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鑑賞日記(2014/07)

不連続殺人事件

昭和22年夏、敗戦の混乱時に詩人・土居光一(内田裕也)と妻・あやか(夏純子)は喧嘩別れして、あやかは資産家・歌川一馬(瑳川哲朗)と結婚した。
一馬はN県の財閥・歌川多門(金田龍之介)の息子で、多門の妾の娘の1人・矢代京子(桜井浩子)と結婚していた矢代寸兵(田村高廣)は一馬に私立探偵・巨勢博士(小坂一也)と招待され先に2人で多門の豪邸に行くと、流行作家・望月王仁と詩人・内海明(内海賢二)と三宅木兵衛(石浜朗)・女流作家・宇津木秋子(楠侑子)夫婦と神山東洋(神田隆)・神山木曽乃(絵沢萠子)夫婦と人見小六(江角英明)と明石胡蝶(根岸季衣)と丹後弓彦(木村元)らも招待されていた。
多門の家には使用人や家族を含めて29人になるが招待状は偽で、京子は一馬と異母妹・加代子(福原ひとみ)が親密と聞いていて、歌川珠緒(水原明泉)が帰った翌朝に望月王仁の死体が発見され兇器の短刀から発見者・秋子ら2人の指紋と、小さな鈴がベットの下から発見された。
歌川家は複雑な血縁関係で、招待客は怪しげな者ばかりで、遅れた巨勢が警察・平野警部(桑山正一)・荒部長刑事(武藤章生)・長畑刑事(清川正廣)・南川巡査(長弘)らと到着し、望月の屍体は解剖され睡眠薬も飲んでいた。
その夜に歌川珠緒が殺され、矢代夫妻と巨勢は多門と会い一馬が珠緒を憎んでいたと聞き、警察は看護師・諸井琴路(宮下順子)からモルヒネは家にはないと言われた。
望月の荼毘から帰ると南雲由良(初井言栄)が南雲千草(伊佐山ひろ子)を探し、海老塚医師(松橋登)が出入りし、琴路は千草が逢い引きの手紙を持っていたと言った。
土居とあやかが言い争いから、外に逃げるあやかを土居が追い暴力沙汰になり皆が止めた隙にあやかは部屋に戻り閉じこもり、土居は扉の前で夜遅くまで監視した。
翌日に千草の死体が屋外で、部屋でセムシの詩人・内海の死体が見つかり、警察は千草の密会相手が内海と知った。
1週間後の8月26日、加代子が土居が交換したカップのコーヒーの毒物で、多門がプリンへ混入のモルヒネで殺害され、海老塚が村の思想家・奥田利根五郎(谷本一)を連れて来るが出入り禁止となり、警察は何も手がかりがなく、矢代と巨勢は犯人がしくんだ不連続殺人事件と気づくが動機が不明だった。
一馬は遺産書を見せ、詳しい元使用人・片倉清次郎(浜村純)は古い事件と左門の隠し子・海老塚の事で神山からの脅迫を話した。
10日目の9月3日に海老塚は女中・下枝(泉じゅん)や琴路を襲い逮捕され、宇津木秋子が殺され、巨勢は証拠探しに東京に行った。
<以下、隠し字>
6日後の9月10日の明方に歌川あやかの悲鳴で刑事が窓から入ると一馬が毒死し、あやかに暴行の跡があり、一馬に無理心中を迫られたと証言した。
刑事らが犯人自殺で帰ろうとすると巨勢が戻り、全員を集めて真相を10ヶ月前からの計画殺人で目的の為に必要な連続殺人と、突発で生じた殺人が間に挟まった不連続殺人と語った。
望月殺しで一馬にのみ信用されるアリバイを作り、珠緒は財産目的だが、千草に疑われ殺害し呼び出し手紙相手の内海を殺す動機が出来て共犯者が喧嘩を装い相談し実行し、加代子と多門は財産目的で殺し、次ぎに偽装で宇津木秋子を入れて、最後に一馬を毒殺し自作自演をしたと説明した。
計画のために共犯者らは度々東京で会っており、その場所を巨勢が突き止めたと言うと、あやかは服毒自殺し、共犯者は自白しあやかの元に向かい、服毒自殺した。


