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鑑賞日記(2018/12)

丹下左膳餘話 百萬両の壺

百萬両の黄金を藩主が隠し絵図面にして苔猿の壺に記したが、柳生対馬守(阪東勝太郎)は知らず弟・源三郎(沢村国太郎)に渡し取り返す為に高大之進(鬼頭善一郎)が江戸に来て家老・峰丹波(磯川勝彦)に相談し、源三郎は妻・萩乃(花井蘭子)から汚い壺と不満で売ろうしたが大之進が壺を欲しいと言うと断り、萩乃がくずやに売りその後で大之進から百萬両の話しを聞いた。
くずや・当八(鳥羽陽之助)と茂十(高勢実乗)は持ち帰りちょび安(宗春太郎)に渡し、隣人・七兵衛(清川荘司)は矢場で女(伊村利江子・達美心子)と遊び、奥に丹下左膳(大河内傳次郎)がいて女将・お藤(喜代三)が歌い、ヤクザが矢に文句を言い暴れ用心棒・左膳が抑え、左膳が七兵衛を送りヤクザが尾行し七兵衛がやられ左膳にちょび安を頼み死に、源三郎は壺を探しに出かけ中間も探し、源三郎は矢場でお久(深水藤子)と遊び壺の話しをし、左膳とお藤はちょび安に会い七兵衛の嘘を知り左膳はみなし児と知り何も言えず、お藤と連れ帰った。
左膳はちょび安と金魚鉢の壺を見て家に置き、1月後ちょび安は居つき、源三郎は壺の事を左膳に話し知り会い、源三郎と左膳らはちょび安と金魚を釣りに行き、萩乃が遠眼鏡で源三郎を見、源三郎は中間・與吉(山本礼三郎)から聞き当八と茂十に会いちょび安に渡したと聞くが、萩乃は源三郎を屋敷に足止めし、お藤はちょび安を寺子屋に通わすがいじめられ左膳が助け、與吉が大之進に雇われ「壺求む」と江戸中に貼り、左膳は1両で売る約束をするがお藤が断り、ちょび安が60両を與吉に盗まれ、左膳は翌日返すと意地を張りお藤と喧嘩し、聞いたちょび安は壺を持って家出し、気づいた左膳が探し見つけた。
<以下、隠し字>
左膳は賭場に行くが負け、帰りに與吉を見つけ斬り、源三郎が忍び出ようとして見つかり、左膳は道場破りに行き門弟を破り源三郎がいやいや来て左膳が60両で負けてやり、金魚の壺が百萬両と聞き、大之進に多数の壺が集まり、左膳はちょび安が壺を売りに出かけたと聞き止め、源三郎が左膳に壺が見つかると浮気が出来ないので預けると言った。


監督:山中貞雄
脚本:三村伸太郎・三神三太郎
原作:林不忘
出演者:大河内傳次郎・喜代三・宗春太郎・山本礼三郎・高勢実乗・鳥羽陽之助・花井蘭子・深水藤子・阪東勝太郎・磯川勝彦・鬼頭善一郎・清川荘司・伊村利江子・達美心子・沢村国太郎
制作年:1935年


感想: 日活映画、モノクロ。
時代性もあるか、ユーモア時代劇だ。
真面目な徹底振りは理屈抜きに面白い。
(2018/12/06)

