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鑑賞日記(2014/09)

レイクサイドマーダーケース

藤間智晴(柄本明)・一枝(黒田福美)夫妻と息子・直人(村田将平)、関谷孝史(鶴見辰吾)・靖子(杉田かおる)夫妻と息子・拓也(馬場誠)の2組の家族と塾講師・津久見勝(豊川悦司)と共に、藤間の湖畔の別荘での名門中学受験勉強合宿へ、別居中の妻・並木美菜子(薬師丸ひろ子)と妻の連れ子・舞華(牧野有紗)の為に受験に疑問を持つが参加したディレクター・並木俊介(役所広司)だが、面接はまだまだだった。
並木に愛人でカメラマン・高階英里子(眞野裕子)が来て、夕食後に子と津久見はロッジに行き、高階はホテルに泊まり、他は別荘に泊まった。
翌朝、並木が東京に向かい別荘に戻ると、高階が死体で発見され、美菜子は自分が殺したと言い子供の将来とスキャンダルを恐れる親たちは警察に知らせず、綿密な計画で死体を湖に沈めることにし、顔と指紋と歯を潰し計画通りに運んだ。
美菜子が高階に化けてホテルに泊まりチェックアウトし、藤間と並木が高階の荷物をアパートに戻した。
<以下、隠し字>
翌日、俊介は英里子の写真に、親から裏金を受け取る津久見を見つけ、高階は津久見を脅しに来たと知り津久見を問い質すが、藤間が並木に事実を話し、殺害は3人の子供たちの誰かか全部で、自分らの将来が脅かされると思い殺害した。
並木は、他の親たちと同様に子供たちの未来を守る為に口を閉ざすことになった。


監督:青山真治
脚本:深沢正樹・青山真治
原作:東野圭吾「レイクサイド」
出演者:役所広司・薬師丸ひろ子・豊川悦司・柄本明・鶴見辰吾・杉田かおる・黒田福美・眞野裕子・牧野有紗・村田将平・馬場誠
制作年:2004年


感想: 念密な犯罪計画と、真相の伏線がある。
そして、受験と親と子との関係。
別居中の妻とのやや異なる関係。
どれをも問題を問う。
(2014/09/02)

祇園囃子

祇園で名の売れた芸妓・美代春(木暮実千代)は、勘当になった若旦那・小川(田中春男)を追い返し、舞妓志願に来た少女・栄子(若尾文子)は、美代春の旧知のメリヤス問屋・沢本(進藤英太郎)の二号の娘で、沢本は栄子の面倒は見ないというが、栄子を舞妓に仕込む決心をして、稽古をさせた。
1年後、栄子は舞妓として店出しとなったが、美代春は費用30万円を祇園一流のお茶屋「よし君」の女将・お君(浪花千栄子)から借り美代栄として、挨拶回りをした。
車輛会社の専務・楠田(河津清三郎)は栄子に興味を持ち、部下・佐伯(菅井一郎)と接待に利用し、得意先の某官庁・神崎(小柴幹治)は美代春に惚れ、現代子の栄子に美代春は祇園のしきたりを言った。
楠田はお君に、栄子と美代春との繋ぎを頼み、お君は栄子の披露目費用は楠田から出ていたと言い聞かせた。
楠田は上京する事となり、美代春と栄子も同行し、列車で金工面中の沢本に会い、東京で楠田は美代春に神崎を客にとらせ部屋へ連れ、自分は別室で栄子に接吻しようとしたが栄子は悲鳴を上げ楠田の唇を噛み切り、騒ぎになり美代春も何もなかったが、楠田が神崎に頼んだ仕事も駄目になった。
<以下、隠し字>
「よし君」のお君は楠田から美代春に神崎の接待を望まれ頼むが美代春は断り、面目の潰れたお君は、2人を茶屋から出入差留にして、美代春の店は淋れ、栄子は悩んだ。
美代春は沢本の無心に僅かだが応じ、楠田とお君の要求に栄子を無関係を条件に神崎と夜を過ごし答えた。
翌日、栄子は美代春に不満で芸妓を止めると言うが、美代春は諭し栄子は芸妓として好きに生きろと言い、1人では寂しいとも言った。
祇園囃子の季節で、2人にも座敷が入り出かけた。


