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鑑賞日記(2021/02)

もっとしなやかにもっとしたたかに

運送屋・高木勇一(奥田瑛二)は息子・高木大肋(藤原友宏)を姉・京子(赤座美代子)と義兄・耕司(浜口竜哉)に預けていた、勇一はロックバンドで集まりいざこざでアポロ帽の男(西塚肇)とミエ(日夏たより)と揉めた田口彩子(森下愛子)を助けた。
勇一は蒸発した妻・高木君江(高沢順子)を探し友人・海野(風間杜夫)に社交クラブに誘われ、君江の兄・加藤義博(河原崎長一郎)に会い、彩子が訪ね来て急に出血し、勇一のカメラを持ち逃げた。
勇一は上司から君江を青山のスーパーで見たと聞き行き、君江は社長・旗見(梅津栄)と妻・旗見道代(真木洋子)と仕事で話し、夜に寮で君江を問いつめ抱いた、勇一は道代から海野の紹介と聞きクラブで夫人(吉川遊士・絵沢萠子)らと過ごす海野から事情を聞き、翌日にスーパーから消えた。
勇一はアポロ帽の男らといる彩子を見かけ、客になるが君江を思い彩子を抱けなかった、勇一は京子を訪ね大助を連れ帰り、翌日に彩子がカメラを持ってアパートに来て大助とすぐに親しくなり3人で遊園地に行き楽しみ、病院に父・高木国男(加藤嘉)を訪ね彩子は親しくなった。
夜に勇一は彩子と抱き合った、職場に義博が来て「君江が家にいる」と告げ、勇一は君江に会った、勇一は妻を気取る彩子を怒り、君江がアパートに帰り暮らし、彩子は出て行き行くあてがなく入院している国男の看病をした。
君江はクラブをクビになりアパートに来た海野に求められた、国男が危篤状態になり彩子は勇一を呼び、京子と勇一が駆けつけ、意識が混濁した国男が君江の名を呼ぶがいなく彩子が成り代わった、君江が来たが国男は息をひき取った後で、彩子は去った。
<以下、隠し字>
数日後に飲み屋で彩子は働き、義博は君江と名乗る彩子に会い、勇一は彩子に会い抱いた、彩子を捜していた田口峰子(根岸明美)と田口賢治(蟹江敬三)が来て口論して、彩子は去り、勇一は両親を批判して賢治に突き飛ばされ通りかかりのパトカーに轢かれて死んだ。


監督:藤田敏八
脚本:小林竜雄
出演者:奥田瑛二・高沢順子・藤原友宏・森下愛子・風間杜夫・梅津栄・真木洋子・加藤嘉・赤座美代子・浜口竜哉・河原崎長一郎・根岸明美・蟹江敬三・西塚肇・日夏たより・吉川遊士・絵沢萠子
制作年:1979年


感想:98m
(2021/02/03)

ホテルサンライズHND ~最後のステイ~

ホテルサンライズ羽田・水野支配人(大杉漣)と最終営業日の4組を描く。
555号室(今田耕司・麻生祐未・杏さゆり)
666号室(平山あや・加藤夏希)
777号室(ユースケサンタマリア・松尾スズキ・蒼井優)
888号室(野際陽子・北村総一郎)
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555号室「LOSTMAN」 演出:薗田賢次 脚本:小原信治・薗田賢次
2005/03/31に関西弁の客(今田耕司)は記憶を失い客室係(麻生祐未)に電話し、客室係と支配人(大杉漣)が対応した。
支配人と客はチェックインの記憶を再現し、新人メイド(杏さゆり)が来て手荷物を調べピストルと女性下着とビデオが有り、ビデオを観た。
客室係は5年前とつぶやき、メイドはタイムマシンで皆を移動させ、5年前に結婚したばかりの客の男と客室係の女が泊まり暴力団員が組長の娘だと男を脅すと、鈴木義男は逃げ、見た客は思い出し、5年前の女に戻ると暴力団員に撃たれた。
客室係とメイドは現在に戻り客を殴り、気がついた客と客室係は朝日を見て、メイドはパパとママと告げ去り、客は記憶を取り戻した。
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666号室「TRIPLESIX」 演出:二階健 脚本:二階健
支配人(大杉漣)が客・めぐみ(平山あや)を部屋に連れ、カルト音楽家が泊まり曲を作った部屋で、抽選に外れた女・ソウイ(加藤夏希)が来て絵を見せて割り勘で泊まった。絵描きの2人は部屋の壁に絵を描こうと誘い描いた。
めぐみは襲われ閉じ込められ、ソウイの遺体を浴槽で見つけ、ソウイは引きこもり絵を描き過ごし1年前に親に内緒で666号室に泊まり浴槽で感電死し朝日を見たかった。
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777号室「伝説の男」 演出:大根仁 脚本:赤堀雅秋・大根仁
支配人(大杉漣)が客の映画監督・山本弘(ユースケサンタマリア)を案内し、777号室の客は20年滞在し山本が最初の客だった。
山本は映画監督で伝説の人だと告げ、カメラを写して部屋に入り閉じ込められ、ゴミが散らかり、ベッドルームで20年前の作品「豚と太陽」が再生され高宮伸子(蒼井優)が出演し、伸子が現れた。
野口(松尾スズキ)は映画に見きりを付け伸子と結婚し一緒に暮らし今36才と告げ、今の映画は見ず感じなく山本に撮らすと告げ、伸子は野口は映画を撮るのが怖いと告げた。
野口は20年撮った作品を見せると野口と伸子のベッドシーンが映り、野口は伸子に銃で撃たせると腕で、映画を作ろうと言った。
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888号室「妻の本音」 演出:堤幸彦 脚本:加藤竜士・堤幸彦
支配人(大杉漣)が客の夫・古川拓三(北村総一郎)と妻・静枝(野際陽子)の荷物を運び、夫は余生の秘境旅行を考えるが妻は離婚を求め、趣味が全く異なり40年間優しさを待ったと批判した。
妻は離婚届けの記入を求めると、夫は態度を改めると交渉し、妻はホテルの部屋の結婚に隠した指輪を探させた。
夫は指輪を探し、妻は日の出がタイムリミットと告げ、朝になり時間切れで離婚届けを書くと妻は始めて自分の為に努力したと告げ、夫は改めて結婚を申し込んだ。


