鑑賞日記(2017/08)
- 阿修羅城の瞳
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邪空(渡部篤郎)と国成延行(内藤剛志)に鬼女・美惨(樋口可南子)が阿修羅に転生を語り抗争が近いと言い、文化文政の鬼が横行する江戸の町で、鬼御門副長で鬼殺しと怖れられた病葉出門(市川染五郎)は鬼を討つ中で少女に逢い呼びかけられ斬ると夢で、花魁(土屋久美子)の側にいて浮世を楽しむ中村座の人気役者となっていた。
奉行所が女盗賊・つばき(宮沢りえ)を追い詰め、出門は船で見かけ落とした簪を預かり、邪空はつばきの姿を見て襲う鬼を殺した。
出門の芝居は大人気だが四世鶴屋南北(小日向文世)は面白く無いと言い、鬼が出る時代ではそうそう面白い事は無いと言うと鬼で殺されれば戯作にすると答え、つばきら女軽業師が達が芸を見せて、夜に出門の部屋に忍びこみ簪を見せて妖術で捕らえ、出門はどこかで逢った記憶があったがつばきは憶えていなかった。
延行の祈祷を邪空が見ていると、橋が出現して美惨が来て、鬼と延行・邪空が闘い、美惨は阿修羅は既に世に放たれていると言い延行を殺し、美惨は邪空を仲間に誘い模様の痣を持つ女を探せと言い、笑死(韓英恵)がつばきに話し掛け、つばきは出門を想いだし、鬼が来て見つけ同じ鬼と言い邪空に会い、鬼御門に襲われて芝居小屋に逃げて俵蔵(大倉孝二)や滝次(皆川猿時)に会い、出門と南北の稽古を見て舞台に上がった。
鬼御門と邪空が来て出門につばき引き渡しを要求するが出門は断り争うが止め、邪空は美惨から阿修羅は強いだけでなく恋をする事で生まれると聞き、復活させると言った。
出門はつばきから古い記憶を取り戻したいと聞き痣を見せられ縁を感じ惹かれ、邪空がつばきを捕らえ美惨に連れると阿修羅の印と述べたが、出門が来て争い傷つくがつばきが命を賭けて救い、美惨は南北に2人を渡した。
つばきが出門を看病し血を見て自分に何かが隠れていると思い愛しあい結ばれて行ったが、つばきは異常を感じ彷徨い、出門は追い斬った鬼の娘がつばきと想い出し、出門とつばきの愛が頂点に達しつばきは阿修羅へ転生し、美惨が出門に鬼が恋すると転生して阿修羅になると言った。
<以下、隠し字>
つばきは鬼の王・阿修羅に生まれ変わり、美惨は邪空に役目は終わったと言い阿修羅は出門を阿修羅城へ誘い、出門は邪空を斬るが阿修羅に恨まれたが否定したが傷に倒れ、南北は阿修羅城を見た。
阿修羅城で阿修羅は美惨に邪空を誘った訳を聞き、阿修羅は邪空にあやかしの生を授け出門が来ると言い、町に火を掛けさせ江戸は鬼だらけになり、出門は空に浮かぶ阿修羅城へ向かい鬼と鬼殺しが闘い邪空を斬るが罠にかかるが阿修羅が止めた。
阿修羅は美惨に勘違いと言い、鬼は滅びる物と伝え美惨は死に、出門は阿修羅から殺したい程憎いと言われ闘い魂を望まれ手に写った痣で繋がると言い、情の全てをぶつけた相討ちで、城と消滅した。
監督:滝田洋二郎
脚本:戸田山雅司・川口晴
原作:中島かずき
出演者:市川染五郎・宮沢りえ・樋口可南子・小日向文世・内藤剛志・渡部篤郎・大倉孝二・皆川猿時・土屋久美子・韓英恵
製作年:2005年
感想: 鬼が出没する江戸の世界。
鬼退治と鬼の王・阿修羅の再生は何故か愛の介入が必要。
敵同士が愛の介入で生まれた結果は?。
(2017/08/03)
- マルサの女2
