鑑賞日記(2015/03)
- 魔性の夏 四谷怪談より
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伊右衛門(萩原健一)は妻・いわ(高橋惠子)にきりをつけろと言い、いわは佐藤与茂七(勝野洋)に妹・そで(夏目雅子)に戻れと言うが旅立った。
芝居小屋で直助(石橋蓮司)はそでに与茂七は帰らないと言い、隣家の伊藤喜兵衛(内藤武敏)と妻(真山知子)と娘・うめ(森下愛子)はならず者に絡まれた四谷左門(鈴木瑞穂)を伊右衛門が助けるのを見て、うめが一目惚れした。
左門は伊右衛門に娘・いわと金を返せと言い逆に斬り殺し、直助は恋仇・与茂七を殺そうとしたが人違いで与茂七の仲間を殺すが直助は気づかなかった。
いわと妹で与茂七の妻・そでは父や良人の死を聞き見て悲しむが、伊右衛門と直肋はうそを告げて仇討の助太刀を約束したが、伊右衛門といわの仲は次第にまずくなった。
伊藤喜兵衛は娘のために、いわに毒薬を飲ませと伊右衛門をそそのかし、毒薬を飲んだいわは醜悪な顔になり、伊右衛門は宅悦(小倉一郎)にいわとの間男をすすめ2人を斬り捨て、うめと祝言した。
死んだいわを伊右衛門は戸板で川に流したが、伊右衛門はうめとの初夜にいわの怨霊を見て、怯えた伊右衛門は狂い喜兵衛とうめを斬り殺し、火事で付近が燃えつきた。
<以下、隠し字>
伊右衛門はそでを訪ね逃げてくれと言うが断られ、そでは直助が拾った櫛が姉・いわの物と知った、直助とそでに死んだと思っていた与茂七が現れて怒るが仇討ちが大事で一緒に住むが、いわが毒で死んだと告げそでに元の仲を求め、そでは同じ薬を飲み顔がただれ、与茂七は直助に刀を向けるが誤りそでを斬り、直助も与茂七の刀で斬り殺された。
与茂七は、伊右衛門に決闘を申し込み凄絶な斬り合いで相討ちでともに死んだ。
そして、・・・・。
監督:蜷川幸雄
脚本:内田栄一
原作:鶴屋南北
出演者:萩原健一・高橋惠子・夏目雅子・石橋蓮司・勝野洋・小倉一郎・赤座美代子・鈴木瑞穂・森下愛子・内藤武敏・石橋謙二郎
制作年:1981年
感想: 有名な四谷怪談のアレンジ。
登場する男は女と出世と金の亡者になっている。
殺された女の霊が取り憑く。
(2015/03/01)
- しとやかな獣
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郊外の団地の四階に前田家があり、前田時造(伊藤雄之助)は妻・前田よしの(山岡久乃)と息子・前田実(川畑愛光)に芸能プロの使い込みをやらせ、娘・前田友子(浜田ゆう子)は小説家・吉沢駿太郎(山茶花究)の妾だった。
芸能プロ社長・香取一郎(高松英郎)と役者・ピノサク(小沢昭一)と会計・三谷幸枝(若尾文子)が来て実の横領を訴えると言い帰ると、実が帰り皆グルと言った。
友子が帰り追い出されたと言うが、追って現れた吉沢はまだ友子への未練があるとみて恐縮したふり時造とよしのはした。
会社の会計係・三谷幸枝と実は関係があったが、幸枝が旅館開業になり別れたいと言い、子供を抱え夫に死なれ体を使い生きるほかなく、男の誘惑に乗り貢がせ、実との取引は終っていると言った。
芸能プロに辞表を出したが、香取が怒っても幸枝は香取の弱みを握り、幸枝のために使い込んだ金のことで税務署・神谷栄作(船越英二)を抱き込んでいた。
神谷に払われた金が幸枝に戻るのは、愛情の代償で関係ないという幸枝に、時造一家も感嘆した。
<以下、隠し字>
マダムゆき(ミヤコ蝶々)が実に借金の取り立てにきた一家は誤魔化した。
旅館開業の日に、幸枝は税金未納の責任で神谷が馘になったと聞き驚いたが、香取や実は罪に問われが、自分は無関係と言い実たちに絶縁して去った。
前田家に神谷が幸枝を探しに来たがいなく帰り、一家が好きに過ごしているとアパートの屋上から神谷の体が落下した。
監督:川島雄三
脚本:新藤兼人
原作:新藤兼人
出演者:若尾文子・伊藤雄之助・山岡久乃・川畑愛光・浜田ゆう子・高松英郎・小沢昭一・船越英二・山茶花究・ミヤコ蝶々
制作年:1996年
感想: 団地の一場もので、まるで演劇だ。
コンゲーム的なやり取りの個々を描く。
ユーモアとして見るのが無難だ。
(2015/03/07)
- どチンピラ10
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湘南でコマシの仁(西守正樹)は方々の組から追われて横浜へ逃亡にした。
彼がヒッチハイクした車には、二人の女がおり仁をおかまに化けさせ、坊城(神威杏次)が本宮真琴(鎗田直美)と雪枝を見つけるが仁がやっつけた。
