鑑賞日記(2018/02)
- 影の車
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浜島(加藤剛)は通勤時に千倉での幼馴染の泰子(岩下志麻)に呼びかけられ、家で社交好き妻・啓子(小川真由美)は生け花を教え、浜島は旅行案内所勤続12年の係長で毎日が会社と団地の往復で単調で、浜島は泰子と同じバスに乗る興奮があり、父は死んだと聞き、勧められて泰子の家を訪ね、4年前に夫は死に6歳の健一(岡本久人)と2人暮しで保険の集金と勧誘で生活し健一は無口で、千倉での思い出をした。
浜島は度々泰子の家へ訪れ勧誘が難しいと聞き知人を紹介した、浜島は泰子の家で健一とだけいる時が苦手で手なづけようとするが成功せず、遅く帰った泰子を迎えに行き自然に2人は結ばれ泰子が浜島を迎え、浜島は泰子との結婚を考えるが妻との生活を直ぐには止められず、啓子が生け花教室の時に泰子の家に行くが健一は無視し、浜島は幼い日に夫を失った母(岩崎加根子)と伯父(滝田裕介)との間にいた少年時代(小山梓)の記憶があり、健一の反感が理解出来た。
浜島は泰子と健一に鼠殺しを話題にし勉強と遊びを行い泰子との愛欲に溺れ、浜島は泰子と健一とレンタカーでドライブに行くが眠った筈の健一に泰子との愛欲を知られ、浜島は健一に殺される幻影を見て、泰子から近所の葬儀での夫を亡くした妻の泣く姿を聞き、浜島自身の幼年期体験を思い出し、浜島は健一に鼠殺し薬を食べさせられそうになり、部屋に閉じ込められガス中毒になりかけ、殺されるノイローゼになった。
正月に啓子は浜島の健康を気にし生活にメリハリを付けたいと言い、泰子は浜島に会い来ない理由を聞き、浜島は健一に咎められると言うと泰子は錯覚と言い、浜島は啓子に会津若松出張を言い出かけ泰子と健一と過ごしスキーに誘った。
<以下、隠し字>
泰子は健一を寝かせ、泊まった浜島と寝て過ごし、翌朝に浜島は健一が鉈をふりかざすのをみて健一の首を絞め、刑事(芦田伸介)は浜島を調べ医師(稲葉義男)は子が息を取り戻したが届けたと言い、浜島は健一の殺意を言うが刑事は浜島は健一が邪魔と言い、刑事から健一の殺意を聞いた泰子は健一と浜島のどちらの殺意も否定した。
刑事は浜島の話しを全て妄想だと言うと、浜島は子供の殺意を自分の幼児体験を話し父に殺意を持ち殺したと言い・・・。
監督:野村芳太郎
脚本:橋本忍
原作:松本清張
出演者:加藤剛・岩下志麻・小川真由美・岩崎加根子・滝田裕介・小山梓・岡本久人・芦田伸介・稲葉義男・永井智雄
製作年:1970年
感想: 松竹映画、ワイド。
不倫と子供と幼児体験を描く。
主人公の視点で見るので、真実は不明だ。
それは刑事も母も同じだ。
(2018/02/09)
- 銭形平次捕物控 美人鮫
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武蔵屋の娘・お美代(山本弘子)が簪で突き殺され手に縄跡があり、平次(長谷川一夫)が留守で八五郎(船越英二)が出かけ妙照寺で蓮月尼(近藤美恵子)に逢い、平次は八五郎と武蔵屋久兵衛(南部彰三)の言う時間のくい違いから蓮月尼を疑い妙照寺に再度行くと居なかった。
