鑑賞日記(2017/04)
- わが母の記
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1959年、小説家・伊上洪作(役所広司)は、父・隼人(三國連太郎)の見舞いの湯ヶ島で母・八重(樹木希林)と会い、東京の自宅に帰ると妻・美津(赤間麻里子)と長女・郁子(ミムラ)と二女・紀子(菊池亜希子)と秘書・珠代(伊藤久美子)らが、新作小説に検印を捺し、三女・琴子(宮崎あおい)は自室で夕食にも来ず洪作は不満を言った。
深夜に、隼人の訃報が入りその後に葬儀が行われ、琴子は八重に洪作の事を聞き、姉妹は八重から遠い兄弟の俊馬の事を聞かされたが八重は話した記憶が無かった。
1960年、父亡き後は洪作の妹・桑子(南果歩)が八重の面倒を見ていたが、洪作は運転手・瀬川(三浦貴大)を雇い、八重の物忘れは少しずつひどくなり、洪作を湯ヶ島の本家に預けた話しをし、洪作は捨てられたと思っていて、八重は香典返しに拘り洪作と琴子が探し洪作は曾祖父の妾と過ごした幼い時を話した。
1963年、八重の誕生日にホテルに洪作の妹・志賀子(キムラ緑子)と夫・明夫(小宮孝泰)と瀬川と珠代も参加し、琴子は小説に使われ魂を奪われていると言い、会は盛大だが八重の記憶は赤ちゃんのようにちぐはぐだった
1966年、結婚した郁子が赤ん坊と里帰りし、湯ヶ島で八重が療養中の明夫に嫌みを、志賀子を使用人と言い、洪作が引きとると言うが家族に琴子は不満で父の傲慢さから洪作の子育て批判になり、紀子も父に反抗した。
八重は東京に戻り、八重は直ぐに伊豆に戻ると言うが軽井沢別荘に連れて行き琴子と瀬川と手伝い・貞代(真野恵里菜)の3人で面倒を見ることにしたが、八重の記憶は益々悪くなり洪作も判らなくなった。
琴子は洪作に家族は小説の題材でしかなく作家か息子かと聞き、八重はしばらく軽井沢に居て、瀬川は洪作の小説の愛を話し琴子は洪作か自分か片方を選べと言った。
1969年、洪作が5歳から8年間に伊豆で育てられた曾祖父の妾・おぬいの法要で、紀子はハワイ留学が決まり、琴子はプロ写真家になり瀬川と付合い洪作を撮り、洪作はおぬいの記憶を語り、八重は洪作が度々東京に引き取るが直ぐに伊豆に戻ると騒ぎ、もう誰が誰かも分からなく夜に徘徊した。
<以下、隠し字>
ある日、八重はおぬいが息子を奪ったと言い、洪作は八重が息子を置き去りにしたと答え、八重は息子が母と渡る海峡の話しを始め、洪作は母の前で泣いた。
洪作らは紀子のハワイ行き船に乗るが、美津は八重が子供のひとりは離すと述べ、八重は独りで町に行き沼津に行くトラックに乗るが琴子が別のトラックで追いかけ、洪作は船を下り戻り、洪作は色々あって到着した琴子と八重と沼津の海で会い、色々有ってもゴールは一つと言い八重をおぶり話しかけた・・・。
1973年、洪作は家を出ていた琴子と会い、伊豆の志賀子から八重急病の連絡があり出かける前に電話で八重死亡の連絡を受けた。
監督:原田眞人
脚本:原田眞人
原作:井上靖
出演者:役所広司・樹木希林・宮崎あおい・三國連太郎・南果歩・キムラ緑子・ミムラ・菊池亜希子・三浦貴大・真野恵里菜・赤間麻里子・小宮孝泰・
制作年:2012年
感想: 老いてゆく母と、幼少の不満が解消されない息子を記憶喪失が阻む。
私小説作家の父に勝手にモデルにされる家族の不満もあった。
記憶の薄い母との誤解を解くのは時間がかかった。
(2017/04/05)
- フレフレ少女
