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鑑賞日記(2015/09)

白昼の死角

昭和23年に東大法学部の秀才・隅田光一(岸田森)が同級生・鶴岡七郎(夏木勲)と九鬼善司(中尾彬)と木島良助(竜崎勝)らと設立した金融会社・太陽クラプは急成長したが、1年後隅田が闇金融で検挙され崩壊し隅田は焼身自殺し止めようとした藤井たか子(丘みつ子)を鶴岡がなだめた。
鶴岡は犯罪者になる決意を九鬼と木島に話し豪遊し芸者・綾香(島田陽子)との関係は終えず、金森(内田朝雄)に金を要求しヤクザ・太田洋助(千葉真一)が襲い組に連れ、鶴岡は六甲商事を開きたか子が勤め、1億円の融資を求める新陽汽船に目をつけ「日本造船・重役」のニセ木下雄次郎(藤岡琢也)を仕立て演技指導を行った。
鶴岡は定子(夏樹陽子)や太田の輩下(ガッツ石松・佐藤蛾次郎・大前均・清水圭一郎・村添豊徳・大島博樹)30名と高木(高木彬光)から選び、土曜に税務所員に扮して常陽精工を脱税容疑捜索で社員・西田(西田敏行)や社員(原田君事・仲塚康介)を応接室に閉じこめ、部屋を日本造船・東京支店に変えて木島が新陽汽船・稲垣専務(長門勇)と酒井部長(福田豊土)を連れニセ木下雄次郎が応接し手形で融資し、直ぐに元に戻し引き揚げた。
月曜に稲垣が常陽精工・木下雄次郎(丹波哲郎)に会うと通ぜず、警察が木島と今泉(草薙幸二郎)を逮捕したが、東京地検・福永検事(天知茂)は巧妙な詐欺で裏に綿密な脚本と演出があると考え熊谷経済主任(室田日出男)が証拠を掴めず、鶴岡は稲垣に善意の第3者として手形買い戻しを求め、熊谷は鶴岡を調べるが釈放し、たか子が迎え結ばれた。
高島一家の加藤(内田良平)と政(柴田恭兵)が六甲商事に来て鶴岡とたか子を脅し手形を狙い金庫を開けさせたが無く、帰り木島を脅すと鶴岡が来て木島が加藤を撃ち、太田が高島総長(嵐寛寿郎)と手打ちし、新陽汽船から大金を得た。
昭和25年にママ(沢たまき)のバーで鶴岡と九鬼が話し、鶴岡は大和皮革専務・上松(佐藤慶)に融資を頼まれ後立てを言い5千万円の手形を預かり、後立てと会えないと延ばし偽金を用意し九鬼が不足分を準備中と言い、熊谷と福永が張り込み、夜に鶴岡が来て謝るが改めさせず宴会に綾香が来て、刑事(宮口二郎)が帰り上松を酔い潰し鶴岡は投資を持ち掛け「やろう」と言わせ寝込ませ、気がついた上松は綾香から鶴岡と株を買う話しが有り持ち帰ったと聞き、大和皮革・野崎(角川春樹)に謝り顧問弁護士(鬼頭史郎)は告訴は難しいと言い、鶴岡は野崎から上松の自殺を聞いた。
昭和26年に鶴岡の母が死にたか子と一緒になろうと言い、上松の自殺を聞かれ詐欺師だと打ち明け、鶴岡は川前工業・梶(鈴木ヒロミツ)とタイヤ転売を話し、写しの手形を求め川前工業・五十畑(田崎潤)に金を渡し手形を受け取り、手形を偽造し太田や定子や立川(阿藤快)とタイヤを運び木島に配当を渡し、6月後に梶が手形2枚で不渡りと五十畑に言い、福永は鶴岡を詐欺罪で拘留した。
たか子は、夫拘留にショックを受け夫と綾香との関係を知り流産し自殺し、福永は鶴岡に改心を求め、綾香は木島に後味が悪いと言い、木島が身代りで自首して釈放された鶴岡は悪夢にうなされ綾香に衰えは危険と言われた。
昭和28年に鶴岡は九鬼と、エルバドル共和国公使館公使秘書・ゴンザレス(エドワード・J・オルモス)とゴンザレスの女(田口久美)に会い、ゴンザレスに金を渡し仲間にし、バンド(ダウン・タウン・ブギウギ・バンド)演奏のバーで詐欺を持ち掛けゴンザレスはガルシャ公使(ボブ・マッカーター)とガルシャ夫人(ジャッキー・マッカーター)に友人・杉下として九鬼を紹介し職員には秘書と紹介した。
鶴岡はゴンザレスと鶴岡が高岡薬品・小岩(成田三樹夫)に闇ドル売買を持ち掛け小岩と広田(中田博久)が公使に会いスペイン語の書類にサインを貰い渡し、治外法権の公使館で1週間に5つの会社相手に詐欺で総額3億6千万円を得、小岩が秘書(白川絹子)に辞書を買わせ読み騙されたと騒ぐが、ゴンザレスは外交官特権で帰国し、福永は鶴岡に西郷警部(伊吹吾郎)を会わせたが手が出ず、鶴岡に綾香が結核と打ち明け抱き合った。
<以下、隠し字>
鶴岡を刺客(志賀勝・片桐竜次・達純一・高橋利道)が襲い、帰国した筈のゴンザレスが金を失い日本に戻り九鬼に詐欺を強要し、福永と西郷はゴンザレスを狙い、ゴンザレスと九鬼は相模化工・戸塚(藤巻潤)と経理課長(相馬剛三)を騙すが神父(ドナルド・ノード)からばれてゴンザレスは逮補され、九鬼は指名手配された。
鶴岡は色川(草野大悟)と戸塚に金を渡し手形を色川に渡すが、福永が来て判例無視で差し押さえ、綾香が九鬼を誘惑し心中し福永が鶴岡に知らせ木島の獄中死とゴンザレスの自白を伝え、鶴岡は認め保釈され金森が呼び海外金融を持ち掛けるが只の犯罪者と断り、太田が鶴岡の替玉(鈴木弘道)を自殺に見せかけ火をつけ、鶴岡は船で去った。