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地上屋の代わり探しを猿渡(小松方正)に言い、マルサ・国税局査察部査察官・板倉亮子(宮本信子)は地上屋の脱税を追い、ヤクザ・宗教法人・大物政治家が裏にいて宗教法人は税金はかからなく悪人らは隠れミノにした。
天の道教団代表・鬼沢(三國連太郎)は教祖・赤羽キヌ(加藤治子)に男が娘・奈々(洞口依子)で金を借り、腹心・猫田(上田耕一)に地上げを指示し脅しと愛情を解き、亮子たちは盗聴するが、食堂主人(小鹿番)を脅し、記者・清原(石田弦太郎)と妻(結城美栄子)に電話と娘で脅し、奈々を手籠めにした。
亮子は伊集院(大地康雄)と金子(桜金造)から東大出新人・三島(益岡徹)を紹介され花村(津川雅彦)らが見守り、亮子は三島に地上げを説明し、毛皮屋(浅利香津代)からキヌは毛皮を買い、亮子は税務署員・山田(加藤善博)と秋山(マッハ文朱)と天の道教団に入るが猫田は宗教法人は無税と言い信者から追い出された。
鬼沢は米田(南原宏治)から土地を高額で買いホステスに誘惑させスキャンダル写真で脅し、大衆食堂・主人を切った手首で脅し、地上げ費用を分配し脱税を指示し、鬼沢はチビ政(不破万作)に高額の土地転がしを指示し、亮子は隠し事務所を調べ三島にソープランドに行かせモエヨ(なかじままり)を尾行し似たバッグでの取引を見て、隠し事務所を突き止め申請書を調べるが宗教法人で決算書がなく元僧侶(笠智衆)に会い鬼沢の名前を聞き、ホステス(岡本麗)から鬼沢に名前を貸したと聞いた。
亮子は変装し侵入し老女(原泉)から本尊の宝石を見せられ、夜に調べ隠し部屋を知り、佐土原(丹波哲郎)と花村は天の道教団と鬼沢の家宅捜査に乗り込み、三島は受口繁子(柴田美保子)を見つけ座り込み、隠し部屋に仕掛けがされていたが花村がスイッチを止め金庫室を見つけた。
決定的な物は見つからず、議員・漆原(中村竹弥)が佐土原に中止を求めるが断り、チビ政が自首し、花村と伊集院は鬼沢を取調べるが何も自白せず国の為に誰かが手を汚すと言い、自ら顔を壁にぶつけすごむが猫田から金庫室を知られたと聞き、帳簿の取り返しを命じた。
<以下、隠し字>
猫田はサダオ(きたろう)に命じ帳簿を狙い国税局に侵入させるが金庫内に閉じ込められ、亮子が出会い捕らえ盗もうとした帳簿から地上げと闇献金を知り、政治家に花村が鬼沢のノートを見せ説得した。
チビ政が撃たれ、鬼沢が亮子の取調べ中に狙撃され、猫田が死体で発見され、鬼沢は身重の奈々と財産を隠した墓に逃げ込み、鬼沢の地上げした土地の地鎮祭に利益を得た大臣・代議士・企業幹部が集まり、亮子はフェンス越しに見た。
監督:伊丹十三
脚本:伊丹十三
出演者:宮本信子・三國連太郎・津川雅彦・丹波哲郎・大地康雄・桜金造・益岡徹・加藤善博・マッハ文朱・浅利香津代・なかじままり・岡本麗・柴田美保子・上田耕一・石田弦太郎・結城美栄子・不破万作・小鹿番・笠智衆・南原宏治・中村竹弥・原泉・小松方正・・矢野宣・柴田美保子・加藤治子・洞口依子・きたろう
製作年:1988年
感想: 続編。
複雑な地上げと宗教法人の脱税を描く。
結局は誰が得をするのか。
あえてユーモアに描く。
(2017/08/03)
- 螢川