監督:曾根中生
脚本:大和屋竺・田中陽造・曾根中生・荒井晴彦
原作:坂口安吾
出演者:瑳川哲朗・夏純子・内田裕也・田村高廣・桜井浩子・小坂一也・水原明泉・福原ひとみ・金田龍之介・石浜朗・神田隆・絵沢萠子・江角英明・内田良平・根岸季衣・木村元・長弘・伊佐山ひろ子・桑山正一・楠侑子・武藤章生・清川正廣・宮下順子・初井言栄・松橋登・内海賢二・谷本一・浜村純・泉じゅん
制作年:1977年


感想: 戦後の乱れた人のやや狂気の集まり。
その中で、本能とははずれた突発の芝居。
目的のための殺人と、突発で間に挟まった殺人。
(2014/07/04)

監禁探偵

向かいのマンションの部屋の女性を望遠鏡で写真を撮っていた青年(三浦貴大)が不審を感じてその部屋へ行くと、女性(津田匠子)が死に迷っていると、そこに女(夏菜)が来て青年を疑ったので気絶させ、自分の部屋に監禁した。
女は目を覚ますとベッドに縛られており、青年は警察に通報できない事情があり自分で事件を解決するのでそれまで女を帰さないと言った。
女は被害者がモデルのレナで会った事があると言い、青年が再度証拠を探しに言った間に写真を見て、戻った青年に自分もモデルのアカネで自分が事件を解決すると提案し、死体発見までに事件を解決したい青年はアカネに協力し、スマホを調べ用とするが要領が悪く、手錠をかけられたアカネがPCやスマートフォンから蜂谷(杉村蝉之介)を見つけ、次ぎに多賀克也という男がレナに近づいており、コールガール組織の可能性が有った。
青年が買い物に行っている間に、アカネは見つけたコールガール名簿をSNSへアップする準備をし、レナのスマホに予約が入り、周辺を怪しい男が歩き廻っていた。
老女が来て亮太は子供と言い、青年=亮太は犯人を捜すと言うとアカネは本気で組織を相手にするかと聞いた。
部屋が見張られていると気づき、警察か組織か判らないと亮太は言うと、アカネは組織と関係する警察と考えた。
<以下、隠し字>
刑事が傷害犯の似顔絵を持って来てアカネは老女でレナの殺害犯と知り、亮太は屋上に呼びだされ警官の組織員(甲本雅裕)と話すが突き落とされそうになり、アカネは老女に襲われたが警官に助けられ、亮太の危機をしりデータをSNSに流し、組織員は電話でデータ流出で組織が壊滅を知り、亮太殺害を止めた。
亮太が部屋に戻るとアカネは、亮太が組織の雇われで部屋も他人の物で仕事は写真を撮るだけと推理し、自分は私立探偵でコールガール組織から抜けようとしていたレナから警護と、いざと言うときのデータの流出を依頼されていたと言った。
そして、・・・・。


監督:及川拓郎
脚本:小林弘利・及川拓郎
原作:我孫子武丸・西崎泰正
出演者:三浦貴大・夏菜・津田匠子・杉村蝉之介・甲本雅裕
制作年:2013年


感想: 身体能力も高く、情報機器も詳しい女性探偵。
何故か青年を信用して、監禁されて調べる。
互いの素性が犯人と共に謎だ。
(2014/07/10)

