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鑑賞日記(2024/05)

カツベン!

大正4年に監督(山本耕史)は活動写真を撮影した、活動写真館に染谷俊太郎と栗原梅子が潜り込み山岡秋声(永瀬正敏)の活弁を聞いた、俊太郎は活弁士に憧れていた。
10年後に染谷俊太郎(成田凌)は活動弁士になるが、盗賊団に引き入れられた、刑事・木村忠義(竹野内豊)は偽活弁士と見抜き鳳凰座を調べた。 俊太郎は逃げて、隣町のライバル映画館・橘館に客も人材も取られて閑古鳥の鳴く映画館・青木館に流れ着いた、そこには人使いの荒い館主夫婦・青木富夫(竹中直人)と青木豊子(渡辺えり)がいて、気難しい職人気質な映写技師・川本と酔っぱらってばかりの弁士・山岡が居た。
住み込みの俊太郎はフィルム倉庫に住み金の入った鞄を屋根裏に隠し、傲慢で自信過剰な弁士・茂木貴之(高良健吾)が演奏者(徳井優・田口浩正・正名撲滅)と揉めた、弁士・内藤(森田甘路)は傲慢だった。
橘館で橘重蔵(小日向文世)と橘琴江(井上真央)は盗賊団・安田虎夫(音尾琢真)を手助けしていた、青木館で俊太郎は雑用ばかり任された、茂木はゆっくりで技師が合わせ、山岡は声が小さかった、俊太郎は技師から映画のコレクションを見せられた。
琴江は茂木を橘館に誘いそこに女優・栗原梅子(黒島結菜)が居た、山岡が寝てしまい弁士がおらず俊太郎が代わりに演じた、俊太郎に梅子が声を掛けた。
俊太郎は山岡から同じ弁士はいらないと言われ、国定の名で弁士を演じて評判になった、俊太郎は映画監督・二川丈太郎に声を掛けられた、刑事・木村が現れ安田と偽弁士を探していた。
俊太郎は梅子を助けて逃げ、昔の少女と思い出した、俊太郎は金を楽師に見られ、茂木から他に移ると聞き、安田から銃を向けられ金を要求され傷められた、俊太郎は隠して演じたが声が出ず梅子が舞台に出て助け二人で演じた。
梅子は茂木と安田らに連れ去られ、俊太郎は山岡から映画の時代だと言われた、俊太郎は安田に部屋とフィルムを荒らされて脅されたが金は消えていた、琴江は捕らわれた梅子を見つけた。
<以下、隠し字>
俊太郎と技師はコレクションのフィルムをつなぎあわせて準備し、翌日に俊太郎は空になった橘館に忍び込み大男に見つかり、琴江に助けられ専属を要求されたが断り口づけされた、俊太郎は梅子を助けた。
客が待ち内藤に野次を呼ばし安田が邪魔した、俊太郎が戻り演じ始めた、梅子は駅で待つと二川に出演を誘われた、安田が銃を撃ちそこに木村刑事が来た、騒ぎの中で火事が起きて俊太郎は安田と木村から逃げたが捕また。
俊太郎は拘置所の中で語った。


監督:周防正行
脚本:片島章三
出演者:成田凌・黒島結菜・永瀬正敏・高良健吾・井上真央・音尾琢真・竹野内豊・竹中直人・渡辺えり・小日向文世・山本耕史・徳井優・田口浩正・正名撲滅・森田甘路
制作年:2019年
124m


感想:
(2024/05/08)

Red

村主塔子(夏帆)は娘・翠と夫・村主真(間宮祥太朗)と義母・村主麻子(山本郁子)と暮らした。
麻子は真とパーティに行き、かつての恋人・鞍田秋彦(妻夫木聡)と再会した、恵まれていて今は幸せと告げた。
塔子は鞍田の会社に中途採用に応募しブランクがあると言われ出産だったと告げた、塔子は真に働きたいと告げたが必要ないが了解された。
塔子は働き始め、小鷹淳(柄本佑)から誘われ「学生時代に鞍田の事務所でアシスタントだ」と告げた過ごした。
塔子は鞍田のアシスタントになり、車中で抱かれて鞍田の部屋で関係をもった、悪性リンパ腫に掛かったと聞いた、車で雪の中で食道に入り店主・睦夫(酒向芳)とふみよ(片岡礼子)から今日は無理と言われた。
鞍田は設計を行い塔子が手伝い、そして正社員になった。
翠が幼稚園で転落ぢて怪我し、塔子は真に謝り非難された。
鞍田が血を吐き塔子は食道で看病し、ふみよは目の見えない睦夫と長く暮らしていた。
塔子は真から仕事を辞めて欲しい、子がもう1人欲しいと言われた。
塔子は鞍田に10年前に来たかったと告げた。
塔子は麻子と村主宏(浅野和之)と一家で正月を迎え、母・緒方陽子(余貴美子)から「来ない方が良かった、父の嘘をいつまで言うのか」と言われた。
<以下、隠し字>
会社で鞍田が体調を崩したと知り、真と翠に仕事と告げて出かけ、小鷹と塔子は雪の新潟の酒造店に行き鞍田の代わりに仕事した、塔子は小鷹から一人で生きていると言われた。雪で新潟から帰れないが真から戻れと言われた、小鷹に止められたが雪の中を歩き、鞍田と出会った、塔子と鞍田は車で雪の中を走り、鞍田は熱を出し夜を過ごした。
塔子は鞍田の葬儀に出て、真と翠に別れを告げた。


