鑑賞日記(2016/12)
- 銀座の恋の物語
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伴次郎(石原裕次郎)は家で「銀座屋」の針子・秋山久子(浅丘ルリ子)と会い、ジャズピアノひきの宮本修二(ジェリー藤尾)の曲に詞をを付けて歌った。
宮本はママ・秀子(三崎千恵子)に店のインテリアを次郎にと紹介するが店が苦しく断られ、沢村(深江章喜)が代わりに久子が働く銀座屋のマダム(南風洋子)を紹介したが、沢村が金を持ち逃げし、宮本と次郎は「銀座の恋の物語」のアイデアを持ち次郎は、インテリアの仕事を断り久子の肖像画を書いていた。
宮本らのバンドに関口典子(江利チエミ)が間違って出演し、次郎と久子は劇場で照明を浴び久子は空襲を想い出し絵が描きたいと次郎は言い、宮本はクラブをクビになり女と遊び、次郎は就職を考え始め、事件内偵中の婦人警官の関口に会った。
次郎は久子と結婚のために信州の母に会いに行く事にし、久子は下宿のお松(清川虹子)に挨拶し、次郎は費用の為に久子の肖像画を春山(清水将夫)堂に売り、久子は額縁を買ったが久子は急な仕事が入り、終わって急ぐが間に合わずタクシーから降りた所を車にはねられ、日が過ぎても久子は行方不明で次郎は毎日探し、宮本のピアノを月賦屋(峰三平)が取りに来て次郎と宮本は騒ぎを起こし、宮本は別の仕事をすると言って去った。
<以下、隠し字>
その後に次郎は会社で働き、久し振りに会った宮本は豪華な車に乗り、関口が宮本の住所を職務で聞きに来て、春山に聞いて行くと次郎の描いた久子の肖像画を持ち自分は変わったと言い、宮本の部屋からでた次郎は関口から久子の行方は判らないと聞くが次郎は諦め無かった。
次郎はデパートで久子の声を耳にし放送室にいたが何も知らず、お松・武さん(高品格)・キン子(和泉雅子)らも判らず、医者(下條正巳)は久子は記憶喪失症で過去に繋がる思い出を探せと言った。
次郎は久子の記憶回復に努力し、肖像画を探し宮本の所へ行くと警察がいて逃げた後で、次郎は再度絵を描き始めたが宮本が訪れ肖像画を渡して去った。
数日後、春山堂で次郎の個展があり、次郎は宮本と拘留所で会い、久子の記憶は「銀座の恋の物語」のメロディで回復し・・・・・。
監督:蔵原惟繕
脚本:山田信夫・熊井啓
出演者:石原裕次郎・浅丘ルリ子・ジェリー藤尾・江利チエミ・清水将夫・三崎千恵子・深江章喜・南風洋子・清川虹子・高品格・和泉雅子・下條正巳・小島忠夫・峰三平
製作年:1962年
感想: ヒット曲の映画化。
映画・ドラマでお馴染みの都合の良い記憶喪失と回復だ。
映画のモチーフが歌謡曲だから、それがきっかけにする制約が強い。
それも含めて、無難に出来たと言える。
(2016/12/06)
- 潮騒(1964)
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神島は伊勢湾の小島で、男達は漁に出て女達は海女となった。
漁師の息子・久保新治(浜田光夫)は浜に帰り、そこで舟の引きあげに手をかし船主・宮田照吉(石山健二郎)の娘・宮田初江(吉永小百合)に会た。
新治は山の手にある灯台長(清水将夫)と奥さん(原恵子)に魚を届けに行き、新治は給料を浜で落した事に気づき引きかえし、新治を笑いながら給料袋をひろい家に届けた初江がまっていた。
新治に母・久保とみ(清川虹子)は、初江が高嶺の花と言ったが新治は初江を想う事が多くなるが、弟(菅井一郎)から初江の婿は、東京の大学を出て島に帰って来た川本安夫(平田大三郎)だという噂を聞いた。
とみは歌いながら水汲み仕事で初江に会い、船の故障で猟を休んだ新治は林の中の「観的哨跡」で初江に会い、マムシにかまれた初江を助け婿の事は嘘と言った。