黄金を抱いて翔べ

過激派や犯罪者相手の調達屋・幸田弘之(妻夫木聡)は、20数年ぶりの故郷・大阪で友人・北川浩二(浅野忠信)から銀行本店地下の240億円相当の金塊強奪計画を誘われた。
幸田は北川の家で妻・北川圭子(中村ゆり)と子供と会い、そこで銀行担当システムエンジニア・野田(桐谷健太)と計画を練り、爆弾製造で精通の元・北朝鮮のスパイ・モモことチョウ・リョファン(チャンミン)を仲間に、元エレベーター技師で銀行内部に詳しいジイちゃんこと斉藤順三(西田敏行)に助けを求める事が決まり、計画を知った北川の弟・北川春樹(溝端淳平)も加わり始まり、金塊は銀行の地下3階で、地下2階の駐車場から侵入し、同時に中之島変電所を爆破して辺り全域を停電にする作戦だった。
リョファンを狙うキング(青木崇高)らと抗争になるが、群馬・高崎の工場の輸送車を襲いダイナマイトの強奪に成功したが、幸田はそれを知った左翼・山岸(田口トモロヲ)らに脅され抗争になった。
二重スパイの末永(鶴見辰吾)が春樹を誘拐し脅迫され一味との交換になり、斉藤のたれ込みを責める内に幸田の父の話しが出た。
北川の妻子が仕返しに殺され、野田の予定で決行日が決まり、圭子の死に責任を感じた春樹がバイクで死亡した。
幸田は退社し、斉藤も現場で手伝う事になり、変電所にダイナマイトを仕掛けた幸田は末永に大怪我を負わされた。
<以下、隠し字>
当日に計画を進め、野田がエレベーターを故障させ、斉藤が修理でもぐり込み、北川と幸田が警備員を排除して行くが野田が予定より早く爆発させて少しずつ計画がずれた。
しかし、地下金庫を開けて金塊を奪い、駆けつけた消防等を避け、斉藤の助けで屋上に逃げた。
そこから、道の野田とトラックに金塊の入ったトランクを落とす準備をして北川は下に移動して待ち、幸田がトランクを落とし、最後に自分もロープで下りるが怪我の幸田は落下して死んだ。 野田とトラックで逃げた北川は幸田の遺体を川に流した。


監督:井筒和幸
脚本:吉田康弘・井筒和幸
原作:高村薫
出演者:妻夫木聡・浅野忠信・桐谷健太・溝端淳平・チャンミン・西田敏行・中村ゆり・青木崇高・田口トモロヲ・鶴見辰吾
制作年:2012年


感想: 仲間を集めて銀行襲撃の話し。
前歴から色々な者に邪魔され、次第に仲間が死ぬ。
誰が生き残るか・・という結末。
(2014/07/16)

亡国のイージス

イージス艦は未来に何を託すか、渥美大輔(佐藤浩市)は考えていた。
仙石恒史(真田広之)は電話で呼び出され、田所祐作(斉藤陽一郎)ら部下の騒ぎ処理に急ぎ対応し、若狭祥司(光石研)と若い乗組員を説教した。
海上自衛隊護衛艦「いそかぜ」が出港し、艦長・衣笠秀明(橋爪淳)は副艦長・宮津弘隆(寺尾聰)からFTG(海上訓練指導隊)溝口哲也3佐(中井貴一)を紹介され14名の訓練指導が始まった。
訓練事故で部下が死ぬが訓練続行に仙石は宮津に反対するが、身分を偽り乗り込んだ者を探す為にFTGが乗り込んでおり、死者は既に複数で艦長も殺されていると聞いた。
しかし、如月行(勝地涼)が反乱し仙石が駆けつけると乗取りを防ぐ任務を言うが、「いそかぜ」は溝口を騙り乗り込んだ某国のテロリスト・ヨンファ(中井貴一)と宮津の共謀で乗取られ、総員に離艦命令が出て乗員が全員離艦したが如月と仙石は艦内に戻った。
「いそかぜ」の宮津に「うらかぜ」から停止命令が来るが無視し、宮津・竹中勇(吉田栄作)・ヨンファたちは「うらかぜ」を対艦ミサイル「ハープーン」で撃沈させ国家に宣戦布告し、召集された梶本幸一郎総理(原田芳雄)以下国家安全保障会議・湊本仁志(鹿内孝)・渥美・瀬戸和馬(岸部一徳)・明石智司(平泉成)らに要求した。
それは、米軍が極秘裡に開発した「GUSOH」という特殊兵器存在や特殊部隊の存在や防衛大学校生(笠原秀幸)殺害とその論文を明らかにする事等だったが、梶本は幾つかは認めなかった。
仙石は、艦の一部を破壊して宮津らに宣戦布告し戦闘で数人が死にジョンヒ(チェ・ミンソ)は負傷し、仙石は騒ぎで逃げた如月と外部への連絡方法を探った。
国家安全保障会議は、GUSOH対策の爆薬「テルミット・プラス」の使用を決めたが、渥美は如月と仙石からの光信号を受け取り「せとしお」に指示を送りテルミットは使わせないと言い瀬戸は総理だけに伝え、如月と仙石は放射能洗浄装置を稼働し、魚雷を発射し渥美は「せとしお」の作戦を中止させた。
「いそかぜ」の乗組員は外部からの指示は受けず、宮津は武器の所持を許可した。
総理はヨンファ・宮津に要求受け入れを連絡し、渥美は宮津に子息の死がヨンファの陰謀と言うが、ヨンファは拒否した。
如月と仙石と、ヨンファ一味の戦いが続き、海に落ちた如月とジョンヒが戦い仙石が如月を助け、「テルミット・プラス」の使用が間に合わないと国家安全保障会議で判った。
<以下、隠し字>
杉浦丈司(豊原功補)と会い説得中の仙石を無視して如月が杉浦を撃ち、仙石は宮津に中止を説得した、「いそかぜ」は停止し「テルミット・プラス」が間に合うと準備を始めるが、渥美らは何かが起きていると思った。
宮津はヨンファに中止を要求し撃たれ傷つき、如月もヨンファに撃たれ、仙石は宮津に会い手当てし宮津は全艦に仙石の指揮下に入る連絡をした。
ヨンファは舵を破壊し、仙石は全員に離艦命令を出しためらいながらヨンファを撃ち計画を阻止し、仙石は手旗信号で偵察衛星に伝えた。
救助隊が駆けつけ仙石を救い、東京湾内を暴走するいそかぜは宮津が爆沈させた。


