鑑賞日記(2017/03)
- ふぞろいな秘密
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中学生・石原マリコ(堀澤かずみ)は、父(小西博之)の母(花井美代子)への暴力が嫌いで、両親の離婚がアメリカ留学中に決まり、仲間外れと思った。
高校生になりマリコ(後藤理沙)はプロダクションにスカウトされ周囲は反対だが、女優デビューをし、CM・ドラマがヒットして、マリコは有名になった。
マリコはセーフティゾーンのライブに誘われ、セーフティゾーンのメンバー・山置洋二(河合龍之介)がマネージャー・田中杵子(安達有里)を通して誘い、マリコは山置のステージに引かれ、打上に誘われ2人が恋に落ち、山置はマリコをイメージして曲を書いたと言い、多忙な2人だが人目を忍んで逢い続けた。
関係は順調に進んだが、田中から山置に妻がいると聞き、訪ねると結婚は戸籍上と言われ、清純派女優とアーティストの不倫同棲愛はマスコミ報道になり、騒ぎを鎮めるためマリコは1人で記者会見を開くが、マリコにはマイナスしか無かった。
山置の離婚問題が話題になり曲作りをするが、マリコが山置を守る側になり、ストレスとヒット曲のプレッシャーで山置は悩みマリコに暴力を振るうようになった。
<以下、隠し字>
マリコは怪我をしたが原因を隠すが、山置の暴力は悪化してゆくがマリコは山置の暴力を隠そうとし、マリコは救急車で運ばれ下半身不随の危険がありしばらく安静になり、母と父にも隠そうとするが、マスコミに報道され、映画中断のペナルティを払った。
山置は離婚したとマリコに会い結婚の噂が流れて、マリコは違和感を思い、山置はマリコを連れだしまたも暴力をふるい、マリコは限界だった。
マリコはアメリカ留学に行き、20年後日本に戻り山置の歌を聞いた。
監督:石原真理子
脚本:石原真理子・右田昌万
原作:石原真理子
出演者:後藤理沙・堀澤かずみ・河合龍之介・花井美代子・安達有里・小西博之・
制作年:2007年
感想: 暴露本が原作という怪しげな内容だ。
恋愛というが、異常愛だ。
(2017/03/06)
- 千年の愉楽
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産婆のオリュウノオバ(寺島しのぶ)がトミの出産に呼ばれ、夫で僧侶・礼如(佐野史郎)が見送り、腹を刺された彦之助(井浦新)にトミの出産と声を掛けると、彦之助は中本の血が汚れていると言った。
オリュウノオバは年老い最期の時を迎え、オリュウは亡き夫・礼如に語りかけ、始めて取りあげた中本半蔵(高良健吾)の誕生日で父親・彦之助の命日でトミの死後に、半蔵は親戚で育てられたと振り返った。
大きくなった半蔵がオリュウを訪ね近くに住むが、女が寄りつき噂が立ち大阪に行かされ、礼如に中本の男は若死と言った。
半蔵が戻りオリュウを訪ね妻・ユキノ(石橋杏奈)を紹介し身ごもっていると告げ中本の血を心配しオリュウに相談し励まされたが、多くの女と遊びはじめ、子供が産まれたが後家との付合を続け噂になった。
半蔵は後家と喧嘩しユキノに謝り山で働いたが同僚の足を怪我させ、半蔵は後家から金を借り男と後家を弄び、女に顔を斬られ、質屋の女房と遊びその夫に刺され死んだ。
半蔵の祖父の末の子供・三好(高岡蒼佑)も中本の子で気性が激しく、家を泊まり歩き成長しオリュウと礼如を訪ねたがまともに働かず、半蔵の子・新次郎と妻・ユキノが大阪に行き、三好は桑原に誘われ蘭子と遊び盗みの仕事に誘われ、屋敷の主人が殺されたと聞き三好は麻薬に溺れた。
<以下、隠し字>
三好は盗みと麻薬に飽きて働くと言うがミツ(原田麻由)に手を出し、夫を殺しオリュウに助けを求めたが庇える事でなく飯場に行き働き、従兄弟の達男(染谷将太)が目が見えなくなった三好を連れ戻したが首を吊って死んだ。
