イメージ画像

鑑賞日記(2015/01)

ドラッグストア・ガール

薬科大3年・大林恵子(田中麗奈)は同居の彼氏・ヒトシ(森宮隆)と鈴木(斉藤ゆり)の浮気現場を目撃し、飛び出し乗った電車で郊外の町・摩狭尾に着き成行きから新装ドラッグストア「ハッスルドラッグ」で小松兄(篠井英介)と小松弟(山咲トオル)と会いアルバイトになった。
寂れたバンブーロード商店街の薬局・鍋島浩次(柄本明)とパン屋・沼田(三宅裕司)と酒屋・山田(伊武雅刀)と一心寺僧侶・済念(六平直政)は医師・竹之内(杉浦直樹)の所でドラッグストア開店対策を考えた。
大林は学校の先輩・鍋島信次(荒川良々)に会い家への途中でホームレスのジェロニモ(徳井優))に会い、泊まり込むが何故遠い郊外へ来たのか試験前にアルバイト始めたか不思議だった。
商店街の4人はドラッグストア妨害を考えるが様子を見に入って会った大林に興味を持ち、鍋島は息子・信次の部屋にいる大林を調べ大学に行きラクロスの練習を観て、親しくなりたいためにラクロスを適当な道具で始めたがルールも知らない中年が上達しなく、大林は職場で調剤師・向井秀子(余貴美子)と互いの失恋と離婚を話し仲良くなり理系同士励ました。
大林は商店街の中年がラクロスを始めたと知り大学の男子に紹介するが厳しく、男子ラクロスは無理で女子ラクロスのコーチになり竹でクロスを作り猛練習を始め、見た子供らが興味を持ち参加者が増え、チーム「まさおバンブーボーイズ」はテレビで取り上げられ、ハッスルドラッグ・女社長(三田佳子)がスポンサーになり、竹製クロスが町興しになり商店街も活気を取り戻した。
<以下、隠し字>
主婦チームと試合をし活躍した者と大林がデートする事にしたが、試合中に沼田が心臓発作で死にラクロス熱は冷めた、そこにアメリカのインディアン・チームが、バンブーボーイズに英雄・ジェロニモの名がいるため挑戦状を送ってきて、大林は社長に資金を出して貰い試合に応じた。
来日したチームにバンブーボーイズは全く歯が立たなく大林は色々対策するが、突然に精力剤でパワーアップしたジェロニモが1点を返し和解し、・・・・・。


監督:本木克英
脚本:宮藤官九郎
出演者:田中麗奈・柄本明・三宅裕司・伊武雅刀・六平直政・徳井優・三田佳子・杉浦直樹・余貴美子・荒川良々・藤田弓子・根岸季衣・篠井英介・山咲トオル・今福将雄・蛭子能収・斉藤ゆり・森宮隆
制作年:2003年


感想: コメディに何故を求めるよりもどうなるかが面白い。
ラクロスは殆ど知らないから、何でも納得する。
郊外の地域は知り合いだれけで、絡みも納得してしまう。
(2015/01/06)