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昭和37年、冬の富山で水島竜夫(坂詰貴之)は幼馴染・辻沢英子(沢田玉恵)に手を出す生徒・吉岡と揉め、竜夫の家に借金取りが押しかけ父・水島重竜(三國連太郎)は終戦後手広い事業で町の人から仁王竜と呼ばれたが失敗し借金取りに追われ、妻・千代(十朱幸代)は元芸者で重竜が羽振りのいい頃結ばれ竜夫を身篭もり、自分の子を待った重竜は女房・春枝(奈良岡朋子)を棄てて千代と結婚した。
竜夫は14歳で英子への思いに悩み松崎先生(寺泉憲)から吉岡との喧嘩を問い詰められ親友・関根圭太から英子の事を聞かれ、重竜は建具屋・銀蔵(殿山泰司)の子の縁談をまとめきげんが良かった。
重竜は竜夫に用事を言いつけ、竜夫は事務所で従業員の情事を見て帰りに英子と会い、幼い頃に竜夫と英子は重竜から聞いた4月に大雪の降った年は川の上流で螢の大群が発生しその光景を一緒に見た男女は結婚する運命という伝承を覚えていた。
重竜が脳出血で倒れ入院し、千代は重竜との事を思いだし竜夫は英子への思いが強まり、圭太の父(川谷拓三)から重竜の様子を聞かれ圭太から英子が好きだと言われ、銀蔵に蛍の話しを聞き竜夫が重竜の希望と聞いた。
4月に大雪が降り春が来て満開の桜が咲き、竜夫は少しずつ大人の感覚を感じ、重竜が頼る旧友・大森亀太郎(大滝秀治)に行き千代から聞き、大人で返済と証書を書き借金し写真を春枝との見せられ、仕方がない事が人にはあると聞いた。
<以下、隠し字>
千代は重竜との出会った頃と越前への旅を想い出し、竜夫は圭太に神通川へ魚取りに誘われ友情の印に英子の写真を貰い、夜に英子から圭太が神通川で水死したと聞き、息子を失った圭太の父は気が狂い入院し、竜夫は英子から口を利かないと言われ螢の事を話し圭太が盗んだ写真の事を話し責められた。
竜夫は父の死を千代と見送り、千代の大阪の兄・辰己喜三郎(河原崎長一郎)が来て、竜夫は銀蔵から螢はまだ来ないと聞き、辰己は千代と竜夫を大阪に誘い、先妻の春枝が来て重竜の仏壇に参り竜夫との思い出を話し、送った竜夫に高岡まで誘い助力を言った。
辰己は千代と竜夫を大阪で事業を手伝う事を勧め、銀蔵は螢狩りに竜夫と千代を連れて川の上流に向かい途中で英子が加わり1500歩と決めて歩き、千代は竜夫に螢が出れば大阪に行くと言い出ないと富山に留まると言い、夕暮れに目的地に着くと大群の数百万匹の螢が川を埋めつくしていた。
竜夫は怖がる英子を連れて川辺に向かい螢の光の中で竜夫と英子は結ばれた。
監督:須川栄三
脚本:中岡京平・須川栄三
原作:宮本輝
出演者:三國連太郎・十朱幸代・坂詰貴之・沢田玉恵・川谷拓三・奈良岡朋子・大滝秀治・河原崎長一郎・寺泉憲・殿山泰司
製作年:1987年
感想: 富山の冬から夏を描く。
ラストシーンが幻想的だが、それ以外と不一致で評価が割れる。
動の父と静の母とで、息子は大人になる時期に何かを追う。
(2017/08/13)
- 天と地と
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天文17年(1548年)戦国の北国・越後で守護代の兄・長尾晴景が弟・景虎に兵を挙げたが逆に撃たれ、毘沙門天を信仰する景虎・後の上杉謙信(榎木孝明)は勅使(風間杜夫)を迎え、同じ頃甲斐の守護大名・武田晴信・後の武田信玄(津川雅彦)が橘屋又三郎(大滝秀治)に景虎の話しを聞き山本勘介(夏八木勲)に調べを命じた。
