鑑賞日記(2021/10)
- スーパーの女
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スーパー「正直屋」専務・小林五郎(津川雅彦)は兄・一郎(金田龍之介)からライバル「安売り大魔王」が価格破壊の激安キャンペーン開始と聞き調査に行き、そこで安売り大魔王店員(渡辺正行)は客(柴田理恵・川俣しのぶ)らに売り切れと告げ、五郎は幼なじみ・井上花子(宮本信子)と再会し安売り大魔王の激安トリックを見破られた。
安売り大魔王社長(伊東四朗)は五郎に店の売却を持ちかけ、五郎は回転寿司屋で花子に会いスーパーに詳しく、正直屋の立て直しの為にレジ主任に雇った、店長(矢野宣)は儲け主義でレジ(松本明子・山田純世)は客(田嶋陽子・阿知波悟美)にクレームを付けられた。
花子は精肉部チーフ(六平直政)と精肉部助手(柳沢慎吾)は客の苦情を無視し揉め高価な肉が売れず、客がカートを外に持ちだし不足し、鮮魚部チーフ(高橋長英)と鮮魚部助手(伊集院光)にドリップを除けと告げ揉め、雨で床が水で溢れ、青果部チーフ(三宅裕司)に売れ残り野菜の値引きを提案した。
花子は販促部員(小堺一機)が広告ちらしの卵の価格を間違い、店長は無責任で、花子は追加注文して対応し、引き換え券を出した、花子は五郎と客のエリアを見て廻り、副店長に抜擢され正直屋を「日本一お客様の立場に立ったスーパー」にするため客の意見を直接聞くキャンペーンを実施した。
花子はたらこが変だと聞き惣菜部チーフ(あき竹城)とおにぎり屋に行き社長(岡本信人)に混ぜ物なしに変えた、花子は食品の新鮮さを重視し惣菜にも新鮮な素材を使用した、お盆の全製品1割引きセールを行い通常売れない商品が売れた。
花子は売れ残った肉や魚のリパックをパート(原日出子・絵沢萠子)から聞き商品の嘘を止めると提案しパートらの支持も得た、五郎は職人らのプライドを刺激すると注意し花子と対立した。
花子は青森に行きリンゴを仕入れ、五郎と仲直りし、五郎は鮮度の悪いものは売らないと宣言した、精肉部チーフは反対し、鮮魚部チーフは今は魚は売れ残るとぼやき花子は正月には客が来ると告げ、青果部チーフらと花子は店毎の差を調べた。
精肉部チーフと鮮魚部チーフは仕事を他人の任せず流れ作業にならず朝に間に合わなく、花子は鮮魚部チーフにスーパーは職人が不要と説得し、生け簀を撤去し、花子は鮮魚部助手に教えさせた、花子は精肉部チーフに売れない高価な和牛肉は止めようと説得し、精肉部チーフは屑肉業者(不破万作)に売れ残り肉を売り偽和牛肉を作った。
安売り大魔王の社長は店長と精肉部チーフと鮮魚部チーフに職人らの引き抜きを持ちかけた、精肉部助手は五郎と花子に屑肉業者が盗むと知らせて捕らえ白状させ、精肉部チーフは店長の悪事を話した、精肉部助手は新鮮な肉で挽肉を作り、パートらも店で買い物し始めた。
<以下、隠し字>
安売り大魔王は正直屋の買取に失敗し、店長に職人を連れ店を出ろと命じ、店長は辞表を出し異動を求めた、花子は「年末年始で正直屋の継続が決まり」「安売り大魔王はレベルが低く安売りだけ」と説得し、店長と精肉部のチーフのほか数名だけ移った。
精肉部のチーフと店長は安売り大魔王への手土産に正直屋から肉を盗み出し、花子は冷凍車の荷台に閉じ込められた、五郎は大型トラック運転手(佐藤蛾次郎)と追い、ある漁港で止めて花子を救出し、漁港の医者(緒方昇)と看護婦(清水美子)と漁港のおじさん(奥村公延)とおばさん(石井トミコ)らが花子に五郎に助けられたと告げた。
花子は五郎と、知り合った漁師と1月1日の初荷を全部仕入れる契約を結び、正直屋はお正月商戦で客で賑わい、安売り大魔王は閑古鳥が鳴いた。 くに見事勝利を納めた。