明日の記憶

2004年春、広告代理店に営業部長・佐伯雅行(渡辺謙)は仕事に没頭するが相手側の課長・河村篤志(香川照之)の名が思い出せなかった。
49歳にの佐伯は、娘・梨恵(吹石一恵)の伊東直也(坂口憲二)との結婚を控えて居たが、原因不明の体調不良に襲われ重要な会議を忘れたり、物忘れが多くめまいもあり、心配な妻・枝実子(樋口可南子)は佐伯を病院に連れ、医師・吉田武宏(及川光博)のテストを見て不安になり、再度の検査で「若年性アルツハイマー」の診断を受けた。
夫妻は本で調べ、吉田は今は直せないが遅らせる努力を言い、記憶を日記やメモに書き病気と闘い始め、佐伯は奥多摩の陶芸場で老人(大滝秀治)から教えられ妻と会った日を思い出した。
佐伯は、仕事仲間の園田守(田辺誠一)や安藤俊彦(袴田吉彦)や生野啓子(水川あさみ)や粟野集(市川勇)や柿崎智宏(松村邦洋)や馬場敏哉(MCU)の顔や取引先の場所を思い出せなくなり、妻は仕事を探しはじめ浜野喜美子(渡辺えり)に相談し、佐伯は長谷川局長(遠藤憲一)から希望退職を勧められたが、佐伯は担当を代わり閑職に異動し娘の結婚後の辞表を提出した。
娘の結婚式の親族代表の挨拶の原稿を忘れたが、妻のサポートで自身で語り、翌日元部下から名前入れの写真で送られ会社を去った。
<以下、隠し字>
妻・枝実子は働きはじめ家計を支え、家に夫用の貼り紙をし夫妻で陶芸をはじめ、2007年に妻は浜野から新店の店長を任せられ介護ホームを紹介され、自宅介護を進めるがパンフレットは受け取った。
佐伯の病状は徐々に悪化し、妻を傷つけた事等自身の悪化を自覚し見つけたパンフレットの介護ホームを独りで訪ね担当・(木野花)から話しを聞き、妻に電話したが途中で切り妻は外出と気づき、佐伯は山を歩き昔に妻と会った奥多摩の陶芸場で老人の手伝いで陶器を焼いた、翌朝起きると独りで陶器ひとつを持ち帰り始めた。
帰り道で、佐伯は妻・枝実子が探し迎えに来たのに会うが名も思い出せなくなっていた、妻は静かに夫を見守った。


監督:堤幸彦
脚本:砂本量・三浦有為子
原作:荻原浩
出演者:渡辺謙・樋口可南子・坂口憲二・田辺誠一・袴田吉彦・吹石一恵・水川あさみ・市川勇・松村邦洋・MCU・木野花・及川光博・遠藤憲一・渡辺えり・香川照之・大滝秀治
制作年:2005年


感想: 若年性アルツハイマーで徐々に記憶を失う姿を描く。
静かに壊れて行く記憶を認識出来ない、認めたくない。
それを支える妻は、もっと厳しいが受け入れる姿を描く。
(2015/01/12)

問題のない私たち

15歳の笹岡澪(黒川芽以)はいじめの中心で、地味な潮崎マリア(美波)をプールに突き落としたり多くのいじめをしていたが正当防衛と思っていた。
ある日、担任の教師・加藤茜(野波麻帆)が転入生・新谷麻綺(沢尻エリカ)を連れてきて直ぐにクラスに打ち解けていたが、麻綺が気に入らない澪はクラスメイトに麻綺を孤立させると命令し、いじめはマリアから麻綺に変わった。
澪は家で父・笹岡文成(勝村政信)が、会社の松下桃花(大塚寧々)を家で紹介され、母親を早く亡くし父子家庭に慣れていた澪は納得しなかった。
翌日、学校で澪は自分の席に画鋲があり、麻綺がクラス全員を味方につけ、澪はいじめられる側で暴力を受けた。
澪は気遣うマリアを断り学校を休むが父親は娘は無関心で、学校ではいじめ続けられ澪は死のうとするがマリアが止め、澪はマリアと耐えた。
麻綺は澪を呼び出して謝り、麻綺は転校時の不安を語ったがターゲットが施川瑞希(森絵梨佳)変わっただけで、澪は麻綺を殴って止めたが、面倒になっていた。
澪は松野綾(小松愛)にクラスメイト全員を学校の屋上に集めさせ、自分で考えろと言い自分は抜けると告げた。
夏になりクラスのいじめはなくなり、澪の父親が桃花と再婚し、ある日澪は偶然コンビニで担任・加藤茜の万引きを目撃した。
父親が桃花が新婚旅行から帰り、澪は戸惑いがあった。
加藤の澪に対する態度は厳しく、新たないじめが始まり、澪は万引きを話し教室を飛び出したが、問題児のレッテルを貼られた。
加藤は表面は生徒と和解した風だったが、麻綺はそれで済まないと言った。
<以下、隠し字>
澪は加藤に呼び出され、偽の証言を要求され証拠を聞かれ、どちらが信用されるかと言い、澪は拒否したが校長(浜田晃)室に呼び出され、編集されたビデオを見せられた。
澪は最悪のものを見たと思った。
麻綺は加藤の行動が判ると言うが屈した澪に皆ががっかりし、加藤が澪に盗難の仕掛けをすると、全員が席を立ち澪は最後にしてと言い、父親は桃花が加藤に呼び出されたと澪を責めるが澪は反発した。
そして、・・・・・・。