監督:三島有紀子
脚本:池田千尋・三島有紀子
原作:島本理生
出演者:夏帆・妻夫木聡・柄本佑・間宮祥太朗・片岡礼子・酒向芳・山本郁子・浅野和之・余貴美子
制作年:2014年
上映時間:123分


感想:
(2024/05/08)

帰郷

日光街道・大沢宿で宇之吉(仲代達矢)は老いて血を吐いて30年前を思い出し、旅に出たた。
中仙道で宇之吉は源太(緒形直人)とすれ違い、故郷の木曾福島宿に辿り着き、宇之吉は町を歩くと斬り合いに遭遇した、源太がひとりで十人を超える男を相手にしていて川に飛び込み難を逃れた、宇之吉は代貸・朝吉(谷田歩)から野馬屋・九蔵(中村敦夫)の手下だと聞いた。
宇之吉は高麗屋忠兵衛にわらじを脱いで、客人の渡世人・栄次(佐藤二朗)と出会った、先代は死に二代目が継ぐが九蔵に賭場を奪われていた。
宇之吉は野馬屋に行き「宇之吉(北村一輝)はおあき(前田亜季)を争い、九蔵と喧嘩して引き分けた」と思い出した、ああきの家を探すとおくみ(常盤貴子)を見かけた。
夜に宇之吉は栄次と飲み屋に行くとおくみがいた、栄次から「おくみと源太は好いた仲だが九蔵が二人の仲を裂こうと嫌がらせを重ね、源太が九蔵に斬りつけ追われている」と聞き、おあきはおくみの母だった。
神社の祭りで山博奕が行われ、宇之吉は幼なじみの佐一(橋爪功)と再会して、おくみはおあきと宇之吉の子だと聞いた「30年前に宇之吉は襲われたおあきを助けて仲良くなった。おあきは父親からやくざと付き合うなと言われた。宇之吉は高麗屋親分が病気で女将(三田佳子)から組の為に罪を被って欲しいと頼まれた。おあきと約束した3年江戸に行った」
宇之吉は佐一から皆死んだと聞き別れ、「宇之吉は江戸に行き相州屋清五郎に世話になり、字を習い始めて妻・おとし(田中美里)と出会った。3人で過ごすと、夏に宇之吉はおとしと道ならぬ仲になり、清五郎に見つかり争って殺して、おとしと江戸を出奔した。2年後におとしが宇之吉を刺そうとした」
宇之吉は九蔵に源太の命を30両で譲れと告げ断られ、博打で決めて勝ち証文を書かせた、帰途に襲われて証文と金を奪われた。
<以下、隠し字>
宇之吉はおくみの家に辿り着き父と告げ、ずっと憎んで来たと言われたが、泊まって行けとの言われた、宇之吉はおくみの世話になるが慣れなかった、宇之吉はそっと去り九蔵の家で源太と出会い、一人で押し込み九蔵に宇之吉と明かし勝負して斬った。
宇之吉は朝吉に身分と事情を話すと黙って立ち退けと言われた、おくみと源太は宇之吉を見送った。


監督:杉田成道
脚本:小林政広・杉田成道
原作:藤沢周平
出演者:仲代達矢・常盤貴子・北村一輝・緒形直人・佐藤二朗・田中美里・前田亜季・谷田歩・三田佳子・橋爪功・中村敦夫・増田修一郞・佐川満男・
制作年:年


感想:
(2024/05/18)

