鑑賞日記(2022/12)
- 女帝 春日局
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1600年の関ケ原合戦で徳川家康(若山富三郎)は小早川秀秋の裏切りで勝利し秀秋とその家老・稲葉正成(原田大二郎)に会った、2年後に秀秋は発狂して小早川家は廃絶し家臣は浪人となった。
1604年に浪人・稲葉正成の妻・ふく(十朱幸代)が夫の仕官を依頼しに京都伏見城に家康を訪ね、本多正信(長門裕之)に取次を頼み、好色な家康に迫られたふくは子を身ごもった。
翌1605年の夏に江戸城では徳川大納言秀忠(金田賢一)の正室・お江与(吉川十和子)が懐妊し、正信と民部卿の局(名取裕子)と大姥の局(草笛光子)と勝山(淡路恵子)は世継ぎを望んだ。
美濃でふくは5人の幼な子と女中・おつめ(鳥越マリ)と暮らし正成は酒に溺れ、ふくは妊娠して取上げ婆ア(浅利香津代)に相談し、正成に父を問われたが答えず自害を断った。
江戸城で乳母を募い、ふくは出産直後で男の赤ん坊を抱いていた、大姥の局は健康なふくを推し、民部の局はふくが逆臣明智光秀の血を引く事で反対した、お江与は予定より早く難産のあげく男児を出産したが死産だった。
大姥は民部から秘密の約束を取付け、大姥と雲井(高瀬春奈)はふくを乳母に選びふくの乳呑み児を預かり、死産を隠し乳呑み児を替玉にした。
翌年に秀忠は二代将軍になり、ふくは竹千代を我が子と一緒に育て毒味をさせて誰にも会わせず育てた、お江与がまた懐妊してやがて男児を出産して国松と名付けられた。
竹千代4歳に雲井は毒殺を図るが発覚して失敗し、ふくの子・市之丞が代わりに死んだ、民部は大姥から竹千代を暗殺計画と失敗を知り、民部は竹千代は大御所の子という噂を聞いた、正信と勝山は家康に知らせ江戸で世継ぎ争いが起きていると告げた。
<以下、隠し字>
家康が心臓発作で倒れ、大久保忠隣(本田博太郎)は秀忠に代が代わると告げ、民部はふくに国松を世継ぎにし竹千代は分家にすると告げ、ふくは竹千代は秀忠の子と答えた、ふくは捕らえられおつめと子らは竹千代を城から逃がした。
家康は竹千代とおつめに会い、民部は家康に竹千代は子でも世継ぎで無いと告げようとして止められ自害し、家康は病いをおして江戸に行き、ふくを詮議したがふくは竹千代は秀忠の子であると繰り返し断言し、竹千代が後の三代将軍・家光となり、ふくは春日局となり大奥を支配した。
監督:中島貞夫
脚本:高田宏治
原作:高田宏治
出演者:十朱幸代・名取裕子・鳥越マリ・草笛光子・金田賢一・吉川十和子・高瀬春奈・長谷直美・片山由香・山本咲子・松川裕美・松村康世・藤奈津子・原田大二郎・本田博太郎・日向明子・浅利香津代・淡路恵子・長門裕之・若山富三郎
製作年:1990年
116m
感想:
(2022/12/05)
- サムライマラソン
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ペリーが来航して英語で通商を求めたが、幕府特使(豊川悦司)もオランダ語の通訳も判らず、新しい技術や製品を見せられ驚き、諸藩の大名は危機感を抱いた。
上野国安中城で藩主・板倉勝明(長谷川勝巳)は五女・雪姫(小松菜奈)から黒船と西洋の様子を聞くが異国行きを許さず江戸行きも禁止した、安中藩勘定方・唐沢甚内(佐藤健)は妻子と暮らしたが、祖先が将軍・家康から刀を賜った草の幕府隠密だった。
甚内は幕府に密書を送り、雪姫は城を抜け出し、勝明は藩士たちを緊急で召集して「和平条約を結んだが侵略が目的と考え、心と体を鍛錬する為に翌日に15里の遠足を行う」「優勝者すればどんな願いも叶う」と宣言した。
甚内は密書が間違いと知り飛脚を追い、雪姫は山賊に襲われたが倒し、勝明は追手に雪姫を探させ、老侍・栗田正衛門(竹中直人)は勝明から暇を出され槍の勘兵衛の子・伊助と出会い遠足の方法を教えた、遠足の優れた上杉(染谷将大)は胴元から接待を受けて「一着になるな」と買収され、正衛門は伊助とその母(筒井真理子)に会いそこで変装した雪姫に会った。
江戸城で幕府の頭目は甚内の密書を受け三枝(深水元基)に短銃を渡し、遠足を謀叛の動きと見て刺客を放った、翌日に遠足が始まり、植木(青木崇高)は途中で抜けて幕府の刺客を手引きし、辻村平九朗(森山未來)らは関所を抜け遠足の参加者が次々関所を通り、勘定方の面々が関所を通り甚内は植木を探しに戻った。
辻村らは折り返しの神社に着き札を受取り、雪姫は関所で見つかり捕らわれ、甚内は幕府の刺客を見つけ植木が隠密と知り意見が別れ斬り合い刺し殺した、刺客らは関所を襲い役人を殺し、雪姫は銃で撃たれ逃げた。
