鑑賞日記(2015/08)
- 緋ぢりめん博徒
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浦和・新川一家・新川辰造(大木実)への一宿一飯の義理から、東京榎屋一家の親分・三右衛門(矢奈木邦二郎)を斬った女博徒・鬼百合のお勝(中村英子)は、服役中に江戸幸組娘・江戸川お秀(土田早苗)に田島刑吏(秋山勝俊)から庇われ兄弟になった。
明治15年の秋に5年間の刑を終え出所したお勝を佃の徳松(山城新伍)が迎え代貸しが金を渡そうとしたが断り、近松の娘・ハイカラお仲(池玲子)が襲うが用事があると伸ばし、徳松が一家の仕打ちを謝り、もっと酷いとおりゅう(星野みどり)とお妻(堀越光恵)を連れた女衒・安吉(丘路千)と帝釈天一家を言い、お勝は10歳の頃に両親に死なれ戦場で青年武士に助けられ、以来女博徒になり追いお勝の唯一の夢だった。
お勝は江戸幸組のお秀を訪ねる積もりが、徳松から親が死に大変と聞き、途中に帝釈天一家の賭場で流れ星のお蘭(松平純子)から金を借り勝ったが、帝釈天牛五郎(名和宏)はイカサマ賽でお勝を負かし身体を自由にしようと企むが、居合せた盲目の女博徒・波千鳥のお紋(藤浩子)が賽を振りお勝は危機を脱した。
お勝はお紋に腕を確かめると立ちあうと帝釈天一家に襲われたが、お蘭に救われ用事があると別れ、お秀は帝釈天一家から刺青の仕事を頼まれ、牛五郎と水神一家の水神吉五郎(小池朝雄)は女を痛めて遊び、おりゅうも拷問に掛けようとするとお秀が来て、江戸幸の縄張りに目をつけた吉五郎は牛五郎と東京で新川組を喰い止める事を条件に縄張り明け渡しをお秀に迫るがお秀は断り、吉五郎は地獄責めで夏江(女屋実和子)をいたぶる所を見せつけ女に戻れと言った。
お秀は吉五郎に新川一家を攻め、後は花輪の次郎(唐沢民賢)へと告げ戻ると、お勝がお秀を訪ね江戸幸に来て、怪我人のお紋にお秀が会い、新川は芸者に化けたお仲に会い滝川警部(沼田曜一)が用心棒・佐倉政之進(菅原文太)を探し、お仲は新川を狙うが失敗し政之進が貰い受け手当てした。
お紋はお勝に、お秀が江戸幸を親分の急死後に一人で取りしきり、単身新川一家に殴り込んだと伝え、お秀は新川を斬るが政之進に倒され、駆けつけたお勝はお秀の仇と政之進と対決するが持っていた印籠と名を聞かれ、逆に一撃で気を失った。
<以下、隠し字>
お勝は探していた青年武士と知り、政之進は誘うがお勝は断り、岡島刑事(疋田泰盛)と川端刑事(土橋勇)が政之進を狙うが返り討ちに合い、お秀が死に新川一家の壊滅を知った帝釈天一家が江戸幸へ殴り込み、止めたお勝は水神一家の関わりを聞いた。
お紋は水神一家へ乗り込み暴れるが大怪我で江戸幸に運ばれお勝に謝り死に、お勝は堅気になった江戸幸一家を抑え1人で水神一家へ乗り込むが多勢に返り討ちになりかけるが政之進が助勢し、お勝を狙うお仲は手下と相討ちになり政之進も傷つくが、お勝は吉五郎と牛五郎とを突き刺し、捕らわれていた娘を逃し、お勝は政之進の死を泣いて見送った。
監督:石井輝男
脚本:高田宏治
原案:団鬼六
出演者:中村英子・土田早苗・藤浩子・池玲子・松平純子・星野みどり・堀越光恵・女屋実和子・唐沢民賢・沼田曜一・山城新伍・疋田泰盛・土橋勇・小池朝雄・丘路千・大木実・名和宏・宮城幸生・矢奈木邦二郎・秋山勝俊・菅原文太
製作年:1972年
感想: 台詞がやや頼りないが着流しが似合う。
新シリーズの予告だが、旅に出たり死んだりずれる。
女ひとりずつの殴りこみは映画の世界。
(2015/08/04)
- 前科おんな 殺し節
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羽鳥マキ(池玲子)は大場喜一(葉山良二)を襲うが逮捕され、女子刑務所でバイクで白バイを襲った木村夏子(風間千代子)と雑居房へ入れられ、そこは中年男(由利徹)と売春した芦田かおる(片山由美子)と掏摸・中川雪江(宗田政美)といかさま博打で捕まった女博徒・谷政代(杉本美樹)らがいた。