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櫻木高校2年生・百山桃子(新垣結衣)は、暴投が頭に直撃した事で野球部エース・大嶋秀樹(本多拓人)に一目惚れしたが学内ヒーローで、恋文を書く靴箱は既に満杯でライバルの数に驚いた。
桃子は唯一の応援団員・山本龍太郎(永山絢斗)の声が聞こえたが、野球部マネージャーや女子ソフト部は無理でチェアガールはスポーツ応援はせず、桃子は野球部応援の為に廃部寸前の応援団に入部した。
部には最低5人必要で団員探しで、元吹奏楽部員・遠藤譲二(柄本時生)と元合唱部員・田村晃(染谷将太)と元ウェイトリフティング部員・大坪泰平(斉藤嘉樹)が集まり、桃子が団長になり、強豪・不知火学園との試合で櫻木高校の応援は野球部の足を引っ張り、相手からは応援団と認められなく、野球部からも応援に来ない様に言われた。
桃子と龍太郎はふさぎ大嶋が不知火学園へ転校し、桃子らにOBの柳原源蔵(内藤剛志)が伝統の合宿に連れ出しOBの仮屋(モロ師岡)・玉井(伊藤洋三郎)・海野(鈴木晋介)・北村(中沢青六)らの猛特訓に彼らは柳原らの応援団の精神を理解しないが、桃子は不知火学園野球部の練習を見て自分も頑張るべきと考えた。
団員は応援団を逃げ出すが龍太郎が説得し、桃子はまだ応援出来ていないが応援したいと伝え話し合い合宿を続け猛練習し、桃子は大嶋への気持を振り切り、合宿最終日に大団旗を掲げ山道を団旗行軍を行い桃子が丘を登り成功した。
<以下、隠し字>
学校に戻った桃子は学ランを着て、応援を広めようとするが生徒たちは冷ややかだが、他のクラブの応援で成果を上げ、野球部の予選が始まり他部に協力を頼み決勝進出した。
桃子も龍太郎も震えが止まらないが逃げず、他部やOBも駆けつけ応援を開始したが不知火学園にリードされるが苦しみに負けず応援し、最終回にサヨナラホームランで勝ち、相手と好敵手のエール交換を行い、満開の桜を歌った。
龍太郎と桃子は卒業し新団長に譲り、桃子はセーラー服になり龍太郎の学ランのボタンを取った。
監督:渡辺謙作
脚本:橋本裕志
出演者:新垣結衣・永山絢斗・柄本時生・斉藤嘉樹・染谷将太・内藤剛志・本多拓人・モロ師岡・伊藤洋三郎・中沢青六・鈴木晋介・
制作年:2008年
感想: 現代のスポ根ドラマか。
応援する者が、されるものより努力が必要。
定番ドラマの視点を変えた。
(2017/04/05)
- ストロベリーナイト
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警視庁捜査1課・姫川玲子(竹内結子)と部下・菊田(西島秀俊)が食事中に入院中上司・今泉(高嶋政宏)から中野東署管内の死体の連絡があり、被害者は龍崎組傘下・小林充(金子ノブアキ)で、犯行方法が5日前の三鷹の殺人事件・3日前の業平橋殺人事件と一致し、中野東署に捜査本部が出来て三鷹・業平橋と合同捜査で和田課長(三浦友和)がまとめ、姫川班と日下(遠藤憲一)と組対四課と異動した筈の井岡(生瀬勝久)らが集まり、内部抗争の可能性が高いとされた。
会議後、玲子は小林殺しが柳井健斗(染谷将太)というタレコミを受け玲子は方針に疑問だが、管理官・橋爪(渡辺いっけい)は柳井健斗の名前が出ても触れるなと言われた。
玲子は姫川班と井岡を菊田に任せ、単独捜査を始め、龍崎組の藤元英也(鶴見辰吾)や牧田勲(大沢たかお)が揉め、玲子は9年前の事件の情報を得て柳井千恵強姦殺人事件を見つけたが不起訴で発見者が弟・柳井健斗だったが、刑事部長・長岡(田中哲司)が和田課長と橋爪管理官に9年前の事件を隠せと指示し、菊田は玲子から捜査内容を聞き警察の隠蔽の可能性が有ると知った。