<以下、隠し字>
甚内は雪姫を見つけ縄をほどき手当てし、辻村は近道して熊に襲われ宇和島に崖に落とされ甚内と雪姫に助けられ、辻村は馬で戻り宇和島を切り遠足の藩士らに城に戻れと命じた、刺客・三枝らは城下を襲い、三枝は城に乗り込み勝明に会い失態だと詰問した。
遠足の藩士らは待ち伏せた刺客らと闘い、甚内と雪姫は辻村を追う刺客らの馬を縄で倒して刺客を斬った、少なくなった藩士らは城に向かい、三枝と謀反人の小次郎を倒した、正衛門と伊助は遅れて夜に城に着いた、甚内は切腹を図ると雪姫が止めた。
雪姫は江戸に行き、12年後の侍の時代は終わった。
監督:バーナード・ローズ
脚本:斎藤ひろし・(バーナード・ローズ)・山岸きくみ
原作:土橋章宏
出演者:佐藤健・小松菜奈・森山未來・染谷将大・青木崇高・木幡竜・小関裕太・深水元基・中川大志・竹中直人・筒井真理子・門脇麦・阿部純子・豊川悦司・長谷川勝巳
製作年:2019年
104m
感想:
(2022/12/05)
- 斬、
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江戸時代末期に、浪人・都築杢之進(池松壮亮)は貧窮して藩を離れ、農村で手伝いして隣人のゆうや(蒼井優)とその弟・市助(前田隆成)と平穏な暮らしていた。
ある日に澤村次郎佐衛門(塚本晋也)が武士と立ち合いそれを杢之進と市助らは見た、杢之進と市助は剣の稽古をし、剣の達人・澤村は杢之進と市助に時代の変革に関わる為に江戸行きを誘った。
杢之進は村に来た盗賊集団の頭(中村達也)から悪人しか襲わなく悪徳庄屋は襲ったと聞き、澤村が来て出発を告げ、杢之進を前の夜にゆうやが訪れた。
杢之進が病で倒れ澤村が出発を1日延ばした、市助は盗賊集団と喧嘩して傷つき、澤村は盗賊集団を追い払った、ゆうやや農民らは喜ぶが、夜に盗賊集団の仲間が村を襲い市助らを殺した。
杢之進はゆうやから敵討ちを望まれ、杢之進と澤村は出かけて盗賊集団らを斬れと命じられたが躊躇し、ゆうやが襲われて木で闘うが、殺され掛けて、澤村が来て刀で斬った。
<以下、隠し字>
ゆうやは澤村の刀を向けるが叶わず、澤村は人を斬れず自信を無くした杢之進に出発を告げ、翌朝に澤村は消えた杢之進を探し、ゆうやが追い、澤村と杢之進は斬り合い、最後に杢之進が澤村を斬り去った。
監督:塚本晋也
脚本:塚本晋也
出演者:池松壮亮・蒼井優・中村達也・前田隆成・大槻修治・クノ真季子・横内直人・塚本晋也・
製作年:2018年
80m
感想:
(2022/12/15)
- 音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!
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驚異的な歌声の世界的ロックスター・シン(阿部サダヲ)は訴訟を取り下げられコンサートで歌い、シンはある日に異様に声が小さいストリートミュージシャン・明日葉ふうか(吉岡里帆)と出会った。
ふうかはデビルおばさん(ふせえり)にバイトが首になったと告げ、自信を失い引きこもり、女医(麻生久美子)から声帯の病と言われ、社長(田中哲司)は坂口(千葉雄大)にロックを語った。
シンはふうかの声が小さく側のミュージシャン・自滅(小峠英二)に静かにしろと告げ、シンとふうかは逃げ、ふうかはギターを壊されたがシンから贈られ、シンらはふうかを強引にオーディション会場へ連れ、無料レコード社長(岩松了)らが審査し、シンの声がおかしくなった。
シンの口パク疑惑が起きて社長が怒り、妹の為に歌い続け、坂口は伊能聖子(片山友希)と過ごし、ふうかとデビルはよろこびソバのおじさん(森下能幸)の店で食べた。
シンの声が声帯ドーピングの噂が立ち、逆にチケット代が高騰し、シンがコンサートに現れず、ふうかに現れた、ふうかとシンは逃げ、シンの母親(池津祥子)との過去を知った、ふうかはシンの声を守ろうとし組織から追われる彼と一緒に逃げようとした。
<以下、隠し字>
ふうかとシンは対馬から釜山へ逃げ、ふうかの家族に迎えられ、社長と坂口は行方を探し、組織が釜山に来て襲い、ふうかとシンはオートバイで叫び逃げ車に衝突した、シンは火薬取締法違反で逮捕されふうかは追い大声で叫んだ。
ふうかと坂口はコンサートツアーを行い韓国は入国禁止で、ふうかは対馬でライブを行い風が吹き、釜山の監獄のシンは風を感じ微かな歌声を聴いた。
監督:三木聡
脚本:三木聡