達男もオリュウが産ませ、成長した後も手伝いに来て、オリュウは達男と交わり三好と半蔵を思いだし、その後達男は北海道の炭鉱に行き暴動を起こそうとして死んだ。
オリュウは路地の生活と子の誕生を思いだしながら死んだ。
監督:若松孝二
脚本:井出真理
原作:中上健次「千年の愉楽」
出演者:寺島しのぶ・佐野史郎・高良健吾・高岡蒼佑・染谷将太・原田麻由・井浦新・石橋杏奈・山本太郎・
制作年:2012年
感想: 産婆と僧侶が血で汚れた家の男を見守った。
産婆の死の直前の回想で綴る。
若く死んだ子供を誕生から想いかえす。
(2017/03/06)
- TANNKA 短歌
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フリーライター・上野薫里(黒谷友香)は折々に短歌を詠み、年上のカメラマンM(村上弘明)と9年前に仕事で会い港で漁師(井川比佐志)は邪魔しなければ写真撮っても良いと言い、それ依頼不倫していた。
編集長・小田切(本田博太郎)は薫里や後輩・桜子(吉野紗香)らにダンス記事を指示し、薫里は親友・美佳(中山忍)は子供欲しく、薫里にまだ時期が来ていないと言った。
Mとは忙しく会えないく、ダンスの取材の為にしほ(高島礼子)のバーで知り会ったヴァイオリニスト志望・圭(黄川田将也)と音楽を聴き、岡本(西郷輝彦)が圭が恋をしていると言い、薫里は圭に部屋に誘われ付き合い始め、薫里の部屋にも誘った。
薫里は美佳と圭の演奏を聞き踊り、Mが桜子と仕事をしていて薫里は嫉妬し、小田切の指示で女優・大里響子(萬田久子)に取材し、20年前にシングルマザーとなり子が人生の証で命が次世代へと連鎖ができると言い、薫里は魅了された。
薫里は圭の誕生日を祝い、親友・相沢から結婚を言われその夜圭は積極的で、大学時代の教授の葬儀に集まり、カラオケ大会で、薫里は圭を呼び泥酔し圭の部屋に泊まり、翌朝に圭は扱いの不安を言い薫里は真剣な圭を負担に感じた。
<以下、隠し字>
薫里は少子化記事の出来を小田切に叱られ、圭が岡本にバイオリンを売った知り怒り、Mとも会い、美佳から自由な薫里の生き方は認められないと言われ、しほのバーで岡本と会いバイオリンを預かった。
クリスマスに薫里はMからネックレスを、圭からバッグと手編みのマフラーを贈られ、Mは薫里に自分の心に忠実に生きろと言い、薫里は圭に友に戻りたいと言い、圭は最後にもう1度求められ応じ踊り、バイオリンを渡し別れた。
しばらく後に、大きなお腹で仕事に向かう薫里がいた。
監督:阿木燿子
脚本:阿木燿子・岩下悠子
原作:俵万智「トリアングル」
出演者:黒谷友香・黄川田将也・村上弘明・西郷輝彦・中山忍・吉野紗香・高島礼子・井川比佐志・本田博太郎・萬田久子・
制作年:2006年
感想: 短歌が切れ目に挿入される。
自由な歓楽の世界では、書けない少子化問題。
しかし、生きる意味に近づく。
(2017/03/16)
- ミッドナイトイーグル
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報道カメラマン・西崎優二(大沢たかお)は戦場で目の前で子供の死を見た。
西崎は雪山で異様な物を撮影し、山岳部の後輩で新聞記者・落合(玉木宏)に連絡した、北アルプスで米軍の戦略爆撃機「ミッドナイトイーグル」が消息を絶ち内閣総理大臣・渡良瀬(藤竜也)に連絡が入り陸路で接近するしかなく、工作員対策で2班に分け到着に2日係った。
西崎は妻・静子の死後に写真週刊誌記者の姪・有沢慶子(竹内結子)に子・優(佐原弘起)を預け、慶子は張り込み中のカメラマン・青木(坂本爽)の張込みと合流した。