勝俣主任(武田鉄矢)が電話で呼ばれ、牧田は川上(金子賢)と話し、玲子は健斗を訪ね成稜不動産・マキタと会うが正体は龍崎組・牧田で、健斗の働き場所を聞くが無断欠勤が続くと聞いた。
牧田は組長・龍崎(石橋蓮司)を見舞い、後を藤元に任すと聞き、玲子はマキタに会うが健斗の事は知らず、菊田は玲子に藤元の死を伝え容疑は牧田と聞き、玲子は日下と今泉と勝俣に会い健斗から手を引けと言われ、和田課長の為だと言うが玲子は納得せず日下は2日以内と言った。
健斗は牧田に姉の彼氏が小林で姉殺しと考えたと言い牧田に藤元の裏切り情報で取引し、牧田は玲子に健斗の別名を話すが組員が牧田と呼び玲子は正体を知り、菊田は牧田に健斗の事を聞き、牧田は玲子から過去を調べたと聞き健斗は情報屋と偽名口座を教え、牧田と玲子は互いに似た過去に気づき抱き合った。
<以下、隠し字>
玲子は尾行してた菊田に会い、玲子は長岡と和田と橋爪に会い捜査から外され勝俣に偽名口座を教え、玲子と菊田は勝俣に呼ばれ健斗の家で首つり死体を見つけ勝俣らが来て自殺処理をし、玲子に菊田は石倉(宇梶剛志)と葉山(小出恵介)と湯田(丸山隆平)ら姫川班メンバーを呼び、玲子は指示を出した。
玲子は國奥(津川雅彦)から小林の現場の血が不自然でプロの仕事で、健斗の最後の捜査パソコンファイルから・・・・・が判り、玲子は牧田に会い健斗の自殺を告げ犯行の遺書を残し、知らないという牧田に証拠の音声を聞かせ出頭を求めたが組員・川上に刺され死に、それが真犯人だった。
長岡は暴力団内部抗争と発表したが、和田・橋爪が9年前の事件から真実を公表し、幹部の責任を述べた。
監督:佐藤祐市
脚本:龍居由佳里・林誠人
原作:誉田哲也「インプシブルレイン」
出演者:竹内結子・西島秀俊・大沢たかお・小出恵介・宇梶剛士・丸山隆平・三浦友和・渡辺いっけい・遠藤憲一・高嶋政宏・生瀬勝久・染谷将太・鶴見辰吾・金子ノブアキ・田中哲司・武田鉄矢・金子賢・石橋蓮司・
制作年:2013年
感想: 捜査官の単独捜査は小説の定番。
警察内部もどこか暴力団と似ている。
サスペンス性は強く、謎解きは弱い。
(2017/04/15)
- 大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇
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男女逆転の世が出来た3代将軍家光から30年の元禄、美貌の5代将軍・徳川綱吉(菅野美穂)の時代に治世は最盛期で、綱吉はご用人・牧野備後守成貞(市毛良枝)を訪ね、阿久里(榎木孝明)と夜を過ごし、側用人・柳澤吉保(尾野真千子)と話した。
父・桂昌院(西田敏行)は吉保に牧野の男らが早死にし、正室・信平(宮藤官九郎)が中臈・秋本(柄本佑)らと謀り、京から右衛門佐(堺雅人)を呼び桂昌院に挨拶に来て取り入った。
右衛門佐は大奥が気にいり、綱吉は桂昌院と一人娘・松姫を過ごすが松姫の父の側室・伝兵衛(要潤)には右衛門佐の挨拶はなかった。
綱吉は学問所で右衛門佐に会い、右衛門佐は野心と才覚で綱吉に取り入り、綱吉は信平に右衛門佐を求めたが大奥総取締役になり、伝兵衛と親しくなり、吉保と繋がった。