ふてぶてしいマキの態度に政代は決闘を挑むが長時間の死闘でマキは負けを認めず戦い、政代は根性に負けを認め、マキは覚せい剤の売人の父が新興やくざ大場興業に殺され自身も犯されて仇討ちを狙い失敗したと話し、マキの根性を見直した女囚(竹村清女・小甲登枝恵)たちはマキの復讐の話に聞きいるが政代は顔色が変った。
数年後に出所したマキを夏子・かおる・雪江の3人が迎えると、マキは大場への復讐を語り3人も加わり準備を始め、マキは売春で資金集めをして武器を調達し、かおるが準備したアジトに乗り込み、ユキの調べで浜安組の縄張りに大場興業が乗り込み市会議員・淡野亀次郎(小松方正)が中に入り治めたが、大場興業が麻薬取引で売人の速水(堀田真三)・須貝(佐藤晟也)・矢吹(北川恵一)・尾形(花田達)で手を広げたと判った。
マキは尾形を刺し殺し、ユキは大場に嘘の状況を話し開放され大場の情婦・政代が隠れ聞き、大場は浜安組・浜田安太郎(見明凡太朗)と大島(伊達弘)と宮本(中田博久)に実子・浜田鉄(地井武男)の仕業とねじ込むが逆に喧嘩を仕掛けられ、マキとかおるは武器を売り込んだ。
淡野が大場に浜安との手打ちを持ち込み、マキは淡野を狙うと考えると、政代はユキたちが大場を狙うと知りマキらに復讐の断念を頼んだ、マキは聞かず淡野を射殺し大場興業は浜安組を襲い安太郎を殺し、鉄がマキらに武器を頼んだ。
マキは大場興業に近づくが見破られ捕われ責められ、大場と政代が来て政代が責めながら武器を渡し、マキは1人で襲った速水を責めて麻薬の取引き情報を聞き逃げて情報を鉄に知らせ、マキは筋書きで鉄の居所を3千万円で大場に教えた。
<以下、隠し字>
大場と手下(木川哲也・高月忠)は鉄の隠れ場を襲い、鉄らが反撃し相討ちになり鉄は死ぬが、マキが麻薬を持って現れ夏子・かおる・雪江が銃で襲い大場に父の復讐を言い殺した、そこに政代が現われ麻薬を取り合い再度死闘が行われ最中に麻薬がばらまかれ、決着はつかなかく、5人で去った。
監督:三堀篤
脚本:松田寛夫・神波史男
出演者:池玲子・片山由美子・風間千代子・宗田政美・杉本美樹・葉山良二・堀田真三・佐藤晟也・北川恵一・花田達・見明凡太朗・地井武男・伊達弘・・小松方正・竹村清女・小甲登枝恵・木川哲也・高月忠・中田博久・由利徹
製作年:1973年
感想: ヤクザの対立に復讐を狙う女が絡む。
女には仲間と、ヤクザの情婦が絡むがその関係は微妙。
ヤクザは、女5人にしてやられる。
(2015/08/04)
- うさぎドロップ
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27歳でサラリーマンの河地大吉・ダイキチ(松山ケンイチ)は祖父・鹿賀宗一の葬儀で実家を訪れ、6歳の少女・鹿賀りん(芦田愛菜)と出会い母(風吹ジュン)は祖父の隠し子と言った。
妹・和美(桐谷美玲)や父(中村梅雀)もりんはほったらかしで、母が判らず引取手がなく施設に入れると言う親族(石野太作・斎藤洋介)らの意見にダイキチはりんを自分の家に母が止めるが連れて帰った。
不器用な・ダイキチとしっかり者の・りんとの共同生活が始まるが、食事や買い物や保育園入り等知らない事で悩むが、妹・和美に保育園を教えられ出勤途中の保育園に満員電車で送り届けた。
遅刻出勤したダイキチは仕事に忙しく夕方は遅れて迎えに行くという、慣れない子育ての繰り返しに苦労しながらもりんを育てるダイキチに少しずつ心を開き始め、ダイキチは残業のない部署に異動し部下に止められたが、子持ちの後藤(池脇千鶴)と相談した。
りんは保育園を変わり、ダイキチは包装関係の部署に変わり新しい仲間が出来たが、りんがおねしょをし、ダイキチはりんと素直に祖父の事や色々な事を話した。
りんを保育園に迎えに行ったダイキチは、りんの友達の二谷コウキ(佐藤瑠生亮)の母・コウキママ(香里奈)に会い、りんが病気と気づきダイキチはうろたえコウキママに大人は落ち着けと言われ、りんは寝込みコウキとコウキママが訪れて処置教えた。
ダイキチは叔父(石野太作)から電話で呼ばれ杉山由美子(高畑淳子)を紹介され邪魔になれば育てると言われた。