江戸市中に広がった麻薬の取締りに若年寄・京極近江守(香川良介)より申付があり、南町奉行所は全力を挙げて奔走し、平次は八五郎は琴江(宇治みさ子)を襲う絵日傘のお吟(阿井美千子)と配下の黒覆面の侍と出会いお吟らは妙照寺に逃れ、追った平次と八五郎は顔をつぶされた尼僧の死体を発見し、ホクロで蓮月尼と思うが平次はお美代や蓮月尼の死体から麻薬の臭いをかぎ取るが、罠で寺社奉行配下に捕まり、与力・笹野新三郎(林成年)と神谷仙八(島田竜三)は独断で入牢中の平次を出し麻薬密輸の探索を命じた。
平次は変装し旅立ち、八五郎も後を追い琴江と道連れになり恋人・有賀伊織(丹羽又三郎)を捜し長崎へ行く途中で、大阪で麻薬団・おたき(近江輝子)・陣内剛十郎(千葉敏郎)・二十坊主の鉄(羅門光三郎)らは船で攫った女らを運び、近江守が長崎に隠し目付を配し神谷も追わせ自身も行くと言った。
長崎で中国娘・玲花(藤本二三代)が歌い、平次が「悠天丸」を探すのをおたきら麻薬団は知った、平次は五島屋から悠天丸は長崎に来ないと聞き、八五郎と琴江も着き筑前屋で平次に会い、神谷が着き鉄を江戸での失敗で斬り、平次は長崎奉行・岩城丹波守(稲葉義男)に協力を求めるが退けられ、蓮月尼に五島屋重兵衛(嵐三右衛門)がお吟と手を切ると言い、平次と八五郎は麻薬患者を尾行し、琴江は伊織と再会したが麻薬に犯されて廃人同様で麻薬団に斬り殺され、駆けつけた平次と八五郎に「五島屋」と言い死んだ。
玲花がお吟を殺そうとし、平次が止めると船は長崎に来た時に「順天号」になると教えられた、平次は五島屋で蓮月尼から伊織の書き付けを奪い、五島屋一味が襲うが逃げると神谷が現われ、平次は五島屋の悪事を話し、神谷が順天号の場所を言うが罠だった、玲花と琴江が攫われ、八五郎は蓮月尼が止めたが聞かず仲間に殺された。
<以下、隠し字>
近江守が長崎奉行に来て、平次と八五郎は順天号に乗りボロ船で船に玲花を見つけたが船に爆薬が仕掛けられ・・・大音響と火柱があがり、五島屋とお吟らが船出を祝うと神谷が毒薬で殺し、その時に平次と八五郎が現れ争うと琴江が来て神谷を仇と殺した。
近江守が現われ、平次は琴江も一味と言い琴江は自害し、琴江を知る近江守が黒幕の主領で長崎にいた時の麻薬密輸から離れられないと言った、平次と近江守が争うと長崎奉行が来て近江守を捕らえ、船艙の大勢の女を助けた。
監督:三隅研次
脚本:浅井昭三郎
原作:野村胡堂
出演者:長谷川一夫・船越英二・近藤美恵子・宇治みさ子・阿井美千子・藤本二三代・林成年・島田竜三・千葉敏郎・丹羽又三郎・稲葉義男・羅門光三郎・嵐三右衛門・近江輝子・香川良介・山本弘子・南部彰三
製作年:1961年
感想: 大映映画、カラー。
次々と、画面で裏の悪者が現れる。
大ボスさえ隠せればとの意味だろう。
伏線が乏しいから、適度だろう。
(2018/02/09)
- 雁の寺
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洛北は衣笠山の麓の灯全寺派の孤峯庵は京都画壇の重鎮・岸本南嶽(中村鴈治郎)が雁の絵を描き、病床で住職・北見慈海(三島雅夫)に連絡を頼み、死後に南嶽の妾・桐原里子(若尾文子)が遺言で孤峯庵の慈海を訪れ、小坊主・堀之内慈念(高見国一)が居て慈海は辛く当たり、慈海は里子に南嶽に頼まれたと戒律を忘れ接し、母・桐原たつ(萬代峰子)に里子は慈海の世話をうけると告げた。
慈念は若狭の貧しい寺大工の子で寺に預けられ宗門の中学校へ通い、貧しい生れの里子は同情し夜の慈海との情事を里子は慈念に見られていると知り、慈海は本山行きも忘れがちで注意され、宇田竺道先生(木村功)が教練きらいの慈念の無断欠席を心配し聞いた慈海は慈念を叱り、里子が庇うと慈海は同情禁物と言った。
