鑑賞日記(2016/01)
- 夜叉
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敦賀の漁港で漁師の修治(高倉健)は妻・冬子(いしだあゆみ)に止められたが、英夫の家出を駅まで送り、昔の都会でのヤクザ暮らしを思い出し、修治と仲のよい啓太(田中邦衛)は英夫の礼を言い、冬に螢子(田中裕子)と浩が来て「螢」という呑み屋を開き螢子の妖しい美しさに漁師らが集まり、修治は冬子と3人の子と冬子の母・うめ(乙羽信子)と暮らし、啓太が修治を「螢」に連れ螢子は大阪ミナミの事を話し、翌日にとら(あき竹城)が冬子に修治が螢子に魚をやったと言い、啓太が病気で途中で降りた知らせで修治らが向かい助け、とらが螢子の噂をして、冬子もミナミに居たと言った。
冬子は15年前大阪ミナミに修治に親爺(大滝秀治)の店に連れられ「良い男だがヤクザ」と教えられたが付き合いうめが修治に漁師になれと言った事を思いだし、数月後に螢子に矢島(ビートたけし)が来て、ヤクザで螢子のヒモで漁師らを賭け麻雀に誘い、英夫が啓太を心配し帰るが修治は追い返し、修治は矢島に遠慮を頼むが聞かず覚醒剤をうち、見た修治は覚醒剤が原因で死んだ妹・夏子(檀ふみ)を思い出した。
修治は矢島がヤクザと会いそれが修治の弟分だったトシオ(小林稔侍)と知り殴り、「夜叉」と言いかけるトシオから矢島がシャブで儲ける狙いと聞き、とらが啓太の金使いを責め冬子が止めるが螢子に文句を言うが相手にされず、修治は螢子にシャブの取引を話し隠せと忠告し、螢子は隠すと矢島は包丁で追いかけ、冬子に頼まれ止めた修治のシャツを斬り裂くと、隠れていた背中一面の刺青が現れ修治がヤクザと街中に知れ、夜叉の刺青は冬子とうめ以外は誰も知らなく冬子は周囲の目を気にするなと子らに言い、修治は螢子から矢島の子を流産したと聞き、ミナミに合うと聞き修治も昔にミナミの組長(下條正巳)を撃ち殺した事を思いだした。
うめは冬子に修治の「夜叉」は心に住むと言い、修治は螢子に出た方が良いと告げ、冬子が来て3人で飲み螢子がミナミの「夜叉」が女の為に姿を消したと言われたが海の為と言い、雪の日に螢子が修治に来て逢いたかったと言い2人は夜を過ごし抱き合い、うめは冬子に15年前に死んだ夫と冬子と修治の結婚を言い息を引き取り、螢子は矢島の電話で出かけ金を渡すが不足でシャブの代金を払えず矢島はミナミに連れられ、螢子は修治に矢島の助けを頼み、修治は冬子に矢島の借金を話し昔から金で話しを付けた事が無いと言いミナミへ行くと告げ、冬子が止めたが修治は出かけ、螢子はそれ見た。
<以下、隠し字>
ミナミで修治は塙松子(奈良岡朋子)を訪ね、シャブの取り合いでバラバラになり修治の意見は正しいと聞き、矢島を取り戻しに来たか聞かれ漁村に帰れと言われたが、修治は組織に矢島を返して欲しいと頼みクラブに行き組員(寺田農)に矢島を引取たいと頼み断られたが矢島を連れ出すが、矢島はトシオに殺された。
修治は矢島の死体を見つけるとトシオが生きるためと謝り、修治は漁村に帰り螢子に謝ると行っただけで良いと答えられ、螢子はミナミに帰っていき列車の中で修治の子を身篭もったと気がつき、修治は冬子に戻り啓太と漁に出た。
監督:降旗康男
脚本:中村努
出演者:高倉健・いしだあゆみ・乙羽信子・田中裕子・ビートたけし・田中邦衛・奈良岡朋子・大滝秀治・小林稔侍・寺田農・檀ふみ・下條正巳・真梨邑ケイ
製作年:1985年
感想: 東宝映画、
漁師の修治と妻の過去が次第に明らかになる。
その街に都会から女とヤクザが来て、ヤクザを知る修治が警告する。
ヤクザは去るが助けを求められ、修治は都会に向かう。
昔の都会のヤクザと、15年かけた猟師とどちらが向くのか。
(2016/01/01)
- 不貞の季節
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20年前の話だ。 SM作家の黒崎悌造(大杉漣)は、自室にモデルの女・京子(山崎絵里)を連れ込んで編集者・川田(村上淳)に緊縛させ小説を書いては、セックスを楽しみ川田に口述筆記させた。