監督:伊丹十三
脚本:伊丹十三
出演者:宮本信子・津川雅彦・矢野宣・六平直政・高橋長英・三宅裕司・あき竹城・伊東四朗・松本明子・山田純世・金田龍之介・小堺一機・柳沢慎吾・金萬福・伊集院光・津久井啓太・原日出子・絵沢萠子・野際陽子・迫文代・田嶋陽子・阿知波悟美・柴田理恵・川俣しのぶ・柳谷寛・ヨネスケ・渡辺正行・忍竜・岡本信人・不破万作・里木佐甫良・佐藤蛾次郎・緒方昇・清水美子・奥村公延・石井トミコ・アゴ勇 制作年:1996年
127m
感想:
(2021/10/01)
- 探偵はBARにいる3
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男は蟹輸送トラック運転手を射殺して荷を奪い女性が目撃した、北の歓楽街・ススキノのバーで探偵(大泉洋)は客とホステスを集めて教頭先生(正名僕蔵)を犯人だと指名し停電時に中国人のホステスの胸を揉み国際問題だと告げた。
バーで探偵は相棒の高田(松田龍平)が連れた原田誠から、恋人・諏訪麗子(前田敦子)が失踪し人探し持ち込まれ部屋を調べ、ピュアハートからの入金を見つけた。
探偵はメイド・峰子(安藤玉恵)と振り込み額が少ないと話し、麗子を調査し源(マギー)と教頭先生から聞き込み、モデル事務所に行き店員(野間口徹)と美人オーナー・ 岬マリ(北川景子)と会った。
探偵と高田はヤクザ・工藤らに襲われ、波留(志尊淳)に殴り倒され尻を刺され、マリが止めて麗子を探していると連絡を求めた、フローラ(篠井英介)らが心配し「ピュアハートは花岡組系列でやばい」と告げ、探偵は腐れ縁の桐原組若頭・相田(松重豊)と組員(土平ドンペイ)から北城グループを聞き、花岡組と桐原組は抗争中で手を引けと言われ、桐原組組長(片桐竜次)に脅された。
探偵は新聞で密漁蟹トラック運転手・椿秀雄殺害事件を読み、北海道日報の松尾(田口トモロヲ)から北城グループ社長・北城仁也(リリー・フランキー)を聞き、椿は北城の右腕で積荷は何かの疑いを聞いた。
探偵と高田はピュアハートのモデルに麗子を見つけ顧客に椿が常連でいた、店を見張り尾行しマリは麗子と会い、探偵と高田は麗子から話しを聞くがマリと工藤に殴られ手を引けと脅された、探偵は昔にモンロー(鈴木砂羽)とマリを探した事を思い出した。
探偵はモンローを訪ねてマリの素性と「死産で落ち込み北城と知り合った」と聞き、工藤が死に椿殺害容疑が掛かり、北城は蟹に隠した覚醒剤を探し、探偵は相田と情報を話した。
探偵はマリに誘われ、椿殺害真犯人だと疑い「麗子は協力者で、仲間割れした工藤を殺した」、探偵はマリに仕事を依頼され高田を呼び、波留らが探偵の部屋で覚醒剤を見つけ連行し北城が責め覚醒剤の在処を問い、高田が助けに来た。
<以下、隠し字>
マリは北城に銃を向け、マリと探偵と高田は逃走し相田から電話の指示を受けた、マリは覚醒剤を北城に売る計画の途中で探偵に助けを求めた。
探偵は松尾に連絡し、探偵とマリは車で覚醒剤を持ってイベント会場に行き北城と取引し、マリは探偵に後を任せ銃で騒ぎを起こし、探偵は金を持って逃げたが奪われた、高田は波留と戦い倒し、探偵は鞄をすり替えていた。
探偵と高田は麗子を原田に返し、北城は警察に壊滅され、探偵はマリの依頼で金を篠原里美を救う会に寄付し、マリの病院での知人だと知った。
監督:吉田照幸
脚本:古沢良太
原作:東直己
出演者:大泉洋・松田龍平・北川景子・前田敦子・鈴木砂羽・リリーフランキー・田口トモロヲ・志尊淳・マギー・安藤玉恵・正名僕蔵・篠井英介・松重豊・野間口徹・坂田聡・土平ドンペイ・斎藤歩・前原滉・天山広吉・片桐竜次・・・