監督:村川透
脚本:神波史男
原作:高木彬光
出演者:夏木勲・夏樹陽子・中尾彬・岸田森・竜崎勝・千葉真一・天知茂・佐藤慶・丘みつ子・島田陽子・エドワード/J/オルモス・藤岡琢也・長門勇・阿藤快・角川春樹・鬼頭史郎・丹波哲郎・草薙幸二郎・福田豊土・内田良平・柴田恭兵・嵐寛寿郎・鈴木ヒロミツ・田崎潤・ダウン/タウン/ブギウギ/バンド・ボブ/マッカーター・ジャッキー/マッカーター・西田敏行・原田君事・仲塚康介・成田三樹夫・中田博久・白川絹子・藤巻潤・相馬剛三・ドナルド/ノード・草野大悟・高橋利道・達純一・片桐竜次・鈴木弘道・志賀勝・田口久美・ガッツ石松・佐藤蛾次郎・大前均・清水圭一郎・村添豊徳・大島博樹・高木彬光・沢たまき・室田日出男・伊吹吾郎・内田朝雄
製作年:1979年


感想: 長い時間の映画だが、内容的には詰めすぎている。
いわゆる全編に登場する人物が限られている。
その人物だけでも充分に成立している。
(2015/09/03)

神阪四郎の犯罪

公金横領の罪に問われた雑誌編集者・神阪四郎(森繁久彌)が肺病の梅原千代(左幸子)と心中を計るが、神阪がひとり生き残り、新聞紙上に載り記者が東西出版社長・清水に会い、永井さち子(高田敏江)は社長に何も言うなと言われた。
清水は記者に神阪は今村(瀧澤修)の推薦と話し、今村が来て千代は知らないと言い、病院で神阪は警察に毒入りウィスキーを飲まされ日記はあてにならないと言った。
妻・雅子(新珠三千代)が来て明が可哀相と言い、歌手・戸川智子(轟夕起子)のレコード録音が上手く行かず、ディレクターが山岸(下絛正巳)に中止と言った。
東京地裁で神阪被告の裁判が開かれ裁判長(金子信雄)が質問し、検事側が偽装殺人と業務上横領で神阪を起訴し、証人・今村が神阪との横領は誤解と言いわけし心中も芝居で、横領を後で聞いて共犯にされたと言った。
永井は今村に神阪に妻子がある事を教え、神阪に食事に誘われプレゼントされ病気の見舞いで妻子を知り、それ以降に神阪が永井を落とし入れ様として独立の手伝いを誘い女性を騙す性格と言い、社長や妻も非難した。
妻・雅子は、貧しいが神阪に愛され幸福で優しく罪を犯すと思えなく、給料以外は持って帰らず、永井が見舞いに来たときも、神阪は永井が金をせびりに来て社長とも関係を持ち、今村が千代の純潔をうばい神阪に会わせ任せたと言ったと証言した。
智子は神阪の事は詳しいと言い、性格は隠し事が出来ないが女たらしで金にルーズで、熱海で会うと妻の事を悪く言い、多額の金を渡していたと言った。
検事は証拠の千代の日記を朗読し、今村の妻の看護婦状態で病気が移ったと心配したが、妻の猜疑で神阪に送られアパートに移り神阪に惹かれたが病気が悪化し、神阪は来ず孤独と死を恐れ、神阪が久し振りに来て絵を壁に掛け電話を何故しなかったと言い抱き合い、千代は次第に痩せて神阪に母の形見の指輪を売るように渡たすと結婚を言われ病院に誘われ、次ぎに来て指輪は模造と言うが信じられなく、眠れないと言うと神阪が薬をだした、事件当日に指輪が高価で売れ神阪の嘘を疑い・・・日記が終わった。
<以下、隠し字>
神阪は日記は妄想で、どの証人も自分に都合のよい事だけ証言し、原稿紛失は社長と永井の陰謀と述べ、今村に手紙で千代を押しつけられ贅沢で我が儘で勝手に部屋を借り絵を買い、異常な誘惑に神阪は誘われ、今村から千代を返せと言われ、神阪は複数の女性との関係を認め、妻を非難し今村に陵辱され妻から今村に見放されると終わりだと聞き、神阪の地位があがると今村は失脚を謀ったと述べた。
神阪は死が近い千代への対応は一時逃れと言い、告訴に辞表を出し千代を心配して会いウィスキーで乾杯すると千代が苦しみだし自分もおかしくなり以降は記憶が無くなったと言い、真相はどこにあるかは誰にも判らないと言った。