妻・静子(星瑤子)が帰りその様子を目撃しふすまを閉め、女中・トメ(しみず霧子)が準備した食事中に、黒崎に堕落小説を書くのを止めろと言い争い、黒崎に夜の交渉を絶つと言い出した。
翌朝に黒崎は、静子がマック(チャーチル・ウイリアム・ブライアン)と遊び協力と言い和服を着せ、黒崎と川田は京子を緊縛し外人の大きな性器が入るか尋ね小説を書いた。
夜遅くに静子が帰宅し、翌日駅で静子は川田を呼び止め電車で海に出かけ帯締めで両手を縛らせ食事をし、黒崎は1人で食事すると静子が酔って帰宅し黒崎を部屋から追いだし、翌日も静子は外出した。
川田が来て黒崎は静子が不倫していると話すと、川田が静子と密通したと謝り、黒崎は嫉妬に怒りながらもセックスの内容を聞き出し静子がSM能力を持つと聞き出し、黒崎は自分の時と違うと知り、川田が縛りを詳しく説明し黒崎は創作意欲を掻き立てられ全て報告させた。
<以下、隠し字>
黒崎は京子を縛るが下手といわれ、川田は静子とのセックスを録音し黒崎に聞かせ小説執筆は進むが、黒崎は京子を返し、静子を食事に呼び出し川田と京子に小説について語りm静子にSMを読み興味があるなら自分が縛ったと言うと黒崎は文章だけの観念だけの男だと答えた。
やがて、黒崎は小説を完成させ編集者(伊藤裕作)に渡すが書き直すと取り返し、静子は黒崎に望む女になった積もりと言って去り川田に会い縛られ・・・。
20年後、黒崎は発表を控えていた小説を発表した。
監督:廣木隆一
脚本:石川均
原作:団鬼六
出演者:大杉漣・星瑤子・村上淳・山崎絵里・しみず霧子・チャーチル/ウイリアム/ブライアン・伊藤裕作
製作年:2000年
感想: 20年では発表できず、その後発表は何かのパロディか。
純文学という名の官能小説とポルノ小説の差は不明だ。
(2016/01/01)
- しびれくらげ
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ファッションモデル・みどり(渥美マリ)は、大メーカー大東繊維のファッションショウの仕事を独占していた、大東繊維の若手営業マン・山崎宏(川津祐介)が恋人だからだったが、宏からニューヨークの大百貨店の重役・ヘンダーソンと寝てくれと頼まれ、願いを聞けば取引きが成立するため同意するしかなかった。
みどりの父・庄太(玉川良一)は宏とみどりが結婚すると遊び暮らせると思いみどりの金を取ろうとした、父は会社で横領して逮捕され妻にも逃げられていた。
契約を取った宏は、大東繊維の重役・小野田(内田朝雄)に喜ばれた。
庄太はクラブの楽屋番をし、みどりの載った週刊誌を見つけ、近所のバーの圭子(根岸明美)に芸能人だと偽り、みどりがファッションモデルと言って口説いた。
みどりに目をつけた圭子の亭主の笠井組幹部・山野(草野大悟)から美人局でホテルに連れ込まれ、山野と健次(田村亮)に踏み込まれ、家で100万円を請求され帰ったみどりからも見放されるが、ヤクザの狙いはみどりにあった。
庄太は大東繊維に宏を訪ね、金の無心をし、健次がモデル事務所にみどりを訪ね庄太を探し家に行くと宏から借りた金を返し、受取を要求するみどりに健次は自分も同じ境遇と言った。
金を宏から借りたと知ったみどりは怒り、健次は圭子らがコールガールをしている所に戻るが山野はみどりを狙っていた。
宏はみどりとヤクザの関係を知り、父を追い出せと言うが断るみどりに別れると言い、庄太は宏を強請るが断られ警察を呼ぶと言われ引き下がり、宏はクラブに知らせみどりはくびになった。
庄太は山野の子分に旅館に連れ込まれ、みどりを呼び寄せ山野はみどりを笠井組のコールガールにしようとしたが、みどりを健次が救った。
<以下、隠し字>
みどりは健次に親近感を感じ、組から痛められた健次と遊び、夜になると健次は正直にみどりをコールガールにする命令を語り、去ろうとした。
みどりは宏を最後と言って呼び出し激しく交わり罠にかけ健次を使いヘンダーソンの件をしゃべらせ録音して、大東繊維から1千万円を脅し取った。
