鑑賞日記(2018/08)
- 涙でいいの
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高原で杉谷千春(松原智恵子)が馬車で、友人を迎えに行き前田良一(浜田光夫)に会い姉・杉谷千秋(稲垣美穂子)の事を言われ、駅で安川欽次(岡崎二朗)に声を掛けられ友人5人を聞き、帰りに千春は曽根伴雄(御木本伸介)に写真を撮られカメラマンで、女性記者・田代裕子(山本陽子)が迎えに来た。
千春を友人らが待ち、千秋と口喧嘩し父・杉谷謙作(日野道夫)が止め、曽根が千秋に会い千春が挨拶し、曽根を裕子が迎え昔は忘れろと言い、千秋は千春に亡き夫・俊夫を話し千春が山で遭難死した夫の面影から抜けられないと言った。
東京へ戻った千春は前田良一の妹・愛子(黛ジュン)が兄の葉書を見せ、歌謡喫茶へ行きマスター・井村安夫(内田良平)と会い沢田俊夫と曽根を聞いて住所を知り、千春が曽根を訪ね婆や・きく乃(菊ひろ子)と曽根に会い山の写真を見ると、裕子が打合せに来て出かけた。
上京した良一が愛子から千春が毎日曽根と会っていると聞き、千春は曽根と飲み酔い家に運ばれるが曽根は仕事に忙しく、千春が曽根に好きと言うと良一が訪ねるが無視し、良一が田舎に帰り千春の事で安川と殴り合いの喧嘩をし、謙作が千春を心配し千秋を様子を見に上京させた
千秋が上京し友人・美和(三鈴恵以子)に会い妹・千春が曽根と会っていると聞き、裕子が千春が曽根を追い回し邪魔だと千秋に言い、千春が出かけてドラム(和田浩治)演奏の店で探すが、喧嘩別れになり田舎に帰り謙作に話すと千秋の方が心配と言った。
<以下、隠し字>
裕子が千春に曽根が欧州へ行くと言い、自分は結婚と言い、曽根が千秋が好きと聞き、曽根から自分の愛が千秋の夫を自殺させるほど深かったと聞かされ、田舎に帰り千秋に会い曽根から聞いた事を言うと本当だと答え、いい気味と言うと良一が死んだ男の為に愛する2人が苦しみのはおかしいと諫めた。
千春と良一と謙作は千秋を探し、千秋が夫の墓にいると曽根が来て欧州へ行くと伝え、千秋は1人を愛すると他は愛せないと答えるが欧州へは行けないと言い、千春が来て曽根と欧州へ行くべきで牧場は自分が守ると言い、良一も手伝うと言い、千秋は曽根を追った。
監督:丹野雄二
脚本:才賀明
出演者:松原智恵子・稲垣美穂子・日野道夫・御木本伸介・浜田光夫・黛ジュン・内田良平・山本陽子・菊ひろ子・岡崎二朗・三鈴恵以子・和田浩治
製作年:1969年
感想: 日活映画、ワイド。
歌謡曲挿入映画。
自分の事だけを考え生活していた妹が、姉の過去を知る。
(2018/08/08)
- 大奥 百花繚乱
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寛永20年徳川家光(鈴木裕樹)の時代に疫病が流行り、江戸城に将軍以外男子禁制の裏大奥があり、将軍が世継ぎを求める側室・お珠(滝沢乃南)を斬ろうとし春日局(小林かおり)に静止され、お春(弥香)は家光が枝を折ろうとするのを止め木の言い伝えを語り、運命の人に会える奇跡の木と枯れ桜を言い、大奥でお珠が春日局に謝りいつ刈られる注意を言われた。
家光は城で水汲みのお春を助け桜はまだ枯れていると言い、先輩女中・お鈴(南かおり)がお春を恋患いと聞き、春日局がお鈴に名を聞き家光に世継ぎを求め、お春を探す家光をお春が遠くで見てお鈴からお珠の方の傍付きで側室になれるかも知れないと聞くが、家光はお珠を避け、春日局はお鈴にお珠の様子を聞き枯れるのが速いと言い、お春は家光を避けるが見つかり枯れ桜の言い伝えを言われるが逃げ、家光は春日局に釜焚き女を探させ春日局は探し湯殿に案内させた。
