鑑賞日記(2020/10)
- 予告犯
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新聞紙の頭巾の男・シンブンシが予告動画(003)を投稿し食品加工会社が放火され、警視庁サイバー犯罪対策課捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)と岡村大穀(宅間孝行)と市川学(坂口健太郎)と金子(小松利昌)と馬渕(増関裕子)ら課員らは動画通りの工場の放火を知り、1週前の予告001は「アルバイト店員・岩淵聡太への制裁」で、予告002は「学生・西啓吾への制裁」で実行されていた。
吉野らは発信場所を調べ店長を事情聴取し、奥田宏明/ゲイツ(生田斗真)はセキュリティキーを使い侵入して予告004「ネットサービス会社員・田端正義への制裁」を投稿し実行し、吉野らは田端の家周囲を探し発見し犯人は複数と知った。
3年前に奥田は派遣社員から正社員を目指し社長・栗原(滝藤賢一)から馬鹿にされ辞職に追い込まれ2年入院し、仕事を探すが無く、葛西智彦/カンサイ(鈴木亮平)に誘われ日雇いで不法投棄の仕事をさせられ、葛西と寺原慎一/メタボ(荒川良々)と木村浩一/ノビタ(濱田岳)と父を探すヒョロ(福山康平)とゲイツは知り合った。
シンブンシは社会への不満を発信し評価がアップし、吉野らは監視カメラを調べシンブンシは外国人の名を残した、模倣犯が現れ、テレビで議員・設楽木匡志(小日向文世)が匿名掲示板を潰すと発言し、予告004は「設楽木の制裁」で副総監(名高達郎)は阻止を命じ、公安・北村(田中圭)は資料提出を要求した。
ノビタは事故を演じて宅配トラックを止めメタボとカンサイが運転手と揉めると、ゲイツは積荷の飲料を入れ替え、新飲料発表会に設楽木は出席し、インターネットカフェ店員・青山祐一(窪田正孝)は手配写真の男を見つけ、新健康飲料が配られ蓋を開けると吹き出し、ネットが炎上し辞職に追い込まれた。
吉野らは配信動画の発信場所のカフェ内を調べシンブンシが逃げ確保し、吉野は手配写真のゲイツを見かけ追い下水道に逃げこんだゲイツと議論した、吉野らは確保した青山から「派遣社員経験者で同調した」と聞き、ゲイツは吉野のプロフィールを調べ、ノビタは警察にシンブンシの目的を通知しようとしてゲイツに止められた。
ヒョロが日雇い先で倒れ死に、メタボとゲイツとカンサイとノビタは埋めろと命じた雇用者を殴り殺し、カンサイは青酸カリを持ち出し、ゲイツは予告006で「シンブンシを名乗る4人組を処刑」を発信し、吉野らは北村から実名を残した奥田と店長・葛西と寺原と木村の身元を聞いた。
<以下、隠し字>
吉野は青山を取調べ、栗原の会社と病院と職安(野間口徹)と日雇い先を聞き込み、北村はフィリピン女性の交際相手・加藤(本田博太郎)を知り黒幕と考え、吉野は4人の足取りを掴み自殺を配信する4人を見つけ、ゲイツのみ死に吉野にメッセージで「ヒョロの骨を父・加藤に渡して欲しい」「探すのが目的だった」と告げた。
3人は助かり、ゲイツに脅されていた動画が残され、吉野はゲイツの計画に脅され様と思った。
監督:中村義洋
脚本:林民夫
原作:筒井哲也
出演者:生田斗真・鈴木亮平・戸田恵梨香・濱田岳・荒川良々・宅間孝行・坂口健太郎・窪田正孝・小松菜奈・福山康平・田中圭・滝藤賢一・本田博太郎・小日向文世・名高達郎・野間口徹・小松利昌・増関裕子
製作年:2015年
感想:
(2020/10/06)
- 春を背負って
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20年前に長嶺亨は父・長嶺勇夫(小林薫)と二人で富山県立山連峰に登り山小屋『菫小屋』に行った、長嶺亨(松山ケンイチ)は厳しい父から離れて東京で金融会社に勤め部長(仲村トオル)から成果を求められ、亨は母・長嶺菫(檀ふみ)から勇夫が遭難し死んだと電話を受けた。