制作年:2017年
122m
感想:
(2021/10/01)
- 北の桜守
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1945年春に南樺太恵須取で江蓮てつ(吉永小百合)と江蓮徳次郎(阿部寛)は息子二人(土屋慶太・阪本颯希)と山岡和夫(岸部一徳)らと漸く咲いた桜を見た。
1945年8月にソ連軍は侵攻を開始し、徳次郎の指示でてつは息子二人を連れて樺太を横断し、看護婦らが集団自決し、南樺太大泊港に到着し引揚船・小笠原丸に乗船したが・・・・・・。
1971年春に札幌で、アメリカのホットドックストア日本社長・江蓮修二郎(堺雅人)と妻・江蓮真理(篠原涼子)は店長・木村学(野間口徹)らと開店し繁盛した、修二郎は網走に行った。
「江蓮食堂でつは働き、山岡や菅原信治(佐藤浩市)らが客にいた」、修二郎は年老いた母・てつと再会し山岡から仮設住宅が撤去になり2-3年前から時々不可解な行動を見せると聞いた。
修二郎はてつを札幌へ連れ帰った、てつは真理と服を買うが靴を間違い桜に話しかけた、修二郎は杉本久(安田顕)の訪問を否定し「修二郎は子らから虐めを受けた」追い返した、てつは桜に話しかけ、三田医師(永島敏行)はアルツハイマーでなく忘れたい記憶を疑った。
修二郎と真理と木村はホットドックの売上げが伸び悩み日本独自の物を探し、てつは薪を使い米を炊き煙を出して近所から苦情を受けたがおにぎりを作り、修二郎はおにぎりを売り出し、てつはツケで八百屋(螢雪次朗)から葱を持ち去ろうとした。
てつが家から消え修二郎は駅で見つけ「修二郎と真理に迷惑をかけたくない」告げられ、修二郎はてつと山に登り社に参り15年間の思いを話し、修二郎はてつと網走に向かい、「修二郎とてつは菅原と岩木(毎熊克哉)に出会い闇米屋に誘われた」。
真理は来日した父・岡部大吉(中村雅俊)とホットドックストアに行き、木村らにおにぎり販売を問い、ホットドックを日本風に変えたいと言われた。
修二郎はてつと白滝駅に行き「闇米を運び、警察に見つかり逃げ、岩木は撃たれ、警官の山岡に見逃された」、居酒屋たぬき(笑福亭鶴瓶)の店に行き島田光江(高島礼子)の事を思い出し「修二郎とてつは徳次郎死亡の知らせを聞くが疑った」、修二郎はてつに網走の住居は撤去済みと告げた。
修二郎はてつと稚内港で樺太へ行けないと言われ、「1945年8月22日未明に小笠原丸は魚雷で転覆し長男・清太郎は波に飲み込まれた」、修二郎はてつに清太郎は2人を庇ったと告げて、海に入ったてつを助けた。
<以下、隠し字>
木村と真理は保健所からおにぎりの販売中止を命じられ、稚内の病院で修二郎は駆けつけた山岡にてつは感謝していると告げ、山岡にてつに樺太で嘘の密告で自分だけが助かったと謝罪し清太郎も恨んでいないと告げた。
修二郎は帰宅し真理に冷蔵庫を入れると告げ、真理から自分も一人で心ぼそかったと告げた、てつが消え修二郎と真理と山岡は菅原に会い「菅原はてつに再婚を断られた」、修二郎と山岡は島田を訪ねたが居なかった。
2年後に店舗を拡大した修二郎と真理は菅原の連絡で桜守のてつを見つけ、徳次郎と間違われた。
監督:滝田洋二郎
舞台演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
脚本:那須真知子
出演者:吉永小百合・堺雅人・篠原涼子・岸部一徳・高島礼子・永島敏行・笑福亭鶴瓶・中村雅俊・安田顕・野間口徹・毎熊克哉・土屋慶太・阪本颯希・菅原大吉・螢雪次朗・大出俊・阿部寛・佐藤浩市