湯殿で家光はお春と話し、お春は結ばれない運命と拒むと翌日も求められ、家光は春日局から命が長くないと世継ぎを求められ、湯殿でお春に奥に上がり床入りを頼みお春は承知し、家光はお春と床入りし愛しあい、お春は奥で暮らし始め家光が文字の手ほどきをして、お珠とお鈴が密偵にお春の身元を探らせお春を痛め、家光はお春に春日局の快気祝に側室にしたいと言うがお春は辞退し夢と言った。
<以下、隠し字>
お鈴がお珠にお春の身元をしらせ、お春は歌を隠し、お鈴とお珠が毒団子をお春と家光に渡すと家光も食べようとしてお珠がお鈴に毒味させ、お春が罪人の娘と知らせると認め両親の死を話しお珠がお鈴とお春を閉じ込め、3日お春は沈黙を続け家光も生気を失い、生き長らえたお鈴が家光にお春の無実とお珠の暗殺を伝えお珠を庇い、逃げて生き延びると言い、お鈴がお春に会うと子を孕み自分1人の子だと言われ歌を渡され、家光は桜の木で歌を見つけ読み、お春は城を去るが歌を見つけ返歌を読み、家光が追い木の言い伝えを述べた。
監督:山本清史
脚本:村川康敏
出演者:鈴木裕樹・弥香・滝沢乃南・南かおり・小林かおり
製作年:2008年
感想: 大河ロマンシリーズ三部作第2作。
細部に矛盾が多いのが残念だ。
裏大奥でないと駄目なのか。
(2018/08/08)
- 婚前特急
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OL・池下チエ(吉高由里子)は親友・浜口トシコ(杏)に人生を楽しむため5人の男と付き合うと言い、年上・三宅正良(榎木孝明)に旅行に行けないと言われ、バイク乗り・出口道雄(青木崇高)に予定変更を告げ、田無タクミ(浜野謙太)の鍵を受け取り、部屋で鍵を整理し、チエに年下・野村健二(吉村卓也)が来るが追いだし、バツイチ・西尾(加瀬亮)と過ごし、チエは会社で堀アキラ(宇野祥平)の指導を頼まれた。
トシコが長年付き合う彼氏(吉岡睦雄)の子が出来て結婚を告げ、チエは結婚式でトシコ夫妻の幸せそうな姿を見て自分の彼氏たちを査定しメリットとデメリットを手帳に書き込むトシコから電話で査定で残った男との結婚を勧められた。
チエは、デメリットだらけの田無に職場のパン工場で別れを言うと田無は付き合っていないと答え、プライドを傷つけられたチエは自分に惚れさせ振ると田無を見張ると奥田ミカ(石橋杏奈)に優しくし、チエは田無からミカが本当の相手と言われ、出口とは趣味が合わず逃げ、トシコに田無の復讐計画でとチエが振られた様だと言われ、トシコは夫にチエと田無の奇妙な出会いを話した。
チエは田無から口止めとミカとの付き合いの協力を頼まれ、ミカのケーキ屋で男性客の相談を見て男性から若い人の好みを相談されると告げられ、三宅と帰り部屋で田無に会い兄と言い繕い、田無を追いだし野村が運転におびえ、西尾から相手に負担を掛けないのが思いやりと言われ、チエは堀から相手に不安を持たせないと言われ、田無がミカを散歩に誘いチエに報告し、チエが西尾とミカを訪れるとミカが田無を受け入れ西尾が祝福し百人一首で盛り上がり、チエは去り田無が追い崖から落ち警察に捕まるが口喧嘩した。
<以下、隠し字>
田無はミカに引き取られるが振られ、チエはトシコに引き取られトシコ夫妻の家で朝食の準備での夫婦のやりとりを見て、田無の部屋に行き眠る振りをすると帰った田無が好きだと言いまた喧嘩になり、壁を突き破り隣の老女(白川和子)から喧嘩は生きているうちにせよと言われ、田無はチエに頑張ると言い、・・・・・そして田無とチエは結婚した。
監督:前田弘二
脚本:高田亮・前田弘二
出演者:吉高由里子・浜野謙太・杏・石橋杏奈・青木崇高・吉村卓也・榎木孝明・加瀬亮・宇野祥平・吉岡睦雄・白川和子
製作年:2011年
感想: 自分自身が判らないままに、複数の男と付き合うが相手を理解出来て居なかった。