監督:久松静児
脚本:高岩肇
原作:石川達三
出演者:森繁久彌・新珠三千代・左幸子・金子信雄・轟夕起子・高田敏江・宍戸錠・清水将夫・瀧澤修・下絛正巳・杉幸彦・深見泰三
製作年:1956年


感想: モノクロ映画。
法廷シーンが多く、証言の矛盾を描く。
「藪の中」の変形的作品の1つ。
(2015/09/03)

拳銃は俺のパスポート

大田原組と島津組は横浜の勢力を争い、殺し屋・上村周治(宍戸錠)が相棒・塩崎駿(ジェリー藤尾)と横浜に来たのは、大田原(佐々木孝丸)の依頼で用心棒・船木(深江章喜)がつく海外渡航間際の島津(嵐寛寿郎)を暗殺するためだった。
塩崎は修理工(井田武)に車を改造させ、上村はマンションの部屋を探し鍵を借りマンションの部屋からライフルで大田原といる所で島津を射殺した。
上村は凶器をスクラッブ工場の工員(糸賀靖雄)に始末させ、塩崎と車で羽田空港に向ったが、島津組に脱出寸前で捕われたが塩崎の機転で逃亡した。
上村は、大田原の秘書・金子(本郷淳)の指示でレストラン渚館でお辰(武智豊子)から部屋に行きウェイトレス・美奈(小林千登勢)から窓を開けない方が良いといわれた。
大田原組・津川(内田朝雄)は船の準備をするが島津組は気づき、渚館に多くの船員が来て、千崎(江角英明)が美奈を脅し殺し屋(草薙幸二郎)も来た。
上村と塩崎はトラックを盗み移動し、殺し屋が待ち伏せたが上村と塩崎のトラックで海に落とされたが船便は直ぐになかった。
上村と塩崎は渚館に戻り美奈は部屋を代えお辰は店が目茶目茶になると言い、上村は美奈の暗い面影に惹かれ境遇を知り、美奈のダルマ船への食事配達を知りダルマ船で脱出計画し船長(山田禅二)に頼んだ。
<以下、隠し字>
大田原は島津組二代目(杉良太郎)と手を組み、上村らが厄介になり大田原組傘下の津川組が塩崎を連れ去った。
異常を感じた美奈がひとり渚館に戻り千崎から電話を聞き、上村に偽りを言うが見抜き、千崎から塩崎の人質と大田原の裏切りを知り、塩崎を助ける取引を行い美奈に託した。
上村は翌日朝に埋立地で会う約束をし、千崎は上村が散弾銃やライフル使用を予期し防弾車の性能を試した。
上村は手製の時限爆弾を入手し準備をした、手下が上村を銃で襲い次いで千崎や大田原・島津組二代目・津川を乗せた防弾車が上村に向い疾走し、上村は時限爆弾で車を爆破させ、上村は埋立地を去っていった。


監督:野村孝
脚本:山田信夫・永原秀一
原作:藤原審爾
出演者:宍戸錠・ジェリー藤尾・小林千登勢・武智豊子・内田朝雄・佐々木孝丸・嵐寛寿郎・杉良太郎・江角英明・草薙幸二郎・本郷淳・深江章喜・山田禅二・糸賀靖雄・井田武
製作年:1967年