若狭西安寺住職・木田黙堂(西村晃)が本山に来て孤峯庵に寄り、慈念が捨て子で捨吉(高見王国)と言う名で、育て母・おかん(菅井きん)との生い立ちを聞いた里子は、慰めに部屋に行き体を与え、岸本秀子(金剛麗子)らが南嶽の回向に来て雁の絵を見た。
慈念に壇家の久間平吉(伊達三郎)が兄・平三郎(藤川準)の葬式を頼むと雲水に出たと答え、慈海が碁仇の源光寺に出かけ酩酊し帰った慈海は襲われ倒れ、久間が平三郎が死に葬儀を寺で行う依頼をし、里子は慈念を源光寺の雪州(山茶花究)に行かせたが慈海はいなかった。
<以下、隠し字>
雪州と慈念で通夜を行い、雪州は里子から無くなった物を聞き雲水の物と思い、慈念が久間を書院で休ませ葬儀の準備をし、里子は金槌の音を聞き、翌日の葬儀で喜七(石原須磨男)が顔を見たいと言うが慈念は時間がないと答え異なる人に棺桶を運ばせ、重さに不審を抱く人もいたが埋めて葬式は終った。
慈海の失踪を知った本山は、宇田竺道を孤峯庵に入れるときめ、慈念は宇田に悟りを迷いと聞き自分は無理と言い人殺しは迷いと言われ寺を出ようとし、里子は払い箱と思い、慈念は久間の墓に参り、里子は寺に戻り南嶽の描いた雁の襖絵が剥ぎとられていた。
監督:川島雄三
脚本:舟橋和郎・川島雄三
原作:水上勉
出演者:若尾文子・木村功・高見国一・三島雅夫・山茶花究・中村鴈治郎・萬代峰子・菅井きん・金剛麗子・石原須磨男・西村晃・高見王国・伊達三郎・藤川準
製作年:1962年
感想: 大映映画、モノクロ。
僧にも色々あるが、出生に迷いを持つ僧の悩みを描く。
暢気な妾とも対称的だ。
(2018/02/19)
- 番場の忠太郎
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旅烏・忠太郎(若山富三郎)は、飯岡助五郎(伊東健)を襲って斬り損ね、半次(三井弘次)は忠太郎と同道をいうが忠太郎は武州金町の生家へ帰り堅気になれと諭すが聞かず別れた。
後を追った助五郎の子分・宮の七五郎(阿部九洲男)とつき膝の喜八(冬木京三)は、半次の家で妹・おぬい(桂木洋子)に半次への呼出状を渡し、半次の帰宅に母・おむら(滝花久子)とおぬいは堅気になると聞き喜ぶが、半次は呼び出しに応じようとしたがおむらは半次を諭し逃そうとしたが、七五郎と喜八が押入り斬り合うと通りかかった忠太郎が七五郎を斬り、喜八を追い返した。
忠太郎はおむらとおぬいに半次を悪事に誘ったと責めると、忠太郎は半次と縁を切ると言い、おむらに代わりに「自分が斬った」と紙に書いて貰い七五郎の死骸に貼り、母が恋しいと言い立去り旅を続け、娘巡礼の話しを聞き潮来に同行し、忠太郎は助五郎の廻し者と斬り合った。
忠太郎を追ったおぬいは雲助に襲われたが御用役人・青木一作(森繁久彌)に救われ、青木は子分・清吉(鳥羽陽之助)から忠太郎の書き置きを見せられ追い、忠太郎と娘巡礼は潮来の宿に入り番頭・勝ッ平(小森敏)から娘巡礼の母の行く先を聞いた。
青木と清吉は忠太郎の笠を見ておぬいに会い宿主に挨拶し、忠太郎はおぬいから母・お浜(山田五十鈴)の居所を聞き江戸柳橋で料理屋をしていると聞いたが、助五郎の廻し者が忠太郎を襲い騒ぎになるが、駈けつけた青木と清吉を見て廻し者は逃げた。
清吉が貼紙を見せると、忠太郎は母に会ってからと頼み、青木は本人に書かせるが無理でおぬいの手を添えて書くのを見て釈放し娘巡礼を預かり、忠太郎はおぬいと江戸に向い堅気になると約束し、橋の上におぬいを残して母に会いに行った。