感想:
(2021/02/03)

バンクーバーの朝日

20世紀初頭に多くの日本人が新天地カナダに行くが生活は厳しく差別をうけた、日系二世のバンクーバーを拠点の野球チーム『バンクーバー朝日』が活動した。
レジー笠原(妻夫木聡)とロイ永西(亀梨和也)とケイ北本(勝地涼)とトム三宅(上地雄輔)とフランク野島(池松壮亮)と監督・トニー宍戸(鶴見辰吾)が練習し、松田忠昭(田口トモロヲ)と前原勝男(徳井優)と三宅忠蔵(岩松了)と井上安五郎(光石研)が噂し、日本人会で江畑善吉(大杉漣)と堀口虎夫(ユースケ・サンタマリア)と河野義一(大鷹明良)らは時局逼迫を告げた。
レジーはエミー笠原(高畑充希)と笠原和子(石田えり)と暮らし、笠原清二(佐藤浩市)は金を日本に全て送り、トムはベティ三宅(貫地谷しほり)に送られ、笹谷トヨ子(宮崎あおい)は学校で日本語を教えた。
野球シーズンが始まり、「朝日」は負け続けたが、レジーはバントと走塁で得点し、チームはバント攻撃で勝ち始め、応援が増えたが、レジーは死球を受け「朝日」は抗議で暴行し出場停止になった。
抗議が殺到して「朝日」に出場停止は解除になり、太平洋戦争が始まった、「朝日」は優勝を争い、日系人は「朝日」の試合だけが楽しみになった。
優勝を決める試合の日になり、皆が観戦に押し掛けた、試合は「朝日」はバント攻撃で得点するが本塁打を打たれ最終回に4対5でリードされた、2アウト2・3塁でバントを警戒されロイは前進する内野を越えたヒットを打ち逆転勝ちした。
<以下、隠し字>
「朝日」は野球を続け、人気チームになり試合に呼ばれた、日本の開戦で全ての日系漁船が接収され、トラックを止められ抗議した清二が撃たれ歩いて帰り、日本人は強制収容所に送られた、日本が負けて4年後に日本人はカナダで自由を取り戻すが寂れた日本人街は戻らなかった。


監督:石井裕也
脚本:奥寺佐渡子
出演者:妻夫木聡・亀梨和也・勝地涼・上地雄輔・池松壮亮・佐藤浩市・高畑充希・宮崎あおい・貫地谷しほり・ユースケサンタマリア・本上まなみ・田口トモロヲ・徳井優・大鷹明良・岩松了・大杉漣・鶴見辰吾・光石研・石田えり
制作年:2014年


感想:
(2021/02/13)

ゼロの焦点(2009)