幼少時より景虎に仕えた軍師・宇佐美定行(渡瀬恒彦)は迷いを見抜き、景虎は宇佐美の娘・乃美(浅野温子)と再会し乃美とすごす時は安らぎで乃美も景虎の身を案じて笛を聞かせ、互いに思慕の情を持つが乃美は嫁入りを告げた。
息子・太郎義信(野村宏伸)と側室・八重(財前直見)と軍師・山本勘介ら家臣を持つ晴信は勢力を拡大し、奥信濃に北上し領主達は寝返り、景虎は長尾家を裏切った昭田常陸介(伊武雅刀)に兵を挙げ、妻(風祭ゆき)と子を捕慮として城を包囲し降伏を迫るが昭田は篭城し宇佐美は妻子を討てと進言するが景虎はためらい宇佐美が首をはね昭田を陥落させたが景虎の心は疑念を持った。
景虎は城を出て修行僧に姿を変え放浪の旅に出たが、後を追う家臣達と雪の信濃峠で会い大熊朝秀(成瀬正孝)の謀反を聞き、偶然に晴信一行に出あい修行僧の姿の景虎たちへ八重の馬が暴走し制した景虎を斬りかかる太郎義信からかばい戸倉与八郎(五島拓弥)が殺され、景虎は怒り武田陣を討つと決意し、琵琶島城の宇佐美を甲斐に走った大熊朝秀と武田の山本勘介が訪れ、奥信濃を要求したが宇佐美は断るが会合自体が疑惑と言われた。
奥信濃をおわれた・村上義清(大林丈史)が景虎に武田勢の北上を告げ、直江実綱(浜田晃)に川中島を調べさせ、武田勢が甲府を発し、景虎は川中島で陣を引き、景虎側と武田側とが柿崎景家(伊藤敏八)と太郎義信が先陣で激突した。
八重が女武者と景虎軍に向かい景虎は鉄砲で倒したが、武田の間者が宇佐美の謀叛の書状を持ち捕えられ、武田軍が再戦を告げ戦場を去り、景虎は兵を琵琶島城に進め、宇佐美は自らの落ち度を認め果たしあい討たれ、景虎は乃美を訪れ宇佐美成敗を告げ乃美は笛で答え侍女(岸田今日子)と景虎は聞いた。
<以下、隠し字>
景虎は上杉謙信と改名し晴信も武田信玄となり川中島に海津城を築き、謙信は妻女山に陣を引き、典厩信繁(石田太郎)は信玄と話し茶臼山に陣を引き睨み合い、飯富虎昌(室田日出男)と信玄は謙信が動かぬ事に疑念を持ち海津城へ移動した。
日にちが過ぎ信玄は勘介の策の挟み撃ちを取り、謙信は煮炊きの煙で夜襲を知り乃美の死を察し僧になり霧の発生を利用し山を降り、信玄は高坂弾正(沖田浩之)らを背後に回し本体は河原に陣を取り、霧が晴れると信玄の陣の前に謙信の軍勢が現れ、信玄は鶴翼に陣を変え謙信は車懸かりの陣で攻めこみ、激しい闘いで信繁が取り囲まれ山本勘介が助けに行き討ち死にし、信繁が討ち取られると謙信は信玄の陣を狙い、高坂の別働隊が戦場に戻り、陣を去った信玄を謙信が襲い剣を交わし去った。
監督:角川春樹
脚本:鎌田敏夫・吉原勲・角川春樹
原作:海音寺潮五郎
出演者:榎木孝明・津川雅彦・浅野温子・財前直見・野村宏伸・浜田晃・伊藤敏八・成瀬正孝・大林丈史・石田太郎・風祭ゆき・五島拓弥・風間杜夫・伊武雅刀・大滝秀治・岸田今日子・沖田浩之・夏八木勲・渡瀬恒彦・室田日出男
制作年:1990年
感想: 合戦シーンがメインだ。
逆にストーリー性は省略で弱まった。
宇佐美と乃美とをもう少し描きたい。
(2017/08/13)
- 鉄道員
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佐藤乙松(高倉健)は蒸気機関車の釜焚きから運転手・電車運転手・北海道のローカル線・幌舞線の終着駅・幌舞の駅長と生きてきて定年を控え、幌舞線は乗客が減少し近く廃線になる予定だった。