小学校の先生(天坊準)は修学旅行に行く時に、帰ってきた灯台長の娘・千代子(松尾嘉代)に会い、歓迎の宴が開かれたが新治は魚を届け直ぐに帰り、新治は待っていた初江に会い、漁の休みの日に再会を約束したが、良い天気が続いた。
やがて漁が休みの嵐の日になり、新治は観的哨に行き火をおこし、そこにずぶぬれの初江が来て着物を脱ぎ焚火をかこみ、新治も裸になり抱き合うが初江は嫁になるまでは駄目と言った。
千代子が2人の帰りを見て、川本隆一(衣笠真寿男)は安夫に猟を増やせと言われ、千代子は安夫に新治と初江の仲を言い、安夫は初江の水汲み当番を調べ、新治と初江の仲を誤解し林の中で襲うが誤解と言われ水汲みを手伝うが林竜二(前野霜一郎)に見られた。
<以下、隠し字>
弟が誤解してとみに新治と初江の仲を聞いた為に、噂は島中に広がり、隆一は初江の手紙を新治に渡しそこには会う事が出来ない事と手紙のやり取りが書いてあった。
新治と初江は会えなくなるが、隆一は照吉は見分けが付くと言い慰めた。
お産婆さん(高橋とよ)もとみをなぐさめ、海女(渡辺節子)は初江の体は男を知らないと言い、とみは照吉に掛け合い初江から新治への手紙を預かった。
神社で会う予定だったが嵐で神島丸のロープが切れて流され照吉のみが船を助けると言い張った。
新治は照吉の言葉に反発し、嵐の中を神島丸に向かい、ロープで船をつないで救った。
千代子から謝罪の手紙が届き、照吉も2人の仲を認め・・・・・・・・・・・・。
監督:森永健次郎
脚本:棚田吾郎・須藤勝人
原作:三島由紀夫
出演者:吉永小百合・浜田光夫・清川虹子・石山健二郎・菅井一郎・天坊準・平田大三郎・原恵子・松尾嘉代・清水将夫・衣笠真寿男・前野霜一郎・高橋とよ・渡辺節子・
製作年:1964年
感想: 島・漁師ならではの世界を描く。
風習に捕らわれないのがかえって新鮮だ。
無理に悪人を増やさずとも物語は成り立つようだ。
(2016/12/06)
- 陰陽師(おんみょうじ)
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謀反罪で死んだ弟・早良親王(萩原聖人)の怨霊で封じられた長岡京を捨てた桓武天皇(木下ほうか)が平安京遷都から150年たつが都には鬼たちがいて、その鬼や妖怪を秘術で鎮めるのが陰陽師との役目だった。
右近衛府中将・源博雅(伊藤英明)が助けを求めに陰陽師・安倍晴明(野村萬斎)を訪れ式神ら(山本麻生・内田陽子・平山美花)と蜜虫(今井絵理子)に会い、奇妙な瓜の鬼の主体を示し、藤原兼家(石井愃一)に取りついた女(宝生舞)を見せた。
帝(岸部一徳)と左大臣・藤原師輔(矢島健一)の娘の女御・任子(国分佐智子)との間の親王・敦平(高橋拓未)が生まれたが、原因不明の病に侵された。
博雅が晴明に助けを求め、永遠の命を受けた青音(小泉今日子)が現れ、内裏に行くと敦平の邪気を青音に移し命を救った。
呪いは陰陽頭・道尊(真田広之)で都転覆を企み、右大臣・藤原元方(柄本明)は晴明と青音を疑い斬ろうとするが師輔が止め、道尊は武士に青音を斬らせたが青音は人魚の肉を早良親王の塚を守る儀式で食べ不老不死で生き返った。
師輔が博雅と晴明に任子と敦平に鬼が襲い救いを求め、道尊により帝に取りついた元方の娘・祐姫(夏川結衣)が現れたが博雅が止め晴明が呪いを解き、祐姫は自害した。
<以下、隠し字>
道尊は早良親王の塚を破壊し怨霊を吸い強大な力が都を襲い、青音は博雅と晴明の2つの星が都の守りと言い、道尊は長正(二橋進)や博雅を倒した。
晴明と蜜虫と青音が来て、青音は2人の出会いは定めで自分の命を博雅に与える泰山府君の祭を行うように言い永遠の命から解き放たれる道とも言った。