松姫が死に右衛門佐は、綱吉は政から遠ざかり世継ぎ作りに専念すが懐妊せず、右衛門佐は大奥から身分にかかわらず相手を探し、佐之助(満島真之介)が選ば右衛門佐が指導した、次々に男を変えるが懐妊しなかった。
桂昌院は僧・隆光(堺正章)に伺い、結果で綱吉は「生類憐みの令」を出し世が混乱した、桂昌院は綱吉の血筋に拘り、綱吉は中村(郭智博)と斉藤(永江祐貴)をいたぶるが右衛門佐が止めて諫め、「生類憐みの令」は桂昌院がすがるというと、右衛門佐は桂昌院を捨てろと言った。
綱吉は政り事に飽き子作りは卑しく天命を失った君主は殺されて良いと言い、右衛門佐は優しく扱い自分も似ていると思った。
<以下、隠し字>
松姫死後17年に綱吉は吉保に年が過ぎたと言い、その数年後に綱吉は浅沼(三浦貴大)に命を狙われるが右衛門佐が阻止し、浅沼は「生類憐みの令」を批判し、綱吉は自覚し何も出来なかったと悩み、右衛門佐は世継ぎだけが生きる事でなく綱吉を好きだと言い抱いた。
右衛門佐は初めて会った時から綱吉に恋をしたと打ち明け、老いた体で良かったと告げ、綱吉は世継ぎに綱豊の養子に決め、桂昌院の反対を退け、吉保は綱吉を殺せず、綱吉は大奥へ右衛門佐を求めて行き・・・・。
監督:金子文紀
脚本:神山由美子
原作:よしながふみ
出演者:堺雅人・菅野美穂・西田敏行・市毛良枝・榎木孝明・尾野真千子・宮藤官九郎・満島真之介・堺正章・郭智博・永江祐貴・三浦貴大・
制作年:2012年
感想: 病気に罹り難い女性が将軍という設定は色々なジャンルで見かける。
権力は心を歪める。
老いて初めて知る事もある。
(2017/04/15)
- SADA
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1919年夏、14歳の定(黒木瞳)は慶応ボーイ・斉藤敏彦(池内万作)に処女を失い、医学生・岡田征(椎名桔平)に介抱され、定は想いを寄せるがメスを渡して別れ、岡田はハンセン氏病だった。
阿部定は両親・いと(赤座美代子)と卓造(三木のり平)を無視し不良になり金ちゃん(田口トモロヲ)らと過ごし、1923年に義兄・滝口(嶋田久作)が芸者置屋に連れられ関東大震災に遭い、三味線や歌に優れ売れっ子となった。
1935年に定は宮崎利三郎(坂上二郎)の妾宅に女中(柴山智加)と暮らし勧められ、市議会議員・立花佐之助(ベンガル)の愛人となり寵愛をうけ、安定な生活を送り両親・いとと卓造にも孝行が出来た、料理屋の見習いに行くことになっていて、斉藤は死に岡田はハンセン病で瀬戸内海のある島に隔離されていると聞いた。
1936年に定は立花に岡田を探して貰い、立花の薦めで料亭「きく本」に見習いで行き信吉(石橋蓮司)に面倒を見て貰い、店の主人・喜久本龍蔵(片岡鶴太郎)といい仲になり、立花から岡田の行方を聞き、龍蔵と待合で過ごし、女将・よし(根岸季衣)に知られ喧嘩になり、定は龍蔵と店を出て待合で暮らした。
<以下、隠し字>
定は立花に会い戻り、5月17日に定は龍蔵の首に紐を巻くと死にメスで男根を切断し持ち去り、体に名を掘り残し姿を消し、刑事(渡辺哲・天宮良)らが犯行を見つけ、立花に会うが何も言わず、自殺をはかるが駄目で遺書を書き、警察に逮捕された。
定の事件は新聞を騒がせ、恋の女性と受け取られ、裁判官(小林桂樹)は懲役6年の判決を下した。
そして、その後は定は不明で、1996にハンセン氏病の政策も変わり・・・・。
監督:大林宣彦
台本:大林宣彦・西澤裕子
原作:西澤裕子
