鑑賞日記(2021/12)
- 北の螢
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明治14年に北海道の石狩平野に道路建設の労働力の為に樺戸集治監(刑務所)が開設された、明治16年に典獄・月潟剛史(仲代達矢)が看守を鍛え、部下・木藤勘兵衛(成田三樹夫)が新看守の熊谷友三郎(二瓶正也)と元新撰組・永倉新八(隆大介)らを連れた。
料理店女将・すま(夏木マリ)は新入りを連れ、看守長・各務靭良(夏木勲)ら捜索隊が帰り行き倒れの旅芸人・中村ゆう(岩下志麻)を連れた、月潟は破獄を許した看守らを降格・減俸に、囚人を減食にし、月潟は反感を持つ各務と脱獄囚を斬首した。
月潟は情婦・すまの料理店でゆうに会い、女衒・丸徳(山谷初男)に浜菊(中村れい子)がねだり、すまと花奴(高沢順子)に月潟の情けを告げた。
月潟は内務省の開拓副長官・石倉武昌(丹波哲郎)とその部下・湯原忠良(小池朝雄)と別所謙(稲葉義男)らの視察団に樺戸の建設力を告げ、囚人らが死者と共に曳かれて戻り女らが競って男を探した、月潟は視察団を料理店でもてなし県知事候補だと聞き、京の祇園の芸妓だったとゆうを会わせた。
永倉は仲間に金を渡し、月潟はゆうから国事犯・男鹿孝之進(露口茂)の赦免を頼まれ石倉の相手を命じた、店の女らは囚人らに接見に行き、ゆうは接見で男鹿に会い月潟殺しを命じられた。
冬に雪が積もり最後の舟が出て、ゆうは古屋せつ(早乙女愛)から月潟殺しを持ちかけられ、数日後に月潟は永倉らの刺客に襲われ目に重傷を負った、すまは木藤からゆうが看病すると聞き、湯原が内務省の命で新典獄に着任と決まった。
月潟は湯原に反感し建設中の道路の完成を急いで囚人に苛酷な労働を命じ、月潟はすまとゆうに別れを告げ、ゆうは非情な月潟に刀を向けたが斬れなかった。
凶作で工事が遅れ、木藤はせつに月潟への不満をこぼし工事場視察を断り刺し殺された、せつは自害を謀り来合わせた看守・仮屋に逃がされた、すまは丸徳を誘い夜に逃げようとし金を盗む浜菊を見つけて争い殺された。
翌日に月潟はゆうを連れて工事現場に向かい、せつは建設現場に来て助け囚人・弥吉(佐藤浩市)が鍵を奪い自由になり銃を奪い仲間らと反乱して逃亡し、男鹿と囚人らは視察に来た月潟とゆうを人質にして脱走した。
<以下、隠し字>
一行は無人の農家で夜を過ぎし、弥吉とせつは情事に狂い、囚人・留三(阿藤海)はゆうを狙った、そこにヒグマが襲い、ゆうと月潟と男鹿と弥吉とせつは逃げて海を目指したが迷い、氷の下の川の流れを間違い樺戸集治監の戻った。
弥吉とせつは雪の中に去り、男鹿は絶望して自殺した、月潟は集治監で湯原を倒して獄舎の扉を開け囚人らを逃がし、ゆうと月潟は集治監に残った。
監督:五社英雄
脚本:高田宏治
出演者:仲代達矢・岩下志麻・佐藤浩市・早乙女愛・隆大介・三田村邦彦・丹波哲郎・夏木勲・小池朝雄・夏木マリ・成田三樹夫・露口茂・中村れい子・高沢順子・苅谷俊介・荒勢・渡辺隆馬・二瓶正也・阿藤海・山谷初男・月亭八方・稲葉義男・夏目雅子(ナレーション)・
制作年:1984年
125m
感想:
(2021/12/10)
- Zero WOMAN 最後の指令
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警視庁刑事・正田雅彦らは麻薬の取引現場で女に銃を向けられ、0課かと問うと「数字のゼロは何も無い意味」と射殺された。
レイ(小野砂織)は偽名で喫茶店で働くが夜勤をサボり連絡出来ないと叱られて解雇され、指令(隆大介)に呼び出されてリスクを冒すなと注意され待機を命じられた、レイは花屋で働きジャスミンをオフィスKに配達し社長・嘉山重雄(小木茂光)に会った。