昭和18年10月出陣学徒壮行会が行われ、昭和32年8月に板根禎子(広末涼子)は10才年上の鵜原憲一(西島秀俊)と見合いし兄・鵜原宗太郎(杉本哲太)と妻(長野里美)と仲人と母(市毛良枝)会い学徒出陣したと話し、結婚式をあげた。
式の7日後の昭和32年12月1日に憲一に代わり後輩・本田(野間口徹)が金沢に赴任し引継ぎで憲一も金沢に行った、予定日に憲一は帰らず禎子は兄・宗太郎夫婦に告げ、夫の過去をほとんど知らず失踪理由も不明で金沢へと旅立った。
禎子は金沢で本田と支社長・青木(本田博太郎)から羽咋の海岸で死体が上がったと聞き確認するが違い、憲一は1年前に下宿を引き払い不明で、京都から宗太郎が電話し、雪が降り積もり、禎子は憲一のかつての得意先・室田耐火煉瓦会社に行き受付嬢・田沼久子(木村多江)と出会い、久子は教養がなく貧しい出身だが社長のコネで入社した。
金沢市長選で候補者・上条保子(黒田福美)を佐知子は支援し、社長・室田儀作(鹿賀丈史)は工場で失敗を工員らに責め、禎子は儀作に会い、社長夫人・室田佐知子(中谷美紀)と出会い、夜に宗太郎を見かけ、翌日に佐知子は上条にマスコミの中傷に負けるなと告げ、禎子は佐知子の家に連れられ弟・室田徹(崎本大海)に会い、宗太郎が来た。
鶴来で宗太郎は加能屋に行き毒死し、仲居は派手なコートの女を目撃し、刑事(モロ師岡)らは宗太郎は1日前に金沢に来ていたと告げ、禎子は署で佐知子と会い翌日に東京に戻ろうとし久子の英語が気になり本田は調べ「久子の夫・益三郎が自殺した」と知った。
本田は久子を探しに行き刺殺され久子が指名手配された、禎子は久子を調べ古い小屋を見つけ憲一と久子が1年半暮らしたと考え、禎子は刑事から益三郎の遺書を見せられ筆跡が憲一と一致した。
立川で禎子は憲一の警官時代を調べ上司(小木茂光)から占領時代の風紀係で、久子の新聞記事で儀作が調べに来たと知り、当時の下宿先(左時枝)でエミーの写真を見せられ久子と佐知子が映り、マリ(佐知子)は肺病の弟の治療費の為に働いたと聞いた。
<以下、隠し字>
禎子は金沢に向い「憲一は久子と再会し暮らし、宗太郎が久子を訪ね憲一の自殺を否定した」、「佐知子は憲一から禎子と結婚するために、久子の就職を依頼した」、「佐知子は益三郎の自殺偽装を望み、憲一を崖から突き落とした」と考え、佐知子は久子を匿い車で逃走し途中で狙うと久子は崖から飛び降りた。
「宗太郎は佐知子を呼び出し久子の身元を知り脅し殺され、本田も殺された」と禎子は考え、佐知子は帰宅し徹と儀作と会い、翌日に禎子は徹を訪ね姉・佐知子が壊れて来たと聞き、警察に儀作が自首し銃を奪い自殺した、・・・・・・。


監督:犬童一心
脚本:犬童一心・中園健司
原作:松本清張
出演者:広末涼子・中谷美紀・木村多江・杉本哲太・崎本大海・野間口徹・黒田福美・本田博太郎・西島秀俊・鹿賀丈史・市毛良枝・モロ師岡・小木茂光・左時枝・長野里美・小泉博
制作年:2009年


感想:松本清張生誕100年。
(2021/02/13)

きらきらひかる

フリーでイタリア語の翻訳をする香山笑子(薬師丸ひろ子)は母・香山千秋(加賀まりこ)は医師から病気回復し情緒不安定は結婚で直ると言われ、母と父・加山忠志(津川雅彦)に見合いを勧められた。
30歳の医師・岸田睦月(豊川悦司)は同性愛者で大学生の恋人・藤島紺(筒井道隆)と暮らし、睦月とその母・岸田ゆり子(岩本多代)と笑子と母・千秋と仲人(山谷初男)で見合いし、笑子は睦月と話しが進まず情緒不安定だと告げ、睦月は同性愛者だと告げた。
笑子は睦月と結婚したがアルコール依存症は変わらず、編集者(蜷川幸雄)と契約し、笑子は睦月とレストランから紺に電話するが出ずウェイトレス(柴田理恵・土屋久美子)は苛々し、睦月は紺の家に行くが会えなかった。
笑子は紺び会い遊びに来いと告げ、翌日に睦月は紺から笑子が来たと聞き、ある日に笑子らの住まいに睦月の父・岸田雄造(川津祐介)が訪れた、笑子は親友・伊藤瑞穂(大島智子)と娘・京子と会い睦月は京子と遊んだ。
ある朝に笑子らの住まいに紺がやって来て用がないが過ごし、職場の病院の睦月を母・ゆり子が訪ね努力して笑子を愛せと告げ、医師・柿井悟(阿藤海)が助け、夜に睦月が帰宅すると紺がいて3人で蕎麦を作り食べ、笑子と紺は楽しむが睦月は戸惑い、紺は去った。
紺は後輩・座間律子(関口めぐみ)から心配され、笑子は千秋を訪ね、レストランでビールを5杯呑み帰宅し睦月に酔って絡み、睦月は笑子を好きになるが抱けず瑞穂に笑子に恋人への紹介を頼み、睦月の夜勤の日に笑子は瑞穂に寂しいとこぼした。
笑子は睦月の気持を聞きショックを受け、睦月は瑞穂に事情を話し、紺も笑子を同情した、3人で海に行き笑子は海に入り込み睦月に助けられ夜を過ごした、翌朝に睦月と紺は出かけた。
笑子の両親は瑞穂から睦月が同性愛者と知り睦月が認め、睦月は雄造とゆり子に相談し他人を巻き添えにしたと責められ、雄造とゆり子は忠志と千秋と話し、睦月と笑子は今のままと答え、笑子は柿井に人口受精の相談した。
<以下、隠し字>
笑子と睦月と紺はそれぞれの関係のバランスが崩れ、夜に3人は気まずい気持ちで街を車で走り、笑子がひとり車を降り走り去り、紺は睦月を責め、笑子は走り続けて疲れて蹲り、歩き続けて倒れた、朝が来て笑子が起きると睦月と紺が来ていた。


