鑑賞日記(2016/09)
- あゝひめゆりの塔
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バーで青年(渡哲也)は20年前の事でインタビュー(内藤武敏)された。
昭和18年秋、太平洋戦争の戦局は日本に不利だったが沖縄では戦争感は薄く、沖縄師範女子部・与那嶺和子(吉永小百合)は級友・比嘉トミ(和泉雅子)らと運動会受付で不正入場の師範男子部・西里順一郎(浜田光夫)と知りあい母・与那嶺ハツ(乙羽信子)と弟・与那嶺武(小池修一)と暮らしていた。
昭和19年に戦局は悪化し沖縄も戦場になろうとし和子ら女子部は沢田軍曹(高品格)の訓練に従事し大田少尉(和田浩治)に合唱し、順一郎ら男子部は陣地構築した。
和子らは小学校の教育実習が始まるが男の子にいじめられ、空襲が襲い同級生の兄がいるサイパン島が玉砕したニュースが入った。
仲地校長(東野英治郎)が当局指示で学童内地疎開が決り軍の秘密で見送りなしで、和子の母が同道し船は撃沈の噂に正式発表は無く、和子は弟・武と2人になった。
10月に那覇市の空襲が始まり師範学校の校舎も焼けた。
昭和20年空襲は連日続き、島に非常戦時体制で女子学生は臨時看護婦で男子学生は鉄血勤皇隊となり、間もなく米軍が慶良間から上陸し負傷兵も増え看護婦は手当てに追われたが多くは満足に手当てもされなかった。
野口貞信校長(中村翫右衛門)が何もないが卒業式を挨拶と歌のみで開かれ、負傷兵は合唱に聴き入った。
米軍は本島に上陸し島を制圧し、傷病兵も看護婦も悲惨な状況であり、和子の級友・渡嘉敷光子(浜川智子)は死に新垣勝江(笹森みち子)は発狂した。
<以下、隠し字>
順一郎は伝令で走り回り通信隊の和子の弟・武の死を目撃し、和子は重傷患者の手術に立合い血に耐えたが空襲で順一郎に助けられたが、順一郎は武の死を言えなかった。
米軍は島中央を征服し病院は南に移動になったが歩けない患者は自決が求められ、トミは下半身の重傷で自ら青酸を飲み、当間陽子(後藤ルミ)は発狂し和子らは海軍が忘れた手榴弾を見つけた。
和子らは一時空襲が止まった時に水辺で合唱したが空襲で多数の死者が出て、南の端の真壁の大洞穴に移ったが医薬品もなく重傷患者は次々と死んで行き遺書の代筆をした。
校長が訪問し鉄血勤皇隊の解散と北部脱出を伝え、順一郎は真壁への通報の警護を申し出たが途中で校長で敵の機銃掃射で死んだ。
順一郎は和子らに伝え一緒に校長の遺体を捜しに出て夜まで待ち、武の死を告白した。
順一郎と和子らは校長の遺体を空襲の中で引き取ろうとするが、順一郎が機銃掃射で死に、昭喜名秀雄(二谷英明)先生は臨時看護婦の解散を告げ脱出手段を考え、お別れ会をして女子学生(遠山智英子・太田雅子・高樹蓉子・音無美紀子・伊藤るり子・真木洋子・寺島君枝・秋とも子・北島マヤ・木川能子)は思い出の歌「想思樹の歌」を歌い、3班に分かれて脱出を始めた。
しかし攻撃を受け出た者は手榴弾で自決し、洞窟に残った和子たちも手榴弾で自決した。
監督:舛田利雄
脚本:若井基成・石森史郎
出演者:吉永小百合・浜田光夫・和泉雅子・遠山智英子・浜川智子・高樹蓉子・音無美紀子・笹森みち子・伊藤るり子・真木洋子・太田雅子・秋とも子・北島マヤ・木川能子・東野英治郎・後藤ルミ・乙羽信子・小池修一・中村翫右衛門・和田浩治・二谷英明・渡哲也・内藤武敏・高品格
製作年:1968年
感想: モノクロ。
史実と言っても細部は何をどのように描くかが難しい。