亨は故郷に向かい、山岳捜索隊の工藤(吉田栄作)と清水(モロ師岡)と戸田(蟹江一平)とトメ(角替和枝)と仲間(駿河太郎・でんでん)と医師・小沢(石橋蓮司)と高澤愛(蒼井優)らが集まり、亨は工藤から「応援に行き遭難者を助け様として岩にぶつかった」と聞いた。
民宿を営む菫は番頭(井川比佐志)と宿を続け、亨は幼馴染み・鷲巣野聡(新井浩文)に勇夫と考えで対立したと話し、愛は夏に山小屋を冬は宿を手伝い、亨は菫と愛は清水と戸田と雪山に登り菫小屋に行き灰を巻き、小屋の中を整理し愛は料理を作った、菫が小屋を雷鳥荘に頼むと告げると亨は菫小屋を継ぐと告げ、愛は手伝うと告げ、亨は退職した。
亨は聡の妻(安藤サクラ)と息子を訪ねて菫小屋を継ぐと伝え、その父(螢雪次郎)に挨拶し勇夫の思いを継ぐ事だと言われ、聡から家具工房を案内された、雷鳥平詰所で医師と隊員らから食材を買い受けて山小屋に運び、多田悟郎(豊川悦司)が荷物運びを手伝い、愛は小屋で迎え多田は小屋に住み込み「夢で勇夫から小屋と亨を頼まれた」と告げた。
夕方に山岳捜索隊の面々が山小屋に来て再開を祝い翌日から小屋開きした、亨は慣れず失敗し疲れ、朝早くから働き、亨は多田から勇夫との秘密の場所に案内され自然を見せる整備計画を聞いた、綾(市毛良枝)が来て「5年前に勇夫に助けられた」と告げた。
亨と多田は下山し菫に会うと、小屋に残っていた愛から遭難者に向かうと電話を受け急ぎ小屋に戻り、愛は遭難者を見つけ岩陰に留まり亨が来て助けた。
夏に亨は多田と愛と道を整備し勇夫と菫の事を聞き、須永(池松壮亮)が多田と愛を訪ねて来て証券会社を目指すと告げ低気圧が来て止められるが強引に頂上に向かい吹雪に会い、山岳捜索隊は遭難者の救助に向かい、亨と愛も出発し須永を見つけ到着した山岳捜索隊と多田とで助け上げ、亨は多田から初心者を止める重要さと失敗は繰り返さないと教えられ、亨は聡から勇夫の注文の椅子を作ると聞いた。
秋に亨は多田から「欲を持つな」「自分で運ぶ手作りの小屋運営が大事だ」「人生は徒労の塊だ」と聞き、亨は多田と愛に個室を作ると提案し、愛は「3年前に父の看病疲れで母が死に、家族を失い大切さに気づいた」「山に来て遭難したが勇夫に助けられた」「山小屋が居場所になった」と告げた。
<以下、隠し字>
亨と多田と愛は新しい自然のルートを整備し、冬に登山者が小屋に避難し、翌朝に聡が完成した椅子を持って来て3人は小屋を閉鎖し始めた、多田が倒れ亨は山岳捜索隊に救援を頼むが脳梗塞で3時間が限界と知り、亨は多田を背負い愛と聡と出発し、途中で聡と亨が代わり運び山岳捜索隊に引き渡し、多田は意識が戻った。
春にヘリで材木を運び、亨と愛と聡と菫が小屋を準備すると多田が帰って来て、亨と愛の中を菫と話した。
監督:木村大作
脚本:木村大作・瀧本智行・宮村敏正
原作:笹本稜平
出演者:松山ケンイチ・蒼井優・檀ふみ・小林薫・豊川悦司・新井浩文・吉田栄作・安藤サクラ・池松壮亮・仲村トオル・市毛良枝・井川比佐志・石橋蓮司・モロ師岡・でんでん・角替和枝・螢雪次郎・蟹江一平・駿河太郎
製作年:2014年
感想: 山岳ドラマ。
(2020/10/06)
- 百万円と苦虫女
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佐藤鈴子(蒼井優)は看守(嶋田久作)に送られ出所した。 鈴子は短大卒業後に就職出来ずにウェイトレスのアルバイトを行い、同僚(平岩紙)からルームシェアを持ちかけられたがその彼氏・浜田武(弓削智久)と暮らす事になり飼い猫で揉めて荷物を捨てて部屋を出た、刑事(モロ師岡)から無断で捨てた浜田の荷物に金が有り刑事事件だと言われ、罰金20万円の判決を受けた。
鈴子は両親(キムラ緑子・矢島健一)と弟・佐藤拓也(齋藤隆成)から非難を受け、鈴子は百万円貯まれば出て行くと宣言し、新聞配達とビル清掃と苦情受付係で掛け持ちで働いた、鈴子は拓也に家を出ても連絡して欲しいと言われた。