制作年:2018年
126m
感想:
(2021/10/11)
- 禅 ZEN
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道元は8歳で母・伊子(高橋惠子)を亡くし、16年後の1223年に道元(中村勘太郎)は仏道の正師を求め宋へ渡った、天竜山で浙翁(西村雅彦)に会うが仏教は腐敗し、旅で老僧(笹野高史)から典座の役目と弁道を聞き、亡き友人・源公暁(テイ龍進)に似た青年僧・寂円(テイ龍進)に会った。
道元は寂円の案内で天竜山に帰り住職・如浄禅師(鄭天庸)と出会い、老僧から文字と弁道を聞き、修行を積み、そして道元は悟りを得て嗣書を受けた。
1227年に道元は帰国したが国は荒れていた、建仁寺で『普勧坐禅儀』の執筆し俊了(高良健吾)と懐奘(村上淳)が共感し、叡山の僧兵・公仁(菅田俊)らと対立し、寂円が道元を訪ね来て遊女・おりん(内田有紀)に会い案内された。
おりんは怠惰な夫・松蔵(哀川翔)と子を抱え、従来の宗派を否定する道元は比叡山の公仁らから邪教と責められた、鎌倉幕府の六波羅探題・波多野義重(勝村政信)は僧兵らから道元を救い洛外深草の安養院に移らせた。
道元らは深草に興聖寺を建てて座禅を広め、おりんは子が病になり道元の教えで村を廻るが叶わず子を失う事の意味を知り自暴自棄になるが道元に救われた。
義重は比叡山の僧兵らが道元らを襲撃すると知り道元に領地の越前志此庄に移る事を勧めた、おりんは松蔵に襲われ傷つけ逃げ道元らに助けられた、僧兵らが興聖寺を焼き払らい、道元は越前志此庄を目指し途中で義介(安居剣一郎)らが加わり雪の地に着き、永平寺を建てて修行した。
おりんが来て道元に会い門下に入り、道元らは過去を捨ててさとりを目指すが米に窮乏した、おりんは田植えを行い稲を育て、典座の俊了はおりんを抱こうとし寺を去ろうとした、道元は寺はいつでも開かれていると告げた。
<以下、隠し字>
義重が永平寺を訪れて「時の執権・北条時頼(藤原竜也)が友との戦の後で、毎夜怨霊に苦しめられていて救ってほしい」と頼んだ、道元は寂円と共に鎌倉へ行き、時頼に只管打坐を教え「ひたすら座りあるがままの姿を見る」「水に映った月を斬れと告げ、真の姿は変わらず、怨霊を受け入れろ」「権力が苦しみの原因で、捨てる勇気が無い」と責め、時頼は斬れず座り続けた。
時頼は大寺院を作りたいと告げるが、道元は断り永平寺に帰り、道元は弟子らに後を頼み1253年に道元は入滅した。
監督:高橋伴明
脚本:高橋伴明
原作:大谷哲夫
出演者:中村勘太郎・内田有紀・テイ龍進・高良健吾・安居剣一郎・村上淳・勝村政信・鄭天庸・西村雅彦・菅田俊・哀川翔・笹野高史・高橋惠子・藤原竜也
制作年:2008年
127m
感想:
(2021/10/11)
- この子の七つのお祝いに
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池畑良子(畑中葉子)が刺殺され、渋沢刑事(室田日出男)と阿久津刑事(小林稔侍)らが捜査し怨恨を疑い、事件記者・須藤洋史(根津甚八)は阿久津から母田耕一(杉浦直樹)を問われ、渋沢は母田を聴取し「池畑は大蔵大臣・磯崎の私設秘書・秦一毅(村井国夫)の元お手伝い」と知った。
母田はバー「往来」でママ・倉田ゆき子(岩下志麻)と会い須藤に「秦の内縁妻・青蛾(辺見マリ)が謎の占い師」「青蛾は掌紋で占い、高い的中率を頼み大物政治家と財界人等が詰めかけ、秦自身が占いのお陰で地位を築いた」「クビになった池畑から『青蛾は手形で男を探す』と聞き」「聞き出す前に池畑は殺された」と告げた。