本当に結婚を考えるが、何を求めているのか判らなかった。
さて、うまく行くのだろうか。
(2018/08/18)
- どっこい生きてる
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日雇い労働者の就労受付が行われ、あぶれた毛利修三(河原崎長十郎)は妻・さと(河原崎しづ江)と子・雄一(河原崎労作)と民代(町田よし子)を養うが大家・山川(河原崎国太郎)から立ち退きを迫られ、翌日に雇われ水野(木村功)に相談し、家が潰されさとが家財を売って子を連れ田舎へ帰り、修三は列車を見送り花村(中村翫右衛門)のいる木賃宿に行き泥棒に注意され飲みに誘われたが断った。
修三は町工場・吉田製作所主(瀬川菊之丞)から旋盤工に雇われるが給料日までの金の前借りを断られ、妻・きみ(川路夏子)が持ち逃げを心配し、水野に相談し家で妻(岸旗江)と父(市川笑太郎)と妹(今村いづみ)と息子・良(寺田勝之)と健(寺田健)に会い、水野が秋山婆さん(飯田蝶子)に頼むと戦災者寮の連中から借りてくれた。
修三はその夜に花村からすすめられた酒に酔い自慢し、同宿にも飲ませ自慢し寝たが金を誰かに盗まれ、同宿を泥棒と疑うが相手にされず、給料の前借りを頼み町工場から仕事が無いと就職も無くなった。
修三は秋山婆さんに話すが怒られ疑われ、宿も断られ、花村に誘われて鉛管切取り泥棒の手伝いをして見つかり逃げたが警察に捕らわれ、警察で田舎で住めずに無賃乗車で東京へ出て来て留置されていた妻子と会った。
<以下、隠し字>
一緒に釈放されたが当てはなく雨に降られ木賃宿に行き、花村から僅かな分け前を貰い、個室で食事し翌日に遊園地へ誘い、さとが疑うと修三はやって行けないと言い、翌日遊園地で遊び、雄一が池で溺れると修三は救い、翌日に修三は再び就労受付へ現れた。
演出:
脚本:岩佐氏寿・平田兼三・今井正
出演者:河原崎長十郎・河原崎しづ江・河原崎労作・町田よし子・中村翫右衛門・木村功・岸旗江・市川笑太郎・今村いづみ・寺田勝之・寺田健・飯田蝶子・瀬川菊之丞・川路夏子・河原崎国太郎
製作年:1951年
感想: モノクロ映画。
貧乏だが、むしろ心が弱い男を描く。
真剣に現実と向き合えなく、助けられても本当にはありがたく思えない。
そして漸く最期に・・・・。
(2018/08/18)
- 猛吹雪の死闘
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粕谷五郎(宇津井健)はスキーの名手だが、フィアンセ・大塚千代子(三原葉子)を雪崩で失い、山の遭難防止を行い山小屋生活を送っていて、登山口のスキーハウス「麓」の娘・桂千春(星輝美)と知り合いだ。
菅野欣也(菅原文太)・大平剛(大友純)・峰山浩三(宗方祐二)は五郎が山を降りて来たのを知り、連れの双見昭子(三原葉子)が屏風越えを頼むと軽装では無理と断わり、勝手に山小屋に向かい連れ、五郎は昭子が千代子に似ていて驚いた。
翌朝に千春が昭子が見当らなく、五郎は伝書鳩で町と連絡を取ろうとするが菅野らが奪い千春を人質にした、五郎は昭子を探し滑降し崖下で倒れた昭子を発見し介抱し、意識の回復した昭子から3人は宝石強盗団で自分は逃避行の道連れにされたと聞いた。
五郎は千春を助ける為に、スキーのメッセージを書き昭子と山小屋にひき帰し、菅野は宝石を隠し昭子が持つと言うが大平が見抜き、峰山と2人で分けあい、夜に五郎は救助を伝書鳩で知らすと大平が撃ち落とし、1羽足りないと責めると千春が13日の新聞を送れと飛ばしたと言い、捜査隊長(村山京司)が老人が友吉(小森敏)に頼んだ。
友吉が小屋に来て五郎に新聞を渡し、千春が宝石強盗団を合図するが去り、スキーのメッセージが見つかり揉めると千春がそりで逃げ、彼らは五郎に拳銃を向けて出発し、千春の連絡で捜索隊が結成された。
