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鑑賞日記(2020/07)

ドグラ・マグラ(1988)

呉一郎(松田洋治)は目を覚まし殺風景な部屋で窓に鉄格子があり、壁の向う側から少女が呼びかけた、九州医科大学法医学教授・若林鏡太郎博士(室田日出男)は看護婦(北村魚)から様子を聞き一郎に会い名詞を渡し「ここは精神科病棟で前任の主任教授・正木博士(桂枝雀)が死亡して兼任し」と告げ、一郎は自分の名前も顔も覚えていなく、若林は恐ろしい事件のショックで記憶を失い自分の力で呼び戻せと告げた。
ある日、若林は一郎を同じ病棟の呉モヨ子(三沢恵里)と付き添い老婆(辻伊万里)に会わせると、モヨ子は一郎をお兄様と呼んだ。
若林は映画を見せ「唐の玄宗皇帝末期の宮廷画家・呉青秀は、楊貴妃の侍女・黛子と結婚したが殺して死骸を裸にして写生した。腐るのが早いため代わりの死体欲しさに次々と女を殺した。青秀は見つかり逃げて妹・芬子と会い、芬子を連れて逃げたが海に落ちて死んだ。芬子は子を産んだ。」。
若林は一郎に「モヨ子は芬子になりきり青秀を呼び」「モヨ子と一郎は子孫で、正木は一郎とモヨ子は二人の記憶を遺伝している」と告げ、殺人事件の新聞記事を見せ、正木研究室で異様な蒐集を見て、大学生の患者が書いた推理物小説「ドグラ・マグラ」を見つけ、読むと自分の頭がおかしくなると聞いた。
映画で正木は「胎児の夢を語り、母・呉千世子(小林かおり)から赤子を取りあげた」「診療所を開き患者・軍人(いか八朗)と力士(フランケン赤坂)と大男(長江英和)と少女(宮崎織砂)と農夫(金井勝)と老人(大和屋竺)と女王(富山加津江)とパブロワ(木村朝子)と狂女(寺嶋マリ)で、新聞記者(森本レオ)が噂と取材した」「一郎は治療を受け脳に興味を持ち演説・講義した」と告げた。
正木は自殺して遺書を残し、若林は一郎に第1回発作・直方事件資料を見せ母を思い出させ、叔母・呉八代子(江波杏子)は千世子は福岡に戻り住所を隠した、一郎は谷警部(飯島大介)に母親殺し容疑で逮捕され、若林は警察署長(渡辺文雄)と事件を話した。」
正木は一郎に遺書を書きかけて隠れて2人を見たと告げ、若林が仕立てたと告げ第2回発作・の姪の濱事件資料を見せ「若林は八代子から絵巻を預かり、仙五郎(灰地順)は一郎が絵巻を持ち、蔵で一郎がモヨ子の死体像を描き、八代子は止めようとした」。
正木は「モヨ子の遺体の替玉を怪人に扮した若林が作った」と告げ、正木は若林と議論し一郎の精神鑑定を行い異常と判定し入院させた。
<以下、隠し字>
正木は一郎に映画を見せ「解放治療場で一郎が映り、地面を掘り死体が埋まると告げた」、窓から解放治療場の一郎を見て正木は双子以上の分身で幻覚だと告げ、絵を見せて「青秀の変態的な性欲が有り快楽に溺れ、欲望が子孫に伝わり」、一郎は被害者で加害者と思い出した。
正木は若林が研究成果独占を狙い罠を正木に仕掛け千世子を取り合い抹殺を謀ったと告げ、一郎は正木の部屋に入ろうとすると大学の小使(北見治一)から空き部屋で正木は死んでいると告げられた、絵巻に正木一郎と正木千世子の名を見つけた。
ある日一郎が目を覚ますと病室だった。


監督:松本俊夫
脚本:松本俊夫・大和屋竺
原作:夢野久作
出演者:桂枝雀・室田日出男・松田洋治・三沢恵里・江波杏子・小林かおり・森本レオ・灰地順・渡辺文雄・飯島大介・北見治一・ホリヒロシ・辻伊万里・北村魚
製作年:1988年


感想: ワイド画面。
映画も判らない。
(2020/07/08)