<以下、隠し字>
ダイキチは祖父のパソコンとお手伝いの吉井正子の事を聞き、正子にメールし母だという返事に、りんを実家に預け正子(キタキマユ)に会い「りんにダイキチと同じ名字を使わせて欲しい」と言われ、父は母の仕事と妊娠の苦労を語り、ダイキチはりんを養子にする相談をし、りんにも話したが今で良いと言った。
保育園からりんとコウキがいなくなり、ダイキチらは皆で探すが見つからず、りんとコウキはコウキの父の墓に行っており、保育園で待つコウキママとダイキチに帰って来て、コウキママとダイキチは子供の成長に付いてゆけず、親は臆病で怖かったと話し親しくなった。
ダイキチとりんとの生活に満たされており、・・・・・。
監督:SABU
脚本:SABU・林民夫
原作:宇仁田ゆみ
出演者:松山ケンイチ・芦田愛菜・風吹ジュン・桐谷美玲・中村梅雀・石野太作・斎藤洋介・池脇千鶴・佐藤瑠生亮・香里奈・高畑淳子・キタキマユ
製作年:2011年
感想: いきなり、6歳の子供の子育てから始まった独身サラリーマンを描く。
子供は理解しにくいが間違いなく成長する。
親も成長するが・・・。
(2015/08/14)
- パッチギ!
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1968年京都で松山康介(塩谷瞬)と吉田紀男(小出恵介)は人気バンド・野口ヒデト(加瀬亮)の髪型にしたが笑われ、府立東高は朝鮮高と敵対し団子屋の主人(笑福亭松之助)が止めても修まらなかった。
担任の布川(光石研)に朝鮮高校に親善サッカー試合を申込めと言われた東高校2年の康介と紀男は行き、フルートを吹く女子・キョンジャ(沢尻エリカ)に康介は一目惚れしたが朝高の番長・アンソン(高岡蒼佑)の妹だった。
バンホー(波岡一喜)とガンジャ(真木よう子)は、東高空手部大西(ケンドーコバヤシ)らと殴りあいボーリング場の支配人(ぼんちおさむ)が止まるが止めなかった。
康介は楽器屋の主人(小市慢太郎)からフォークソングを知り「イムジン河」が南北に別れた国の歌と知った。
バンホーは父(前田吟)に金を無心して断られ、康介は紀男とバンド結成し、親善サッカーはメンバー不足で始めたが、アンソンら朝高と東高空手部との争いが試合に持ち込まれた。
康介は坂崎(オダギリジョー)とギター練習し韓国語を覚え、母・さなえ(余貴美子)に家業を継げと言われ、康介は片言の韓国語でキョンジャをコンサートに誘い、祖国に帰るアンソンを送る宴会で、チェドキの伯父(笹野高史)はぼやき、康介はキョンジャと「イムジン河」を合奏し、KBSラジオのディレクター大友(大友康平)から名詞をもらった。
<以下、隠し字>
アンソンの恋人・桃子(楊原京子)は妊娠しており、アンソンとキョンジャの母(キムラ緑子)はキョンジャに夢みていたが、チェドキ(尾上寛之)が大西らと遠征組に襲われ命を落とし、通夜で康介は遺族から恨み聞き民族間の壁を強く知った。
その夜、ラジオの「勝ち抜きフォーク合戦」に出演した康介はプロデューサー椿(松澤一之)がとめたが大友は認めずに複雑な心境を放送禁止歌の「イムジン河」に託して熱唱し、キョンジャに届き、東高空手部と戦争中のアンソンも桃子出産の報せを受け、帰国を止め父親を自覚した。
キョンジャが康介を迎え、・・・・・・。
監督:井筒和幸
脚本:羽原大介・井筒和幸
原案:松山猛
出演者:塩谷瞬・高岡蒼佑・沢尻エリカ・楊原京子・尾上寛之・真木よう子・小出恵介・波岡一喜・オダギリジョー・余貴美子・ケンドーコバヤシ・木下ほうか・笹野高史・大友康平・徳井優・加瀬亮・前田吟・光石研・笑福亭松之助・キムラ緑子・松澤一之・ぼんちおさむ・小市慢太郎
制作年:2004年
感想: 関西フォークソングの時代に「イムジン河」の存在は大きかった。
全国的には、放送禁止で広がらなかった。
個人では、ただ学生紛争しか知らない時代だった。
(2015/08/14)
- ラブ★コン