監督:松岡錠司
脚本:松岡錠司
原作:江國香織
出演者:薬師丸ひろ子・豊川悦司・筒井道隆・大島智子・関口めぐみ・阿藤海・川津祐介・岩本多代・加賀まりこ・津川雅彦・柴田理恵・土屋久美子・山谷初男・蜷川幸雄
製作年:1992年


感想:103m
(2021/02/23)

オカンの嫁入り

ある深夜に娘・森井月子(宮崎あおい)と住む家に母・森井陽子(大竹しのぶ)が酔っ払って若い金髪の男・服部研二(桐谷健太)を連れて帰り、月子は陽子を居間で寝かせ、玄関の研二には毛布をかけた。
翌朝に月子は隣の大家・上野サク(絵沢萠子)から苦情を聞き犬と散歩し帰り、月子とサクは陽子から研二と結婚すると聞き、研二は30歳でヘラヘラし元板前だが働いて居らず、月子は村上医院で村上章(國村隼)と看護師で働く陽子に会った。
夕方に月子は村上を家に連れると、研二は食事を作り一緒に住むと告げ、月子は納得出来ずに家を飛び出しサクの家に泊まり翌朝に荷物を持ちだし、月子が生まれる前に陽子は夫・薫と死別し「薫さんが最初で最後の人」と言っていた。
島村幸(春やすこ)と小谷聖子(友近)は月子とサクに噂話しし、陽子は研二は月子がいない家に同居はできないと庭の縁下で寝泊りすると告げ、月子は電車を見て怯えた。
「月子は自転車で淀屋橋駅に行き出勤し、課長・佐々木義男(斎藤洋介)が異動してきた本橋信也(林泰文)を紹介し夕方に月子は本橋にたこ焼き屋に誘われ、次の日に食事に誘われ断ると脅された怪我をし、月子は佐々木から本橋の謹慎明けで休めと言われたが出勤しようとしたがホームで電車を見て怯え、以降電車に乗れなかった」。
犬が苦しみ月子は研二と病院に運び獣医・和田真(たくませいこ)は尿道結石だと告げ、月子とサクは研二とお好み焼きを食べて、サクは板前を辞めた理由を問い1年働いていない月子と研二に仕事を探せと告げた。
月子は村上と釣りし話し、月子は陽子から白無垢来て結婚式したいと聞き、村上は「陽子を2回口説いたが月子が理由で断られた」と告げ、月子は渋々だが陽子の結婚を了承した。
ある朝に陽子と研二が衣裳合わせに出かけ用とし陽子が倒れ、病院で医師・猪瀬亮二(綾田俊樹)は軽い貧血だが「2月前に悪性腫瘍が見付かり転移し余命1年だが薬の治療は選択しなかった」と告げた。
<以下、隠し字>
陽子は自分が決めたと告げ、月子は陽子を白無垢の衣裳合わせに誘い、一緒に漸く電車に乗り込み、神社の部屋で白無垢の陽子が月子に「薫以外に好きになった研二の事が言えず、病気になり変わった」と本音を話した。
月子と陽子は食事を作り、研二が仕事から帰り、村上とサクも来た・・・・。


監督:呉美保
脚本:呉美保
原作:咲乃月音
出演者:宮崎あおい・大竹しのぶ・桐谷健太・絵沢萠子・國村隼・林泰文・斎藤洋介・春やすこ・たくませいこ・綾田俊樹・友近
制作年:2010年


感想:
(2021/02/23)

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