母田は倉田に惹かれてマンションで密会し、月刊口論編集長・柏原(神山繁)に青蛾の容疑を告げ、赤木フーズ社長・飯島(戸浦六宏)から「麻布のバーのママ・麗子(辺見マリ)の占い」を聞いた。
母田は青蛾を調べに会津に行き、東京に戻り倉田に青蛾の正体を見つけたと告げた、須藤は母田の死体を見つけ仕事の資料を見つけた、警察は発作からの睡眠薬自殺と考え、須藤は殺害と考え柏原から麻布のバーの持ち主・古屋源七(名古屋章)を知った。
須藤は古屋から「ママは妾の娘・麗子」「手相占いはホステス・麻耶で会津の漆工場・結城に戻った」と聞き、結城昌代(中原ひとみ)に会い「麻耶とその母・真弓(岸田今日子)は隣人で、麻耶の七才に真弓が自殺し結城に手紙と金を残し、会津で育ち、父・高橋道夫を探しに出た」と知り、刃物・カンナ棒を知り、麻耶の写真で倉田と知った。
磯崎のパーティでホテル王・高橋佳哉(芦田伸介)が青蛾の占いを頼み、青蛾は倉田に手形を見つけたと告げ、須藤は道夫を調べ生松(坂上二郎)から偽名で佳哉だが麻耶は死んだと聞き、真弓から復讐を教え込まれていた倉田は止めようとした青蛾を殺害した
<以下、隠し字>
須藤は佳哉から「麻耶から呼び出された」と聞き、同行して倉田に会い、佳哉は「中国で真弓と見せかけの夫婦になり帰国し、麻耶が生まれたが死に真弓は精神異常になり、佳哉は偶然に妻と再会し家庭を持ち赤ん坊が生まれ、真弓は赤ん坊を盗み佳哉への復讐を教え込んだ。
倉田は母は真弓でなく手形が証拠だと知り「青蛾の正体を知った池畑を殺害し、母田が自殺した自身は死ねず刺した」と告げた。
監督:増村保造
脚本:松木ひろし・増村保造
原作:斉藤澪
出演者:岩下志麻・根津甚八・辺見マリ・畑中葉子・中原ひとみ・芦田伸介・岸田今日子・坂上二郎・室田日出男・名古屋章・戸浦六宏・小林稔侍・村井国夫・神山繁・杉浦直樹
制作年:1982年
111m
感想:
(2021/10/21)
- るにん
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八丈島で流人の花魁・豊菊(松坂慶子)が江戸へ帰るため密告した罪人を役人・稲葉重三郎(根津甚八)らはぶっ転がし刑を行った。
流人らは船を待ち、新入り・喜三郎(西島千博)が博打の罪で来た、豊菊は御赦免状が届かず稲葉が騙したと知り、豊菊は島で男らに身体を売り、ひかる(ひかる)と喜三郎は小平次のと腹上死体を見つけ、喜三郎はひかると豊菊から男の流人が自分で慰めるのは悲しいと聞いた。
喜三郎は元武士の流人・近藤富蔵から八丈島の風土・文化を研究し地図を内密に作っていた、豊菊は稲葉を刀で斬り付け、喜三郎は折檻を受けて心身共にボロボロになった豊菊を介抱し、江戸へ戻りたい思いを聞き、翌日から喜三郎は海を見渡せる崖で潮の流れを観察した。
新入りの女・花鳥(伊藤麻里也)が送られて来て男らがすり寄り、名主・金次郎(奥田瑛二)が小屋に誘いお千代(小沢まゆ)が止め、おとよは花魁で何も仕事が出来ない豊菊と同じだと告げた。
嵐が島を襲い飢饉になり、金次郎は家を失い餓え、お千代と花鳥を襲い拉致し代官(諏訪太朗)の家に立て籠もり花鳥を犯し、豊菊は金次郎を殺し花鳥を助け介抱し「火付けの罪と、両親へ謝りたい」と聞いた。
喜三郎は近藤から動く黒潮が7月になれば無潮にばり舟で抜けられる時があると聞き、お千代から船頭は去り、喜三郎は海に潜り、花烏は喜三郎の計画を知り迫るが豊菊に惚れると断られた。
花鳥は自暴自棄になり、島の若い男たちを誘い抜け舟で江戸に行って欲しいと告げ、花鳥はお千代を誘い、抜け舟を決行したが黒潮を越えられず、役人に見つかり、花鳥はお千代と子を逃がし、抜け舟は捕まり男らは撃たれ、豊菊はお千代と子に会い、ぶっころがしの刑にされる花鳥と話し両親の居場所を聞いた。