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大阪の私立高校・舞戸学園で、背が高くフラれた経験のある「デカ女」こと小泉リサ(藤澤恵麻)と、背が低くふられた経験のある大谷敦士(小池徹平)は、臼井先生(温水洋一)から起こす様にいわれ、互いを罵倒しあう姿は漫才に似て、クラスメイトの鈴木涼二(水嶋ヒロ)や石原信子(玉置成実)や中尾平吉(山崎雄介)や田中千春(工藤里紗)から「オール阪神・巨人」とあだ名された。
姉・小泉理恵(山崎静代)はオール阪神・巨人の番組を見、友に頼んだ背の高い男は不審者ばかりで、大谷が来るとカラオケで海坊主(寺島進)のファンと判りメールアドレスの交換をした。
大谷が小泉をクリスマスイブにライブに誘うと、神崎が同じ日に大谷を同窓会に誘うあが、大谷が小泉をライブに追って来て、小泉は大谷に手を握られた。
2年になり、小泉は大谷が気になるが鈍感な大谷はバスケットボールに熱中して、リサの思いに気がつかず、祭りに誘い楽しむが告白の機会がないが、神崎と友に会うと大谷は小泉を彼女と言い、小泉の告白を大谷はききのがした。
旅行に大谷と小泉がおくれ、旅先でも2人は寝過ごし自由行動になり人力車・アニキ(田中要次)に乗り楽しむが告白はなかった事にした。
<以下、隠し字>
3年春、舞竹国海(谷原章介)が赴任しキザでハイテンションで女子生徒たちの人気者となりリサまで舞竹のファンクラブ「マイティ部」を作りバスケ部の顧問の舞竹お応援し確執は深まり、大谷は舞竹とバスケで対決しスリースローで戦う。
「マイティ部」が応援する中、痛めつけられる大谷チームだが、食らいつく大谷のガッツに小泉の心は動きリサを見た大谷は、最後の1分でダンクシュートを決めた。
試合終了後、大谷は小泉に告白して、・・・・・・。
監督:石川北二
脚本:鈴木おさむ
原作:中原アヤ
出演者:藤澤恵麻・小池徹平・玉置成実・山崎雄介・谷原章介・温水洋一・水嶋ヒロ・山崎静代・オール阪神/巨人・寺島進・工藤里紗・田中要次
製作年:2006年
感想: コメディモードの青春恋愛ドラマだ。
身長コンプレックスから、避けあう同窓コンビの話だ。
(2015/08/24)
- 太陽の季節
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高校生・津川竜哉(長門裕之)は、拳闘ジムで無理にリングで始め、兄・道久(三島耕)に金を貰い父・洋一(清水将夫)と母・稲代(坪内美詠子)と会い、遊び仲間の佐原(市村博)・江田(佐野浅夫)・西村(野口一雄)・田宮(沢井謙)・松野(須藤孝)と銀座に出たが、金不足から素人娘を誘う事にし、竜哉は武田英子(南田洋子)・幸子(東谷暎子)・由紀(小野三津枝)に声をかけ、竜哉は英子を独占し、英子は家に帰り母(紅沢葉子)に遅いと言われた。
試合の日、竜哉はTKO勝ちだが目に怪我をし、英子は自分の車で迎え2人で話した。
翌週、竜哉と道久は逗子の家で英子を迎えヨットを楽しみ、肉体関係を結んだ。
その後英子と別れると話すが、別の日に英子がバンド・マスター(岡田眞澄)と踊ると竜哉は撲り倒し、やりたい事をやるだけと言うが大騒ぎになった。
8月ヨットで海にでて抱き合い英子は女と感じたが、竜哉は英子がうるさくなり英子の体を道久に渡し、英子は竜哉から自分が売物と知るが、英子は道久に金を払い戻しいつまでも英子は送金を繰り返した。
<以下、隠し字>
10月、子供が出来た英子に竜哉ははっきりしなく、英子は妊娠中絶手術で死亡した。
葬式に竜哉は英子の家に姿を見せ、祭壇に進み挑むような英子の写真を見詰め、竜哉は香炉を英子の写真に投げつけ叫んで飛び出した。
監督:古川卓己
脚本:古川卓巳
原作:石原慎太郎
出演者:長門裕之・南田洋子・三島耕・清水将夫・坪内美詠子・東谷暎子・佐野浅夫・市村博・小野三津枝・野口一雄・沢井謙・須藤孝・紅沢葉子・岡田眞澄
製作年:1956年
感想: モノクロ。
上流階級の生活は理解できない。
その自由か思いつくままの生活は理解を超える。
(2015/08/24)