みどりは、1千万円で組と交渉するという健次と再会を願い別れた。
監督:増村保造
脚本:石松愛弘・増村保造
出演者:渥美マリ・田村亮・川津祐介・玉川良一・草野大悟・内田朝雄・根岸明美
制作年:1970年
感想: 父親で苦労する2人の巡りを描く。
周囲に振り回されて流されて行くが、果たして道は開けるのか。
人間の弱さと利己主義とを描く。
(2016/01/11)
- 嵐を呼ぶ男
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東京では娯楽が氾濫しいくつかの世界で闘いがあり銀座のジャズバンドもその一つで福島美弥子(北原三枝)は母・福島愛子(高野由美)と話し、音楽学校の生徒・国分英次(青山恭二)は暴れん坊で歌も出来る兄・正一(石原裕次郎)を売り出したく、ジャズ・バンド「福島慎介(岡田眞澄)とシックスジョーカーズ(吉田(柳瀬志郎)・長谷(二階堂郁夫)・木村(林茂朗)・原(加藤博司))」の女支配人・福島美弥子に頼んだ。
バンドのドラマー・チャーリー・桜田(笈田敏夫)は美弥子と親しいが持永(市村俊幸)興行のステージ・ダンサーのメリー・丘(白木マリ)に引かれ仕事を休み、美弥子は桜田の代わりに正一の身元引受けしてドラムを担当させた。
桜田と正一はステージの合間に会い、桜田は美弥子に持永興行と契約して別れ、美弥子は正一と契約し帰り、島みどり(芦川いづみ)にあい母・国分貞代(小夜福子)から正一に英次まで引き込んだと非難した。
美弥子の家で正一は練習を始め、愛子や有馬時子(天路圭子)が聞き練習に明け暮れ、正一が初出演日に黒幕・左京徹(金子信雄)が来て、正一と酒に誘い美弥子ととりもち正一の売り出しを引き受けた。
美弥子と福島慎介が正一を訪ねて来た英次のピアノを聞き、正一は猛練習と美弥子の厳格な指導で力をつけ人気が上がって来て、テレビで左京は桜田と正一のドラム合戦を提案した。
前夜、正一はメリーをめぐる喧嘩で右手を傷つけられ、美弥子や慎介が止めてもドラム合戦を止めず、繃帯をまいた手の正一はマイクをにぎり歌を唄い満場の拍手をあびた。
人気投票で正一は桜田を越えて歌うドラマーとして人気が出たが、母は正一に英次が同じ世界に入るのをいやがり冷たく、酔った正一は美弥子と結ばれた。
<以下、隠し字>
大熊教授(汐見洋)に新人作曲家のリサイタルに弟・英次が推薦され、左京は正一を呼び出し以前の約束を要求し、英次の扱いも出方次第と言った。
美弥子と離れる事にしたが母にも追い出され、美弥子に縁を切られた左京と桜田と持永の襲撃で右手を潰され、正一は母と英次とみどりと美弥子に置き手紙を残し去り、メリーが美弥子に事情を打ち明けそれを母が聞いた。
英次の演奏会を正一はバーのラジオで聞き、母と美弥子が訪れ・・・・。
監督:井上梅次
脚本:井上梅次・西島大
原作:井上梅次
出演者:石原裕次郎・青山恭二・小夜福子・北原三枝・岡田眞澄・市村俊幸・芦川いづみ・天路圭子・汐見洋・白木マリ・笈田敏夫・金子信雄・柳瀬志郎・二階堂郁夫・林茂朗・加藤博司
製作年:1957年
感想: ジャズがテーマです。
無名からトップにのし上がるサクセスストーリーだ。
ただちょっと意外な結末になる
(2016/01/11)
- ビルマの竪琴
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1945年夏、日本軍はビルマ国境からタイへ逃れようとし、中にビルマの堅琴に似た手製楽器で合唱する井上(三國連太郎)小隊があり、水島上等兵(安井昌二)は竪琴の名人で、伊東軍曹(浜村純)や小林一等兵(内藤武敏)や馬場一等兵(西村晃)に原住民に変装して斥候で竪琴の音を合図に使った。
小隊は敵の妨害で食糧に困りながら村を進むが終戦を知り武器を捨て、井上隊長は成行に従うと告げ部隊は南のムドンの捕虜収容所に送られる事になり、井上隊長は水島にまだ戦っていた三角山の日本軍に降伏の説得に向かわせた。
三角山守備隊々長(三橋達也)に水島は30分の猶予で降伏を勧めたが拒否され、総攻撃の中で消息を絶った。