眠れる美女(1995)

城所松子(鰐淵晴子)と仲居(中島ゆたか)は眠る少女を見て、客に少女は深く眠り起きなく睡眠剤を用意するが酒は出さないと告げた、元判事・小林信一朗(石堂淑朗)が死に葬儀後に福良(長門裕之)と江口由夫(原田芳雄)は眠れる美女館で死んだと話した。
江口は女医の妻・江口保子(吉行和子)と息子・江口周一(信太昌之)とその妻・菊子と暮らすクラシック音楽評論家で、江口菊子(大西結花)は松子を訪ね母を探し照子の名を聞き、ある日偶然シャワー中の菊子を見た江口は裸身が脳裏から離れなくなった。
菊子は江口と車で出かけ自分に結婚五年だが子がないと話し、江口はラジオ局で録音し菊子は親友・鈴村久美子(築山万有美)と聴き、夜に江口は放送局副社長・福良と医大教授・木賀(福田善之)と酒を飲み老いの恐怖を話し、江口は会った松子から名詞を受取り福良から鎌倉の館を聞いた。
江口は電話し館に行き、松子は「悪い悪戯はなさらないで」と告げ去り、江口は寝間着に着替え離れへ行くと布団に美女が眠り眼を覚まさなかった、周一は菊子の親友・久美子と不倫を重ね菊子が気づいたと知り、江口は女の肌を見つめ過ごした。
菊子は保子と子を産みたいと話し浮気を聞かれ、江口は飲み屋主人と女を話し周一と出会い女遍歴を話し、江口と保子は菊子と周一の子作りを話し、菊子は仲人・木賀を訪ねて子が出来ないと人工授精を相談し他人は嫌と告げ、菊子は江口に思いを伝えた。
江口と木賀は福良から小林の遺族は相続税で大変と聞いた、翌日に江口は福良の料亭での突然死を聞き菊子と訪れ松子と会い仲居が世話し、菊子は久美子を車で送り館で死んだと聞き、周一は保子と江口の浮気を尋ねた。
菊子は江口から能面を渡され付け「一緒に居たい」と告げ抱きつき拒まれた、江口は松子に顔が見覚えがあると告げ照子の名を聞き離れに行くと女が眠っていた、翌日に菊子は館に行き松子にある方と夜を過ごしたいと頼んだ。
江口は館に行き離れに行くと菊子が居た、江口は気づき当惑したが菊子の誘惑に負けて抱いた、菊子は身籠り周一は妊娠に喜び、江口は松子に企まれたと話し、菊子は主治医・木賀に確かめ、江口に産みたいと告げた、江口は木賀から「菊子は江口の隠し子で、血の繋がる実の親子」と知らされた。
<以下、隠し字>
江口は館に行き女が死に、松子は照子は可哀相と告げ江口を責め旦那に捨てられ子を残し死んだと告げた、ショックで倒れた菊子は子を産むが重体になり、江口は館に行くと誰も居らなく、菊子は意識を取り戻した。
周一と保子は赤ん坊を連れ菊子と江口と神社に詣り記念写真を撮り、真ん中に夫婦のように並んだ江口と菊子が映った。


監督:横山博人
脚本:石堂淑朗
原作:川端康成
出演者:原田芳雄・大西結花・吉行和子・福田善之・鰐淵晴子・観世栄夫・長門裕之・松尾貴史・築山万有美・信太昌之・石堂淑朗・天祭揚子・藤タカシ・嶋田加織・沢木涼子・新堂有望・貴奈子・中島ゆたか・牧口元美・水城蘭子
制作年:1995年


感想:
(2020/07/08)