監督:森岡利行
脚本:森岡利行
原作:牛田麻希・木村文
出演者:黒川芽以・沢尻エリカ・美波・勝村政信・大塚寧々・野波麻帆・森絵梨佳・小松愛・浜田晃
制作年:2004年


感想: 軽いいじめ話から始まり、ソフトランディングしそうだが、次第に明確な主張になる。
人間は自分本位でしか見られず、相手の立場にたつと全く違った風景で物事が見られる。
辿りたくまでには、山有り谷ありだった。
(2015/01/18)

蟲師

蟲師のギンコ(オダギリジョー)は旅の宿で庄屋夫人(りりィ)に呼ばれ、音が消え片耳しか聞こえない者達を音を喰う蟲の為と言い薬で直し、両耳を病み角が生えた・真火(守山玲愛)とその死んだ母(クノ真季子)の角を見て蟲を見つけ直した。
盲目の女蟲師・ぬい(江角マキコ)と足の悪い少年・ヨキが池の蟲を語った。
ギンコは他の蟲師と虹蛇を探す虹郎(大森南朋)と会い、呼ばれて淡幽(蒼井優)のいる狩房家に向かい、蟲に取り憑かれた家に生まれた淡幽は蟲に身体を侵食され文字で封じていた。
ヨキはぬいと旅をするが何か隠していると思い、トコヤミと銀蠱を探すが池に奇妙な魚を見て眼のない魚の秘密を聞いた。
ぬいは蟲を寄せる体質で夫と子供を里に残したが、二人は蟲の棲む池に入って死に、ぬいは池のそばに住み池の秘密を調べていた。
池には銀蠱と呼ばれる蟲がおり池の光を浴びると魚やヒトは変わり最後に姿を消すといい、ぬいは母を亡くした少年・ヨキと親子の様な生活をするがヨキを里山に預け、家族のもとへ行こうと考えたが、ぬいが池に入り後を追ったヨキも、以後行方不明となった。
ギンコと虹郎が屋敷を訪れると、淡幽は墨色のあざに苦しみ、元蟲師で淡幽の乳母・たま(李麗仙)は1月前にきた盲目の女蟲師・ぬいと男が来てむいが語る「池の底に棲む眼のない魚・銀蠱」の話を記録していた淡幽が急変したといった。
<以下、隠し字>
ギンコは淡幽が書いた、ぬいが語った物を読むとギンコに異変がおき文字がにじみ記録が消え、ギンコは蔵でトコヤミを探すが文字の蟲に憑かれた、淡幽はたまの処方で息を吹き返し、ギンコに取り憑いた蟲を元の巻物に戻した。
淡幽は一定しない鉱脈を探す事を知り、衰弱したギンコと虹郎は命の源の光酒を探しに旅立ち、蟲師の治療しながら回復してゆくが新たな蟲が襲い、虹郎は故郷へ帰ると言いギンコは虹郎と虹蛇を見て別れ、ギンコは鉱脈筋を探し変わり果てた女蟲師・ぬいと出会った。


監督:大友克洋
脚本:大友克洋・村井さだゆき
原作:漆原友紀
出演者:オダギリジョー・大森南朋・蒼井優・李麗仙・江角マキコ・りりィ・守山玲愛・クノ真季子・稲田英幸
制作年:2006年