横浜に戻った仁は、すけコマシを始めるが縄張りの女達に所場代を取られた。
次に見つけた女は雪枝の仲間で、本宮真琴が横浜で女性数人でクラブ「サザンクロス」を店の成功のため、男を作らない約束で共同経営をしていた。
真琴は仁を貸し切り「サザンクロス」の女性達全員のセックス・パートナーとして仁は日替わりで相手をする毎日になるが真琴本人は駄目と言った。
そこへ真琴の元恋人・坊城が「サザンクロス」の経営権を協力と略奪とにやって来たが、真琴は断ったが、坊城はヤクザ・神谷興業のしのぎで狙い続け、仁をヤクザの女達に尾行させ部屋を荒らした。
ヤクザが「サザンクロス」を襲い、良美を連れ去り仁も双方の組からやっつけられた。
<以下、隠し字>
真琴は良美の行方を捜し、坊城の妹・香苗を連れて来て坊城の趣味で脅して吐かせた。
真琴は倉庫に向かい、仁も爆楽を持って向かい、良美を助けるが誤って爆薬に火をつけたが不発で逆襲されるが、紀子(桜樹ルイ)と木之元が駆けつけた。
監督:村田忍
脚本:山本優
原作:原麻紀夫・土光てるみ
出演: 西守正樹・鎗田直美・神威杏次・高原由紀・桜樹ルイ
制作年:1994年
感想: 頼り無い主人公のコメディだ。
ストーリーはあまり意味がないだろう。
(2015/03/13)
- まほろ駅前多田便利軒
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東京郊外のまほろ市に住む多田啓介(瑛太)は、駅前で便利屋を開きバツイチで過去が有った。
女性依頼人からチワワを預かり、山田(大森南朋)と会い正月を越すが、岡(麿赤兒)からの仕事後にチワワがいなくなり多田はバス停でチワワと中学時代の同級生・行天春彦(松田龍平)に会った。
無口だった行天はよくしゃべり一晩多田の家に泊まり、翌日多田はチワワの持ち主は夜逃げし近所でアパートを聞き行き飼主の子供・マリに飼主を探しを頼まれ、チワワと行天は一緒に住みだした。
3月、行天がチワワを譲る看板を出し、いたずら電話が増えたがルル(片岡礼子)が貰いに来て保留すると別の仕事を頼まれ、ハイシー(鈴木杏)から文句を言われ戸を直すとシンちゃん(松尾スズキ)が来て殴りかけたが行天が薬を見つけ、男と別れてチワワを飼うとルルは言った。
6月、学習塾からの由良(横山幸汰)迎えを頼まれ、食堂で山下(柄本佑)が母(梅沢昌代)に怒鳴るのを見、いやがる由良を送ると母は見栄えを気にしてると言い、子供の事で2人は言い合った。
多田がルルらの家に行くとシンちゃんがライバルが増え大変と聞き、バスのなかで由良と砂糖を見つけ、翌日由良を迎える途中に大型トラックの乗務員が多田の車を傷つけ、由良はバイトの話をし、2人はルルからシンちゃんの居場所を聞き、ライバルの星(高良健吾)の連絡先を聞き砂糖の交渉をした。
山田の店に多くの弁当を買いに少女が来て、由良を送る最後の日に話しあった。
<以下、隠し字>
8月、多田は行天春彦の妻・三峯凪子(本上まなみ)と娘・春に会い、子供が怖い筈でお金を送らない様に伝えてと言われ、行天の事を聞き自分に同姓愛者がおり契約通り離婚したと聞き別れた。
ハイシーが行天に山下がストーカーと言い、ハイシーを別の街に逃がせた。
多田の家に星が来て、山下が行天を狙っているので騒ぎを抑えろと言い、多田は行天を探したが刺されていた。
10月、多田は病院から行天を仕事に連れ出し、早坂刑事(岸部一徳)が山下の事を聞きに来て多田に子供がいると言い、多田は行天と過去を話し、出て行ってと言った。
12月、多田は早坂から山下が見つかり証拠不足で釈放で、他人は救えないと言った。
多田は行天に再会した。
監督:大森立嗣
脚本:大森立嗣
原作:三浦しをん
出演者:瑛太・松田龍平・片岡礼子・鈴木杏・本上まなみ・柄本佑・横山幸汰・高良健吾・大森南朋・松尾スズキ・麿赤兒・岸部一徳
制作年:2011年
感想: 中学の同窓生と再会したが、その間の事は互いに複雑だが語らない。
便利屋に絡む人も、似たような事が多い。
何かを学ぶよりも、難しさを悟る方が多そうだ。
(2015/03/19)
- オトシモノ
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駅のホームでオトシモノの定期券を拾った小学生・福田孝は、友人・木村範子とその姉で高校3年の木村奈々(沢尻エリカ)と会い、行方不明になった。
範子と奈々は心臓病で入院中の母・木村靖子(浅田美代子)を見舞い、藤田香苗(若槻千夏)は仲間と遊ぶが、奈々は父親の不在・卒業後の進路等悩みが多かった。