徹底的に学生とその指導者に絞り、ならば全ての一般人もという暗黙の内容が厳しい。
冒頭の20年前は何を主張するのか。
(2016/09/07)
- 銀座旋風児
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職業は装飾デザイナー・二階堂卓也(小林旭)は銀座の「旋風児」と神出鬼没の行動で呼ばれ、男らし粋で女どもに人気で、情報屋の政(宍戸錠)はボス・王徳宝が宝石屋周りの後を調べていた。
丸山進之助(西村晃)が卓也をおでん屋・お春(渡辺美佐子)の店に訪ね不在で、卓也は政から大量の宝石の取引を聞いた。
卓也は王徳宝が貴金属店の主人(雪丘恵介)から大粒のダイヤを売りキャバレー「モナコ」の建築資金と知り、政の報せで香港へ発った王の後を追った。
香港で王を狙撃しようとした村越明子(浅丘ルリ子)を助け、父は戦時中に軍属だった王(堀田剛造(芦田伸介)という日本人)・中村利策(伊藤寿章)・木原銀次郎(山田禅二)・丸山進之助にスパイと無実密告で殺され、堀田は国民の強制献納品のダイヤを大量に奪い外国人になりすまし銀座のボスになったという。
卓也は明子を男装させて助手として羽田へ戻り、東タイの荒木浩司(青山恭二)に一味への挑戦広告を東都タイムズに載せ、モナコの一室に丸山以外の3人が集り丸山を探し始めた。
ウスクダラの辰(高品格)らが、木原の娘・久美子(稲垣美穂子)に絡み卓也が助けマキ(白木マリ)が声を掛け、村越明子が男名で東タイの荒木浩司に広告を頼み、卓也はモナコで3人に会い4人が犯人と考えたが、久美子は荒木の婚約者だった。
荒木が木原に話を聞こうとしたが木原は殺され、王一味の仕業だが久美子や荒木は村越の仕業と思い、卓也は政からの連絡で地検検事とそろそろ真実を明らかにすると言い、村越に変装し荒木と久美子を呼び、14年前の村越殺しを話した。
<以下、隠し字>
堀田とマキに辰が荒木殺しを俵藤(天草四郎)組に依頼したが荒木は卓也から真相を聞き生証人の丸山を探し、マキは今村善平(藤村有弘)に卓也の居所を聞くが政が卓也の電話番号を教え会い王徳宝が堀田という日本人と知った。
明子はお春の店におり、丸山が来たが王一味を脅迫して兵藤組にモナコの地下室に閉じこめられ、政が卓也の仲間と知られたが丸山と会った。
辰を使い堀田を騙し卓也はモナコへ乗りこむが待ち伏せされ、政と丸山はマキの助けで逃げるが卓也は地下道へ落された。
モナコが開店の夜、堀田が挨拶に行くと司会者は卓也で堀田らの悪事を暴き、明子もバンドの一員におり、木原殺害と丸山と荒木とウスクダラの辰をつきつけ、警察は王一味を逮捕した。
そして、政にメモを残し・・・・・・・・・・・・・・・・。
監督:野口博志
脚本:川内康範
原作:川内康範
出演者:小林旭・浅丘ルリ子・宍戸錠・渡辺美佐子・青山恭二・稲垣美穂子・山田禅二・芦田伸介・伊藤寿章・雪丘恵介・西村晃・天草四郎・高品格・白木マリ・藤村有弘
製作年:1956年
感想: ヒーロー者の典型作だ。
とにかく主人公が如何に格好良く見えるかがポイントだ。
全てがその為に作られている。
(2016/09/07)
- 南極料理人
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1997年、南極の昭和基地から1000キロ離れた高地の南極ドームふじ基地で8人の隊員が1年間の共同生活を送り、西村(堺雅人)は隊員の食事の調理担当だが、極寒地で食材は冷凍・乾燥・缶詰が基本で凍ればダメなものは用意していなかった。