美しい星

夫・大杉重一郎(リリー・フランキー)と妻・大杉伊余子(中嶋朋子)と娘・大杉暁子(橋本愛)は遅れた息子・大杉一雄(亀梨和也)を待った、テレビニュースで今野彰(羽場裕一)は「議員・鷹森紀一郎(春田純一)の次世代エネルギー開発意見」を報じ、気象予報士・重一郎は助手・中井玲奈(友利恵)と話し「地球温暖化」を告げた。
重一郎は玲奈と浮気し帰途に光を見て迷い、翌日テレビに遅刻し玲奈が放送し、重一郎は若者と光を見たと話し宇宙人に捕まり調べられたと言われ、重一郎は放送を失敗した。
一雄は自転車便のメッセンジャーを行い車とぶつかり運転者・黒木克己(佐々木蔵之介)らに調べられ女友に勘違いと告げ、伊余子は主婦・丸山梓(赤間麻里子)らと集まり料理し自然水を飲み体に良いと聞き感心を持ちメンバーに入り大量の水が届いた。
暁子は大学で学び教授からゼミに誘われ、栗田岳斗(藤原季節)から広告研究会に誘われ断り、街で竹宮薫(若葉竜也)のライブ演奏を聴きCDを買い、金沢に聴きに出かけて会い「空飛ぶ円盤を見たイメージ」「今日会える」と海に連れられ祈り、一雄は黒木に呼び出されてエレベーターで銃で襲われ、重一郎は2階に誘われた。
重一郎は地球温暖は深刻と予報は間違いと告げたが今野と意見が違い、暁子は栗田にミスコンに出ると告げ、重一郎は太陽系連合からのメッセージを繰り返し話し、一雄は鷹森選挙事務所で働き黒木から水星人だと言われ、伊余子は販売実績を上げ表彰され鷹森が講演しその秘書・黒木から高い地点から地球の未来を見ると聞いた。
暁子は祈り気分が悪くなり伊余子に心配され病院に連れられ金星人だと告げ、暁子と一雄は星が違い使命が異なると話し、テレビで鷹森に重一郎が質問し優先課題があると答え、一雄は黒木に将来の後援を頼み、伊余子は重一郎を批判し家族を無視すると告げた。
重一郎は竹宮を探し責任を求め、伊余子は水の製造地疑惑を聞き、重一郎は局から鷹森への名誉毀損での解雇を言われ、暁子は妊娠がばれた、重一郎と一雄は対立し黒木は重一郎に本当の目的を問い、地球に救う価値があるのかと問い人類は増えすぎたと告げた。
<以下、隠し字>
黒木はボタンを押し、重一郎は病で病院に運ばれ、一雄は証明書が無効になり鷹森は新党を結成し、暁子は重一郎から竹宮は女性を騙す詐欺師だと聞き、伊余子は暁子と一雄に頼み末期癌の重一郎を病院から連れ出し山に行き、重一郎は円盤から地球を見た。


監督:吉田大八
脚本:吉田大八・甲斐聖太郎
原作:三島由紀夫
出演者:リリーフランキー・亀梨和也・橋本愛・中嶋朋子・佐々木蔵之介・羽場裕一・春田純一・友利恵・若葉竜也・坂口辰平・藤原季節・赤間麻里子・武藤心平・川島潤哉・板橋駿谷
製作年:2017年


感想:
(2020/07/18)