美寄駅の駅長・杉浦仙次(小林稔侍)は杉浦明子(田中好子)と杉浦秀男(吉岡秀隆)と杉浦由美(大沢さやか)と定年後の仕事を考えるが乙松自体が興味を示さなく、駅前食堂の加藤ムネ(奈良岡朋子)と吉岡敏行(安藤政信)も同様で、乙松はホームで少女(山田さくや)に会った。
仙次は正月過ぎに幌舞に乙松を訪ね、運転手と過去は石炭を運ぶドル箱線で、仙次は定年後の就職は考慮中と言い、仙次は乙松を病院で待つ妻・佐藤静枝(大竹しのぶ)を勤務で死を看取れなかった事を思いだし、仏壇に参り仙次は同期の乙松と新年を迎え、自分のリゾートホテルの再就職を話し乙松も誘うが鉄道以外は知らないと断られ、乙松は女の子が産まれた時に雪子と名付けたが直ぐに病気で母娘だけを病院に送ったが死に戻った静枝に業務を離れられない言ったと想い出した。
仙次は乙松に定年後の暮らしを聞き一緒にいて欲しいと言い色々な昔の事を思いだした、仙次が眠ると小学校6年生の少女(谷口紗耶香)が来て佐藤で正月で祖父の家に来たと言い、乙松は赤ん坊に店員(中原理恵)から人形を買って贈ったと想い出し、少女は乙松に目をつむらせキスをして明日も来ると言って去った。
仙次は目覚め雪女かと言い乙松の古い器具を見て、昔に九州からの渡り坑夫・吉岡肇(志村けん)と坑夫ら(本田博太郎・木下ほうか・田中要次)の喧嘩と息子・吉岡敏行(松崎駿司)をムネ・仙次・乙松らがなだめ、静枝は敏行と仲良くなったが落盤事故で肇が死に静枝は敏行を養子にしたかったが静枝が倒れ病院通いになり諦め、ムネの子にすると頼み、敏行(加藤敏行)は成長し外国に行く事になり乙松と静枝がムネと送った。
翌日、乙松と仙次が静枝の墓参りをし、帰国した敏行が開店する店の名を伝え、仙次は昨夜の話しを考えて欲しいと言い雪の中を電車で帰った。
杉浦秀男は乙松に電話で気遣い謝ると、乙松は鉄道員生活に悔いはないと答え、秀男は幌舞線の廃止が早まると伝え連絡しにくいと謝り、乙松は逆に励ました。
<以下、隠し字>
吹雪が激しくなり乙松が駅を見守り、静枝が赤ん坊が出来たと伝え長く子が出来なく辛かった気持を話した事を思いだし、駅舎に戻ると高校生(広末涼子)がいて夕べの少女の事を話し里帰りと言い美寄高校の制服で、寺の子と思い誰の子かと考えていたと乙松が言い、高校生は鉄道が好きで乙松の制服が格好良いと言い色々な鉄道部品を見て喜んだ。
高校生は乙松のアルバム写真を見て、乙松は死んだ子の事を思い、高校生は幌舞線の廃止とその後を聞き乙松は原野に戻り後悔しないと答え、高校生は思い出が残ると言った。
乙松は到着列車を迎えに行き、病気の静枝を送り出した時を想い出し、駅舎に戻ると静枝に見えた高校生が料理を作り乙松は驚き魔法に掛けられている様だと言い、高校生は鉄道員の妻は料理が早い必要があると言い、乙松は好きな事をしてきて幸せと言い妻と子になにも出来なかったと言い、寺から電話で高校生が寺の子でないと知った。
乙松は高校生が雪子と知り、雪子はおっかながるかと思い父と呼び、乙松は昨日から雪子が大きくなる姿を見せに来てくれたと言い、雪子は何も親孝行出来ず死に鉄道員だから仕方なく何とも思っていなく幸せだと言い去った。
翌朝列車が幌舞に到着してホームで死んでいる乙松を見つけ、仙次らが来て棺を列車に乗せて運転手・飯田(中本賢)に自分が運転すると言い出発した。
監督:降旗康男
脚本:岩間芳樹・降旗康男
原作:浅田次郎