兄やん(高良健吾)・盆(黒田大輔)・主任(古舘寛治)・平さん(小浜正寛)・タイチョー(きたろう)・本さん(生瀬勝久)・ドクター(豊原功補)と私・西村(堺雅人)だった。
朝はミーティングと食事から始まり、特殊な場所で様々な制約だが如何に隊員たちにおいしい食事を届けるかが彼の仕事で、節分は豆の代わりにピーナッツで、低気圧なので85度で沸騰し、育つ野菜は少なく皆食事が楽しみだった、水は節水で定期的に雪氷から作る必要があった。
伊勢海老があると聞いて皆がエビフライを希望し、船の同乗者・スズキ(宇梶剛士)の南極行きを祝うが事故で、船長(嶋田久作)から西村が南極行きを打診され、日本に残した家族・妻のみゆき(西田尚美)と娘の友花(小野花梨)と赤ん坊の航を思い出した。
伊勢海老の特大エビフライを見た隊員たちは唖然とした。
家族から届くファックスを楽しみにしていたが読んで落ち込んだ、「お父さんがいなくなってから毎日が楽しくてしょうがありません。」と書いてあった。
4月に雪氷学者の本さんの誕生日に何とか牛肉の丸焼きを作り、驚いた隊員たちは大騒ぎした。
晴れには雪上で遊び、そして6月頃に太陽が姿を消し冬至には祭りが行われ、全員が正装してフレンチのフルコースを楽しんだ。
<以下、隠し字>
8月になり、髪はボサボサで髭も伸び食材も減り食べ過ぎたラーメンがないと不満なタイチョーは西村に頼み、仕事をサボリ遊んぶ主任を平さんが追いかけ、バターの盗み食い騒動が重なり騒動中に友花の乳歯がなくなり、フテ寝する西村だった。
西村は、料理を作ろうと悪戦苦闘の隊員たちを見て厨房へ行くと彼を迎え、通信で日本と交信しそこで西村と友花が話した。
ある日、本さんのアドバイスで西村は、ありあわせの材料で手打ちラーメンを作った、箸をつけたタイチョーが笑い出す「ラーメンだ」、観測も放り出し楽しんだ。
帰国になり、食堂を片付けキッチンを後にし、帰国し出迎えで一杯の空港で再開して、髪を切り、ごく普通の日常へと戻った。
監督:沖田修一
脚本:沖田修一
原作:西村淳
出演者:堺雅人・生瀬勝久・きたろう・高良健吾・西田尚美・古舘寛治・黒田大輔・小浜正寛・小野花梨・豊原功補・宇梶剛士・嶋田久作
制作年:2009年
感想: 南極越冬隊に料理人で参加した。
観測よりは、日常生活を描きます。
制約の生活をユーモアで描く。
(2016/09/17)
- 日輪の遺産
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2011年3月、金原久枝(八千草薫)と夫(八名信夫)が孫(麻生久美子)とその婚約者・後藤教授(塩谷瞬)と卒業式に出て倒れ死去し遺言で密葬となり、久枝と涼子と父・金原宗一郎(北見敬介)に久枝は石碑に自分の名があった筈と語り出した。
昭和20年8月3日、森脇学園の女子高生も軍需工場で働き、教師・野口孝吉(ユースケ/サンタマリア)が治安維持法で逮捕され級長・久枝(森迫永依)が聴取を受け、終戦間近の昭和20年8月10日に野口が工場に戻った。
帝国陸軍・真柴司郎少佐(堺雅人)は、陸軍省の阿南陸軍大臣(柴俊夫)ら軍トップに呼ばれ、軍費の名目で山下将軍(麿赤兒)が奪った当時の900億円のマッカーサーの財宝を秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿する命令を受けた。
財宝は阿南らが祖国復興を託す軍資金で、真柴は小泉重雄中尉(福士誠治)と望月庄造曹長(中村獅童)と極秘任務を始め、好戦派から隠れ実戦経験は望月だけだった。