100万円貯金した鈴子は家を出て海の家で働き始め店長夫妻(斎藤歩・安藤玉恵)かき氷の腕を褒められ、ユウキ(竹財輝之助)に声を掛けられ、夜のパーティーに誘われソウルメイトだと言われ、鈴子は貯金が100万円になると去った。
山間の村へ行き、喫茶店ホワイト店主・白石(笹野高史)が桃畑農家の住み込みのバイトを世話し、藤井絹(佐々木すみ江)と息子・藤井春夫(ピエール瀧)の家で住み込みで働き、早朝から桃の収穫を行い上手だと言われ楽しい日々を過ごした、村長・上田(石田太郎)から村おこしの桃娘役を頼まれるが断ると村中が集まりテレビの取材を受けると知り断り非難され、前科があると告げた。
鈴子は藤井母子と別れて村を去り次に東京から特急電車で1時間ほどの地方都市に行き、弟を保証人にして部屋を借りホームセンターでアルバイトを始めた、店長(堀部圭亮)から先輩店員・中島亮平(森山未來)を紹介された、拓也は学校でいじめられた。
鈴子は中島にお茶に誘われ信頼して「ルームシェアのトラブルで刑事告訴され、100万円貯めて転々と引っ越している」と明かし、中島から好きだと告白され2人で暮らし始めた、拓也はいじめに反発しはじめた、鈴子の職場に同じ大学の宮本(悠城早矢)が働き始め中島に近づき、鈴子は貯金が100万円に近づく中島に金を無心された。
<以下、隠し字>
鈴子は中島との生活の費用を払い金目的と考え別れを考えた、鈴子は拓也からの手紙で「いじめられて反撃し怪我をさせた児童相談所に連れられたが転校はしない」と読み、拓也の手紙に泣いた、鈴子は拓也に返事を「次からは逃げない」と書いた。
鈴子は手紙を出し、ホームセンターを辞め中島から借りていた金を返され、中島は鈴子の引越を避ける為に金を借りていた、鈴子は次の街へ行くため駅へと向かい、中島が自転車で追いかけ、階段を登った鈴子は追いかけて来るわけないと思った。
監督:タナダユキ
脚本:タナダユキ
出演者:蒼井優・森山未來・ピエール瀧・竹財輝之助・齋藤隆成・笹野高史・嶋田久作・モロ師岡・石田太郎・キムラ緑子・矢島健一・斎藤歩・堀部圭亮・平岩紙・江口のりこ・弓削智久・佐々木すみ江・安藤玉恵
製作年:2008年
感想:
(2020/10/16)
- しあわせの一番星
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久慈美世子(浅田美代子)は中学を卒業して母・久慈ふき(村上記代)に送られ故郷を出て鎌倉駅に着き、歌手・西城秀樹(西城秀樹)のショーを見かけ並んで見て、神山家にお伝いとして就職した。
当主・神山周造(山形勲)は娘・神山夕子(篠ヒロコ)と度々口論し、明石沙織(中川加奈)とジャネット三原(ジャネット八田)が下宿し、美世子は働き始め周造は頑固で洗濯機も掃除機も買わず、結婚は見合いだと言った。
長谷川武(津坂匡章)のおでん屋に橋田圭太(左とん平)らが仲間(東晃声・北浦昭義・園田健二)と来て夕子が相手した、武と夕子は恋人で子が出来るので一緒に暮らすが姉弟を装うと話した。
隣人兄弟・古賀和郎(太堂昌美)と古賀治郎(立花直樹)は美世子を噂し、美世子は周造から歌が嫌いで金儲けが大事で人を信じないと聞き、一方、好きな西城秀樹に似たクリーニング屋店員・東条英雄(西城秀樹)と仲良しになった。
美世子はクラブレジ係のジャネットが多数の服を持っていて他にも仕事すると聞き、周造は出かけて掏摸に遭い、取り戻しに競艇場へ行き外れて予想屋(三角八郎)に文句を言い、偶然に昔の部下のスリ係刑事・佐近哲平(橋達也)に出会った。
ジャネットは競艇場で掏摸を行い、周造はジャネットを見つけ佐近を刑事と紹介した、美世子は夕子から周造の世話を頼まれた、周造とジャネットはついて居なく帰りクラブに行き歌手・夏木マリ(夏木マリ)が歌い、周造は夕子が持って来た寿司は食べないと告げ美世子は沙織とジャネットと食べた。