<以下、隠し字>
豊菊は抜け舟を決意し、ひかるは島に残り、豊菊と喜三郎とお千代と子は男らと船を盗み八丈島を離れた、風を受けて進み房総に着き、豊菊と喜三郎とお千代は仲間たちと別れ江戸へ着き、豊菊と喜三郎はお千代と別れた。
豊菊と喜三郎は人相書きが貼られ、お千代は夫に会うが妻がいた、豊菊と喜三郎は花鳥の両親に会うが引き止められ、賞金目当てに奉行所に通報され、喜三郎は豊菊を逃がそうとして死に、お千代は女郎になり、豊菊は捕えら斬首刑となった。
監督:奥田瑛二
脚本:成島出
原案:團紀彦
出演者:松坂慶子・西島千博・小沢まゆ・伊藤麻里也・金山一彦・濱本康輔・奥田瑛二・根津甚八・島田雅彦・諏訪太朗
制作年:2004年
149m
感想:
(2021/10/21)
- 時雨の記
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昭和63年秋に北鎌倉で堀川多江(吉永小百合)は生花の師匠・小早川奈津(岩崎加根子)と弟子と待ち合わせ、明和建設専務・壬生孝之助(渡哲也)は秘書・田村(天宮良)とホテルに竹山部長の送別会に行き、多江は披露宴の生花を飾り、孝之助は多江に「20年前に会社会長・島田の葬式で会った」と告げた。
孝之助は親友・庄田(林隆三)に料亭で「20年前に多江と会い一目惚れし」「再会の翌日に鎌倉を訪ねた」と告げ、明和建設で孝之助は社長・野村(神山繁)と常務・三田(津村鷹志)と副社長(大出俊)と会議し、多江は学校で生花を教え帰途に孝之助が待ち告白した。
休日に孝之助は胸が苦しくなり医師・祖父江(前田吟)に診察を受け、息子・壬生浩二(原田龍二)は宮井佐知子と付き合い、妻・壬生佳子(佐藤友美)は浩二を心配し、多江は魚屋(徳井優)で買い物し生徒・古谷悠子(細川直美)と井川朋子(裕木奈江)から阿仏尼の墓を問われ案内し、孝之助は多江に都合が悪くなったと翌週に東京に誘った。
孝之助は東京で多江と会い、鎌倉の多江の家に行き口づけした、雨漏りが起き多江の愛読する『名月記』の作者・藤原定家の歌を聞き、孝之助は泊まり蒲団を並べて寝て、多江を京都に誘った。
多江と孝之助は秋に京都を訪れ、常寂寺裏の藤原定家の時雨亭跡に行き、孝之助は多江を庄田に会わせ、翌日に東照大寺からタクシーで吉野を訪ねて遠くから山を眺めてここに庵を建てようと話した。
福岡で孝之助は建設現場を見て廻り沼田(佐藤允)から工期短縮は無理と言われ、夜に孝之助はホテルで心臓発作で倒れ、東京に戻り医師から入院と薬の常備を命じられ、多江は病院に見舞いに駆けつけ妻・佳子と息子・浩二に会った。
多江は小早川から京都の華道展を引き受け京都への進出を相談され、大晦日に多江を孝之助が訪ね過ごし、多江は2人の付き合いを終わらせたいと告げ来年に京都に師範として行くと告げると孝之助はふたりで京都に住もうと言った。
年が明け時代は平成へと変わり、庄田は孝之助と会い「スペイン出張後に佳子と別れて、任期前に退任し、多江と住みたい」と告げグラナダを視察し、多江は古谷と井川と京都行きを話し、孝之助は帰国して会議で撤退を報告した。
孝之助は帰宅して佳子から壬生晴美(白鳥夕香)と利之(倉田てつを)夫婦への援助を聞き、佳子に別れを切り出し「仕事中心に自分を殺して生き、これからは自分の心のままに生きたい」と告げた。
<以下、隠し字>
多江は京都で生花の発表会の準備に追われ、孝之助は京都に来て時雨亭跡で待ち合わせ、多江は会場で準備し師匠に止められたが、時雨亭跡に行くと心臓発作を起こした孝之助を見つけ、宿で多江は孝之助と過ごした。