ムドンで小隊は収容所に入り外と隔離されており、出入りの物売り婆さん(北林谷栄)と物々交換を行い、井上隊長らは水島を探して貰い、部隊は合唱を始めるとビルマ僧を見た。
ある日、作業の小隊は青い鸚鵡を肩にのせた水島に似たビルマ僧を見掛けたが走り去り、婆さんは三角山の戦闘に他の部隊の兵がいたと言ったがそれ以上は不明で生死は不明で、婆さんから僧侶の肩の鸚鵡の弟の青い鸚鵡を井上隊長は譲り受けた。
三角山の戦闘後、僧侶から服を奪い僧侶姿になった水島はたまたま高貴な服装で現地人からの施しを受けたが、ムドンへの途中で多くの日本兵の白骨死骸を見て供養したが数知れなく、ビルマの老僧侶(中村栄二)に亡き同胞がいると答え、部隊の収容所まで行くが、村長(伊藤雄之助)から声を掛けられ、少年(長浜陽二)に竪琴で賛美歌を弾いていると聞き、遺体の供養を続けた。
<以下、隠し字>
青い鸚鵡を肩にのせた水島に似たビルマ僧は水島だったが判る筈もなかった。 井上隊長らは納骨堂の整備をして水島らしい竪琴の音色を聞き何故現れないか語り、慰霊式の参加が認められ僧侶達のなかに水島に似た僧侶と日本の習慣の白い棺を見た。
井上隊長は弟の鸚鵡に「水島、いっしょに日本へ帰ろう」と教え、白い棺を見て水島だと信じ、部隊は収容所で合唱を続け仏像から竪琴を聞き呼びかけの声を水島は聞いた。
帰還が決まり部隊は水島を探す為に歌い続け、物売り婆さんに伊東軍曹は弟・鸚鵡を水島に似た僧侶に渡してくれと頼み、出発前日に僧侶が子供と収容所の前に現われ僧侶が竪琴で「仰げば尊し」を弾いて姿を消した。
翌日、物売り婆さんが水島からの手紙と兄・鸚鵡を持って来たが井上隊長は水島は帰らないと言い、帰国船上で井上隊長は水島の手紙を読み、鸚鵡は「ジブンハカへルワケニハイカナイ」と鳴いた。
監督:市川崑
脚本:和田夏十
原作:竹山道雄
出演者:安井昌二・三國連太郎・浜村純・内藤武敏・西村晃・三橋達也・中村栄二・伊藤雄之助・北林谷栄
製作年:1956年
感想: モノクロ映画。
部隊員の1人称。
偶然に助かり偶然に高貴な僧侶に化けた結果、供養するべき遺骨に気づいた。
平凡な苦労から外れた一人の孤独な決断を描く。
(2016/01/21)
- 野良猫ロック セックスハンター
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米軍基地の町はバー街は華やかで、マコ(梶芽衣子)を中心の不良少女グループとバロン(藤竜也)をリーダーの非行少年グループ「イーグルス」とにハーフたちがいた。
ある夜、不良少女グループの番長の座でマコとミキ(青木伸子)が対決しマコの圧勝で、傷ついたミキを残し去り、通りすがりの数馬(安岡力也)が助けたが、妹・メグミ(有川由紀)を捜し「ママブルース」というスナックに行く途中だった。
翌日、数馬は「ママブルース」を尋ね、マコらは出掛け、スナックのママは妹は捜さない方がよいと言い、マリ(小磯マリ)を巡るハーフとイーグルスの喧嘩でハーフに加担してイーグルスから狙われる事になり、バロンは姉が黒人兵に犯されハーフや黒人に対する怒りから、彼らを町から締めだそうとした。
マリがバロンを襲い捕らわれ、マコらが呼ばれバロンは以後の口出しを禁じた。
数馬はマコの案内でメグミと会うが否定し、数馬は自動車修理工場に務めてメグミの変心を待つがイーグルスに襲われたが、マコの不良少女グループが止め、数馬は妹を見つけたら街を出ると言った。
数馬の妹を探す目障りな不良少女グループを暴力団を通じて、外人に売り飛ばす計画で彼女らをパーティーに誘い出すが、バロンはマコだけ助けようと彼女をホテルに連れ込むがバロンは日頃と違いマコは嫌気を感じ、乱痴気パーティと明かされマコはパーティー会場に戻った。
<以下、隠し字>
パーティー会場ではユカ(英美枝)たちがバロンの策略で、外人に手篭にされかけていたが、マコは火焔ビンを投げ仲間を救った。
丸焼けの邸宅を見た暴力団員はバロンに始末を命じ、バロンは数馬を襲いマコを呼び出し見せた、マコはメグミを呼び数馬は説得するが否定され、妹のメグミは「イーグルス」に犯されたが進(岡崎二朗)は拒否しバロンに撃たれた。
