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鑑賞日記(2018/06)

早春物語

鎌高校写真部の沖野瞳(原田知世)は同級生・沢田真佐子(早瀬優香子)が彼氏の事を話し子供じゃないと言われ、写真部のテーマは「春、来たりて去る」で追求を考え、父・沖野(田中邦衛)は大宅敬子(由紀さおり)と再婚予定だが、1週間出張と言った。
上司の竹中常務(平幹二朗)を梶川(林隆三)らが見舞い竹中夫人(岩崎加根子)が送り、春休みに瞳はカメラを持って鎌倉の町を歩き被写体を見つけたが駐車中の車が邪魔で梶川にどこてもらい知り合い、20才と年を偽り梶川は42歳の独身男性でアメリカでクズ鉄の行商と言い、数日後に鎌倉駅で牧麻子(仙道敦子)と会った瞳は恋人に会うと言われ、自分もデートする言い梶川のオフィスに訪ねると大会社のアメリカ支社勤務で、梶川は瞳を夕方のパーティに誘い、そこはクラブで梶川と踊ると石原貴子(秋川リサ)が梶川に馴れ馴れしく、瞳は貴子に嫉妬めいたものを感じた。
母の命日の墓参りから戻った瞳はアルバムに母と梶川らしい男が写る写真を見つけ、麻子に母子の好みの一致を聞き、横谷先生と真佐子の仲を話し、看護婦の母の友人・松浦純子(宮下順子)に聞くと20年前に母と梶川はつきあうが梶川は母を捨てたと聞かされ、瞳は梶川と箱根へドライブし昔に母と梶川が写真を撮った場所へ行き、その夜にワインを飲み絡む瞳を梶川は抱いてキスし初めてと知り謝り、帰宅し戻った父と会い敬子の事で絡み、梶川はバーで水江(一色彩子)と話し、瞳は父に母との出会いを尋ねた。
<以下、隠し字>
しばらくして瞳は喫茶店主(小林稔侍)に昔を聞き母と梶川がデートした喫茶店に梶川を呼び出して一方的に問い、夜に梶川は部長と仲間に仕事の不満をぶちかけ、梶川は瞳を部屋に連れ絡む瞳を車で送ると暴れ事故で怪我した瞳に、梶川は20年前に知り合い母とその友人と付き合い、母と彼は愛しあうが、母の友人も彼に恋し2人の仲を知ると自殺未遂し、2人は結婚を諦めたと言った。
梶川は瞳の父に事情を話し、会社を辞めやり直すと伝えると、友人の葬式に行っていて好きと言わないで欲しいと言われ、真佐子が横谷と心中死し葬式にいた瞳を梶川は訪ね海岸を散歩し話し、空港でアメリカに行く梶川に瞳が来て母の分まで見送るというと、梶川は瞳を本心から好きと言った、新学期で経験したという麻子に、瞳は過去の有る女になったと言った。


監督:澤井信一郎
脚本:那須真知子
原作:赤川次郎
出演者:原田知世・林隆三・仙道敦子・早瀬優香子・田中邦衛・由紀さおり・平幹二朗・・岩崎加根子・宮下順子・秋川リサ・一色彩子・小林稔侍
製作年:1985年


感想: ひと春の冒険の積もりが、母と父そして過去を知る。
母の経験と、同年代の子の経験が重なる。
(2018/06/09)

幽霊列車(1949)