レイは新しい任務で麻薬や拳銃などの警視庁の押収物を横流しするルートの身元不明の男・嘉山の捜査を命じられた、レイは嘉山に近づきオフィスKで働く事になり「リスクを伴う仕事」を始めた。
レイは嘉山と女子社員・川上から鞄の交換を命じられ、中国人らに会うと脅されたが親分・陳を人質にして鞄を2つ持ち帰り採用された、
翌日に嘉山はレイに陳とは有利な取引になると告げ、レイに銃を渡し射撃訓練し、夜に嘉山とレイは陳に会い銃を売買し、嘉山はレイに陳を楽しませろと告げ、嘉山は手下らと陳を射殺してレイを助け出し逃げた。
レイは嘉山と警視庁の押収物を取引に行き公安・高村と会い、嘉山は「あってはならない道具として下働きした」がやりたい事を行うと告げ高村を爆破した、レイは嘉山に対してレイはシンパシーを覚えた。
レイは嘉山は銃で襲われ嘉山が傷を負い、互いに古傷があると見つけ夜を一緒に過ごした、川上は中国人2人組に近づき、レイは指令からターゲット・小島隆司殺害を命じられその写真を取られた。
レイは嘉山から誘われ、田所製作所での仕事を頼まれ行きパスポートを受取り、2人組に襲われ拉致され拷問を受けたが逃れて逆に殺した、レイは小島を殺しに行きその後で指令から嘉山を別班が襲うと聞いた。
<以下、隠し字>
レイは嘉山に会い花を贈られ、周囲に刺客が囲み傷を負った嘉山を連れてレイは逃げ、指令が現れたがレイは逃げた、川上はレイを撃とうとして嘉山に撃たれた、嘉山はレイを初めから知り0課抹殺が任務だったと告げた。
レイは指令に嘉山との関係を問い元0と知り、レイは嘉山を0課に誘うが断られ撃った、レイは指令に銃を向けられた。
監督:祭主恭嗣
脚本:金子弦二郎
原作:篠原とおる
出演者:小野砂織・小木茂光・江口尚・隆大介・稲宮誠・南部虎弾・郭義信・朱源実
制作年:1998年
感想:
(2021/12/10)
- 虹をつかむ男
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平山亮(吉岡秀隆)は就職試験に失敗して父・平山章(前田吟)と喧嘩して母・平山春子(倍賞千恵子)と妹・平山咲枝(佐藤仁美)が止めたが柴又の家を飛び出し、列車でお遍路のおばさん(山田スミ子)らに誘われ四国・徳島県光町に着き、白銀活男(西田敏行)の古い映画館・オデオン座で映写技師・常さん(田中邦衛)と出会いビラ貼りし吉井巡査(鶴田忍)から警官の映画をリクエストされた。
活男は亮を十成八重子(田中裕子)の喫茶店「カサブランカ」に連れ八重子の病気の父(高原駿雄)を心配しアルバイトに雇おうとし、亮は映画館で幽霊に出会った。
翌朝に亮は給料と部屋に幽霊が出ると不満を告げ去り、活男と常さんは和尚(すまけい)と供養し、亮は八重子から活男の映画への気持ちを聞き戻り働き始めた。
亮と活男は土曜名画劇場を催し3周年の挨拶し映写技師が登場するイタリア映画を上映した、郵便局員・赤羽(柳沢慎吾)と薬屋・鏡子(松金よね子)と和尚と弁当屋・茂(神戸浩)と八重子らが感想を語った、春子と章と咲枝は亮からの手紙を読んだ。
亮と活男と常さんは公民館に行き巡回映画会を行い役場の斉藤課長(柄本明)から午後9時までに終えると要求され観て欲しいと説得した、ある日に亮は八重子と山に行き活男を見直したと話した。
八重子は兄・十成修次郎(笹野高史)と嫁・十成かおり(宮下順子)から見合いを要求され、活男らは土曜名画劇場の企画会を開き良くて人気がある映画を望まれるが費用がかかると告げた、活男のお勧めを上映し和尚らは判らないと告げ、活男は八重子から誰かを待っていると告げられ来ると答えた。