小泉は大蔵省に出かけ、真柴らは好戦派に襲われ横浜に移り荷物の移動が始まり、手紙の命令で武蔵小玉の工場へ行き、就業が停止していて案内された。
野口と生徒ら20名は武蔵小玉の工場へ移動し、真柴の元で秘密兵器の移動と聞き作業を始め、生徒・鈴木が病気になり久枝が作業の合間に真柴の許可で見舞い、野口は久枝に時代を書き残す事を勧めた。
作業は進み、日本降伏のビラが撒かれ真柴は否定し、生徒・松本は自分の意見を語り真柴は困るが久枝が止めさせ、作業が終わる頃に真柴は上層部から生徒達の殺害の命令を受け真柴は小泉に命令に従い自分が責任を追い死ぬと言うと、小泉は軍資金の使用方法から全員が生きねばならないと言った。
真柴と望月は司令部に行くと好戦派の反乱が起きていて、阿南大臣を訪ねると自害中で人間として生きろと言われ、真柴と望月は戻り小泉と野口と生徒達と会い、望月は久枝と風呂掃除をして今後を話し、玉音放送を聞いた。
<以下、隠し字>
真柴と小泉は野口と生徒達に極秘で口外しない事を指示し、野口に念を押すが栄養剤と偽っていた毒薬が無くなり、19名が自主的に服用し野口の依頼で小泉が苦しむ者を射殺し、久枝のみが残り野口は後を託し自害し、任務は遂行され日輪の遺産のみ残ったと真柴は書き残し、全員殺害を命じに来た軍人を真柴は斬り殺した。
久枝は、石碑は嘘で久枝と望月は久枝の実家に戻り後に結婚したと言い、久枝の話しの後で3人は祖父の買った土地のどこかに軍資金があると思った。
昭和23年に真柴が訪ねて来て命令の解除を告げ、接収解除まで待とうと望月は話した。
戦犯・梅津に真柴が面会を頼み一目だけ会い、小泉はマッカーサーに軍資金の用途の提案書を出すが決裂して自害し、工場でマッカーサーは久枝と悲劇の跡を見て財宝を封鎖した。
久枝・孫・後藤・宗一郎は学校跡を訪れ、久枝は野口と生徒達を見た気がした。
監督:佐々部清
脚本:青島武
原作:浅田次郎
出演者:堺雅人・中村獅童・福士誠治・ユースケ/サンタマリア・ミッキー/カーチス・森迫永依・八千草薫・八名信夫・麻生久美子・塩谷瞬・柴俊夫・麿赤兒・北見敬介
制作年:2011年
感想: 部分的には少年向け冒険小説的だ。
それに、年代事と個人の考え方の違いを嵌め込んだ。
久枝以外の後日談は言葉足らずか不要とも思う。
(2016/09/17)
- 昭和博徒外伝
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昭和30年代半ば、東京・浅草の花村組を訪れた上州新田・ 高島一家8代目を継承する高島留蔵の娘・高島凛(青田典子)こと夜叉姫のお凛が父の手紙を持って来た。
高島組は関東三大盆の赤城供養盆を仕切るが、成田組からのっとりの危機で、父・留蔵と花村誠二郎(清水健太郎)は古くからの友人で、忙しい誠二郎の名代として浅草八人衆が供養盆の代理後見として徳永(小沢和義)と今泉(西守正樹)が高島組に赴いた。
お凛の実兄・昇(寺島進)は博打に狂い成田組の賭場に出入りし、成田組は県会議員も巻き込み、赤城供養盆のしきりを狙っていた。
留蔵に徳永と今泉が会い徳永が亡き凛の亭主と似ていて、成田組の赤城供養盆の乗っ取りの噂が入り、今は成田組の石川(本宮泰風)が高島組に来て凛に金を渡し、昇に賭け事から手を引く条件で金を都合し、石川は登の女・志津(菅野美寿紀)から話しを聞き、昇は成田組から借金の利子を要求されていた。