温泉地の軽便鉄道の駅で電車が着き、激しい雨の中でバスは運転手・大川(伊達三郎)と車掌・三田圭子(藤代鮎子)で出発したが、故障で登りは無理と駅に引返すが列車は出た後で、客達は駅に止まろうとすると駅長は応じず、戦時中に臨時列車がポイント係・小野寺が心臓マヒで倒れ乗客をのせた列車が断崖から落下し、それから雨の11時にダイヤ不明の幽霊列車が汽笛をならし走ると言い、駅長は帰った。
客に令嬢風の女に親切な石田(花菱アチャコ)と藤木(横山エンタツ)と、カンカン帽の山下(柳家金語楼)と、渋谷(藤井貢)と野上(小柴幹治)と新婚夫婦などがいて勝手に過ごし、だれもが曰くがある様子だったが、電気が消えて足音がして駅長が倒れこみ、医者・山下が渋谷と駅長を介抱した。
シグナルが鳴り幽霊列車が通り、踊る女が来て皆で踊り、運転手・大川が気が狂った妹と言うが、野上は女が昔知合いの踊り子・京子(日高澄子)で大川とぐるの狂言と見抜き、野上は妹が大川のために自殺して復讐に来たと言うが、大川が来て争い逃げ、石田と藤木は駅長を見つけ、大川も刺された。
<以下、隠し字>
野上は犯行を否定したが、渋谷は刑事と名のり幽霊列車はうそでこの先の軍需工場の隠匿物質を運び出す一味がいて駅長はその1人で人を排除する目的で、バスの故障は大川にさせた芝居と述べ、列車がきて駅長は列車を停止させ一味を逮捕し、石田と藤木はお嬢さんに眠らされ、駅長は運転台に乗り動かし、運転する渋谷をカンカン帽の山下が殴るが運転出来ずあわて野上が助け止まり、石田と藤木は探偵・山下の部下だった。
列車が来て、犯人は警察に逮捕され、野上と京子が運転し、乗客らが去った。


監督:野淵昶
脚本:小国英雄
原作:朽木綱博
出演者:柳家金語楼・花菱アチャコ・横山エンタツ・藤井貢・小柴幹治・伊達三郎・日高澄子・藤代鮎子
製作年:1949年


感想: 大映映画、モノクロ。
喜劇風のミステリだが、どたばた物だ。
登場人物が多く、誰がなにかは混乱する。
(2018/06/09)

氷壁

新鋭登山家・魚津恭太(菅原謙二)は親友・小坂乙彦(川崎敬三)と会い人妻・八代美那子(山本富士子)を紹介され、美那子から小坂が美那子と一夜を過ごし横恋慕を続けて美那子を困惑させていると聞き、魚津は小坂に伝えるが小坂は拒否し、美那子は夫・八代教之助(上原謙)を送り出し、魚津と小坂が訪問し美那子は愛情は一夜だけと答え、魚津は美那子に時間が解決すると言い帰った。
魚津と小坂は年末に前穂高東壁の冬季初登頂に向かい吹雪でテントに泊まり翌朝に正月を迎え、道具を点検し穂高の氷壁に出発しザイルで互いを繋ぎ吹雪の中を登攀しリバーグになり小坂は人間世界から逃げる為に山に登ると言い、小坂が先頭に代わり頂上直前で小坂が滑落しナイロンザイルが切れて谷底へ消え、新聞の遭難記事で教之助が美那子に小坂との関係を聞き、美那子は小坂の妹・小坂かおる(野添ひとみ)を訪ねた。
魚津は捜索するが小坂は見つからず小坂の友人が来たが捜索は雪解け後になり、魚津はひとまず下山しかおるに会い謝り状況を話し帰京した、世間ではナイロンザイルが切れた事が話題で技術的にミスが問題で、魚津はザイル切れたと言い、ナイロンザイルの製造元・桜製鋼は魚津の勤務会社と資金関係があり支社長・常盤(山茶花究)は魚津を信じるが、問題になると言われた。
魚津は友人・記者にナイロンザイルがほどけた事を隠したか聞かれ、美那子に自分のせいか聞かれ否定し、小坂の母(浦辺粂子)に会い、美那子は教之助から常盤から実験を求められ、常盤はナイロンザイルを小坂が切った可能性を美那子から聞き、実験場に常盤と魚津が行きナイロンザイルは切れず、魚津をかおるが訪ね小坂を探しに一緒に行き、ナイロンザイルと小坂の遺体が見つかり荼毘を行い、魚津とかおるは小坂の手帳を見て自殺でなく、かおるは魚津に結婚を申し込んだ。
<以下、隠し字>
魚津は常盤に状況不明とナイロンザイルを渡し、教之助は判定材料を提供だけと言い、美那子に魚津は呼び出され原因は山だけが知っていると言いもう会わないと告げ、魚津はかおるに結婚しようと答え山に誘い、魚津は常盤に休暇を求め出発し雪崩に巻き込まれ、かおるが山小屋で待ち魚津の遭難を知り手帳を読み、常盤は魚津の死を語り、美那子は教之助に言われ遺骨を見送り、かおるは荷物の整理をすると言った。