出演者:阿部サダヲ・吉岡里帆・千葉雄大・麻生久美子・小峠英二・片山友希・中村優子・池津祥子・森下能幸・岩松了・ふせえり・田中哲司・松尾スズキ
製作年:2018年
107m
感想:
(2022/12/15)
- 国士無双(1986)
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武士道華やか過ぎし頃。
腹ペコ浪人・瀬高(岡本信人)と小鹿(火野正平)は、将軍家御指南番・伊勢伊勢守の行列を見て、偽物を仕立てて金儲けを思いつき、早速探し、やっと町人風で品のある顔だがとぼけた若者(中井貴一)を見つけ、にせ伊勢守に仕立てた。
瀬高と小鹿は古着屋(岡八郎)から盗み着替え、料亭で飲み歌うの豪遊をした、翌朝に「にせ」が財布を拾い揉めて喧嘩別れし、瀬高と小鹿は伊勢伊勢守(フランキー堺)を訪ねにせが居ると教えた。
「にせ」は居合抜きの名人・羽黒月仙(中村嘉葎雄)と知り合い、道場破りに誘われたが「にせ」が伊勢守と名乗ると羽黒は逃げ出し、道場の男も金を差し出した、「にせ」は解せぬが道場破りをくり返し、途中で暴漢に襲われる娘を助けて家に送り、名は八重(原田美枝子)で伊勢守の娘だった。
伊勢守は「にせ」が現れたと知り怒り、決闘を申し込んだが「にせ」が勝った、伊勢守は涙を流して「本モノがにせに負けたためしは歴史にない」と告げ、修業の旅に出て仙人(笠智衆)を訪ねた。
「にせ」は橋のたもとで身投げする娘・お初(原日出子)を助け50両の為と聞き、八重は「にせ」に焦がれ近藤(セント)の土方(ルイス)からの思いを断り、「にせ」は八重から50 両を借りお初に与え、八重はお初の存在を知り嫉妬した。
大勢のやくざと女親分・オケラのお六(江波杏子)とその手下2人が果たし合いを行い、偶然居合わせた「にせ」はお六に加勢して一人で相手をやっつけ、お六は伊勢守の道場を開いた、「にせ」は二人の娘に想いを寄せられ、お初に別れを告げた。
<以下、隠し字>
本モノが修業を終えて戻り「にせ」に果たし状を送り、「にせ」は勝ったら望むものを欲しいと告げ受けて立ち、本モノは勝てず「勝った者が正しい」と言われ、「にせ」は約束通り八重を手に入れた。
監督:保坂延彦
脚本:菊島隆三
原案:伊勢野重任・伊丹万作
出演者:中井貴一・原田美枝子・原日出子・岡本信人・火野正平・セント・ルイス・笠智衆・江波杏子・中村嘉葎雄・フランキー堺・岡八郎・
製作年:1986年
105m
感想:
(2022/12/25)
- ハーメルン
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廃校の小学校に元校長(坂本長利)が暮らし校舎を修繕していた、教室で山谷らが祭の楽器演奏を練習した、校舎の解体が決まった。
博物館職員・野田(西島秀俊)が廃校の小学校校舎に保管される遺跡出土品の整理に来て村役場職員・中丸(水橋研二)と再会し、居酒屋で担任の娘・リツコ(倍賞千恵子)と会った。
リツコは村の老人施設で寝たきりの母・綾子(風見章子)を訪ね、野田と中丸は本宮映画劇場で残りの遺跡出土品を整理し劇場主(守田比呂也)と会い、野田は校舎で元校長と会い、リツコは野田の作業を見学した。
リツコは元校長と山谷に閉校式の日に綾子が大事にしていたカラクリ時計が無くなったと告げ、野田は閉校式の日を思い出し、野田は綾子先生を見舞いリツコから折り鶴を習い、野田は元校長から閉校式の日にタイムカプセルを埋めた場所を尋ねられた。
野田と元校長はタイムカプセルを探し始め、リツコは元校長から工藤の事を聞き、町長(小松政夫)は工藤綾子を隣町の大きな病院に移すとリツコに告げ父親との仲直りを問い余計と言われた、野田は元校長に戻る事になったと告げ、リツコの店に行き「綾子先生のカラクリ時計を盗み閉校式の日に校庭に埋めたタイムカプセルの中に入れた」と告げた。
リツコは劇場主の工藤に会い綾子の事を話しピアノ楽譜を受取り、祭の夜に人が校舎に集まり、港が見える丘を演奏した、校舎の解体が始まり、野田は遺跡出土品を博物館に運び、綾子はリツコと病院に移る途中に小学校に立ち寄り元校長に「子らはどこに行った?」と問うた。
<以下、隠し字>
野田は冬の校庭を掘り、リツコから元校長のフィルムを渡され「桜があった」と聞き、野田はフィルムを映すとカラクリ時計の映像だった。
監督:坪川拓史
脚本:坪川拓史
出演者:西島秀俊・倍賞千恵子・坂本長利・風見章子・水橋研二・小松政夫・守田比呂也・内田春菊・・・
製作年:2013年
132m
感想:
(2022/12/25)