午後の遺言状

夏の蓼科高原に女優・森本蓉子(杉村春子)が避暑に来て、30年間別荘を管理している農婦・柳川豊子(乙羽信子)と豊子の娘・あけみ(瀬尾智美)が迎え、道が検問で混んでいた、豊子から庭師・六兵衛が自殺したと聞いて、蓉子は六兵衛が棺桶に乗せた石を川原に行き拾った。
別荘に蓉子の友人の牛国夫妻が来たが夫人・牛国登美江(朝霧鏡子)は認知症で様子が変で夫・牛国藤八郎(観世栄夫)は直したくて蓉子に会わせた、一瞬だけチェーホフの『かもめ』の台詞を蓉子と話すがすぐに元に戻った。
あけみは帰途に川で泳ぎ、山女魚取りの両岡大五郎(松重豊)と出会い街に戻った、夜に豊子を迎えに行き、蓉子は石を棚に飾った、蓉子と藤八郎が話し、翌朝に牛国夫妻は散歩し、豊子が来て夫妻が戻り朝食になり終わると夫妻は能の稽古を始めた。
そこへピストルを持った脱獄囚・神崎(木場勝己)が別荘に押し入り食事や水を要求し、女優と気づき言い争い登美江が銃を取りあげ撃つと、手塚警部補(永島敏行)らが来て逮捕して男はゲートボールの老人らを襲って逮捕された囚人と聞いた。
手塚警部補が来て蓉子らに逮捕劇に協力したと警察から感謝状を送ると告げた、一同4人は署に行き署長(上田耕一)から感謝状と金一封を受け取り登美江が署長にキスした。
蓉子たちは近くのホテルに行き1万円の賞金に呆れ、レストランの客(菊池誠・石井麗子)が笑い、ウエイター(田中光紀)とコック(大原康裕)は料理の食べ方に驚き、蓉子と登美江は昔を思い出し踊った。
4人は別荘に戻り、夕陽を見て脱獄囚が来ないかと話し、翌日に牛国夫妻は故郷へ行くと告げ別荘を去った、警官に連れられた神崎は駅で登美江に出会い暴れた、蓉子はゆっくりすると告げた、豊子は「あけみが結婚する、父は蓉子の亡き夫・森本三郎(津川雅彦)と告げた、蓉子は不倫だ豊子をなじった、そこにあけみが来た、豊子は不倫の意識はないと主張した。
牛国夫妻はホテルに行き一番高価な部屋に泊まり、蓉子は22年前を思い出し豊子が三郎の葬儀で泣いた事を思い出し、あゆみには言うなと告げた、あゆみが迎えに来て豊子は帰った、牛国夫妻は蓉子と『かもめ』を思い出した。
翌朝に容子は豊子の家に行き、あけみに出生の秘密を話せと告げ自分の娘も同然だと告げた、豊子は明後日に結婚式を前に地方の風習の足入れの儀式があると告げた。
足入れの儀式で豊子と蓉子は、天狗(麿赤兒)とおかめ(鶴山欣也)と群舞(大駱駝艦)の踊りを観て、あゆみと大五郎は大めしを食べ踊り囲いに入り裸で抱き合った、蓉子は生と性の儀式に引き込まれた。
<以下、隠し字>
翌日に蓉子はあけみを見て早く帰郷して舞台に立ちたいと思うと告げた、女性ルポライター・矢沢尚子(倍賞美津子)が来て牛国夫妻の心中を告げ、遺書があり3日の足取りも判る、浅間のホテルから故郷に行き二本木駅から茜村に向かい、直江津駅から海に向かい民宿に泊まり翌朝に入水自殺を目撃された。
驚いた蓉子は豊子を連れて矢沢の案内で、牛国夫妻が辿った道を辿り、ホテル支配人(三木敏彦)から能の稽古を聞き、村の景色を見たが入らず、民宿で登美江が弱っていたと聞き、入水自殺した浜辺で蓉子ら手を合わせた。
別荘に戻った蓉子は東京へ帰り仕事すると告げ、あけみと大五郎はオートバイで新婚旅行に行き、豊子は蓉子から棺桶の釘を打て欲しいと石を預かるが川原に捨てた。


監督・原作・脚本:新藤兼人
出演者:杉村春子・乙羽信子・朝霧鏡子・観世栄夫・瀬尾智美・津川雅彦・倍賞美津子・永島敏行・松重豊・木場勝己・上田耕一・加地健太郎・内野聖陽・馬場当・遠藤守哉・三木敏彦・三浦純子・高村祐毅・神野陽介・大場泰正・田中光紀・大原康裕・菊池誠・石井麗子・岡本正巳・岡本早生・峰松佑貴・田中芳子・麿赤兒・鶴山欣也・大駱駝艦
制作年:1995年
116m


感想:
(2024/05/18)

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