監督:増村保造
脚本:新藤兼人
原作:井上靖
出演者:菅原謙二・山本富士子・野添ひとみ・川崎敬三・山茶花究・上原謙・浦辺粂子・河原侃二
製作年:1958年


感想: 大映映画、カラー。
結果が不明なドラマで、結論は解釈次第というテーマだろう。
登山家の意味も問われる。
(2018/06/19)

略奪愛

結婚話で母・落合君代(小川真由美)と口論の末に、故郷・越後を飛び出した落合妙子(黒木瞳)は、高校時代の先輩・白石由美(萬田久子)を頼って上京し、その設計事務所でインテリアデザイナー・水上康夫(古尾谷雅人)と山口(尾美としのり)と斉藤(長江英和)と矢沢芳子(きゃんみゆき)と小林絵里(西尾知香)らと会った。
由美を待つ間に、妙子は水上にデザインを見て貰い、翌日に由美と会い水上が由美の婚約者と知り、妙子は水上に自宅に送られ雨に降られ部屋に招き過ごし、妙子は勤め始め水上が気になり、男声で水上に怪電話をかけたが水上が山口に相談し、由美は水上に父・白石喜久造(梅宮辰夫)が金儲けを言った事を思いだし、山口は妙子の怪電話を目撃しボイスチェンジャーを見つけ運命を語り誰にも言わないから忘れろと言った。
翌日に妙子は母・君代に電話し姿を消し由美と水上は結婚した、妙子は3年後に水上に現れ誰にも言わない様に頼み母からの縁談に逃げたと言い、水上は美しくなった妙子が気になり電話で話し食事に誘い、妙子の部屋を訪れ深く抱き合い溺れて行った。
水上は帰り、由美と話し煙草の匂いを見つけられ、スイミングスクール・インストラクターの妙子を呼び出し会い旅行し愛しあい、喜久造が由美に失敗で借金に追われていると話し刑事(須賀良)が逮捕し、水上は望遠鏡で由美を見て帰り締め出され、由美が酔って荒れ父の破産を話し、水上は由美と抱きあった。
水上は妙子に由美と出会う前に会いたかったと謝り別れるが、妙子が電話で会いたいと言い山口が妙子と水上との関係を疑い、妙子が水上に強引に会いに来て悩まし、妙子が由美に会い部屋を訪ね水上と会い、妙子は水上の家庭へ入り込み由美に水上との関係を話すと脅した。
<以下、隠し字>
妙子の行動は異常になり、水上は会社を休み帰ると由美が父の裁判が難しいと言うとやり直しを言い、由美は妙子を気にした。
水上が出勤し山口に紹介を頼み、由美が引越準備を始めると妙子が押しかけ妄想状態で妻だと言い包丁で斬り懸かり刺した、電話が通じない水上は山口と急ぎ帰宅し、妄想で水上の妻になった妙子を見つけ、浴室に殺された由美を見つけた。


監督:梶間俊一
脚本:松田寛夫
原作:松田寛夫・梶間俊一
出演者:黒木瞳・古尾谷雅人・萬田久子・尾美としのり・小川真由美・梅宮辰夫・長江英和・きゃんみゆき・西尾知香
製作年:1991年


感想: 妄想の世界に落ち、殺害する事が愛とは思えないが・・。
略奪だけの世界にはまり込んだ原因は、不明だ。
(2018/06/19)