犯されたメグミを見た数馬とマコは拳銃を盗み、バロンと「イーグルス」を狙うが多数相手で、マコはバロンのみ呼ぶが同士討ちになり、数馬は駆けつけたメグミを撃ち倒れた。伏してしまった。
監督:長谷部安春
脚本:大和屋竺・長谷部安春
出演者:梶芽衣子・安岡力也・藤竜也・英美枝・小磯マリ・有川由紀・岡崎二朗・青木伸子
製作年:1970年
感想: 野良猫ロック・シリーズ第3作。
2グループにハーフとヤクザが絡み、そこに兄弟が加わる。
誰が主人公か判らない。
筋のない話かも知れない。
(2016/01/21)
- アンダーウェア・アフェア
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田舎に暮らす主婦・朝子は、保育園の園長の夫とは別居中で5歳の息子・陽平と2人で生活していた。
近くで都会の青年が畑仕事を行い、コーヒーに誘われ家で飲み、子供の頃の傷が残っていると言いその頃を思い返した。
少女時代の朝子は、母と妹と都会の狭い団地で暮らし、男友達と話をしながら洗濯物を干し、妹は寝そべっていた。
<以下、隠し字>
朝子は妹のブラジャーをみて気になり、友人の化粧が気になった。
朝子のふたつの時代の空想が交差して終わった。
監督:岨手由貴子
脚本:岨手由貴子
出演者:東加奈子・綾野剛・小野ゆり子・広瀬麻百合・山中崇
製作年:2010年
感想: 短編の実験映画だ。
時代の交叉の必然性が判りにくい。
(2016/01/31)
- 月曜日のユカ
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横浜は外国人客が多く、クラブではユカ(加賀まりこ)と言う18歳の女の子が人気で伝説がある女で、平気で男と寝るがキスはさせなく教会にも通って、彼女に普通の生活も異様に見え、ユカがパパ(加藤武)と呼ぶ船荷会社社長は初老だがユカはパパを幸福にしてあげたかった。
日曜日にユカがボーイフレンド・修(中尾彬)と街で、妻(堺美紀子)と娘(山本陽子)と買物をしているパパをみてから、ユカはパパを尾行して家族がうらやみそばの草むらで修と寝た。
ユカの目的は男をよろこばすことだが、パパはユカに満足だが一番とは言わなく店に行くと接待の外国人と来て、奇術師(波多野憲)のショーを見たがユカの知り合いの逃げた男で昔の事を話し「寝たい、愛している」は使うなと答えた。
母(北林谷栄)はユカに男へのサービスが足りないと言い、着飾ったユカは男(梅野泰靖)に何でもすると言い、指定された者と踊り教会で誰でも寝ようというと男らは帰り、パパがユカを待ち心配だからと言い、ユカは喜び何でもするとパパに人形をねだったが修は誤解していると言いユカは母に相談し、修とデートした。
パパは外人船長(ウィリアム/バッソン)と取引しユカと寝たいと言われ、月曜日にユカと母はパパにあい怒られた。
<以下、隠し字>
修にユカに結婚して一緒に住もうと誘いキスしてよいかと聞かれるが、パパが人形を買って来て昨日の言い訳で商売のチャンスで外人船長との取引で、ユカに外人船長と寝て欲しいと頼み、ユカはパパを喜ばすために決心し10万円を欲しいと言った。
返事を攻める修にユカはキスしても良いと告げたが殴って出て行き、ユカは幼い頃に母親の情事を見て牧師(ハロルド/コンウェイ)に咎められた事を思い出した。
修が外人船長に抗議のために船に乗ろうとして事故死し、ユカは修にキスをした。
ユカは船長に抱かれ、キスをされ落ち込んだユカは埠頭でパパと踊り続けて疲れたパパは海へ落ち溺れ沈み、見ていたユカはやがて去った。
監督:中平康
脚本:斎藤耕一・倉本聰
原作:安川実
出演者:加賀まりこ・北林谷栄・中尾彬・加藤武・波多野憲・ウィリアム/バッソン・ハロルド/コンウェイ・堺美紀子・梅野泰靖・山本陽子
製作年:1964年
感想: モノクロ映画。
悪女か妖精か不思議な思考と行動の女性。
男は誤解と理解が出来ない。
気の毒なのは誰なのだろう。
(2016/01/31)