監督:阪本順治
特撮監督/特技監督:神谷誠
脚本:長谷川康夫・飯田健三郎
原作:福井晴敏
出演者:真田広之・中井貴一・寺尾聰・佐藤浩市・勝地涼・原田芳雄・斉藤陽一郎・光石研・天田俊明・鹿内孝・平泉成・笠原秀幸・チェ/ミンソ・豊原功補・安藤政信・谷原章介・原田美枝子・中村育二・中沢青六・真木蔵人・松岡俊介
制作年:2005年


感想: 戦記ものでも、シュミレーションでも、サスペンスでも、アクションでもなく思想がテーマだ。
その中に、上記の要素が混ざった。
内容的には多くの事を詰めこむ事になり、うっかりすると見失う。
服装で、3種類のグループを分けて混同を避けた。
(2014/07/22)

女子体温36.9℃

谷崎ナオミ(小田あさ美)が目覚めると地下室で制服姿で寝ていて、部屋の隅に初老の男・ノブがいて、いきなり理科の講義を始めた。
部屋には、本棚に「シベリア超特急」のDVDとポスターがあり河合と赤松が来た、河合は高校時代のナオミの元教師でナオミへの痴漢騒ぎで職を追われ、以降ナオミを追い続け全て知っていると言い、教師・ノブもナオミの痴漢騒ぎで職を追われていたと言った。
河合達は、1日2回体温を測ることを要求し監視カメラで見ており、20才の誕生日で体温は36.2度で平熱だった。
2日目、河合がラジオ体操を始め赤松は内縁の妻と言い、ノブが月の満ち欠けの講義を始め、赤松は容姿をけなされて国語の授業を始め高校時代の河合の生徒と言った。
3日目、映画鑑賞に飽き、痴漢騒ぎの日ナオミは母から言われた体温37度以上で無く、36.9度でだるく保健室にいたと言い、男が頼まれて占いに来て来年誕生の年と言った。
<以下、隠し字>
ナオミは「自分を妊娠させるつもりではないか?」と疑うが、既に人工授精で子供がいて、誰が父親か気になるかと言われノブは首を振り指をさした。
そして、・・・・。


監督:MizuneT
脚本:MizuneT
出演者:小田あさ美・岡田悟一・赤松由美・YOKURYU・中澤延之
制作年:2011年


感想: 小田あさ美のイメージ映像だろうか。
映画に思えないストーリー性だ。
(2014/07/28)

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