浅草八人衆の立合でお凛のツボで賭場を開くが成田組が刃傷沙汰で乗り込み、凛と徳永らは逃げるが誰から漏れたか疑問で、成田組は留蔵に供養盆の後継を要求し権利書も手に入れ、お凛は昇を責めるが権利書は担保と答え、成田組は志津を連帯保証人として昇と志津を攫い、成田組は志津を元遊郭に連れ込みいたぶり、昇が乗り込むと志津は死んでいて、昇は成田組に乗り込むが石川らに殺された。
<以下、隠し字>
花村誠二郎が来て、高島組と成田組の争いが再度あれば赤城供養盆は取りやめると告げ、成田組は不満だが誠二郎は博徒は盆で決着をつけると言った。
成田組の代打ち・吉祥天とお凛は盆上で決着をつけることになり勝負が始り、お凛が勝がお凛は吉祥天の負けいかさまが不思議で、成田組は吉祥天を痛めつけ、石川はお凛を呼び出し襲うが、吉祥天が助けに来て殺された
留蔵と誠二郎が赤城供養盆を開き、成田組は火事を起こし留蔵を襲い殺し金を奪ったうが、誠二郎は赤城供養盆を最後まで行うと言い、お凛は留蔵の死と供養盆の終わりの礼を告げた。
お凛は徳永と成田組の宴に乗り込むと、誠二郎らも来て抗争になり・・・お凛は仇を討ち・・・・。
監督:中田信一郎
脚本:中田信一郎
出演者:青田典子・清水健太郎・小沢和義・西守正樹・寺島進・本宮泰風・菅野美寿紀・木村圭作・かとうあつき・立川談慶・やべきょうすけ・川本淳市・菅田俊
制作年:2003年
感想: シリーズ第2作。
花札博打を取り巻く博徒を描く。
裏切り者は誰か、それは何故か。
(2016/09/27)
- 月下美人
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30歳の文緒(喜多嶋舞)は65歳の夫・周一郎(中村方隆)と夫婦生活を西湘の邸宅で過ごし、周一郎は文豪で、文緒は莫大な遺産目当てとの噂も入っていた。
作家志望の青年・仁志は度々原稿を持ち込み、周一郎が読むが評価は悪かった。
周一郎は文緒に櫛を贈り、文緒は周一郎の愛だけで周囲や両親の反対にも一緒に暮らしていた。
周一郎が脳梗塞で倒れ下半身不随になり、半年後に介護生活が続き、大学からの知り合いの医師が来て昔を話し、病気は今以上に良くならないと言った。
周一郎はひとりで考え込み、本で性機能不全と知り30歳の若さの文緒の体を全部見て、不能の夫を持った文緒と別の部屋で寝る事にした。
文緒は口述筆記の為にテープ起こしの練習をするが、周一郎はみじめと断った。
仁志が本を持って訪ねて来て、文緒は周一郎への悩みを話すと、住み込んだ。
高校生の周一郎の孫・康隆が週末に帰ると言い、周一郎は文緒に女として平気か尋ね、体は気持を裏切ると言い愛人を作れと言った。
<以下、隠し字>
康隆が帰り、周一郎は仁志に文緒を外に連れ出す様に言い、2人は出かけ仁志はいきなり文緒を抱き文緒は逃げ帰り、周一郎は自分のそばで他の男に抱かれて欲しいと言った。
文緒は仁志の部屋に行き、激しく抱かれ体が燃えて手に櫛を持ち、周一郎は見守り目があった。
康隆は立ち去る周一郎を見て、文緒は仁志の情事を見た。
文緒は周一郎に咲いた月下美人を見せ一夜限りにして欲しいと言い、聞いた仁志は翌日に去り、周一郎は文緒に口述筆記を頼んだ。
文緒と小説を書き上げ、1年後に周一郎は死去し、文緒は小説と共に姿を消した。
監督:北川篤也
脚本:中村太
原案:松下順一
出演者:喜多嶋舞・中村方隆・小林宏史・芦田昌太郞・仙波和之
制作年:2006年
感想: 深く繋がった年の差夫婦。
互いを思い合う。
辿った結果は異なった。
(2016/09/27)