活男らと八重子は山の小学校で安徳先生(永瀬正敏)が「最後の一人が卒業して来年廃校になる」と挨拶し上映し村長(下絛正巳)らが楽しんだ、八重子の父が急死し、通夜に八重子に会いに大阪から服部が来て、葬儀が行われた。
<以下、隠し字>
章は春子からの手紙を読み、活男は八重子から店を閉じて結婚すると相手は亡夫の同僚・服部だと聞き、八重子は活男の気持ちに応えられないと泣き告げた。
活男はメンバーにオデオン座を閉館すると告げ、常さんは貯金を提供し先代から頼まれたと告げ受け取れないと言われると映写室に籠もった、結局活男は映画館にピザ屋を併設すと決め、亮に東京・柴又に戻り仕事を見つけろと告げた。
亮は東京の自宅に戻り仕事を探し、活男に手紙を書き、オデオン座で活男は訪れた若者(上島竜兵)を巡回映画に連れた。
監督:山田洋次
脚本:山田洋次・朝間義隆
原作:山田洋次
出演者:西田敏行・吉岡秀隆・倍賞千恵子・前田吟・田中邦衛・田中裕子・すまけい・柳沢慎吾・松金よね子・神戸浩・鶴田忍・佐藤仁美・永瀬正敏・柄本明・下絛正巳・笹野高史・宮下順子・三崎千恵子・山田スミ子・上島竜兵・高原駿雄・佐藤蛾次郎
制作年:1996年
120m
感想:
(2021/12/20)
- 博徒一家
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明治40年に博徒弾圧の新憲法が公布され、博徒・荒政一家初代総長・荒木政五郎(志村喬)は引退し一家が跡目を相談し国枝英三(大木実)と決まった、しかし国枝と関根勇(若山富三郎)は服役中の桜井良治(高倉健)を推した。
5年前に桜井は荒政一家の賭場で騒いだ田沼一家を追いだし、田沼正勝(渡辺文雄)と一家に桜井が一人で乗りこみ警察に捕らわれ、関根と加代(藤純子)が見送った。
政五郎は桜井と関根の分家を考えたが、国枝の盃式が行われ、本家と分家の手下が争い関根が止めて謝った。
1年後に建設現場で国枝は常務と仕事を話すと水が出て工事が遅れた、田沼は嵯峨隆信(遠藤辰雄)と望月純一郎(八名信夫)と親しくなり、国枝は田沼組から新式ポンプを借りて、田沼からキネマ館を譲れと頼まれ応じた。
知った関根は国枝に桜井のシマを譲ったと怒り政五郎が中に入り、渡世人・橘清次郎(鶴田浩二)が来て国枝と政五郎に挨拶した、出所した桜井を橘が出迎え事の一部始終を話し、桜井は治める為に一門下げると決め国枝の舎弟になった。
桜井に加代が押し掛け、桜井は手下を連れて宇都宮に行き陸軍建設予定地で土地の親分衆らと交渉し成功して評判になった、正月に桜井と加代と、関根とふみ(桜町弘子)が神社に参った。
浅草の私鉄工事の落札を田沼一家と荒政組が競い、水戸の工事談合で田沼は国枝から手を組むために縁組を申し出て国枝は承知した、桜井は政五郎と財閥の赤羽から田沼組との揉め事を聞き田沼組と争った。
桜井は帰った国枝から田沼との縁組を聞き謹慎させられ、関根は怒るが桜井に宥められた、その夜に関根組・池上俊三(有川正治)と桜井組・松井秀松(玉川良一)らが田沼を襲った、橘が止めて帰り、桜井は落とし前で田沼組に行き指を落とし暴行を受けた。
桜井と加代は政五郎から祝言を勧められた、田沼組はキネマ館を壊し、関根が田沼を襲い、国枝は田沼に関根の決着を迫られ関根を絶縁した、国枝は関根が田沼殺しを決意したと知り、桜井は関根の妹・加代からドスを渡されて関根を呼び出して一家のために関根を刺して殺した。
<以下、隠し字>
桜井は加代とふみに関根の供養の為に堅気に成ると告げ政五郎に盃を返した、私鉄工事起工式で田沼は国枝に「縁組を流し、工事は田沼組が全面的に請負う」と言い放ち、国枝は騙されたと知り、田沼に争い刺された。