監督:溝口健二
脚本:依田義賢
原作:川口松太郎
出演者:木暮実千代・若尾文子・河津清三郎・進藤英太郎・菅井一郎・小柴幹治・田中春男・浪花千栄子
制作年:1953年


感想: 古いしきたりの世界と若い舞妓とのすれ違い。
それでも、互いを必要として生きる。
利用する周囲も絡めて描く。
(2014/09/08)

忍ぶ川

哲郎(加藤剛)と志乃(栗原小巻)は料亭「忍ぶ川」で会い哲郎は彼女にひかれ通い、話が深川になり志乃は生まれた所で8年も行っていなく、哲郎は志乃を薮入りに深川を案内した。
哲郎は次兄(井川比佐志)の居た木場へ案内し7年前に死んだとだけ言いそれ以上は言わず、志乃の生まれた洲崎に行き、志乃は射的屋の娘で父(信欣三)はくるわの女郎の世話をしていたが志乃が11歳で栃木へ移住し志乃は東京で働いたと話し、その後2人は浅草へ行き時代の変わりを感じた。
その夜、哲郎は志乃に手紙で家族を書いた、「兄が2人、姉が3人で、上の姉2人が自殺、長兄が失踪、次兄は3年前に木材会社設立で金を集め行方不明になり、父は脳溢血で倒れた。自分は教師後隠れていたが今は大学に戻った27才だった。」
宿命の滅びの血を感じるが、志乃は誰でも何かあり生きて欲しいと言った。
志乃に婚約者がいると知り、志乃に問うと本村幸房(滝田裕介)とおかみ(木村俊恵)の世話で婚約はしたが急ぐのでいやになり父も反対と言い、哲郎は志乃に破談にして父に好みの結婚相手ができたといってくれと言った。
<以下、隠し字>
秋に、志乃の父の容態が急変し、父にひと目あって欲しいと手紙を残し栃木へ行き、哲郎は翌日行き、お堂の家で会い翌日死に一家は離散した。
大晦日に哲郎は志乃とふるさとへ行き、駅に母(瀧花久子)が出迎え、家の前で父(永田靖)もいて、目の悪い姉・香代(岩崎加根子)も会い、皆が志乃を気にいり、翌日哲郎の家族のみで結婚式を行い、その夜は雪国の週間で裸で過ごし、朝に馬橇の鈴音に、裸のまま一枚の毛布で、馬橇を見た。
2人は新婚旅行に近くの温泉へ出かけ、汽車から志乃はあたしのうちが見えると言った。


監督:熊井啓
脚本:長谷部慶治・熊井啓
原作:三浦哲郎
出演者:栗原小巻・加藤剛・永田靖・瀧花久子・可知靖之・井川比佐志・山口果林・木村俊恵・岩崎加根子・信欣三・滝田裕介・阿部百合子・片山まゆみ・鹿野浩四郎・大西加代子
制作年:1972年


感想: 滅亡の血を感じる主人公と前に向かうヒロインの巡りあいから始まる。
起伏は少ないが、事情が明らかになる程に厳しい過去と現実が判る。
終わりが2人の始まりだが、前向きだ。
モノクロ画面と、自然風景が印象的だ。
(2014/09/14)