感想: 架空の世界の架空の設定故に、理屈では理解出来ない。
時間スケールも判り難いし、土地の位置も不明だ。
ギンコと淡幽の話とも、ぬいの絡みも想像の世界に感じる。
(2015/01/24)

TAJOMARU

室町末期、畠山直光と兄・信綱と阿古姫は景時(近藤正臣)が止めるが盗賊の桜丸に会い家来にした。
時が経ち、足利義政(萩原健一)が管領職・畠山家に来て大納言が疫病で死に、次男・直光(小栗旬)と兄・信綱(池内博之)は将軍より「阿古姫(柴本幸)と結婚し大納言家の財産を継いだ者を管領とする」と告げられた。
阿古は直光の許婚だが、信綱は家を継ぎ大納言家の金塊を得たく不服であり、家臣・桜丸(田中圭)は信綱に阿古姫を得る事を進め信綱は阿古姫を襲った。
桜丸は直光に信綱が阿古を閉じ込めたと告げ、直光は阿古と景時と桜丸と山に逃げたが、桜丸が裏切り景時を殺し、桜丸は信綱も殺した。
直光と阿古は誰とも行き離れて2人で旅に出たが、大盗賊・多襄丸(松方弘樹)と出会い阿古を要求され戦うが破れ捕らえられた。
多襄丸は阿古を口説き阿古はついて行くので直光を殺せと言い、隙を見て阿古は逃げ多襄丸は直光の縄を解くと直光は後から多襄丸を斬り、多襄丸は直光に「多襄丸を名乗れ」と命じ宿命と言い死んだ。
直光は多襄丸となり会った盗賊・道兼(やべきょうすけ)は剣を見て手下になり、世が乱れると力が全てと言った。
多襄丸は次々と盗賊を働き、都から逃げる人が増え、多襄丸らは百姓に食物を与え名をあげ、都は益々乱れ直光が管領と聞いた多襄丸は都の家に戻ると桜丸が直光になり「家臣が自分を選び、妻・阿古もそうだ」と言った。
桜丸は阿古に金塊の在処を要求し、阿古は拒否し、所司代・栗山秀隆(本田博太郎)が畠山家を調べ桜丸を信綱殺害容疑で捕らえた。
白州で阿古は盗賊が直光というが、多襄丸は自分は盗賊だと答えるが身の上を語った。
阿古は大納言家の金塊から始まったが、桜丸が金塊目当てだがはじめからそれは存在しないと言った。
足利義政が白州に来て桜丸の縄をとかせ、正義は人の都合で変わる幻と言い管領職を投げ出した事を責め、多襄丸は本心を言うが義政は正しい事が良い事ではないと言い、桜丸は阿古を捕らえた。
<以下、隠し字>
道兼は自分も金塊を狙っていたと言い、阿古が多襄丸(松方弘樹)との間にあった事と阿古が信綱に汚されており別れるしかないと芝居をうった事を話し、白州が最後の試みだったと言った。
盗賊仲間が多襄丸と道兼を助け、多襄丸は阿古と桜丸の元に向かうが、阿古は自ら崖に身を投げ多襄丸も飛び込んだ。
怪我を負った2人は巡りあい、崖の上で盗賊と桜丸の軍の争いになり盗賊は敗れるが、崖を多襄丸と登る阿古は金塊を見つけ、崖の上に戻り仲間の死体を見つけた。
多襄丸は桜丸に斬り込んだ、そして・・・。


監督:中野裕之
脚本:市川森一・山本又一朗
出演者:小栗旬・柴本幸・田中圭・近藤正臣・池内博之・松方弘樹・萩原健一・やべきょうすけ・本田博太郎
制作年:2009年


感想: 乱世がもたらした裏切りと勘違いとが、多くの生き方を歪めた。
誰もが何かを求めるが、それが正しいとは限らない。
正しくても、結果は良いとは限らない。
(2015/01/30)

このページの先頭へ