桜井は死ぬ間際の国枝から死にきれないと謝られ、桜井は関根の墓に参り、橘が桜井に謝り共に殴り込み、桜井と橘は田沼一家と斬り合い、桜井は田沼を斬り殺したが橘も死んだ。
監督:小沢茂弘
脚本:村尾昭
出演者:・高倉健・鶴田浩二・大木実・若山富三郎・藤純子・桜町弘子・志村喬・渡辺文雄・八名信夫・遠藤辰雄・内田朝雄・堀正夫・市川裕二・林彰太郎・高並功・松田利夫・長谷川弘・玉川良一・千波丈太郎・有川正治・鈴木晴雄・白川浩三郎・広瀬義宣・野口貴史・川浪公次郎・佐藤京一・五十嵐義弘・名和宏・楠本健二・丘路千・鈴木金哉・志賀勝・川谷拓三・木谷邦臣・八尋洋・志摩靖彦・那須伸太朗・小山田良樹・大城泰・小峰一男・浪花五郎・前川良三・山下義明・汐路章・笹木俊志・遠山金次郎・毛利清二・村居京之輔・矢奈木邦二郎・熊谷武・野村鬼笑・島田秀雄・藤川弘・有島淳平・村井京二郎
制作年:1970年
116m
感想:
(2021/12/20)
- 唐獅子株式会社
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須磨組組員・ダーク荒巻(横山やすし)は刑務所から出所したが島田組のチンピラに車に拉致されたが、事故車から逃げだし組に戻ると組は変わり、兄貴分・黒田哲夫(伊東四朗)は専務と呼ばれ、偽の荒巻(島田紳助)を組員らが間違っていた。
黒田は須磨組は雑誌「唐獅子通信社」を発行し、親分・須磨義輝(丹波哲郎)の写真を原田(桑名正博)が撮影し、出所祝が開かれて義輝の長男・須磨安輝(木村一八)がコック姿で料理を運び、義輝は雑誌用の俳句を考え、そこへ義輝の娘・須磨輝子(斉藤ゆう子)が来て「ビデオの時代」と提案した。
バーで黒田は荒巻に義輝が売り払った銃が島田組に渡ったと告げ妻・黒田ひろ子(佳那晃子)と呑み、荒巻は妹・幾野夕子(風祭ゆき)に会い夫・幾野功(岡本信人)から疑われて店で騒ぎを起こした、荒巻は理髪店員(小泉ゆか・山本あゆみ・直井里奈)と騒ぎ栗林警部補(杉浦直樹)と出会った。
原田は唐獅子ビデオを女優と男優(明石家さんま)で撮影するが進まず、荒巻と黒田と原田は義輝から「唐獅子芸能社」を作り新人歌手・伊吹ひとみ(甲斐智枝美)を6週後のテレビの音楽祭で優勝させろと命令した。
ひとみは体は魅力的だが歌はダメで、荒巻と原田は警察の側の病院で部屋を借り、原田が歌のレッスンを行うが揉めて、医者(出光元)と看守婦長(山田スミ子)らが驚き栗林ら警察が3人を署に連れて行った。
荒巻は須磨組・馬六(荒勢)と組員(須賀良・清水照夫)と安輝を遊園地に連れるが疲れロックバンド(ダンステリア)の演奏で騒ぎ、ひとみにロックを歌わせ原田が作曲しデビュー曲を作った、ひとみは東京に向かい荒巻と原田はスーツケースに隠れて行った。
荒巻と原田は東京へ飛び、ママ・朱美(中島ゆたか)のバーでテレビ局のプロデューサー・小森和彦(深水三章)と評論家・首沢(なぎら健壱)を買収した、島田清太郎(遠藤太津朗)と石倉(安岡リキヤ)と砧(田口計)が来て、荒巻と原田とひとみは島田組に捕まり監禁され、地下室が次第に水で溢れドアが押し流された。
荒巻と原田とひとみは交通渋滞に遇い、司会者(夏木ゆたか)がコンテストの歌が終了と告げるとギリギリで到着したひとみは「唐獅子ロック」を歌い優勝した、その夜に荒巻はひとみへの思いを呟き、ひとみはそれを聞き荒巻に抱いて欲しいと告げるが断られ、原田にも断られた。
<以下、隠し字>
大阪に戻りひとみは黒田に荒巻への思いを告げた、ある日に島田組がひとみのマンションを襲い、荒巻とひとみは逃げだし、次にモーターボートで逃げた、栗林が助けに来て足を撃たれた、翌日に荒巻とひとみは栗林を見舞うと妻が死に子を多く持ち困っているのを見て、ひとみは手伝った。