女子ーズ

建設会社で美術館建設に頑張る赤木直子(桐谷美玲)、強気なアパレルショップ店員・青田美佳(藤井美菜)、アルバイトを掛け持つ黄川田ゆり(高畑充希)、稽古に励む劇団員・緑川かのこ(有村架純)、超お金持ちお嬢様・紺野すみれ(山本美月)の5人は、世界征服を企む怪人を倒すため「名字に色が入っている」という理由で司令官チャールズ(佐藤二朗)に集められ、女子5人のヒーロー戦隊「女子―ズ」に任命され、いい加減な展開に皆はいやだが、直子はレッドで生真面目な性格からリーダーで5人を率いた。
怪人が出ると仕事中でも集まってレッド・ブルー・イエロー・グリーン・ネイビー全員で必殺技「女子トルネード」を武器に戦うが、ぬるぬる怪人と戦うと美佳が美容に忙しく来ず4人で戦い、ゆりはアルバイトに励むと呼び出され、すみれと美佳が色が重なると文句を言い、美佳はアパレルショップ店で働き、かのこは座長(安田顕)の稽古中に呼び出され、すみれはパーティで男(黄川田将也)から声をかけられると呼び出され臭い怪人と戦い消臭剤を買いに行き、打上で5人が殺虫剤で殺せる怪人がいて、全員揃う必要が無いと考え男が合コンに誘い直子だけ真面目に怒り、怪人が現れたがすみれが来ずやぼ用と言い、チャールズから怒られゆりがギャラを求め直子が名前の変更を求め無視された。
直子はヤクザにいいがかられ成瀬(大東駿介)が助け、真面目すぎると恋愛を聞かれ告白され、会社で課長から美術館建設が競合になり、プレゼン前に怪人が現れ4人は直子を待ち、課長がしどろもどろで始めると直子が完璧にプレゼンし終えると、4人が直子を訪ね非難し喧嘩別れし、直子は設計と喧嘩し、成瀬が心配し相手先(志賀廣太郎)はデザインが変わり過ぎると言い、設計・吉村(岡田義徳)も同調し、チャールズに呼ばれ仕事で忙しいと言うと他は頑張り馬鹿と言われた。
<以下、隠し字>
再度相手先に向かうと怪人が出たと呼び出され吉村に任せ、怪人に向かうと1人だけだが戦い叶わず、他の4人を探し通行人を数えるゆりに頼むが断られ通行人に代わりを頼み、漫画に熱中する美佳に続きを教えると連れ、本番中のかのこから役が木と聞き無くても良く連れ、公彦(皆川猿時)と別れ話し中のすみれを無理に連れ、5人揃い待たせた怪人を「女子トルネード」で倒すと、巨大になり現れチャールズに文句を言うと、「女子―ズ」ロボを呼ばされ来るが適当に操作したら動いた。
美術館が完成した直子は怪人が現れたと行くとまた1人だった。


監督:福田雄一
脚本:福田雄一
出演者:桐谷美玲・藤井美菜・高畑充希・有村架純・山本美月・大東駿介・安田顕・皆川猿時・黄川田将也・岡田義徳・佐藤二朗・志賀廣太郎
製作年:2014年


感想: 日本名物の戦隊物のパロディだ。
全て兼業で適当に集めたという。
あまりにも現実的過ぎで笑う。
(2018/12/06)

愛妻物語

映画に理解ない石川浩造(香川良介)が東京の撮影所の脚本研究生・沼崎敬太(宇野重吉)を家から追立て、下宿の娘・孝子(乙羽信子)が母・弓江(英百合子)に相愛の間で2人の結婚を頼むが無理で敬太は出た。
敬太は清風荘に下宿し孝子は父に背き訪ね、昭和17年に2人の結婚生活が始まるが、日本は戦争下で、映画製作会社の合併問題と人員整理が敬太にも及びそうで、敬太は孝子の案で京都の撮影所企画部長・増田(清水将夫)を頼るがそこも戦争の影響を受け、増田は所長(菅井一郎)が坂口監督(滝沢修)の仕事でシナリオを求められた。
敬太は隣りの安さん(殿山泰司)と内儀(大美輝子)に挨拶し、祇園囃子が聞こえ、敬太と孝子ははさみ将棋をはじめると防空演習で、敬太は書きあげたシナリオを坂口監督に提出すると筋書きレベルで最初からシナリオの勉強のしなおせと返され、増田が来て坂口から本格的仕事は無理と言われたと言い、迷う敬太に孝子は最後の場所と言い自信を失いそうになった敬太を励まし、孝子は増田に無給で1年の猶予を貰った。
孝子は敬太に1年のシナリオの勉強を勧め、敬太は死もの狂いの勉強をはじめ日課を変えてやり直し、孝子は内職と母の仕送りなどで日々を過ごし、父から孝子に手紙が来て呼び出され実家に帰れと言われ、帰途に坂口から敬太の支えを頼まれ、敬太は安さんから多数の修行中の絵を見せられ、春になり孝子は急性結核に罹り敬太は内職を辞めろと言い、増田がきて敬太を坂口家に行かせ、再度シナリオを頼まれ出征兵士を見て執筆に熱中し書き上げ持参した。
<以下、隠し字>
敬太は帰り坂口監督の気に入ったと言い、孝子と戯れると良かったと泣き、坂口監督の命で敬太が第二稿を書き直すと決まるが電話で孝子が血を吐いたと聞き、潜伏性の急性結核で安静と言われ、孝子は血を吐き呼んだ下田の母・弓江が翌日来たが孝子は帰郷を断り、敬太の仕事場を空け場所を変わり父の呼び出しで母・弓江が帰り、敬太は坂口監督の要請で繰り返し書き直し、祇園囃子が聞こえ、空襲警報の中で仕事を話し敬太は明日決定稿を渡すと言い、孝子は敬太を呼び写真帳を見て坂口監督に会いたいと言い、坂口は来て良いシナリオと言い、孝子は敬太を頼み「一生シナリオを書いて」と遺言を残し死んだ。