感想: モノクロのアクション映画です。
ハードボイルドという言葉が日本に入って間もない頃。
アナログ時計が時代を感じる。
(2015/09/13)

苦役列車

中学校を卒業し孤独な日々を過ごす北町貫多(森山未來)は19歳の今は日雇い労働で稼ぎ、金を酒と風俗に費やすその日暮らしをしていた。
職場に専門学校生・日下部正二(高良健吾)が来て過ごすと、貫多には日下部は友達らしい存在になった。
古本屋で貫多は店番の桜井康子(前田敦子)に引かれたが声は掛けられ無かった。
貫多は家賃を伸ばしたり先輩・高橋(マキタスポーツ)に説教されたりしながら古書店に行き、2週間後に連続出勤で倉庫番になった。
貫多は日下部を風俗店に誘い、日下部に頼んで貰いどうにか康子と友達になった。
貫多と日下部は友達という存在に異なる考えがあり、本を読む点では趣味は一致するが直ぐに本を借りたり部屋に押しかける態度に康子はとまい、康子は隣の老人の世話をしたり彼氏がいたりで屈折した奇妙な貫多の態度は不審だった。
貫多は家賃滞納で部屋を出る通告を受け、日下部の部屋に泊めて欲しいと頼んだが断られ、代わりに金を借り貫多はその5万円で住む所を変え、日下部は貫多を康子に謝らせ仲直りして、3人は暇をもてあましていて遊んだ。
倉庫で事故が起こり、高橋は指を切断する重傷で夢だけ持っていても先が良いとは限らなく何ともならないと言うが、貫多は本が好きで何か書きたいと言った。
<以下、隠し字>
貫多は倉庫から逃げ出し人足に戻り、日下部に盛んに絡み、貫多は過去と僻みと現実逃避から歪んだ性格で誰ともぶつかり、日下部が彼女・鵜沢美奈子(中村朝佳)を紹介すると貫多は酔って絡み、日下部は貫多につきあえないと言った。
貫多は康子の部屋を訪れ入れろと言うが、友達では駄目かと断られた。
貫多は仕事をいい加減にやり態度を怒られ暴力をふるい、日下部は友達の関係から距離を取り始め、桜井はバイトを止めあえなくなった。
3年後貫多は古書店主から借金を断られ、喫茶店でテレビチャンネルでヤクザと喧嘩をして痛めつけられ、家賃を催促されながら小説を書き始めた。


監督:山下敦弘
脚本:いまおかしんじ
原作:西村賢太
出演者:森山未來・高良健吾・前田敦子・中村朝佳・マキタスポーツ・田口トモロヲ
製作年:2012年


感想: 横溝や泥の文学碑の読書から、私小説作家がぬまれたのか、単なるフィクションか。
主人公の生活は行き当たりばったりで、生活費に帳尻があっているようには見えない。
僻みが歪んだ性格を作るのか、その逆なのだろうか。
(2015/09/13)

大洗にも星はふるなり

茨城県大洗町の海の家で知りあった男たちは閉じる日に2人の女性・江里子とヨシミのどちらかと皆付き合っていると言った。
クリスマス・イヴに真冬の海の家に5人の男が手紙で集められ、勘違いナルシストの杉本(山田孝之)・サメマニアの松山(山本裕典)・浮気願望の猫田(ムロツヨシ)・ハイテンションな仁科(小柳友)・不良オヤジで海の家のマスター(佐藤二朗)は、数ヶ月前の夏に海の家でのバイト仲間だった。
5人は全員が憧れのマドンナ・江里子(戸田恵梨香)から「海の家で会いたい」という手紙を受け取っており、自分が目的で手紙を貰ったと思う彼らは江里子が会いたいのは自分だと思っていたが、そこへ海の家の取壊しを求める弁護士・関口(安田顕)が来た。
関口がせかしても一向に決着しなく次々携帯電話で呼ばれ、ヨシミと猫田の中が判った。関口は海の家の取り壊しを要求し、言い争いに決着は誰が江里子から愛されているかで決まると言い、エピソードを聞きそれの真実を物的・状況証拠から推理した。
杉本は寝起きのいやよを好きと勘違いしていたと言い、猫田は必死で思い出すが既にあやしく、松山は花火でデートに誘われドライブに行き雨にあい寒いと言いまた連れてってと言ったが魚が好きで水族館に連れていかせ暑がりの男と言った、仁科は2人で温泉に行き温泉卵を食べたと言い写真を見せるが偶然出会ったとばれた、マスターは特になかった。杉本は、次第におかしくなり江里子の欠点をあげ始めたがリアリティがないとばれ、関口が突然に自分も好きだと言い会ったこともないが逆に脈があると言った。
<以下、隠し字>
松山はマスターにアメリカに行くので会いたいと言い内緒と言った。
猫田にヨシミが来ると言うが江里子と北の酒場にいる妄想があり、松山はアメリカ行きを言いまとまりかけるが、遅刻で天然カラ回りキャラの林(白石隼也)が来て8/31におらず銚子に間違って行っていたが江里子とヨシミが来る事は知っていた。
準備で迷っていると、林が色々な妄想を行い脳腫瘍だと言い死ぬ前に江里子を見たいと言い皆が留学とどちらが重いか考え始めた。
仁科らが江里子を迎えに行き、関口は手紙は林が書いたと言い、林は2人の女性には手紙は出していないと言い・・・・。
翌夏、海の家で・・・・・・。