たたら侍

砂鉄から玉鋼と呼ばれる鉄を作る古来から出雲の村に伝わる秘伝・たたらは村下と呼ばれる長に伝えられ、伍介(青柳翔)は長男で生まれ、長次郎(山本圭)は喜介(高橋長英)と弥介(甲本雅裕)に引き継がせ、平次郎(豊原功補)らが荷を運んだ。
伍介は豊衛門(品川徹)から玉鋼には心が出ると言われ、尼子真之介(AKIRA)とお京(田畑智子)は平次郎と伍介を訪れ、伍介の許嫁・お國(石井杏奈)は足の悪い伍介の母・八重(宮崎美子)を手助けし、喜介と弥介らは釜を作り伍介は技を教えられた。
たたら吹きが始まり、三洲穂(奈良岡朋子)は災いが迫るが天には逆らえ無いと告げ、平次郎らが襲われ斬られ荷が奪われた、伍介は剣の稽古に励み、商人・白浜屋惣兵衛(笹野高史)は長次郎と新平(小林直己)に錆びない鋼を求め大名は戦が鉄を必要とすると告げたが断られた。
伍介は惣兵衛に村を強くする方法を尋ね「世の中を自身で知れ」と言われ伍介はお國を置いて旅に出て船に乗り、惣兵衛と与平(津川雅彦)に会い出雲の鋼を見せ刀鍛冶・宗義(中村嘉葎雄)を紹介され、宗義は鋼で刀を作った。
伍介は出来た刀を持ち惣兵衛と与平と出発し、惣兵衛は井上辰之進(早乙女太一)に鉄砲と弾薬を渡し伍介を紹介し、伍介は家来になり下働きから始め、足軽・仙吉(音尾琢真)から戦場の厳しさを聞き、敵襲で逃げ村が荒らされ、村人が残党を襲い、伍介は戦跡を見て放浪しお京に声を掛けられた。
伍介は村に帰り新平に会い、長次郎と源蔵(でんでん)に何も出来なかったと告げ迎えられお國と八重らに会い村で鉄を作った、与平が村に来て「織田が攻めて来るので鉄砲を作れ」と告げ、伍介は村人に鉄砲の威力を見せた、弥介と新平と喜介は反対し長次郎と豊衛門は気に入らなかった。
伍介は同士の村人らと砦を作り守りを固め、新平と侍が偵察に来たと与平は告げ、伍介は新平から騙されていると言われ、与平は熊吉(橋爪遼)ら武士の一団集め連れて来た、尼子真之介の使いが来ると与平は撃ち追い払い伍介が望んだと告げた。、
伍介は新平と真之介を訪ね「信長はたたらの伝承を途絶えさせない」「心が強い者だけが勝てる」と言われ、三洲穂は「力だけで勝てないが、刀が無くなっても戦は無くならない」と告げ、伍介は豊衛門から「自身で刈り取れ」と言われ、新平は与平と武士らに裏切りだと斬り撃たれ庇った伍介は斬られ、弥介ら村人は武士から伍介を守った。
<以下、隠し字>
与平は決起を求め反対者を排除し、真之介はお京から「明智の謀反で信長が討たれ、羽柴は毛利と手打ちしたが手際が良すぎ、密約の疑い」「与平は羽柴の手の者」と聞き兵を出し村に乗り込み、熊吉はお國を人質にしてお京を斬り、真之介は闘い熊吉を斬るが与平に鉄砲で撃たれ死に、伍介は与平の鉄砲を刀で斬った。
伍介は村人と鉄を作り、徳川家家臣(佐野史郎)と惣兵衛から宗義から家康献上の刀を出雲の鋼で頼まれた。


監督:錦織良成
脚本:錦織良成
原作:錦織良成
出演者:青柳翔・小林直己・田畑智子・石井杏奈・高橋長英・甲本雅裕・宮崎美子・品川徹・でんでん・安部康二郎・橋爪遼・氏家恵・菅田俊・音尾琢真・早乙女太一・中村嘉葎雄・佐野史郎・豊原功補・山本圭・笹野高史・AKIRA・奈良岡朋子・津川雅彦
製作年:2017年


感想: 鉄作りの製法
(2020/07/18)