出演者:黒木瞳・片岡鶴太郎・椎名桔平・ベンガル・嶋田久作・赤座美代子・三木のり平・根岸季衣・林泰文・河原さぶ・柴山智加・池内万作・真田健一郎・坂上二郎・田口トモロヲ・石橋蓮司・奥村公延・大前均・竹内力・伊藤美穂・井川比佐志・渡辺哲・天宮良・小林桂樹・長木唯・
制作年:1998年
感想: 定の行動は正常か異常か不明だ。
謎の部分が依然多いのだろう。
ややユーモアも含めて、三者的に観ようともしている。
(2017/04/25)
- 舟を編む
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1995年、荒木(小林薫)が玄武書房出版社を退職する際に松本教授(加藤剛)に西岡(オダギリジョー)を勧めるがもう1人を探し、西岡に同僚・三橋(池脇千鶴)は馬締光也(松田龍平)を教え、馬締は早雲荘大家(渡辺美佐子)に下宿していた。
荒木と西岡は、馬締が言語学専攻で新しい辞書「大渡海」の辞書編集部に異動させ、松本と佐々木(伊佐山ひろ子)と西岡と会い用例採集を教え、「大渡海」は見出し語が24万語の大規模で、松本は新しい言葉・若者語・ら抜き言葉も注釈付きで載せたいと言った。
荒木は作業工程を述べ言葉選びで個性が決まり完成まで長年かかるが、優先度を記号で表し馬締は作業に没頭し、38年辞書一筋の荒木の定年退職送別会があり、馬締は荒木に託され、内容の記述が始まった。
馬締は偶然に大家の親戚・林香具矢(宮崎あおい)に会い一目惚れし、自分の気持を伝える言葉に悩み、大家が香具矢の包丁買いに馬締を付き合わせ、女の板前を相談され料理が好きと言い、西岡に恋文を見せた。
「大渡海」中止の噂が流れたが馬締は時代に関係なく作りたく、西岡は三橋から情報を集め村越局長(鶴見辰吾)絡みで内容作成の社内依頼を考え、西岡と馬締は村越から計画は続行し辞書は全て辞書編集部で対応で体質改善を要求され、西岡は難解な恋文を香具矢に渡す様に言った。
馬締は香具矢に恋文を渡し、三橋は馬締に西岡の仕事振りを聞き宣伝部移動を伝え、西岡は片方が抜けるのが条件と答え馬締なら大丈夫と言い、香具矢は馬締に恋文が読めなく職場の大将に読んでもらったが、今言葉で求め馬締は好きと言い香具矢も好きと答えた。
辞書編集はコンピュータ使用で見出し語選定に入り、馬締は現代語は西岡に頼み、三橋と西岡と飲み2人が意気投合し、馬締は香具矢と過ごした。
<以下、隠し字>
10年後、大家は亡くなり馬締は香具矢と結婚し、岸辺(黒木華)が配属になり、岸辺がファッション情報をチェックし、馬締は用紙見本の細部修正を依頼した。
新語を集め装丁が進み、1年後に校正を行いアルバイトも増え「大渡海」発売日が決まるが松本の体調が悪く、見出し語の抜けが見つかり項目リストの見直しが始まり、馬締は編集部泊まり込みになり、松本が倒れ香具矢が妻(八千草薫)を訪ねた。
荒木と馬締の項目リスト最終チェックが終わり、松本を訪ね食道ガンと聞き、最終校正後印刷が始まるが、馬締は香具矢に松本の死に間に合わなかったと言い、発売会が開かれ馬締は荒木から松本の手紙を受け取り読み、馬締は荒木と次の改訂作業を話した。
馬締は香具矢と海を見て、・・・・・。
監督:石井裕也
脚本:渡辺謙作
原作:三浦しをん
出演者:松田龍平・宮崎あおい・オダギリジョー・黒木華・渡辺美佐子・池脇千鶴・鶴見辰吾・伊佐山ひろ子・小林薫・加藤剛・八千草薫・
制作年:2013年
感想: 時間がかかるが、時間と共に内容が変わる辞書。
終わりのない改訂作業だが、最初から作る話。
妥協と離れた世界が現実にあるのは奇跡だ。
(2017/04/25)