武は周造に会いに行き断られ、周造は競艇場でジャネットに会い佐近から掏摸が多いと聞き、佐近は周造を武のおでん屋に連れ夕子と出会い、周造は英雄に美世子に近づくなと告げ、美世子に夕子を何故か許せないと告げ亡き妻と娘の思い出を話し、子だ出来たから結婚したいと宣言されかっとなったと告げた。
<以下、隠し字>
左近が周造にジャネットへの仲立ちを頼み、美世子はジャネットが捨てた財布を見つけ、左近のプロポーズを断った理由を刑事だと知り新しい生活を行えと告げ、ジャネットは金を寄付し掏摸はやめて引越した、佐近は追いかけてジャネットにプロポーズした。
美世子は武から夕子が出産の為に入院したと聞いた、1月後に美世子は英雄に周造と夕子の仲直りを相談し、英雄は周造に赤ちゃんを対面させると孫の顔を見た周造は虚勢が崩れ、美世子は武と夕子を通れて来て会わせた。
監督:山根成之
脚本:石森史郎
出演者:浅田美代子・西城秀樹・山形勲・篠ヒロコ・津坂匡章・ジャネット八田・橋達也・左とん平・夏木マリ・中川加奈・太堂昌美・立花直樹・水木涼子・村上記代・三角八郎・東晃声・北浦昭義・園田健二・大屋満・高利十一・川井みどり
製作年:1976年
感想: 超ワイド画面を併用。
(2020/10/16)
- 病院へ行こう
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新谷公平(真田広之)は広告代理店の仕事が忙しく、ある夜に妻・新谷春子(斉藤慶子)と如月十津夫(大地康雄)の不倫現場を見つけ、揉み合い階段から共に転落して救急車で大学病院に運ばれた。
新米研修医・吉川みどり(薬師丸ひろ子)は救急患者が苦手で処置が点滴針が上手く刺せず看護婦(西沢まこ)を頼った、公平は大腿骨骨折で安い大部屋病室で入院になり看護婦(石井きよみ)に看護され隣のベッドに如月がいた、同部屋に定(螢雪次朗)と牛丸(ベンガル)と春日野(角田英介)がいて幸吉(荒井注)は付き添いと妻・ミツコ(桑田和美)と話した。
春子が来て公平に離婚届をつきつけ如月に謝った、みどりが公平と如月を担当し、喫茶店で笹蔵(尾美としのり)に相談し、公平は手術前におばはん(橘雪子)に金が必要と脅され榊医師(加藤善博)に渡し手術された。
公平は婦長(田根楽子)に如月と離れたいと告げ、度々会社の富田(米山善吉)に電話し、実家に戻った春子と母(町田博子)に電話したが揉めた、ある夜に公平は血を吐いて内科医(西岡徳馬)が診断しストレス性の胃潰瘍と告げ、検査技師(小出明広)が胃透視検査し、内科医は胃カメラで検査したが公平は癌の不安にかられた。
みどりは公平と如月の症状を報告し諸星教授(石井愃一)はレントゲン写真に別の病を見つけ精密検査を命じた、如月はみどりに想いを抱くが言えず、みどりは如月をCTの検査技師(岬真吾)と検査し胸部外科・韮崎(伊原剛志)は末期癌と疑った。
みどりは韮崎から切って病原を確かめようと聞き、同僚・五月(平栗あつみ)と相談し、定が退院し、公平はみどりが毎夕に誰にも誘うと聞き、公平はみどりから注射と点滴の練習台を頼まれたが失敗ばかりで、落ちこぼれ医師だと本音を聞き励まし抱いた。
公平は如月と外に食事に出かけ、定のバーに行き派手に騒ぎ遊び、花火職人の親方(レオナルド熊)とその女房(絵沢萠子)を訪ね如月は手が麻痺して仕事が出来ないと言われ、公平は如月から春子とは何もなかったと聞いた。
如月はみどりに怒られて、韮崎は肺カメラ検査し食事を如月は吐き延期になり、牛丸は新入り患者・安西(嶋田久作)と話し、公平はみどりに如月の癌の疑いを問い怒られ、諸星が回診し、如月はみどりから呼び出され韮崎から切って検査したいと言われた。
<以下、隠し字>
公平はエレベーターで少女(菊池彩美)の父親(大杉漣)と母親(早川絵美)の葬儀の準備の会話を聞き、如月はカルテを盗み見て癌と知り、みどりは笹蔵から切って確認しデータにしろと言われ、牛丸は女房(三原世司奈)と入院費用を計算し入院を長びかせ、如月は花火を打上たいと騒ぎを起こし打上、休暇から帰ったみどりは手術を延期し菌培養結果で結核と知った。