<以下、隠し字>
大平に菅野が襲い、大平から宝石を奪いクレバスに突き落した、五郎らは屏風岩を登りザイルを切らないのが山の約束と昭子に言い、ガスが発生しリバーグしたが登山口に近いと知った菅野と峰山は五郎を襲い、菅野と峰山は断崖に落ちると千春の連絡で駈けつけた捜索隊に2人は逮捕され、五郎は昭子を連れて山頂に登り千春が来て「ヤッホーッ」と叫び、歌いながら山を降りた。
監督:石井輝男
脚本:石井輝男
原案:牧源太郎
出演者:宇津井健・三原葉子・菅原文太・大友純・宗方祐二・星輝美・小森敏・村山京司
製作年:1959年
感想: 新東宝、モノクロ・ワイド。
雪山を舞台に、やまが未経験の強盗と巻き込まれた女と山男が駆け引きする。
3人組の仲間争いで、微妙に動いてゆく。
(2018/08/28)
- 獣の戯れ
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刑務所で梅宮幸二(伊藤孝雄)が刑務所長(早川雄三)から草門優子(若尾文子)からの手紙を受け取り、出所後に伊豆へ向かった。
幸二は優子の夫・逸平(河津清三郎)が社長の「美陶苑」のアルバイト学生で使いで優子に会い話し、逸平にバーに呼ばれ優子が心を動かさないと言われ、社員が逸平の女遊びを噂し、優子が幸二に逸平の所業を話し幸二が否定すると余計と言い、幸二は家に呼ばれ優子と逸平が言い合い、逸平は幸二を愛人・町子(十和田翠)に会わせ優子は陰気と言い、幸二は優子に苦しむだけでは解決しないと言い倒れた優子を女中(清原万栖子)と介抱し、優子から逸平の浮気調査を見せられた。
医師(中条静夫)が優子を健康と言い、幸二は優子を逸平と町子の浮気現場に連れ行くと、逸平は帰って欲しいと頼む優子を拒否し、幸二は怒りスパナで逸平を殴りつけ不具にした。
刑務所で木部教誨師(加藤嘉)が話し、刑務所長が幸二に引取人が優子だと告げ、幸二は出所して伊豆へ向かい優子が迎え別荘に誘い、優子は幸二に離れられない病状を告げ、寛仁和尚(三島雅夫)を相談相手と紹介し失語症で半身不随の逸平と会い、手伝い・定次郎(星ひかる)を紹介し園芸で生計を立てると言い手伝いを求めた。
3人の生活が始り、逸平を優子は毎日散歩に連れ世話し、幸二は街の店で飲み松吉(工藤堅太郎)と清(井上大吾)と三郎(三夏伸)とに喜美(紺野ユカ)が来て定次郎の娘と聞き、優子が幸二と逸平を連れ大滝へ遠出し誰が犠牲か聞いた。
幸二は喜美に呼び出され過去を聞かれ皆同じで優子が好きだろうと言われ、優子と抱き合いを誘われ断り弱虫と言われ、幸二は和尚から悩みがあると聞かれ農婦(岡崎夏子)らの避難は無視しろと言われ獣になりたく無ければ去れと言われた。
<以下、隠し字>
定次郎が台風の準備をし、秀子(目黒幸子)が花を見に来て、幸二が逸平を散歩に連れ逸平の生活を批判したが逸平は笑うだけで、夜に伊豆は暴風雨になり、優子は出て行くと言う幸二に迫り抱き合い、幸二は隣で見ている逸平を襲い殺した。
寛仁和尚は木部に処刑された幸二の遺骨を渡され、無期刑の優子に頼まれたと言い、暴風雨の翌日に幸二と優子が自首し、優子の希望で優子を中にした3人の墓を作ったと言うと、木部が幸二が望んでいないと言うが墓を見て安心と言った。
監督:富本壮吉
脚本:舟橋和郎
原作:三島由紀夫
出演者:若尾文子・河津清三郎・伊藤孝雄・早川雄三・加藤嘉・三島雅夫・星ひかる・十和田翠・工藤堅太郎・井上大吾・三夏伸・紺野ユカ・中条静夫・清原万栖子・岡崎夏子・目黒幸子
製作年:1964年
感想: 大映映画、モノクロワイド。
奇妙な三角関係だが、本当の力関係は不明で勝ち負けも不明だ。
まるで、墓の様だ。
(2018/08/28)