<以下、隠し字>
忠太郎は江戸で料理屋水熊の板場・善三郎(伊沢一郎)にお浜に会いたいと言うが騒ぎになり、お浜に話すと忠太郎が来て番場の息子の子を聞き母か聞き名乗るが、お浜は死んだと答え娘・お登世(光岡早苗)の為にお浜は突っぱねると、忠太郎はたかりで無いと金を見せたが知らないと言った。
お浜は堅気を求めるが、忠太郎は親に捨てられ子の生きる手段で来ない方が良かったと言い残し去り、お浜は忠太郎を見たお登世に聞かれ後を追い、忠太郎は再び助五郎の刺客に襲われ、名を呼ぶお浜達の声を聞くが、刺客を斬り殺し、橋の上で待つおぬいを見るがそのまま去った。
監督:中川信夫
脚本:三村伸太郎
原作:長谷川伸「瞼の母」
出演者:山田五十鈴・若山富三郎・桂木洋子・森繁久彌・三井弘次・滝花久子・光岡早苗・冬木京三・阿部九洲男・鳥羽陽之助・伊沢一郎・小森敏・伊東健
製作年:1955年
感想: モノクロ。
瞼の母の場面を最終にした。
そこに至るストーリー展開で、母を捜す子を複数描く。
堅気になれない生き方も描く。
(2018/02/19)
- 愛と希望の街
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靴みがきの女たちの中で少年・正夫(藤川弘志)が鳩を売り、精密器械会社重役・久原(須賀不二男)の娘で高校2年の京子(富永ユキ)が弟の病気見舞いに鳩を買い、正夫は中学3年で靴みがきの母・くに子(望月優子)と知的障害の妹・保江(伊藤道子)と暮し、正夫の担任教師・秋山(千之赫子)は正夫に目をかけ、鳩は妹のマスコットで飼い馴らされた巣に戻る習性で数回買主から戻り、それを利用して同じ鳩を売り、京子が飼った鳩も1羽が鳩小屋に戻ったがその鳩は途中で傷を負っていた。
母は正夫を高校ヘ進学させたかったが、正夫は秋山に就職先を探すと話すと京子が正夫に鳩が逃げたと言い、秋山は京子に正夫を話し鳩を買い戻したいと言い、京子の父が光洋電機の重役で地元の中学卒業生を採用しないが秋山は頼み、傷を負った鳩が死んだ。
秋山が京子と京子の兄で労務課員の勇次(渡辺文雄)に陳情し、労務課長(土紀洋児)は認めず、京子は不満と父に頼み、光洋電機は秋山の学校からも採用すると勇次が秋山を誘い話し、京子は保江のために残った1羽の鳩を返し手紙を送り、読んだ正夫が京子に礼に行くと家を尋ねられ、後日に京子は保江に会い鳩の医者と言うと1羽死んだと聞き、雨で早く帰るくに子と会い、正夫と京子は隣人に冷やかされ喧嘩し、京子は勇次から貧しい人は多数いると諭した。
正夫はくに子の反対を断り光洋電機の就職試験を受け、秋山は5人受けたと言い勇次に礼に行き、正夫は家に帰りくに子が倒れたと聞き京子は心配し帰り、京子は家に帰り勇次と秋山に会い、正夫とくに子は試験を話し正夫は靴みがきを始めたが、警察から許可証がないと止めさせられた。
<以下、隠し字>
秋山は光洋電機に正夫は不合格と知り、勇次に聞くと会社が安全度を重視したと言い、秋山が反論すると京子も同調し、帰る秋山に勇次は正夫の鳩のサギ行為が最大の原因と言い、京子は父から大人になれと言われ、正夫は秋山から鳩を繰り返し売ったのが原因で不合格と聞き、正夫は鳩をまた売ろうとすると京子は何故知らせないと言い、度々だと打ち明けられ再び京子は買い取った。