三葉電鉄の運転手・久我俊一(小栗旬)は水無駅へのトンネル内で、線路に人影を目撃し電車を急停止させたが消え何回か続き運転業務から外された。
オトシモノ置き場に移り川村(板尾創路)に会い、範子はオトシモノの定期券を駅員室に届け、孝をホームで見て奈々のケータイの留守電に言葉を残し消息を絶った。
孝は自宅に戻るが恐ろしい形相に変わり母親は錯乱し、妹を捜す奈々がそこを訪ねて見た、香苗は茂から電車内のオトシモノのブレスレットを貰ったが、手首から外れなく水無駅のホームで憑かれた茂が襲いかかり、線路に落ちて電車に轢かれた。
久我は水無駅構内の防犯カメラで子供を見て、奈々に連絡し映像を見ると範子の背後に怪しい人影を見て、俊一に捜索協力を求めるが運転業務復帰を望むため断わられた。
俊一は川村からトンネル工事で「何か」を掘り起こし、トンネルを迂回したと聞いた。
奈々は、孝と範子と他の多数も揃って「青沼八重子」の定期券を拾っていたと知り、香苗は茂殺害犯人と疑われたが、奈々と会いふたりで青沼八重子の謎を解こうとした。
香苗はホームに引き込まれ行方不明になり女(杉本彩)は息子が行方不明になり結果片眼を失ったと言い、奈々は俊一とトンネルに向かい、香苗と女も向かうが襲われ香苗が死んだ。
<以下、隠し字>
俊一・奈々・女はトンネルに電車で入り、奈々・女は現場に向かい亡霊と洞窟を見つけ多数の遺骸のなかに範子を見つけ、亡霊に襲われた奈々・範子は逃げ出し俊一に助けられ、電車で逃げた。
後日に、久我はトンネルを爆破し、・・・・・。
監督:古澤健
脚本:田中江里夏・古澤健
出演者:沢尻エリカ・若槻千夏・小栗旬・杉本彩・板尾創路・浅田美代子
制作年:2006年
感想: 「何か」がそのまま終わるホラーだ。
いくらなんでもこれだけ事故があっても、平常運行は首をかしげる。
結局、何が主題かは判りにくい。
(2015/03/25)
- 僕の彼女はサイボーグ
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2007年11月22日。
20歳の誕生日に大学生・北村ジロー(小出恵介)はデパートで会った奇妙なボディスーツの「彼女」(綾瀬はるか)を見て、「彼女」はレストランにも来て「私も今日誕生日」と言い食い逃げしその大胆で奇妙な言動・行動にとまどうがジローは「彼女」に惹かれたが「彼女」は「遠い未来から来た」と言って居なくなった。
2008年11月22日。
ジローは1年前と同じレストランで「彼女」そっくりな『彼女』(綾瀬はるか)と会い、男(田口浩正)が銃を乱射したが『彼女』がやっつけジローの部屋に行き、老後ジロー(納谷六朗)が作った『彼女』がこれからのジローの災難を守ると言い、『彼女』が未来のジローが作った「人造人間」と知ったが行動は突飛で奇妙な生活が始まった
大学講師(竹中直人)の授業に間に合わせ、サトーケンタ(桐谷健太)が近づくが酔って異常な動作をし、『彼女』はジローの危機を度々助け、外部の事故や事件も解決した。
『彼女』はジローの故郷に誘いバスで村に行き、昔の光景を見て幼少のジロー(喜内琉斗)と家と祖母(母)(吉行和子)を見た。
ジローは体調を崩し、テレビでリポーター(小日向文世)が女子高立てこもり犯(斎藤歩)が教師(佐藤めぐみ)を人質にするが『彼女』が乗り込み逮捕した。
ジローは『彼女』を好きになるが反応は薄く、片恋に苦しみ嫉妬で女友達(阿井莉沙)を作るが『彼女』は理解出来ず、酔って追い出した。
ジローの普段の毎日が来るが、未来の自分からの伝言通りジローには苦難と事件が起こった。
<以下、隠し字>
大地震から『彼女』がジローを助け出し避難させ、ビルの下敷きになり下半身が破壊したがジローを助けた。
61年後。老後ジローは漸く『彼女』を復元して誕生日を迎えた。
2133年。22世紀の学生(吉高由里子)が『彼女』と似たサイボーグを見せ、オークション司会者(遠藤憲一)が記憶の残ったサイボーグを落札させた。
落札者(綾瀬はるか)は残った記憶を読みこんで過去の彼に会いに行き・・・・。
監督:郭在容
脚本:郭在容(クァク・ジェヨン)
出演者:小出恵介・綾瀬はるか・田口浩正・納谷六朗・竹中直人・桐谷健太・喜内琉斗・小日向文世・吉行和子・斎藤歩・佐藤めぐみ・阿井莉沙・吉高由里子・遠藤憲一
制作年:2008年
感想: 奇妙な行動の意味が未来の記憶と繋がる。
意味不明の因果関係だが、人間とサイボーグとの心の通じ合いを描く。
心を感じるとは何だろうか。
(2015/03/31)