西崎は落合から雇われ、写真を元に北アルプスの落下地点へと向かうが既に検問が設けられ登山を開始し自衛隊を見つけ、落合は横田の他の事件との繋がりを述べた。
週刊WISE編集長・宮田(石黒賢)は慶子と、青木の写真が重要人物で官邸の動きも妙で、2人は調査指示で医者から情報を買い、チヘ(金子さやか)と工作員・平田(波岡一喜)に接触した。
西崎と落合は攻撃され工作員で、渡良瀬に工作員の入山情報が入り、西崎は慶子から妻・静子が山に逃げた西崎に何故病気を隠していたかを聞かれた事を思いだした。
慶子と青木は、チヘと平田を移動させ青木が付き添い、慶子は編集部で西崎と落合の写真と手紙を受け取り、慶子はチヘに携帯電話を渡し、宮田は写真が米軍戦略爆撃機で何を積んでいたかが問題と言い、家で慶子は男から西崎と落合の無線連絡を聞いた。
西崎と落合は工作員に自衛隊が襲われるのを見て知らせたが佐伯(吉田栄作)以外は全滅し協力し、先行隊は全滅したと内閣危機管理監・冬木(袴田吉彦)は言い、慶子と青木は工作員に拉致されたチヘと平田の車を追い、平田は米軍戦略爆撃機を墜落させたと言い慶子に保険を渡し他の3人を逃がし死んだ。
佐伯は西崎と落合にミッドナイトイーグルの墜落と原爆とその起爆と東京を含む巨大被害の危険を告げ3人は墜落地点に向かい、冬木は渡良瀬に西崎らが慶子に接触し、慶子が工作員に接触した可能性を告げた。
<以下、隠し字>
西崎と落合と佐伯は墜落ミッドナイトイーグルに辿り付くが核爆弾時限装置は作動しパスワードが変えられ無線で連絡し、慶子と優は宮田と公安と会い渡良瀬の所に連れて行かれパスワード情報を渡し、渡良瀬は佐伯にパスワード解読中と告げ西崎と落合に謝罪し西崎は慶子と話し、残り10分でパスワード解読され爆破を防いだ。
1個小隊の工作員が核爆弾を狙い、西崎は渡良瀬にナパーム弾投下を3人の意志で依頼し落合が死に、西崎は息子の救助の為に再度依頼し渡良瀬はナパーム弾発射命令を出した。
西崎は慶子と優に語りかけ・・・・。
監督:成島出
脚本:長谷川康夫・飯田健三郎
原作:高嶋哲夫「ミッドナイトイーグル」
出演者:大沢たかお・竹内結子・玉木宏・吉田栄作・袴田吉彦・大森南朋・佐原弘起・坂本爽・波岡一喜・金子さやか・石黒賢・藤竜也
制作年:2007年
感想: 大きな事件とパニックがテーマ。
ストーリーは意外な程にシンプル。
登場人物のプロフィール絡みが、本当のテーマだろう。
(2017/03/16)
- プラチナデータ
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近未来の日本で、捜査1課・浅間(豊川悦司)は連続児童殺人事件で警察庁に呼ばれ、テストケースで新設の「特殊解析研究所」所長・志賀(生瀬勝久)と担当・神楽龍平(二宮和也)がDNAデータプロファイルから犯人を狭い範囲で指摘し逮捕した。
特殊解析研究所に浅間は神楽を訪ね、DNA入手方法を聞き所内を案内し、同僚・白鳥里沙(杏)が浅間のDNAデータを取り出し、今は違法だが近く国策で、極秘裏に収集した全国民のDNAデータを利用した高度なDNA捜査が導入され検挙率100%で冤罪率0%の社会になると言った。
3月後、浅間らが殺人現場に行きDNA未登録者の連続猟奇殺人事件「NF13」の手口でDNA捜査システム開発の天才数学者・蓼科早樹(水原希子)と兄・耕作が殺され、早樹の担当の遺伝子学教授・水上利江子(鈴木保奈美)が捜査システムの開発での早樹の役割を説明した。
神楽は浅間に、遺伝子研究所に週1回行き昨日は耕作に呼び出され、現場の皮膚片からDNAデータ抽出後神楽は分析を開始したが適合率99.99%で特定されたのは自分でデータで去り、浅間らが神楽が重要参考人と来て、志賀と里沙が復元すると神楽と判った。