監督:福田雄一
脚本:福田雄一
出演者:山田孝之・山本裕典・ムロツヨシ・小柳友・佐藤二朗・戸田恵梨香・安田顕・白石隼也
制作者:2009年


感想: 妄想とリアリティの薄い、推理ゲームの形を取る。
キャラクターの濃さでストーリーが振り回されるが、海の家の一晩が舞台ではそれが良さそうだ。
(2015/09/23)

重力ピエロ

大学院で遺伝子を学ぶ奥野泉水(加瀬亮)は奥野春(岡田将生)という2歳下の弟がいたが春は不器用な自分に比べ美男子でレイプ女学生を助けた。
泉水は学者(柏木陽)の授業後に、春が街中の落書きを消す作業をし、春にストーカー行為を続ける夏子(吉高由里子)は全身整形手術で気を引こうとしていた。
父・奥野正志(小日向文世)は蜜蜂を育て、母・奥野梨江子(鈴木京香)は7年前に亡くなり、父・正志は2人の息子たちを育てた。
街で連続放火事件が発生し、春は近くにアートがあると気づき英単語のメッセージと考えた調べた。
正志が入院しガンで手術だが余命は僅かだが正志は陽気さを失わなかった。
泉水と春は父と母の出会いを話し、母・梨江子が連続レイプ犯に襲われ出来た子供が春だった。
泉水は放火犯のメッセージが遺伝子と気づき二重螺旋で、泉水に大学院の友人・山内(岡田義徳)が連続レイプ犯・葛城由起夫(渡部篤郎)が24年ぶりに戻ったと伝えた。
春は幼少から絵が上手で賞を貰い親に似ていないという親子(高原里佳・天野真佑・早川恭崇)を春と梨江子が殴った。
泉水は葛城のアパートを訪ね少女達(高島蓉子・井上彩・芦野由憂・氏家彩佳)と会い自分に罪は無いと言い写真を見せ、春からレイプとは何か聞かれその後母の事故死が起きた。
<以下、隠し字>
正志は泉水と春に17年前のレイプ事件と対応を自分が考えたと話し最強の家族だと言い、春は出生の経緯を知り葛城を憎み殺人計画をたて、泉水は夏子から春が連続放火犯と聞いた。
泉水は春の部屋で放火証拠を見つけ、夏子は24年前の連続レイプ事件の切り抜きを見つけ現場で葛城と会っていたと想い出し、春は葛城を殺して家に火をつけたが泉水は唯一の兄弟だった。
春は泉水がいないと不安で遺伝子で兄を巻き込んだと言い、泉水も葛城殺しの計画を話し、正志は助からないが怖いものは無いといい母との思い出に怖かった事があるとも言い、2人が隠れて何かやったと言った。
昔、家族4人でサーカスに行きピエロは重力に逆らい空中ブランコで舞い、人は楽しく生きることができた。
2人は養蜂をして、これからの事を考え、・・・・・・。


監督:森淳一
脚本:相沢友子
原作:伊坂幸太郎
出演者:加瀬亮・岡田将生・吉高由里子・鈴木京香・小日向文世・岡田義徳・渡部篤郎・柏木陽・高原里佳・天野真佑・早川恭崇・高島蓉子・井上彩・芦野由憂・氏家彩佳
製作年:2009年


感想: 単純な事件を、モジュラー形式で時と場面を難しく並び変えた今のはやりだ。
探偵対犯人が、作者対読者(監督対視聴者)に変わるが論理性が薄いので探偵や読者(視聴者)に勝ち目は薄い。
(2015/09/23)

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