坂津音楽祭でひとみは歌い、楽屋に黒田と荒巻が義輝の花束を届け、栗林は子を連れて祝いに来た、様子を見た荒巻は栗林に「ひとみを嫁にしてくれ」と頼んだ、黒田は荒巻を慰めた。
監督:曽根中生
脚本:内藤誠・桂千穂
原作:小林信彦
出演者:横山やすし・甲斐智枝美・伊東四朗・桑名正博・丹波哲郎・斉藤ゆう子・木村一八・佳那晃子・風祭ゆき・岡本信人・荒勢・遠藤太津朗・安岡リキヤ・田口計・なぎら健壱・深水三章・小野ヤスシ・中島ゆたか・夏木ゆたか・ダンステリア・出光元・山田スミ子・吉田みどり・島田紳助・明石家さんま・小泉ゆか・山本あゆみ・直井里奈・鈴木亜矢・杉浦直樹・須賀良・清水照夫
制作年:1983年
102m
感想:
(2021/12/30)
- 木曜組曲
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4年前に自殺した耽美派女流作家・重松時子(浅丘ルリ子)に立ち合った5人の女たち、林田尚美(富田靖子)と杉本つかさ(西田尚美)は5年前の最初の訪問を思い出した、文学少女らは時子に接し憧れた。
刑事(竹中直人)は時子の担当編集者で同居人・綾部えい子(加藤登紀子)と、時子の異母妹で編集プロダクション経営・川渕静子(原田美枝子)と、静子のいとこのノンフィクションライター・塩谷絵里子(鈴木京香)と、時子の姪のミステリー作家・尚美と、尚美の異母姉妹の純文学作家・つかさを聴取し、金庫から毒と遺書が見つかった。
絵里子と静子は屋敷に向かい、えい子は花屋(斉藤陽一郎)からフジシロからの花束を受取り、つかさと尚美ら5人が今年もまた集まり、花束のカードに「皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のための花を捧げます」と書かれていた。
静子は時子の自殺を疑い「時子の右肩が悪く上がらず他人が二階にいた、遺作は他の作者が後半を書いた」尚美を疑った、尚美は後継者指名の手紙を探した、絵里子は代作理由を疑い、尚美は「えい子が時子を閉じ込め監視し書き直していた」と告げ、えい子は「書けなくなった時子の文を直した」と答えた。
静子は皆に動機が有ったと告げ、絵里子は他を意識したと告げ、夜につかさは絵里子と手紙の隠し場所を探し見つけ「静子に殺される」とあった、翌日に絵里子とつかさと尚美は買い出しに出かけ、えい子と静子は密告電話を受け外の3人を疑った。
絵里子は「友人の時子ファンにフジシロチヒロ役を頼んだがカードは驚いた、再度登場させた」と告げ尚美宛ての手紙を見せた、静子は「時子を批判し妄想を崩す為に、時子が主人公の小説を送り続け、最後に自殺する作家を書いた」と告げた。
つかさは男選びの法則を告げ、スパゲティを皆で作ると妙な匂いと味がして、ソース缶に細工が有った、静子は時子が5人を狙ったと考え、絵里子は状況は合うが金庫の遺書が矛盾と考え、それは静子の小説を書き移したものだと考えた。
<以下、隠し字>
翌日に絵里子は神棚用のコップを見て、「時子は5人を殺す方法を考え、カプセルの毒を水に溶かした、4年前に絵里子はえい子に頼まれて神棚の水を替えに行き時子が置いたコップと入れ替え、時子がその水を料理に入れた、時子は薬の水を取りに来て毒の水を持って行った」と告げた。
5人は皆で時子を殺した事になったと知り、静子は全て妄想だと告げ、尚美は証拠が無いと考えた、えい子は時子の事をテーマに書けと誘った。
皆が別れ、絵里子はえい子に真相を問い、・・・・・・・・・。
監督:篠原哲雄
脚本:大森寿美男
原作:恩田陸
出演者:鈴木京香・原田美枝子・富田靖子・西田尚美・加藤登紀子・浅丘ルリ子・竹中直人・斉藤陽一郎
制作年:2001年
113m
感想:
(2021/12/30)