龍三と七人の子分たち

70歳の高橋龍三(藤竜也)は元ヤクザ組長で鬼の龍三と畏れ慕われた時代は過去で、現在は息子・高橋龍平(勝村政信)と嫁と孫・幸介に行動を注意され世の中を嘆いた。
龍三はオレオレ詐欺の電話に引っかかり田村(山崎樹範)に物品を渡すと来合わせた若頭のマサ(近藤正臣)が気づき、ふたりではばかりのモキチ(中尾彬)に会いとチンピラらと揉め、マル暴の刑事・村上(ビートたけし)が止め無茶するなと言われた。
元暴走族の京浜連合ボス・西(安田顕)は田村とチンピラから爺に邪魔されたと聞き、龍三らは昔の仲間に手紙を書き、龍平から追い出された、翌日に3人は待ち合わせ五寸釘のヒデ(伊藤幸純)とステッキのイチゾウ(樋浦勉)と早撃ちのマック(品川徹)とカミソリのタカ(吉澤健)が来て、廃業した銭湯で京浜連合と揉め追い返した。
勢いで一龍会を結成し点数制で龍三が親分になり、京浜連合・北条(矢島健一)は羽毛蒲団の訪問販売に行き龍三らに邪魔され、龍三らは榊会長に挨拶に行き跡継ぎの息子(辰巳琢郎)に縁を切ると言われ羽毛蒲団や浄水器を買わされ、京浜連合・徳永(下條アトム)の取立行為を見つけ邪魔した。
龍三らは京浜連合に乗りこみ西と佐々木に会い相手にされず、110番通報され村上らに連れ出され「ヤクザの組はパくられる」と言われた、神風のヤス(小野寺昭)らは龍平と上司(徳井優)の会社を食品偽装で抗議し、龍三らは龍平の車で街宣車抗議し龍平が止めに来たが追い返し、京浜連合・徳永は250万で請負おうとし龍三が邪魔し100万取った。
龍三は車で出社し上司に狂言だと言われ、龍三らは競馬で負け、龍三はばれて龍平の会社に金を返し、キャバクラでママ(萬田久子)に言い寄られモキチの孫・由里香を紹介され、龍三はママの家に行くと西らが来て女装で逃げ、おかまに絡まれた。
<以下、隠し字>
西は配下に龍三らの処分を命じ、チンピラにモキチの孫の誘拐を命じ、モキチは由里香とチンピラに相談され京浜連合に乗りこみ殺された、龍三らは殴り込みに行き、ヤスは飛行機を奪やが米空母に着陸した、龍三らはモキチのマスクを付けて乗り込み、西らは車で逃げた、龍三らはバスをジャックして追い、正面衝突し止まり、村上ら警察が来て双方を全員逮捕した。


監督:北野武
脚本:北野武
出演者:藤竜也・近藤正臣・中尾彬・品川徹・樋浦勉・伊藤幸純・吉澤健・小野寺昭・安田顕・矢島健一・下條アトム・勝村政信・萬田久子・ビートたけし・辰巳琢郎・山崎樹範・徳井優・川口力哉・川野直輝・石塚康介・清水富美加・池谷のぶえ・本宮泰風
製作年:2015年


感想: パロディ色の濃いコメディ。
(2020/07/28)

闇の狩人

前篇
上州と越後境の湯治場で釜塚の金右衛門(加藤武)一党の盗賊・雲津の弥平次(中村梅雀)は、崖下に倒れていた侍(福士誠治)を助け、越後屋市兵衛(秋野太作)と弥平次の女房・おしま(風吹ジュン)は4人の侍が探し部屋を荒らされ、3人は深傷を負い記憶を失った侍を介抱し、侍は2人の侍に見つかり襲われたが斬り殺し、3日後に弥平次は侍に金を渡し「谷川弥太郎」と名づけ別れた。
寛成3年江戸、戒めを守り盗みを働く盗賊・釜塚の金右衛門は弥平次に跡目を継げと求め、夏に・金右衛門が死に一党が集まり跡目を話した。
船宿よしのやの親父・徳次郎(鶴田忍)から、弥平次は市兵衛からの手紙を渡され弥太郎が消えたと聞き、跡目を弥平次と土原の親兵衛(本田博太郎)と五郎山の伴助(真砂京之介)と行うが決着せず、初冬に浅草の居酒屋三政で主・政七(石橋蓮司)は元盗賊で弥平次夫婦は二階で暮らした。
夜に弥平次は偶然に弥太郎が人を斬る姿を目撃し「よしのや」に連れ、刻限に親兵衛と伴助は来ず、帰途に弥平次は尾行され、弥太郎は尾行者を見つけ斬り、弥平次は政七から 2人から気をつけろと言われ、翌日に弥平次は弥太郎から尾行者を斬ったと知らせを受け、倉沢の与平(鷲生功)から親兵衛の手下・日影の長次(池田勝志)が殺されたと聞き命を狙われたと知った。
駒込上富士のくぎぬきやにおみち(谷村美月)と主人・五郎吉(青山勝)とおます(田村友里)夫婦を弥太郎が訪れ、弥太郎は住まいに戻りおみちに世話を受け、香具師の元締・五名の清右衛門(津川雅彦)から後金を受け取った。
弥平次夫婦は葛飾渋江村に移り正月を迎え、浅草・阿部川町で清右衛門の女房・お浜(波乃久里子)と弥太郎が過ごし、料理屋河半で女将(園英子)で清右衛門は身内の目明かし・長助(梨本謙次郎)と家業を継いだと話し、政七は弥太郎を尾行して清右衛門の住まいを見つけ、清右衛門は配下から尾行先・三政を聞いた。
清右衛門は弥太郎と信州追分で会い、金目当ての浪人らから助けられ、腕を買い江戸に連れた、弥平次は政七から聞き弥太郎の住まいを探り香具師の元締・清右衛門だと知り、弥太郎が危ないと気になりおしまと我が子の様に思った。
清右衛門は伊藤又右衛門(山口馬木也)から仕掛けは複数と頼まれ、弥平次は与平から「伴助一味が豆問屋に押し入り殺害し親兵衛が探す」と聞きけじめを考え、巣鴨追分傘屋を伴助の住まいと与平は探し、弥太郎は住まいを襲われ斬り土岐丹波守下屋敷に追った。
よしのやで弥平次は待つが与平は病で来ず一人で伴助を刺し殺した、弥太郎は清右衛門の指示で武士3人を仕掛け、相手から「笹尾平三郎」と呼ばれ斬るが動揺した、弥平次は弥太郎を見かけた、親兵衛は伴助を弥平次が殺したと知った。
(続く)

