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鑑賞日記(2020/05)

猫忍

霧生家の少年・久世陽炎太(鈴木福)から父・久世剣山(船越英一郎)がしばし別れ去った、少女・燕と過ごし猫を見かけた。
伝説の忍者・剣山の息子・久世陽炎太(大野拓朗)は青目(渋川清彦)ら追っ手に抜忍だと追われ、寒茸村又兵衛の棲家で紅葉(佐藤江梨子)と仲間は獲物を狙い、陽炎太は怪我を負い猫に父と「不覚」と話し、霧生の里本陣で桂木(麿赤兒)は燕(藤本泉)を呼び「陽炎太の父・赤鼻の剣山が15年前に抜忍になった天才で、秘伝・変化の術が戻ると里に災いを招く」「秘伝の巻物を盗んで去った」と告げた。
団子宿旅籠下野屋で女中・お絹(ふせえり)は紅葉と準備し、陽炎太は猫と泊まり、紅葉と青目は父・剣山の居場所を探り、陽炎太は猫に「父上」と呼び世話し、紅葉は待機を桂木から命じられて青目に告げ、紅葉は飼った猫「真心」から蚤を移され猫見屋・苅谷崎(柄本明)に行き猫と話す猫占いを知り陽炎太に教えた。
陽炎太は苅谷崎に猫が父で元の姿に戻したいと告げ、話すこつを聞き、桂木は紅葉から報告を受けた、紅葉と「真心」は陽炎太と「父上」と親しくなり、呑み処長助で食べ弱みを見つけて猫を質に青目らに襲わせ捕らえた。
紅葉に「父上」がつきまとい、青目らは陽炎太を捕らえ里に帰り、桂木は猫を連れろと命じ、燕は陽炎太から父を人に戻す手伝いを頼まれ牢を抜け、桂木は迅雷(永澤俊矢)に会った。
<以下、隠し字>
陽炎太と燕は「父上」がいなく「真心」と会い、青目は紅葉と「父上」を見かけ襲い桂木に連れ、迅雷は紅葉と「父上」と世話し「猫は剣山だと告げ」陽炎太を見守っていたと告げ待ち、陽炎太と燕は家老になった剣山を偶然見つけ「佐脇に入り霧生を助けた」と告げた。
陽炎太と燕は里に向かい、剣山の旧友・迅雷を見かけると猫が剣山だと主張し、4人が青目と桂木と対立した、剣山が来て桂木に巻物を渡し「教えは人は変われる」だと告げた。


監督:渡辺武
脚本:永森裕二・黒木久勝・池谷雅夫
出演者:大野拓朗・佐藤江梨子・藤本泉・渋川清彦・鈴木福・ふせえり・永澤俊矢・柄本明・麿赤兒・船越英一郎・金時
製作年:2017年


感想: ユーモア時代劇、漫画風味。
(2020/05/09)

武曲 MUKOKU

剣道の達人・矢田部将造(小林薫)は幼い頃から息子・矢田部研吾を鍛え妻・矢田部静子(神野三鈴)は見守り、矢田部研吾(綾野剛)は成長して腕を上げ高校コーチになるが気力を失い、病院に植物人間状態の将造を見舞った。
高校生・羽田融(村上虹郎)はラップの作詞に夢中だが剣道部員から呼ばれ立ち合い師範・光邑雪峯(柄本明)が見て声を掛け、研吾は駅ビルの警備員をしてホームレス・田所(康すおん)と酒を飲み、夜に研吾はカズノ(前田敦子)と小料理屋で大野三津子(風吹ジュン)と話した。
5日後に光邑は融に剣道を教え、融は剣道部で稽古し、光邑から使いを頼まれ研吾に会い手紙を渡し、研吾は剣道部に行き光邑は融と立ち合わされ一本を取られ暴れ、融の構えに父と同じ天性の剣士を見た、光邑は研吾に立ち直れと叱った。
研吾は将造を自身が打ちのめした事故を思い出し、悩み暴れ両親と子供の頃を思い出し、母の墓に参り、光邑は融の稽古を見て研吾に勝ちたいかと問い今は無理だと告げ、融は研吾が父を打ちのめしたと知り、研吾は三津子から将造にそっくりだと言われ、剣道の稽古を始めた。
<以下、隠し字>
融は羽田希美(片岡礼子)が寝た後に出かけ酔った研吾に立ち合いを求め雨中で泥まみれで争い斬るが突かれた、研吾は光邑に連れられ融の首の傷を見せられた。
将造が死に葬儀を行い研吾は光邑から将造の手紙を見せられた、融は稽古に出ず研吾から再度の勝負を誘われ、融は稽古を再開し研吾と防具を着けて剣道の試合を行った。