監督:新藤兼人
脚本:新藤兼人
出演者:宇野重吉・乙羽信子・香川良介・英百合子・滝沢修・清水将夫・菅井一郎・殿山泰司・大美輝子
製作年:1951年


感想: モノクロ映画。
シナリオ・ライターの卵とその妻の話。
まさしく命を賭けて取り組む。
(2018/12/16)

妖艶くノ一伝 矢魔女篇

くノ一となるために修行に励む矢魔女(倖田梨紗)と鈴女(神田ねおん)は先生に叱られ気配を消せと教えられ、飽き性の矢魔女は鈴女を誘い修行を抜け出し、城下町で話題の「美青年接客茶屋」に出かけた。
矢魔女と鈴女は侍・由比万兵衛を色気の術で騙し金を奪い「美青年接客茶屋」に行き遊び、隣室で真珠丸が姫君・光葉(夏井亜美)と遊び貢ぎ酒に酔わせ情事に溺れさせ、鈴女は酒で酔いつぶれ帰ると先生に見つかり矢魔女は鈴女を庇い、矢魔女は罰を言われた、由比が盗んだ割り符を取り返しに来て鈴女を人質にし矢魔女に1日で探せと命じ鈴女を拷問で聞き犯し責めたが、矢魔女と先生が来て助け由比を斬り殺した。
矢魔女は鈴女を看病し割り符を見つけ、城下町で対の割り符を持つ男を見つけると「美青年接客茶屋」に行き、矢魔女は大久保の姫・光葉の救出命令を受け「美青年接客茶屋」にいたと思いだし、真珠丸が光葉を捕らえ本当の姫と知り高い価値と言い、風魔一族の末裔で今は女の子壺を売ると言うと、矢魔女が来た。
<以下、隠し字>
矢魔女は真珠丸と戦うが簡単に捕らえられ品定めと犯された、そこに先生が来て姫と矢魔女を助け真珠丸と戦うが捕らわれ、矢魔女は鈴女の所に逃げ帰るが鈴女のお守りを持って先生を助けに戻り由比に変身して「美青年接客茶屋」に行き割り符を合わせ入ると先生が捕らえられ矢魔女の変身がばれ、真珠丸と戦い剣を鈴女のお守りで防ぎ斬り殺した。


監督:加藤義一
脚本:岡輝男
出演者:倖田梨紗・神田ねおん・夏井亜美・岡田智宏・樹かず・なかみつせいじ・横須賀正一・丘尚樹
製作年:2007年


感想: 脚本があるのか、訳が判らないが。
感想以前の問題が山積する。
(2018/12/16)