出演者:高倉健・大竹しのぶ・広末涼子・小林稔侍・田中好子・吉岡秀隆・奈良岡朋子・山田さくや・安藤政信・大沢さやか・谷口紗耶香・中原理恵・志村けん・本田博太郎・木下ほうか・田中要次・松崎駿司・加藤敏行・中本賢
製作年:1999年
感想: 主人公が鉄道員人生を終えるに当たり、自分の生き方は納得していた。
しかし、業務優先で迷惑かけた、妻と子の事が気になっていた。
最後の2日に見知らぬ少女が、次々訪れた。
(2017/08/23)
- 昭和残侠伝
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太平洋戦争終結直後の東京で風間重吉(池部良)は闇市に紛れこみ、任侠道も社会道徳もすたれていて、浅草露天商は新興やくざ・岩佐徹造(水島道太郎)の新誠会の縄張りで、売上げや場所代を納め、闇物資や統制品の横流れを行っていた。
神津組2代目・川田源之助(伊井友三郎)は兄費分・江藤昌吉(菅原謙二)と有様をなげくが、新誠会が誘い追い返すとゼロ戦・五郎(梅宮辰夫)とジープの政(松方弘樹)が風間を連れて帰った。
新誠会のやり方に警察は親分衆に自粛をもとめたが、唯一人岩佐の手口を語った源之助は実子・川田輝男(中田博久)の目前で射殺され、怒る輝男や五郎や政らは新誠会に殴り込もうとするが昌吉は、確かな証拠なしに喧嘩を起す事を戒めた。
数日後に昌吉の弟分で露天商からも慕われる寺島清次(高倉健)が復員したが、源之助の死と遺言書を読み、江藤の勧めで源之助の遺言通り清次は三代目を継ぐ決意をし、恋人・石岡組の綾(三田佳子)が塚本組・西村恭太(江原真二郎)と結婚と知り挨拶した。
昌吉の協力で露天商の商品集めを行う清次を綾が呼び出し話し、風間は妹を探し、新誠会は妨害し露天商は乗換えたり荷物を壊し、政は新誠会と揉めて清次が迎えに行き銃で腕を撃たれ政を連れ帰り、風間が清次の腕の弾を抜いた。
五郎は単身新誠会の賭場で稼ぎ、恋人の娼婦・風間美代(水上竜子)に会い一緒になろうとするが美代は病気で金を渡し帰るが新誠会が金を奪うのを見て取り返すが、帰りに待ち伏せで殺され、恭太は綾に、石岡組は新誠会に入り露天から屋根のあるマーケットを作ると言い、五郎の通夜に美代が来て、風間は実の妹・美代と知った。
<以下、隠し字>
新誠会は金でマーケットを新築し始め、清次らが縄張りと言い座り込み、浅草の復興を願う親分衆は団結して金策し清次にマーケットを作れと言い、新誠会は露天商らを借金で追いだし恭太は綾に別れを告げ新誠会に乗り込み殺され、美代が病で死んだ。
清次はマーケットを新築し、商人に直接問屋取引を言った、建築中のマーケットはある日不審火で燃え落ち、福永繁(中山昭二)が死に、清次は昌吉にマーケットの再建築を頼み短刀を持ち綾と子分に別れを告げ、妹を亡くした風間と新誠会に殴り込み、政も加わり死闘の末に新誠会と岩佐を殺し、風間と政は死に清次も重傷を負った。
監督:佐伯清
脚本:村尾昭・山本英明・松本功
出演者:高倉健・三田佳子・松方弘樹・梅宮辰夫・池部良・伊井友三郎・中田博久・菅原謙二・江原真二郎・中山昭二・水上竜子・山本麟一・水島道太郎
製作年:1965年
感想: 戦後の浅草に新興ヤクザが商人を騙し儲けを得ていた。
任侠道を守る親分衆は縄張りの住人を守ろうとした。
露天商から屋根のあるマーケット商売へ移行時のヤクザの対決の話しだ。
(2017/08/23)