晴明は儀式を行い、博雅は蘇り早良親王の怨霊を鎮め、道尊に博雅が青音の声で早良親王に呼びかけ150年出会いを待ち帝の謝罪を伝え2人で天に去り、晴明は早良親王の怨霊が去った道尊と戦い結界に封じ込めた。
博雅は晴明に年齢を尋ね・・・。
監督;滝田洋二郎
特撮監督:尾上克郎
脚本:福田靖・夢枕獏・江良至
原作:夢枕獏
出演者:野村萬斎・伊藤英明・真田広之・小泉今日子・今井絵理子・岸部一徳・柄本明・萩原聖人・夏川結衣・宝生舞・矢島健一・石井愃一・木下ほうか・国分佐智子・二橋進・山本麻生・内田陽子・平山美花・高橋拓未
制作年:2001年
感想: 時代劇+幻想+ホラーだろうか。
パラレルワールドだろうか。
違う考えの2人の友情なのか。
時代を経た男女の愛情か・
(2016/12/16)
- 陰陽師II
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平安時代、世は乱れ人々は呪いや神を頼り、都では鬼が人を殺し体の一部を喰らう事件が起きていた。
源博雅(伊藤英明)は安倍清明(野村萬斎)と蜜虫(今井絵理子)に、右大臣・藤原安麻呂(伊武雅刀)が娘・日美子(深田恭子)に何かが取り憑いていると考え鬼退治を依頼し、博雅は須佐(市原隼人)の琵琶を聞き、帝(螢雪次朗)の剣が動き清明は危険と言うが先に鬼退治と言われた。
平為成(鈴木ヒロミツ)と三善行憲(山田辰夫)は清明に変わって幻角(中井貴一)に都で陰陽師になれと薦めた。
源博雅は清明に出雲と大和の対立の歴史を聞き、事件の裏にどんな病気も治し神と崇められている幻角と会い、日美子が倒れていた須佐の傷を治し博雅が笛を聞かせに来て須佐の琵琶と合わせたが須佐が鬼に化け日美子が苦しみ安麻呂は清明に18年前に滅ぼした出雲の娘と言った。
清明は博雅に鬼が喰った人の関係を知り残りが2人と知り、大和に滅ぼされた出雲の国の長・幻角は息子・須佐を鬼と操り出雲の神・スサノオノミコトを復活させ朝廷に復讐を狙い、その最後の生贄が須佐の姉で日美子で、姉を喰らうことを須佐は苦しんだ。
<以下、隠し字>
日美子は弟・須佐を逃がし、清明は日美子が鬼の正体を知った事で腕の痣にまじないを行うとアメミコが現れ、幻角は須佐がアメミコに会ったと知り、天手力男(大富士)の肉を喰らわせ、清明は日美子を生まれた村に連れて行きアメミコの母・月黄泉(古手川祐子)から須佐から逃げろと言われ父・幻角と過去を知った。
幻角が日美子を須佐に呼び、日美子を喰った須佐は痣が合体し幻角と都を襲い剣を手にいれ、清明と博雅は、スサノオを封じる為に天岩戸からアマテラスを誘い出すしかないと考え、神の領域で女舞と笛でアマテラスを甦らせ、スサノオを封じて幻角を阻止した。
監督:滝田洋二郎
特撮監督:尾上克郎
脚本:江良至・夢枕獏・滝田洋二郎
原作:夢枕獏
出演者:野村萬斎・伊藤英明・中井貴一・深田恭子・市原隼人・古手川祐子・伊武雅刀・今井絵理子・鈴木ヒロミツ・山田辰夫・螢雪次朗・城戸裕次・大富士・横山一敏・
制作年:2003年
感想: 鬼と神の世界を特撮で描く。
全アニメより作りやすいか、表現が広いか?。
本質は同じだろう。
(2016/12/16)
- からっぽ
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存在感が薄い高校生・加藤小判(清水尚弥)はその場から存在を消すテレポート能力を持つが何の役にもたたず、テレポート先で全裸になるため不便でもあった。
工場監督(大杉漣)は作業員が集まらず、叔父に家から追い出された小判はそこで働くが、テレポートで裸で見つかり追い出され、監督は静江(宮下順子)や店長・六助やバーのママ(橘実里)と町起こしを考えていた。