2月半ばに孝之助は鎌倉の多江の家で急死し、葬儀後に多江に佳子と浩二が訪れ問い詰めたが多江は黙って聞き、数日後に庄田が来て孝之助が書き残した庵の設計図を見せた。
春に多江は孝之助との想い出の京都の場所を訪れた。
監督:澤井信一郎
脚色:伊藤亮二・澤井信一郎
原作:中里恒子
出演者:吉永小百合・渡哲也・佐藤友美・林隆三・原田龍二・天宮良・岩崎加根子・細川直美・裕木奈江・山辺有紀・倉田てつを・白鳥夕香・佐藤允・前田吟・徳井優・神山繁・津村鷹志・大出俊
制作年:1998年
116m
感想:
(2021/10/31)
- BROTHER
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ヤクザ・山本(ビートたけし)はアメリカ・ロスに行き弟・ケン(真木蔵人)を探しスシバーのバイト(ヒデオ・キムラ)から黒人と揉めると注意された。
原田(大杉漣)らと親分・花岡(奥村公延)を警護しバーに行きママ(かたせ梨乃)と話し、山本はヒットマンのバーテンを射殺し、加藤(寺島進)らは対応を考えるが、親分が射殺された、警察(大竹まこと)が組の解散を求め、原田らは久松組長(六平直政)の組に入った、腹心・加藤は山本が外様と告げ、山本は原田に去って欲しいと頼まれ浮浪者を身代わりに殺して坂本になりロスに旅立った。
山本はケンを見つけ仲間のジェイ(ロイヤル・ワトキンス)とモー(ロンバルド・ボイヤー)と居た、山本は昨日目を潰したデニー(オマー・エプス)とサイコロ博打を行い勝ち、ケンらはドラッグ売人でドラッグ商売でトラブルに巻き込まれたが山本が救った。
山本はトラブル相手の仲間らを射殺し抗争になり、日本から加藤が来て、会議室で相手と会い全員を撃ち殺した。
山本はマリナ(ジョイ・ナカガワ)と会い遊び、デニーの母親(ワンダ・リー・エバンス)の誕生会に行きラティファ(タティアナ・M・アリ)と会い、加藤は仲間とバスケットボールを練習した。
山本はデニーと賭けを行い将棋を行い、山本は日本人と黒人に不満な者を倒し、デニーはヒットマンを撃ち山本も巻き込み撃ち重傷になり、加藤は逃げていた売人に指を詰めさせた、日本人街のボス・白瀬(加藤雅也)が凶暴と聞き加藤は会うが断られ、加藤は白瀬と石原(石橋凌)に再度会い要求されて銃で自分を撃ち、白瀬は山本の弟分になり組織を拡げた。
<以下、隠し字>
東京で原田は組を持ち、仁政会組長(渡哲也)の祝いの席で松本に腹黒いと言われ腹を斬った、山本はマフィアから報酬を要求され、女を人質に呼び出され撃ち殺し、マフィアとの抗争が拡がり、白瀬は車ごと爆破され、石原らは仇討ちに行き殺された。
山本はデニーと騒ぎを起こしてボス(ジョセフ・ラニョ)の家に乗り込み拉致してロシアンルーレットを行い、山本はデニーを逃亡させ、山本は包囲したマフィアに射殺され、生き残ったデニーは山本から大金の入った鞄を渡されて車を走らせた。
監督:北野武
脚本:北野武
出演者:ビートたけし・オマーエプス・真木蔵人・加藤雅也・寺島進・渡哲也・大杉漣・石橋凌・ロイヤルワトキンス・ロンバルドボイヤー・ジェームズシゲタ・タティアナMアリ・マサアキウメダ・ジョイナカガワ・ワンダリーエバンス・ジョンフジオカ・コーヨーイントー・アランガルシア・アントンターナー・ジョセフラニョ・ダンガンザー・アンソニーバツーラ・アルビセンテ・ルイスエンジェルロドリゲス・トーマスチャペス・ブラッドアニマルレスリー・ヒデオキムラ・奥村公延・かたせ梨乃・六平直政・大竹まこと
制作年:2000年
114m
感想:
(2021/10/31)