監督:熊切和嘉
脚本:高田亮
原作:藤沢周
出演者:綾野剛・村上虹郎・前田敦子・片岡礼子・神野三鈴・康すおん・風吹ジュン・小林薫・柄本明
製作年:2017年


感想: 剣道あるいは剣術ドラマだ。
ストーリーがあるような無いような曖昧さ。
(2020/05/09)

東京ウィンドオーケストラ

屋久島町役場職員・樋口しおり(中西美帆)は毎日同じ繰り返す日々を過ごし、観光課・橘(小市慢太郎)は日本を代表する「東京ウィンドオーケストラ」が来ると告げた、鹿児島港で東京からきた10人の楽団員の(青柳信孝)・(遠藤隆太)・(及川莉乃)・(嘉瀬興一郎)・原田晴子(川瀬絵梨)・(近藤フク)・(武田祐一)・杉崎(星野恵亮)・山崎輝彦(松本行央)・矢口(水野小論))が「カルチャースクールのアマ楽団が練習不足でも演奏出来る」と屋久島行きの高速船を待った。
屋久島・宮之浦港で樋口は到着した一行を迎え、オーケストラだが人数が少ないと思い、観光バスで会場に行こうとするが観光したいと言われ杉を見て、ホテルの広い部屋に案内し、団員は大げささに不審感が起き始め、役場で歓迎式を行い課長・田辺(松木大輔)と橘は数が少ないと告げ、一同は感動させると答え、樋口と田辺は不倫関係だった。
一同はコンサートのポスターに違和感を持ち、樋口は島一番の大ホールに案内し、橘は20年来の夢が叶ったと感激し、一同は間違いに気づき、樋口は学校につれて教師(稲葉年哉)から楽器を教えて欲しいと頼まれ、演奏は橘はプロは急に演奏出来ないと断った。
一同は荷物をまとめて逃げ出そうとし、樋口は楽団リーダー・杉崎の名刺に違和感を覚えて検索すると一文字違いのアマチュア楽団・東京ウインドオーケストラを見つけ、逃げ出した一同をバス停で捕まえ事情を聞いたが解決策はなかった。
田辺が職員の前で演奏を頼み、一同は演奏すると予想外に田辺は演奏に感動した、樋口は偽だと言おうとするが相手にされず本物で通すと決め、橘が商工会長と練習を見に来ると録音を聞かせた。
<以下、隠し字>
一同は感動する橘に罪悪感を持ち、口パクで怒られるよりは自分らで演奏して怒られたいと考え樋口を脅して説き伏せた、橘は団員の話を影で聞き偽物と知り田辺と樋口に告げ、樋口は一同にばれたと中止して逃げようと告げ、杉崎らは橘と田辺に演奏したいと頼んだが断られて会場を去った。
樋口は一同に演奏を頼み会場に連れ戻り橘を説得し演奏を行い、終わると樋口は一同と逃げだし、橘は「下手過ぎてびっくりした、練習してまた来てください」と告げた、後日に樋口と橘は始末書を出した。


監督:坂下雄一郎
脚本:坂下雄一郎
出演者:中西美帆・小市慢太郎・松木大輔・星野恵亮・遠藤隆太・及川莉乃・水野小論・嘉瀬興一郎・川瀬絵梨・近藤フク・松本行央・青柳信孝・武田祐一・稲葉年哉
製作年:2016年


感想: 逆説的なオーケストラの演奏会の話し。
夢を叶える事は出来るのか。
オーディオコメンタリー
(2020/05/19)

岸辺の旅

ピアノ講師・薮内瑞希(深津絵里)に3年前に失踪した夫・薮内優介(浅野忠信)が帰宅した、優介は錯乱する病気は誰も気づけなかったと告げ旅に誘った。
瑞希と優介は旅に出て電車で矢賀駅に行き、初老の新聞配達員・島影(小松政夫)に会い店に泊まり死んだ事を知らないと告げ、優介はパソコンを修理し島影は趣味の新聞切り抜きを行い、パソコンは修理出来ず送別会だとスキヤキを行い島影は妻を思い出し眠り、翌日に店は荒れ果てていた。
瑞希と優介は電車で夫・藤井(千葉哲也)と妻・フジエ(村岡希美)が餃子を作る小さな食堂に行き、優介は昔に金が無く働き普通の人だと告げ、瑞希は住みつきたいと思いピアノがあり弾き、フジエが亡き妹を思い出し止め、妹・真子が現れ弾き消えた。
瑞希と優介は店を去りバスで松崎朋子(蒼井優)の事で言い争い、瑞希は優介宛ての手紙を見て勤務先の病院に行き朋子に会い仕事には戻らないと告げ気持を話し合った。
瑞希と優介はバスで農園に行き星谷(柄本明)と嫁・星谷薫(奥貫薫)に会い、村人が集まり優介が科学の話しをし、瑞希は大学で先輩と付き合ったが忘れたと話し、瑞希は薫から頼まれて息子・亮太を滝に探し、洞窟があの世と繋がると言われ、瑞希は星谷から家を出た薫が優介と帰り滝で死んだと聞き、優介は亭主が自分と同じだと告げた。
<以下、隠し字>
瑞希は滝で瑞希の父(首藤康之)に会い16才で死に優介との結婚を心配し、優介を批判し忘れろと告げ、瑞希は大丈夫と答え、瑞希は優介と自分に違いはな無いと考え、優介は薫の亭主・タカシ(赤堀雅秋)と未練と自殺とで言い争い、瑞希は優介と互いを知り始め好きだと告げて抱き合い、優介は瑞希に謝り消えた。