夜霧よ今夜も有難う

外国航路から帰った相良徹(石原裕次郎)は恋人・北沢秋子(浅丘ルリ子)に電話で求婚したが秋子は教会に行く途中に交通事故にあった。
4年後に相良は横浜でナイトクラブ「スカーレット」を営み、仙吉(高品格)に大崎(深江章喜)らが来て相良を呼び騒ぎ、宮武刑事(佐野浅夫)が止めビル(郷英治)にボクシング試合を話し、和枝(伊藤るり子)が関口(杉山俊夫)の「逃がし屋」を頼むが断り、牛島泰蔵が来て逃しを頼むが宮武に引き渡した。
ある日に秋子がグエン(二谷英明)と名のる男と店に来てヒロミ(太田雅子)に相良を呼び、相良にシンガポール行きを頼むが答えず、夜に秋子が来て相良は待ち続けたと言い、秋子はグエンに代わり来たと交渉し断られると、グエンの祖国で革命が起き帰国が必要と頼み、断るが相良は船を探した。
鬼頭(内田稔)が反グエン派の手先・佐伯(二本柳寛)に捜索を命じ、グエンは相良に会うと言うと秋子は相良が結婚予定だった相手と言い、チャン(鈴木瑞穂)が早急の帰国を望み、仙吉は和枝らに海外行きを伝え、秋子は再度相良を訪れると仙吉が4年前の相良の酷い状態を話すが待ち、佐伯がビルを見つけ、宮武が鬼頭がうろついていると言った。
佐伯が相良にグエンを聞くと知らないと答えると、和枝を人質に問い痛め付けたが、1人逃れ宮武に和枝救出を頼み、相良は秋子にグエンの危険を告げ行き逃がすが佐伯らと撃ち合いになり教会に逃れるがチャンが撃たれ囲まれた。
グエンは鬼頭からは逃げられないと、相良に秋子を連れろと言い「4年前に秋子を轢き、秋子は子供を生めなくなり、相良との夢が破れた秋子がグエンの求婚を受け入れた」と語り、相良は警察に通報し隙に脱出し、相良は和枝の死を知りビルはヒロミを励ました。
<以下、隠し字>
相良を秋子が訪ね昔の父母の事を話し歌手になったと言い口づけし抱き合い、相良はビルの試合で船員にシンガポール行きを聞き仙吉が探し、グエンは秋子に自由だと告げヒロミに佐伯がグエンを聞き、グエンと秋子は逃れ殴られたヒロミを看病した。
相良らを鬼頭らがはり、宮武が心配し注意し、相良は船から急患が運ばれるのを見て病院に行き知り合いのパーサーに依頼し、グエンと秋子を港に運び、仙吉が引きつけ撃たれ、相良らが佐伯らと闘い、グエンと秋子を船に運び日本から脱出させ、相良は霧の港で見送った。


監督:江崎実生
脚本:石森史郎・江崎実生
出演者:石原裕次郎・浅丘ルリ子・二谷英明・高品格・郷英治・太田雅子・佐野浅夫・鈴木瑞穂・二本柳寛・深江章喜・内田稔・・杉山俊夫・伊藤るり子
製作年:1967年


感想: 歌謡曲シリーズだが、恋とスパイとアクションを盛り込む。
複数の愛の姿が印象的だ。
(2018/06/29)

芸者VS忍者

芸者・山部琴乃(佃井皆美)が赤い番傘をさして竹林を歩き片桐兵衛(金井茂)を尾行すると、襲われ理由を聞かれ父・山部周五郎(野村将希)の仇と言うが未熟と無視し、浪人らが代わりと襲うと斬り殺した。
片桐兵衛を追う琴乃に、女忍者(長澤奈央)を筆頭に刺客の忍者たちがと襲いかかり、手間取ると女忍者は仲間ごと琴乃を刺し、琴乃は逃げるが女忍者に追い詰められたが斬り殺した。
琴乃は旅を続け、兵衛に辿り着くと逃げ僧が相手に現れ闘い殴り倒し、僧は「山部の剣だ」と言い死に、琴乃は行き倒れ炭焼き・藤次に助けられ仇討ちをいうと道を教えられ、眠ると藤次が襲い斬り殺した。
琴乃が道を行くと、山伏が現れ呪いをかけ、亡霊が現れ襲い殺すと、山伏が琴乃の名を言い死に、琴乃は父から剣を習った頃を思い出し山部の剣を継げと言われた、琴乃は女弓矢師に襲われ闘い睨み合い殴り殺した。
<以下、隠し字>
琴乃は兵衛に辿りつき、父は斬らぬと言い片桐兵衛と言うと山部周五郎を思い出し殺した憶えは無いと言い、周五郎から剣を継げといわれ1度見せれば終わるまやかしだと断り去ろうとすると、周五郎が琴乃に託すと命を持って頼み闘い斬られ死んだ。
兵衛は琴乃が闘った相手は周五郎の弟子だと言い、山部の剣は諸刃で捨てろと言うが、琴乃は勝負を求め最後の2人で闘い、兵衛は斬られ・・・・・。


監督:小原剛
アクション監督:南辻史人
脚本:小高勲
出演者:佃井皆美・長澤奈央・野村将希・金井茂
製作年:2008年


感想: 芸者姿は最初だけ、服装は乱れ汚れる。
忍者対忍者になる。
剣を継いだ筈が、殴り合いが多い。
(2018/06/29)

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