神楽は里沙の連絡で逃亡し浅間らが捜査システムで追い詰めたが監視カメラを避け逃げ、浅間と里沙は水上教授に会い、神楽に自覚がない他の人格「リュウ」の存在を知り、互いに人格を否定し、水上はリュウの犯行を否定した。
神楽は川崎で里沙からモーグルという蓼科兄妹のプログラムを聞かれ、神楽が自分で探しそれまで味方と言い、浅間は神楽の実家で13年前の事件を聞き裏の何かに気づき、神楽は蓼科兄妹が訪れた場所へ行きプログラムを探し、モーグルで真のプラチナデータを得るというメールが有った。
里沙が来て、モーグルをアメリカ政府に渡すのが仕事で、真のプラチナデータが得れば真実が判ると言い、神楽は逃亡し火災に巻き込まれたが遺体が見つからなかった。
<以下、隠し字>
里沙がNF13の資料を取り出し、水上は浅間にリュウの人格が崩壊すると何が起きるか判らないと言い、里沙が殺され身元が割れ、志賀はモーグルと真のプラチナデータを隠す事が優先だった。
浅間が里沙の携帯電話で神楽と接触し、早樹は神楽とリュウで違う存在で真相を知るため手を組む提案をし、犯人は早樹とリュウの関係を知っている人物で早樹の絵からモーグルを見つけたが中身の確認にはDNA捜査システムが必要だった。
浅間がDNA捜査システムに近づき、神楽の遠隔指令でデータを入れるとモーグルが起動し特定の人物だけ除外するのがプラチナデータでNF13データから水上が現れた。
神楽は水上を訪れ水上が死に神楽が逮捕され、志賀に浅間はNF13事件該当が大臣の家族と知り・・・、浅間は神楽にカルテを見せ・・・・。
監督:大友啓史
脚本:浜田秀哉
原作:東野圭吾「プラチナデータ」
出演者:二宮和也・鈴木保奈美・生瀬勝久・杏・水原希子・遠藤要・和田聰宏・中村育二・萩原聖人・豊川悦司・
制作年:2013年
感想: 近未来の映像化は難しい。
多くの部分が現在の追跡シーンになった。
浅間だけが優秀な警官に見える。
(2017/03/26)
- あばしり一家 THE MOVIE
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近未来、1年前に極悪犯罪ファミリーあばしり一家は国家権力との抗争を終え、封じ込めのために日本国番外地が作られ収容された。
番外地立パラダイス学園に通う・あばしり菊の助(外岡えりか)は不良に対して暴力を振るおうとすると激しい頭痛に襲われるようにされていた。
生首団十郎(佐藤二朗)が校長のパラダイス学園は、不良による暴力やイジメが横行し、ターゲットは転校生・ユキ(吉川まりあ)で、菊の助は過去の記憶を失っていた。
国家権力は、菊の助たちに暴力衝動抑制チップを埋め込み、洗脳超音波による生体実験を行い、研究は団十郎の娘・マドモアゼルハニーこと羽仁井薫子(MIWA)が行ない、確証を求められていた。
菊の助は独り暮らしだが、父の駄エ門(菅田俊)と兄・五エ門(イジリー岡田)と直次郎(神威杏次)と弟・吉三(なべやかん)の家族の夢を見ており、家族は記憶を戻そうとしていた。
<以下、隠し字>
団十郎はあばしり一家を極限状態で決着をつけると考え、菊の助は1年前の新聞を読むが、脅されたユキに部屋に閉じ込められ、ユキが処刑され菊の助は怒り、直次郎や吉三も酷いしうちを受け、強い暴力反応が生じ薫子の制御が外れた。
あばしり一家は順に記憶を取り戻し集まり、権力から脱出し団十郎と向かい合うと、父の駄エ門が来て全面の戦いになった。
生首の三女が現れそれは・・・・だが、あばしり一家が勝ち、そして・・・・。
監督:石井てるよし
アクション監督:西田真吾
脚本:村井さだゆき
原作:永井豪
出演者:外岡えりか・イジリー岡田・神威杏次・なべやかん・吉川まりあ・MIWA・佐藤二朗・菅田俊・
制作年:2009年
感想: なにもかもが規格外。
実写の意味は何か。
ストーリーがあるのが不思議。
(2017/03/26)