時間もないと断られた。
大塚は愛人・河野径子(新珠三千代)と伊豆でゴルフし、桐子は度々電話で奥村に依頼するが断られ雑誌記者・阿部幸一(近藤洋介)から問われたが答えず、阿部は地方紙で事件を見つけ編集長・谷村(金子信雄)に伝えるが断られた。
1年後に大塚は桐子の手紙で「兄が死刑になり、病死した」と知り、熊本の担当弁護士から書類をとり寄せて読み、径子は「みなせ」の支配人(穂積隆信)と打ち合わせバーテン・杉田健一(川津祐介)にウエイトレス補充を任せ大塚と会った。
大塚は自宅で妻・大塚芳子(逢初夢子)と暮らし、裁判記録を読み「桐子は兄・正夫の無実を訴え、正夫は殺害を否定したが借用証書を奪ったと認め、刑事の取調べが過酷で自供した」「刑事・上田係長(田武謙三)は否定し、国選弁護人は情状酌量を求めた」と知り自分が弁護しても同じだったと思った。
大塚は径子と食事し他の客を見て「被害者老婆の致命傷から、犯人が左利きと疑い」、阿部は仲間・久岡(清村耕次)とバー「海草」に行きマダム(阿部寿美子)から従業員が九州出身で新入りの理恵を紹介され、翌日に阿部は理恵が桐子と気づき電話し同僚・信子(市原悦子)といる桐子を喫茶店に誘った。
阿部は大塚に会い老婆殺しの鑑定を依頼し断られたが調べていると知り、マダムの弟・杉田は酔って信子と桐子に大塚の事務所に電話して自宅電話番号を調べさせ、杉田は山上(河原崎次郎)と呑み桐子に熊本出身のサウスポーの元野球選手と紹介し、桐子は阿部から「みなせ」の径子と大塚の関係を聞いた。
桐子は信子から恋人・杉田の監視を頼まれ、ある夜に尾行中の桐子は山上に出会い、杉田が本郷の家を見張ると、後から来た径子が桐子を杉田殺害現場に連れて無実の証人になれと求め、桐子は径子の名を聞き、径子が去り桐子は現場に行き死体の側に径子の手袋を残し、山上のライターを取り去った。
桐子は「海草」に出て信子に杉田に撒かれたと告げた、警察が杉田殺害現場を調べ径子を殺人犯として連行し、東京地検・島田検事(内藤武敏)は径子から桐子の名を聞き、桐子は径子も現場も知らないと証言し、大塚との関係が疑われた。
<以下、隠し字>
桐子は「海草」を辞め店を変わり、島田は桐子と径子の証言が食い違い、阿部は桐子に会うが偽証は否定され大塚に会い「桐子の山上に会ったアリバイ」を告げ、大塚は径子に接見し左利きの山上を疑った。
大塚は桐子を店に行き証拠品のライター提出と真実の証言を求めたが断られ、翌晩にも訪れ協力を求めたが否定され、ある夜に大塚は桐子に正夫が左利きでなければ無罪で杉田殺害も同じだと告げ山上の双方に事件の疑った。
ある夜に桐子は大塚を「真実を証言してライターを返す」とアパートに誘い、翌日に桐子は大塚にウイスキーを呑ませて酔った大塚に関係を迫った、翌日に担当検事・島田は大塚に桐子の手紙と暴行された診断書をそえて訴えたと告げた。
桐子は火口に行き、東京行きの船で深さを問いライターを投げ捨てた。
監督:山田洋次
脚色:橋本忍
原作:松本清張
出演者:倍賞千恵子・滝沢修・新珠三千代・川津祐介・近藤洋介・内藤武敏・露口茂・市原悦子・清村耕次・桑山正一・浜田寅彦・田武謙三・阿部寿美子・穂積隆信・三崎千恵子・井川比佐志・河原崎次郎・逢初夢子・金子信雄
制作年:1965年
111m
感想:
(2025/06/02)
- ラプラスの魔女
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地球化学研究者の大学教授・青江修介(櫻井翔)は水城義郎の硫化水素中毒死亡事件の調査を依頼され温泉地の為に安全宣言を頼まれた、青江は羽原円華(広瀬すず)に出会い、事件現場の地形や地質と気象を検証して殺人事件の可能性を問う刑事・中岡祐二(玉木宏)に自然科学的見地から事件性を否定した。
他殺ならば、犯人は完全無風状態になる一瞬を予知して瞬間に致死量の硫化水素発生場所へピンポイントで被害者を誘導したとになり、「ラプラスの悪魔」でければ不可能だったが、青江は円華がその場で次に起こる自然現象を言い当てるのを目撃した。
青江は研究室で調査で悩み奥西哲子(志田未来)に諭され、義郎の妻・水城千佐都(佐藤江梨子)がインタビューに答え、青江は中岡と那須野五郎の硫化水素中毒死亡現場を調べ、離れた場所で同じ自然現象下での硫化水素中毒死が2つ連続して発生し、那須野は女性と目撃され俳優だった。
青江は家出した円華を探す桐宮玲(TAO)と武尾徹(高嶋政伸)に出会い、現場を見たいと頼まれ失踪した甘粕謙人(福士蒼汰)を探していた、中岡は映画監督・甘粕才生(豊川悦司)を通じて義郎と那須野が繋がると考えた。
青江は円華を現場に連れると知識があり「ラプラスの悪魔」と聞き予知能力を考え、中岡は才生は8年前に妻と娘を硫化水素中毒で失い意識不明の長男・甘粕謙人(福士蒼汰)を介護しそれをブログに書き残したと知り、青江は報告を聞いて円華が謙人を探していると考えた。
青江は円華に会いドライアイス蒸気の滞留現象を見せられ、青江と円華は桐宮と武尾に開明大数理学研究所に連れられ羽原全太朗(リリー・フランキー)から「回復した謙人が手術で未来予測する能力を持った」「不確実だが希望した円華にも手術した」と聞いた。
円華は研究所から逃げ青江に協力を求め逃亡し、復讐を狙う謙人を助けたいと考え、青江と円華は千佐都を尾行し、中岡は才生は妻と離婚し理想の家族はでっち上げと知り、青江は謙人の記憶喪失は犯人から身を守る為と考え、千佐都は才生を連れ出し、公安が追うが武尾が止めた。
<以下、隠し字>
青江と円華は千佐都と才生を追い、才生は映画の撮影場所で千佐都を殴り謙人に会い、円華は撮影場所は気流が起きやすい地形と知り、才生は「8年前に妻の自殺に見せかけ硫化水素を発生した」と告げ、円華は対策を考えて車を側に運び、嵐が来て車を巻き上げ館の天井に落ち建物は崩れ、嵐が去り謙人は消えた。
事件は警察上層部が事故として処理し、才生は助かった報道がされたが健人は存在さえも隠され、才生の死亡が報じられ、青江は円華に再会し「君は能力は正しく使える」と告げた。
監督:三池崇史
脚本:八津弘幸
原作:東野圭吾
出演者:櫻井翔・広瀬すず・福士蒼汰・志田未来・佐藤江梨子・TAO・玉木宏・高嶋政伸・檀れい・(リリー・フランキー)・豊川悦司
製作年:2018年
115m
感想:
(2025/06/02)