外道 おとこ唄

麻薬取引を黒鍬組組長・藤沢が行っている所を目撃した女・あけみが殺され、千尋(濱田のり子)があけみが約束時に現れず訪ねるが襲われ、関東連合不知火組幹部・桜木勇次(石橋保)が止めて千尋は去った。
関東連合不知火組組長・水島鉄男に、幹部・殿岡卓司や娘・水島遼子(高以亜希子)は風俗関係の売上げが落ちて幹部・大北勤は金に細かいが、桜木ら武闘派は納得しなかった。桜木は幹部・滝沢貞治を訪ね薬が出回っている噂を聞き孤立するなと言われ、関東連合昴会会長・天王寺薫は若頭・柴田健吾(清水宏次朗)と様子を話した。
桜木達は、黒鍬組のホステスが消えた事を調べるが皆知らないと言い、千尋はあけみを探し続けた。
水島鉄男は薬が流れていても仕方がないと言い、水島遼子は桜木の事は判ると言った。
あけみを探す千尋が襲われ、桜木が助け事情を聞き、もう会えないだろうと言った。
不知火組組員は水島遼子の跡目を狙い、組長は桜木と一緒になる事を望み、否定する水島遼子に関東連合内で力の抗争が起きると言った。
不知火組組員・佐伯が殺され大北は香典を取ろうと言い、武闘派と争いになったが相手が判ってからと組長は言い、桜木と千尋が車に襲われ、桜木は関西者の出入りに気づくが殿岡らは次々と裏工作を進めた。
<以下、隠し字>
組長・水島鉄男は桜木に組を譲ると金を渡し、関東連合に吸収されると言うが桜木は関西が絡んでいると言い組長の依頼を了解し、滝沢は昴会が絡み佐伯も薬絡みと伝えた。
殿岡から桜木に黒鍬組絡みの連絡が入り、桜木は準備をするが千尋が訪れ帰りを待つと言うが、桜木は黒鍬組に殴り込み皆殺しにした。
殿岡と大北は次の方法を考え、桜木は柴田から生き抜く事が大事と言われ、本当の戦いはこれからだった。


監督:金澤克次
脚本:江面貴亮
原作:原麻紀夫・土光てつみ
出演者:石橋保・原麻紀夫・濱田のり子・高以亜希子・清水宏次朗・那波隆史・麻宮淳子・山口日記・泉珠恵
制作年:2002年


感想: シンプルか複雑か判らないヤクザ抗争話だ。
話の中に不純物が混じりこんでいつ様に感じてしまう。
(2014/09/20)

恋のカウントダウン

日本の大企業TANIZAK社長・浜田(丹波哲郎)の姪・奈緒美(早見優)は香港にバカンスに来たが、つきそいの石太郎(河原崎次郎)と洋子(宇佐美恵子)が監視していた。
副社長・熊谷(戸浦六宏)は商売主義で社長・浜田と対立し、病気の浜田は奈緒美を日本に呼びよせようとした。
奈緒美は2人の目を盗み外出しディスコで演奏中のテンポ(アラン/タム)とチンピラとの中に入り奈緒美はテンポのロビン(テディー/ロビン)やバンドメンバーと親しくなった。
その頃日本では浜田が急死し、4日以内に奈緒美がサインしないと会社は熊谷に渡ってしまうため洋子たちは困り、熊谷は専務(小坂一也)に定刻までにサインしないと無効と言った。
翌日バンドが仕事に行くと前日のチンピラが仲間を痛めつけ店を荒らし、テンポは5万ドル弁償を要求され楽器を取られ奈緒美は石太郎と洋子から狂言誘拐で10万ドルを手に入れカジノで増やし、5万ドルを返して10万ドルを洋子らに返そうとした。
会社乗っ取りを謀む熊谷は殺し屋・本木(清水昭博)を香港に送りホテルで洋子らを捕らえて待ち伏せバンドの家に押しかけたが、洋子はテンポのガールフレンドを奈緒美と偽り誘拐させ、本木は気づいた。
<以下、隠し字>
テンポは飛び出した奈緒美を追いかけ愛を語り戻るが部屋には本木達が待ち伏せ奈緒美を連れて行った。
自転車宅配便のテンポは自転車を走らせ奈緒美を追い本木達はホテルに逃げむが救い出したが警官に騒ぎの犯人と止められ逃げて、自転車宅配仲間に助けられた。
そして、・・・・・・。


監督:エリック/ツァン
脚本:佐伯俊道・バリー/ウォン
出演者:早見優・丹波哲郎・河原崎次郎・宇佐美恵子・アラン/タム・戸浦六宏・清水昭博・テディー/ロビン・小坂一也
制作年:1987年


感想: 日本と香港の共同制作映画です。
よくある筋だが、自転車曲乗りアクションとカーアクションが見物だ。
(2014/09/26)

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