正夫は鳩小屋を壊しくに子と保江に鳩は戻らないと言い、秋山は勇次にどうしようもない問題が間にあると告げて自分も似た状態と立場が違うと別れを言い、鳩のサギ行為を知った京子は鳩を勇次に猟銃で射殺させた。
監督:大島渚
脚本:大島渚
出演者:藤川弘志・望月優子・伊藤道子・富永ユキ・渡辺文雄・須賀不二男・千之赫子・土紀洋児
製作年:1959年
感想: 松竹映画、モノクロ。
貧乏が、生きるためにそれ以上の価値感の違いを生む。
その原因も、埋める方法も誰も判らない。
(2018/02/28)
- あばれ行燈
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渡世仲間のケンカ場で沼津の秋太郎(鶴田浩二)は顔見知りの美濃の藤太郎(田崎潤)と斬合い、秋太郎は以前に藤太郎から故郷の金山の話しをして母に堅気と嘘を言っていて孝行すると手紙を見せられ金を増やすと言い別れていたがそれぞれが喧嘩に巻き込まれたと聞き、瀕死の藤太郎から母・おしの(滝花久子)へ金を届けてくれと頼まれた。
河合の吉蔵(岡譲司)に利根の兼五郎(小堀明男)が来て藤太郎の死を聞き金が無くなっていると知った、秋太郎は美濃金山宿で料亭ひさごでおふじ(花柳小菊)に会うと、土地の櫓の源助(阿部九洲男)親分の子分・山太(田中春男)と久吉(山室耕)が姉妹の父親に貸した金の抵当に藤太郎の許嫁・お露(香川京子)をよこせと乗り込み、秋太郎はおふじに博打の立会を頼まれいかさまを見破り急場を救った。
百姓・吾作(広瀬恒美)がおしのに知らせ、秋太郎は源助一味が待ち伏せるのを知り泊まり、おしのが来て秋太郎を息子・藤太郎と思い込み喜び、源助一味が仕返しに来ると藤太郎だと言い、秋太郎はお露にふれさせないとタンカを切り追い返した。
秋太郎におふじは恋仲の利根の兼五郎の事を聞き、秋太郎はお露と良い仲になり自分の素性を打明けようとするがおしのに頼まれると何も言えず、お露と一緒になってくれと言われ承諾し、仲むつまじく過ごし祭りを楽しみ、女の子・おてる(二木てるみ)にお露の婿と言われ、おしのにおふじが、秋太郎とお露の祝言を勧め断るのは誰かに恨みを買っているかと話し、源助一味がおしのとおふじに絡むと秋太郎が来て助け斬り合うと、おしのとおふじが斬り合いを止めた。
おふじに恋仲の利根の兼五郎が来て、源助の家にワラジを脱ぐと言い止めても聞かず行き、おしのとお露と秋太郎は源助に嫌がらせを受け旅に出るというと、既に助けられたと言い、秋太郎はお露と一緒になると言った。
<以下、隠し字>
源助の妻・おたき(花岡菊子)から死んだ筈の藤太郎が帰った聞いた兼五郎はおふじに死んだと言い源助一味をつれ秋太郎とお露の婚礼の場へ来て、兼五郎は藤太郎は死んだと言うと秋太郎は兼五郎に斬ってはいないと言い、藤太郎の代わりに親孝行の真似事でもと言い、秋太郎は源助一味を斬り、おしのらに藤太郎の仇と思うなら処分と言うと、おしのは秋太郎に私の息子だと答え、兼五郎も理解して納得した。
秋太郎はきれいな体で帰ってくると、おふじにおしのとお露を頼み旅に出た。
監督:渡辺邦男
脚本:渡辺邦男
原作:子母沢寛
出演者:鶴田浩二・香川京子・花柳小菊・田崎潤・滝花久子・阿部九洲男・岡譲司・沢井三郎・田中春男・山室耕・花岡菊子・広瀬恒美・小堀明男・二木てるみ
製作年:1956年
感想: モノクロの歌謡股旅物だ。
ストーリーはお馴染みだ。
しかし、すっかり日本人好みになっている。
(2018/02/28)