監督:黒沢清
脚本:宇治田隆史・黒沢清
原作:湯本香樹実
出演者:深津絵里・浅野忠信・小松政夫・村岡希美・奥貫薫・赤堀雅秋・千葉哲也・藤野大輝・松本華奈・石井そら・星流・いせゆみこ・高橋洋・深谷美歩・岡本英之・蒼井優・首藤康之・柄本明
製作年:2015年


感想: 主人公が夫を知る旅を描く。
どこまでがフラッシュバックかは判らない。
(2020/05/19)

追憶(2017)

1992年に冬の能登半島で山形光男(吉岡秀隆)が3人を連れ、四方篤と田所啓太と川端悟は金貸し(渋川清彦)を殺し仁科涼子(安藤サクラ)と光男が庇い「あかの他人になる」と告げ3人と別れた。
富山県警捜査一課・四方篤(岡田准一)は先輩刑事(北見敏之)と幼児虐待事件被疑者を捕らえ脅し課長・樋口(矢島健一)に非難され帰宅し妻・四方美那子(長澤まさみ)と会い、東京の硝子店主・川端悟(柄本佑)は妻・冴子(西田尚美)と娘・梓と暮らし金に困り富山に行くと告げ、輪島の土建屋・田所興業で田所啓太(小栗旬)と妊娠中の妻・田所真理(木村文乃)は家を建てる準備をしていた。
四方は刑事・山崎(安田顕)と被疑者を取り調べ暴力を土下座で謝り、母(りりィ)に呼び出され「母に捨てられ涼子に拾われ田所と川端に出会った」と思い出し、川端と25年振りに再会し「田所に会いに来た」と聞いた。
田所と真理は軽食喫茶「ゆきわりそう」の跡地に家を建てると義父母(中本賢・萩尾みどり)と話し、川端に会い頼み事があると言われ、四方は先輩刑事から美那子との仲を心配され、川端は妻の妹・小杉春菜(菜葉菜)を訪ね、四方は美那子の仕事先を訪ねた。
四方は若手刑事・春名(三浦貴大)と氷見漁港の殺人事件現場に行き、被害者・川端悟で春菜が身元確認し、冴子が来て刑事らは聴取し「昔の知り合いに金を借りに来た」と聞き、四方と山崎と春名は東京で調べ、四方は梓に川端の電話内容を聞き密かに田所を探し、四方の母が自殺未遂で病院に運ばれた。
四方は田所を訪ね真理に会い建設現場で田所に会い川端の金策を問い犯行を疑うと過去で反発され、四方は施設・海望福祉会で山形と涼子を見かけ25年前を思い出し、四方と美那子は母と寂しさを話し、先輩刑事は防犯カメラ映像で川端と四方を見つけ、関係を問い幼少の知り合いで偶然再会したと聞き捜査から外した。
<以下、隠し字>
四方は山形から「3年前の交通事故で涼子の記憶は曖昧」と聞き、四方は張り込み対象の田所に会い25年前は消えないと言われ涼子を庇うと考え、急病の真理を車で病院に運び、四方は山崎から東京で冴子と従業員・小川の保険金殺害で犯人逮捕し娘が気づいていたと聞いた。
田所は四方に「川端は家庭と受け継いだ店を守ろうとしていた」「3年「前に新聞で交通事故の涼子を見つけ会い「山形は事件があったから涼子と居た」と聞き」、真理は涼子が刑務所で産んで里子に出した子で父親を知らない」と告げた。


監督:降旗康男
脚本:青島武・瀧本智行
出演者:岡田准一・小栗旬・柄本佑・長澤まさみ・木村文乃・矢島健一・北見敏之・安田顕・三浦貴大・高橋努・渋川清彦・りりィ・西田尚美・安藤サクラ・吉岡秀隆・モロ師岡・中本賢・菜葉菜・萩尾みどり・
製作年:2017年


感想:
(2020/05/29)