小判は、警備員から逃げたテレポート先でシーナ(平愛梨)と会い事情を話し、翌日にシーナは小判の能力の利用を思いつき空き部屋で夜を過ごし、シーナが小判を考えるとテレポート出来ず小判はシーナと生活用品を持出しシーナの兄の家にテレポートで入った。
町では、監督や店長がスーパーの防犯カメラに写った白い河童を町起こしに利用を考えたが、それはテレポートで全裸になった小判で、まちづくり委員らは白い河童に賞金を懸けてイベントを計画した。
シーナと小判は2人で暮らしはじめ、町の白い河童探しのチラシを見、小判はシーナとの暮らしは別世界と感じたが、小判はナプキンを買いにくくテレポートで盗みに入ったが警備員に見つかり、店長と警備は性犯罪者が河童の正体と知りがっかりした、シーナが迎えに来て店長に会い言い合いを始めた。
シーナが部屋を借りたが小判が隠れていて一緒に暮らす事にするが、小判は監督は集会に呼ばれ河童の正体と言った。
<以下、隠し字>
まちづくり委員らは新しい企画を考え、監督は小判を自分の家に呼びそこで叔父と出会い、小判は衣裳を着て静江とイベントに参加したが、河童に見えないと子供らに言われ、河童爺さん(品川徹)の動きを聞いた。
小判はやはり相手にされないが続け、訪ねて来た店長にテレポートを話し、小判は祭りで河童を演じ、爺さんは河童は考えるからいると言い、小判の河童は逃げ回り、テレポートしシーナの家に戻り・・・・・・・。
監督:草野翔吾
脚本:横川僚平・草野翔吾
出演者:清水尚弥・平愛梨・三浦誠己・山本浩司・向清太朗・品川徹・橘実里・宮下順子・大杉漣・伊藤毅・岡田浩暉・
制作年:2012年
感想: 監督デビュー作。
テレポートが曖昧だが、狙いかも知れない。
分かり難くくしても効果は不明だ。
(2016/12/26)
- レディ・ドロップ
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近未来の日本に犯罪があふれ、女ボス(金濱夏世)率いる中国系マフィアと暴力団・三星会による抗争が絶えなかった。
警視庁は山下長官(水野晴郎)の指示で、潜入捜査に婦人警官の中でも「おちこぼれ」の火鈴(北川弘美)・トロ美(曲山えり)・サリー(石橋奈美)・レイカ(小林加奈)を選んだ。
それぞれの成功報酬で命令を引き受けた彼女たちは、着替えて上司(中原和宏・加藤隆之・神谷有樹彦)の指示でアジトに客で潜入したが様子が変で分れて調べ始め、サリーは事務所に入り女ボスと妹の写真を見、その妹(青山朱里)に会った。
マフィアと三星会は幹部が共闘を話しあい、マフィアは相手を疑い相手を信用せず、バーの騒ぎが聞こえ、火鈴はレイカを誘った男を喧嘩で倒したが、謎の男(TEAH)が現れ火鈴と殴り合いを始めDJ(西田和昭)はイベントと言い、女ボスが止めて呼んだ。
女ボスは火鈴を連れこむと、火鈴は三星会の島田(山本正之)と会っていてマフィアを潰す考えと言い、妹に注意し気持を話すが何も判っていないと言われ、仲間の処置で意見が対立した。
<以下、隠し字>
火鈴と男は捕らわれていたが、DJが火鈴を助け、秘密捜査官だと言った。
中国系マフィアと暴力団・三星会は話しが決裂し抗争になり女ボスが島田を殺し、中国系マフィアと捜査官らが争った。
外で待っていた警察は騒ぎに気づかず、潜入官のみの闘いとなり、火鈴らも巻き込まれ闘い、女ボスだけになったが火鈴も苦戦だが、覆面男が登場し女ボスと闘い倒され、火鈴らが一度に女ボスに向い倒した、覆面男は長官だった。
監督:中田圭
脚本:中田圭
出演者:北川弘美・曲山えり・石橋奈美・小林加奈・金濱夏世・水野晴郎・西田和昭・田所豊・中原和宏・加藤隆之・神谷有樹彦・青山朱里・田所豊・TEAH・山本正之・
制作年:2003年
感想: もはや伝統のモデルアクションだ。
人数の割りには、実働者は少ない。
映像のなかのグラビアアイドルだ。
(2016/12/26)