女雀龍伝2 流血編

4人の男が麻雀で争い敗れた男が殺され、高校で千恵に女子校生が大友愛(三林千夏)が呼ばれたと言い、愛が男らに勝負を申し込まれ技を見せ「麻雀休業中」と言い、大熊の娘・夢子(安原麗子)が雀荘で連勝し相手が「愛が二代目鬼の龍」だがやっていないと言い、大熊組長(上野淳)が愛を連れ亡き父を語り、相川が白龍会に殺され組に戻り、大熊組の頭・西岡(岡崎二朗)に騒ぎを止めさせ、愛は大熊の娘の写真を見て、大熊は竹内会への義理を言った。
大熊が香港マフィアの白龍会の陳に会い説得するが殺され、西岡は陳の麻雀勝負で決着の提案を告げると夢子が打つと言うと愛が来て復讐を止めるが聞かず、愛は古田病院の姉を訪ね刑事・鮫島に白龍会とその麻雀が強いか聞き、愛は勝負に行く夢子と西岡らにパートナーで同行し乗り込み、代打ちらとの勝負が始まり半荘のトップ勝負だった。
愛は相手の早上がりを不思議がるが次々上がり誰かが牌を見ていると疑い隠すが変わらず勝ち上がり西岡は負けを認め、愛は仇討ちはむなしいと夢子に言うが認めず、白龍会は竹内会を狙い西岡は組解散を伝え、夢子が納得しない手下に鉄砲を渡した。
愛は竹内に大熊を救えと頼み断られ竹内の看板で麻雀勝負を頼み、鮫島にパートナー探しを頼み、ラーメン店主・謙(小沢和義)が原田の弟で、2人で前の勝負を再現し牌に印を付けるいかさまだが逆用を考え愛は持ち帰った牌を出し、愛は夢子に早まるなと言い竹内会が決着付けると伝言するが隠れ家が爆破され、謙は細工師の牌の出来を確かめた。
<以下、隠し字>
愛は制服で謙と出かけ細工牌を見、白龍会代打ちは裏を読むが愛と謙は牌を入れ替え、夢子らは乗り込み怪我を負い西岡の裏切りを知り夢子が撃ち殺し、白龍会代打ちがリードし最終になり、愛と謙は示し合わせ勝負に出てちょんぼを装い、代打ちが貫にクレームを付けると開けると勝負と言い、代打ちが謙に気を取られ、クレームを付けると証拠を言うと続行し、愛が満願を上がりトップになった。
夢子らが乗り込み愛が止めるが引かず撃たれ白龍会も撃ち合い死に、愛は謙と鮫島と大熊の墓に参り、姉を頼み旅に出た。


監督:石川二郎
脚本:高木裕治
出演者:三林千夏・上野淳・安原麗子・小沢和義・岡崎二朗・小家山晃・松田直樹・土平ドンペイ・藤原習作・松田優
製作年:2001年


感想: ヤクザの抗争を麻雀勝負で決着付ける。
陰謀と裏切りの中で、二代目が勝負する。
麻雀部分は判り易くは無いが展開は判る。
(2018/12/26)

怪猫有馬御殿

有馬侯頼貴(杉山昌三九)の側室・おこよの方(北見礼子)は新参のおたきの方(入江たか子)が町家出で意地悪して、飼猫・玉を殺すと脅しいじめると頼貴が来て止め、おたきの方は危険を感じ玉の首に片身の鈴をつけ女中・お仲(阿井三千子)に捨てさせた。
頼貴が来て、おこよの方は武術試合で老女・岩波(金剛麗子)におたきを打たせるが、かえって頼貴の不興で、おこよは深夜丑の刻参りでおたきを呪殺し夜廻りに見つかり、調べの岩波と呉竹(大美輝子)はおたきの方の仕業と言いがかり、頼貴におたきはお暇乞いを申し出た。
おたきは実家にお仲に使いに出し、部屋に来た岩波と呉竹と七浦(橘公子)と庵崎(小柳圭子)と浅茅(柳恵美子)らはおたきを殺し自害と見せかけたが七浦が指を怪我し、帰ったお仲から事件を聞いた頼貴の弟・大学(坂東好太郎)は不審で調べ、それから有馬の奥御殿で怪異が続き、火の見櫓の半鐘が鳴り血のついた猫の足痕を辿ると楼上から七浦の死体が吊下げられていた。
<以下、隠し字>
庵崎と浅茅の寝間におたきの霊が現れ祟り、おこよの方は目覚めると庵崎と浅茅の生首を見た、頼貴は大学に異変の内容を聞き、呉竹が油壷で手を焼き火が消えずおたき殺しの一切を話し、きいたお仲は主の仇とばかり呉竹に迫り、岩波が影を刺すが呉竹を刺し、お仲が危ない時に来た大学は、藤乃(小林加奈枝)に身柄をあずけ、岩波におたきの霊は七浦や庵崎らの亡霊に自分が殺され様に岩波を刺し殺した。
霊はさらにおこよの方に迫るが来た大学に追われ、猫の形で暴れるが、大学の弓と太刀で首をはねられたが、首は宙をとびおこよの咽喉笛に食らいつきおこよは死に、有馬家はおたきの霊を葬った。


監督:荒井良平
脚本:木下藤吉
出演者:入江たか子・阿井三千子・坂東好太郎・杉山昌三九・大美輝子・北見礼子・橘公子・金剛麗子・小柳圭子・柳恵美子・小林加奈枝
製作年:1954年


感想: 大映映画モノクロ。
基本的な化け猫怪談。
怪猫が殺された主人の復讐をする。
(2018/12/26)

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