後編
(承前)
弥太郎はおみちにすがってしまうが癒やされ、親兵衛は弥平次を狙い、弥太郎は清右衛門から仕掛けを命じられ、弥平次は政七と親兵衛を探し、弥太郎は襲うと相手が弥平次と気づき逃がした。
弥太郎は恩人を襲ったと落ち込みおみちに話し、清右衛門は親兵衛にし損じ料を払い、弥平次は弥太郎を訪ね盗賊だと告げ、「笹尾平三郎」と聞き仕掛けを辞めろと告げた。
弥平次は夜に尾行されたが政七と弥太郎が待ち伏せ追い払い、本所石原新町の政七の姪・おちか(原田麻由)の家に弥平次夫婦と弥太郎は移り住み、弥平次は土岐家の名簿を調べ、伊藤又右衛門は清右衛門に仕掛けを頼み名を問われ「笹尾平三郎」と告げた。
清右衛門は土岐家の内情を探らせ長助はお家騒動で「笹尾平三郎」が消えていると知り強請を考え、おちかは弥太郎に見覚えがあり、弥平次は弥太郎と土岐家を探り付近を歩き見覚えが有った。
翌日から弥平次は変装し船宿ひたちやを調べ女将・お吉(小林綾子)に会うと「笹尾平三郎」を知っていて会いたいと聞き、弥太郎はおみちに会いに行き見張りがいると聞き、弥平次はお吉から「平三郎の許嫁の妹が世継ぎの暗殺を命じられ、迷い自害し、知った平三郎は出奔した」と聞いた。
<以下、隠し字>
弥太郎は親兵衛と刺客らに襲われ弥平次の敵と知り斬り、弥平次は弥太郎に謝り3人で飲み「江戸を離れたい」と聞き、弥太郎は去りおみちと会うと清右衛門が来て伊太郎(金山一彦)がおみちを質にした、弥平次がおみちを助けると、清右衛門は土岐家から笹尾平三郎殺害を請け負ったので死んだ事にすると告げ去った。
清右衛門は伊藤から金を受け取り跡目争いを匂わせ、弥平次はおしまに足を洗うと告げた、清右衛門は同業から暗殺され、伊太郎はお浜に殺され、伊藤は毒殺が露見し自害し、3年後に政七が二代目になり弥平次に譲られたと告げ、弥平次夫婦は弥太郎夫婦と上州で再会した。


監督:石原興
脚本:金子成人
原作:池波正太郎「闇の狩人」
出演者:中村梅雀・風吹ジュン・福士誠治・谷村美月・本田博太郎・小林綾子・山口馬木也・加藤武・波乃久里子・石橋蓮司・津川雅彦・秋野太作・梨本謙次郎・鶴田忍・金山一彦・鷲生功・吉見一豊・真砂京之介・園英子・池田勝志・青山勝・田村友里・谷口高士・原田麻由
製作年:2014年


感想:
(2020/07/28)

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