公平は如月に「逆恨みで対抗してみどりを口説いた」が今は本気だと告げ、如月は内科病棟に移り、何日か後に公平は退院になり元気になった如月に送られ、春子が迎えに来た。
監督:滝田洋二郎
脚本:一色伸幸
出演者:真田広之・薬師丸ひろ子・大地康雄・尾美としのり・伊原剛志・平栗あつみ・加藤善博・斉藤慶子・荒井注・螢雪次朗・ベンガル・角田英介・嶋田久作・米山善吉・レオナルド熊・絵沢萠子・石井愃一・田根楽子・西岡徳馬・橘雪子・三原世司奈・桑田和美・飯山弘章・町田博子・菊池彩美・大杉漣・早川絵美・西沢まこ・石井きよみ・池島ゆたか・小出明広・草見潤平・岬真吾・寺坂博文
製作年:1990年
感想: 今なら病院からクレームが出そうだ。
(2020/10/26)
- 母(かあ)べえ
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昭和15年の東京で次女・野上照美(佐藤未来)は母・野上佳代(吉永小百合)と父・野上滋(坂東三津五郎)と長女・野上初子(志田未来)と暮らし、2月に刑事・小菅(笹野高史)が反戦思想のドイツ文学者の滋を治安維持法違反で本を押収し連行した。
佳代は警察で面会出来ず、訪ねて来た警察署長の父・藤岡久太郎(中村梅之助)から責められ、不安な野上家に滋の教え子・山崎徹(浅野忠信)が来た、山崎は小さな出版社に勤めその日から「山ちゃん」の愛称で野上家に欠かせなくなった。
山崎は巡査(赤塚真人)に呼び止められ、春に佳代と照美は滋に面会出来た、滋の妹・野上久子(檀れい)が手伝いに来た、佳代は隣組の集まりに行き組長・福田(でんでん)と渡辺夫人(茅島成美)に会い、佳代は組長の世話で小学校の代用教員となった。
しばらくして滋は拘置所送りになり、山崎と照美と初子と久子は差し入れ本の書き込みを全て消し、面会で山崎は泣いてばかりで何も話せず、佳代は組長と息子・福田健一(神戸浩)と会い戦時の噂を聞き、滋と家族で検閲済みの手紙をやり取りした。
夏休みに叔父・藤岡仙吉(笑福亭鶴瓶)が奈良から上京し、変人で金儲けを考えデリカシーがなく芸術で絵を勉強する久子と意見が違い初子は嫌い、佳代と照美は滋の依頼で二階堂肇(鈴木瑞穂)を訪ね「悪法でも無法より優る」と告げられ、その妻から「立場がある」と謝られた。
仙吉は贅沢品撲滅運動から非国民と言われ警察に咎められ、佳代は仙吉は皆に嫌われたが気が休まった、仙吉は吉野に帰り、昭和16年に滋は杉本検事(吹越満)に書き直しを命じられ国賊と言われ、久太郎が後妻・藤岡ふみ(左時枝)と上京し佳代らは旅館に呼び出され、滋との離婚を断り勘当を言われた。
佳代は小学校で倒れ、山崎は野村医師(大滝秀治)を連れて来て診察させ「働き過ぎで安静が必要」と聞き、昭和16年夏休みに山崎と家族は海に行き、溺れた山崎を佳代が助けた、秋に久子が広島に帰る事になり「山崎は佳代が好きだが仕方ない、照美は絵の才能がある」と告げた。
<以下、隠し字>
昭和16年12月8日に太平洋戦争が勃発し灯火管制が始まり、昭和17年正月に滋の獄死の電報が届き遺体を引取り、2月に山崎は赤紙が届き佳代に別れを告げた、3年後に終戦になるが久子は広島で被爆して亡くなり、山崎の戦友・小宮山(近藤公園)が来て佳代に伝言を告げ山崎に戦死を知らせた。
現在に美術教師・野上照美(戸田恵子)は電話を受けて、初子(倍賞千恵子)が医師で勤める病院に向かい、容態が悪化した入院中の佳代は「生きている父べえに会いたい」と呟いた。
監督:山田洋次
脚本:山田洋次・平松恵美子
原作:野上照代
出演者:吉永小百合・浅野忠信・檀れい・志田未来・佐藤未来・笹野高史・でんでん・神戸浩・近藤公園・茅島成美・中村梅之助・松田洋治・赤塚真人・吹越満・左時枝・鈴木瑞穂・戸田恵子・大滝秀治・笑福亭鶴瓶・坂東三津五郎・倍賞千恵子
製作年:2007年
感想:
(2020/10/26)