マルタイの女

女優・磯野ビワコ(宮本信子)は医者役俳優(河東燈士)と看護婦役俳優(小島聖)と夫役俳優(小日向文世)と出産場面を撮影し、付き人・ミッチャン(楠木涼香)とニシ(津久井啓太)と映画監督(小林克也)と取材記者(津村鷹志・堀勉)と小清水マネージャー(近藤芳正)らと話した。
ビワコは大木珠男(高橋和也)が大山弁護士(仲谷昇)と夫人・光子(稲川実代子)を殺害する現場を目撃し襲われ、救急隊員(阿南健治・遠山俊也)に運ばれ、ビワコと小清水は警察の波多野管理官(名古屋章)と稲村刑事(六平直政)らと現場検証し、記者会見でマスコミに裁判で証言すると告げた。
カルト宗教集団真理の羊・幹部(隆大介)とキタムラ班長(高橋長英)らは大木と共犯者(佐藤亮太)を隠れさせ、ナカムラ(山本太郎)とエイジ(木下ほうか)にビワコ殺害を命じ、翌日に真行寺編成局長(津川雅彦)は危険と注意し、ビワコは重要証人となり警察はマルタイと呼ぶ身辺保護対象者として立花刑事(西村雅彦)と近松刑事(村田雄浩)をガードにした。
2人の刑事はビワコのマンションでお手伝い・三輪(あき竹城)と会い、車に片方が同乗し、美容院や小唄・師匠(千葉千恵)と日本舞踊・師匠(猿若清三郎)とジャズダンス先生(宮崎渥巳)の稽古場やスポーツクラブやショッピングやパーティに行き映画「刑事(渡辺哲)らは犯人(有薗芳記)を追い犯人の妹(大田沙也加)が呼びかけた」を見た。
ビワコは愛人関係の真行寺と過ごすが落ち着かず、トロ刑事(伊集院光)は出前持ち(ラッキィ池田)に注文し先輩刑事(不破万作)に注意されカラオケに行きミドリ(早乙女朋子)と会い手配書の大木を見つけ逮捕した。
ビワコは面通しで記憶から犯人と証言し、1週間後に大木は妻子に面会させようとすると犯行を自白し、教団の顧問・二本松弁護士(江守徹)は大木に接見し目撃者証言は無くすると告げ、ナカムラとエイジは電気屋に変装してビワコの部屋を調べ、ビワコの犬を殺し証言をやめさせようと脅した。
ビワコは仕事で流血シーンを撮影し最近増えたと告げ、演劇「クレオパトラ」の舞台で所轄刑事(宮坂ひろし)が加わり立花が出演した、若者(高良与一)がチョコレートを渡そうとして立花や警備の刑事らが止め、二本松がビワコに真行寺との不倫をマスコミにバラすと脅した。
<以下、隠し字>
翌日に真行寺との不倫スキャンダルで劇場プロデューサー(三谷昇)と劇団プロデューサー(加藤善博)は客が減りビワコの降板を考え、検事(益岡徹)はビワコと打ち合わせ、詰問の芝居で落ち込み2人の刑事らは励まし言い争い、ビワコは舞台衣裳で失踪し、ビワコは想い出の場所でもある目撃現場で教団の部隊に襲われ立花が来て助けた。
証言の日にビワコは真行寺が恐喝者を殺し自殺する夢を見た、ナカムラは妻(朝岡実嶺)と別れエイジとキタムラと襲撃を狙い、ビワコらの車がバイクに襲われ立花と近松らが応戦し、ビワコは証言する覚悟を決めたと報道陣(諏訪太朗)陣に告げて裁判所に入った。警視総監(宝田明)は映画を見てフィクションで、マルタイは襲われた事がないと告げた。


監督:伊丹十三
脚本:伊丹十三
出演者:宮本信子・西村雅彦・村田雄浩・高橋和也・津川雅彦・江守徹・名古屋章・山本太郎・木下ほうか・隆大介・近藤芳正・あき竹城・三谷昇・益岡徹・宝田明・六平直政・伊集院光・不破万作・早乙女朋子・ラッキィ池田・仲谷昇・加藤善博・小日向文世・河東燈士・小島聖・矢野宣・松井範雄・宮坂ひろし・津久井啓太・津村鷹志・堀勉・楠木涼香・小林克也・高橋長英・朝岡実嶺・佐藤亮太・ジーコ内山・渡辺哲・有薗芳記・大田沙也加・諏訪太朗・阿南健治・遠山俊也・稲川実代子・高良与一・千葉千恵・猿若清三郎・宮崎渥巳
製作年:1997年


感想: イベントの細部が奇妙にリアルでギャグ的だ。
パロディー風にも描く。
挿入の映画や舞台芝居もある。
(2020/05/29)

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