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鑑賞日記(2014/06)

ローレライ

第二次世界大戦末期に日本近海で魔女と呼ばれた謎の潜水艦が米国海軍に噂された。
1945年8月6日、広島に原子爆弾が落ち、海軍司令部・浅倉大佐(堤真一)はドイツから運んだ高戦闘能力の伊号第507潜水艦・通称「ローレライ」の艦長に絹見少佐(役所広司)依頼し、将校・木崎(柳葉敏郎)や技師・高須(石黒賢)や船医・時岡(國村隼)や特殊潜航艇「N式潜」の操舵手の折笠一曹(妻夫木聡)と清水(佐藤隆太)や機関士・岩村(小野武彦)ら、70名の乗組員でアメリカ軍基地の南太平洋・テニアン島へ出撃した。
途中でN式潜の能力を実戦で試した絹見らは、高須から海域の海底地形や船隊配置図を立体的に視覚化装置「ローレライ・システム」がナチスに人種改良された日系ドイツ人少女・パウラ(香椎由宇)の能力で、爆破の衝撃で恐怖を甦らすことが判明した。
海軍司令部・大湊(鶴見辰吾)は浅倉を育てた西宮(橋爪功)・桂子(阿川佐和子)に会い、2発目の原爆が長崎に投下された。
浅倉が海軍司令部・楢崎(伊武雅刀)や幹部を閉じ込め無条件降伏を妨害し、同時にローレライでも高須らの反乱兵が東京の浅倉の指示で占拠し、日本新生プランで米国軍にローレライを供与して3発目の原爆を東京に落とそうとした。
絹見は祖国と愛する者を守る為浅倉に反対し戦うことを決意し、高須ら反乱軍を鎮圧すると、浅倉は自決した、東京への原爆のテニアン出撃時間をパウラが高須から読み、絹見は独自の判断で15時間後の出撃阻止にテニアン島へ向けて進撃を開始した。
<以下、隠し字>
辞退した25名が離脱し、待ち受けるアメリカ海軍太平洋艦隊に、絹見はパウラのローレライ・システムを使い、パウラの恐怖を防ぐため信管を抜いた魚雷を使用し、爆雷を避けて進んだ。
米国軍は捕獲を諦め撃沈に変え、海底に着いたローレライは電気故障を木崎の犠牲で乗り越え、最後に「N式潜」の魚雷を使用して米国軍潜水艦を撃沈させ、役目を終えた「N式潜」を絹見は切り離し、原爆を搭載B―29が離陸した瞬間に浮上したローレライは搭載砲で爆撃に成功した。
攻撃した米国軍は魔女の歌声を聞いた気がし、切り離されたN式潜の折笠とパウラの生存も、潜航したローレライとその乗組員の行方は判らなくなった。
元米国軍将校は取材した作家(上川隆也)の見せる魔女・パウラの写真を信じなかった。


監督:樋口真嗣
特撮監督:佛田洋
脚本:鈴木智
原作:福井晴敏
出演者:役所広司・妻夫木聡・香椎由宇・柳葉敏郎・堤真一・石黒賢・國村隼・佐藤隆太・小野武彦・鶴見辰吾・橋爪功・阿川佐和子・上川隆也
制作年:2005年


感想: 原爆投下に関する事項は秘密が多い。
多くのフィクションが書かれている。
本作は、朝倉と絹見の思想の対立が中心。
ローレライの秘密より、大きな事だ。
(2014/06/04)

鍵泥棒のメソッド

女性編集長・水嶋香苗(広末涼子)は相手も未定だが短期間での結婚計画を立てて職場仲間に宣言し配った。
コンドウ/山崎信一郎(香川照之)は仕事をしてトランクに仕舞い、車で移動したが渋滞中で銭湯に入る事にした。
貧乏役者の桜井武史(堺雅人)が金に困り銭湯にいると、コンドウが来て石鹸で滑って転倒し頭を強打し意識を失い、桜井は出来心でコンドウのロッカーの鍵と自分の鍵をすり替え、金を見つけ返し廻り、コンドウが記憶喪失としり彼の車を盗み山崎信一郎の家に行くと、工藤純一(荒川良々)からの電話で会い話しをすると、山崎はコンドウという殺し屋らしく、岩木社長殺しをしたが金が見つからないと岩木の愛人・井上綾子(森口瑤子)から金を奪う追加仕事を頼まれた。
コンドウは記憶を失い、自分を桜井だと思い込みノートに記録をはじめ、桜井の部屋に行き役者らしいと知りメモの所に行くとエキストラの集まりだったが監督の目にとまり、真面目に役者を目指すと、父(小野武彦)の死期が近く結婚を急ぐ水嶋と取材中に会い食事し、興味を持ちデートに発展し、コンドウは水嶋の会社に勤め、水嶋の父が死んだ。
桜井はコンドウの事を調べ裏の便利屋と知り、井上と会い何も知らないと知ると逃がす計画を練り、水嶋は本気でコンドウに結婚を申し込み部屋でレコードをかけると、聞いたコンドウは記憶を取り戻した。
<以下、隠し字>
桜井は工藤に盗聴され部屋に逃げ戻るとコンドウがいて、桜井に工藤の前での人殺しの芝居の稽古をさせ、自分は殺し屋ではなく双方と話しをまとめる便利屋と言い、尾行していた水嶋に犯罪はしていないと言った。
コンドウは工藤と岩木が井上に用意していた部屋に出かけ、桜井の井上殺人を見せるが芝居とばれ金を要求されるが、水嶋が部屋の調度品が高級なアンティークで2億円くらいと言い、工藤は一人占めを謀った。
工藤はコンドウに井上の始末を指示し、水嶋と桜井と井上と車に乗ったコンドウは警察に連絡し、水嶋を彼女の車に送り、工藤は警察に逮捕された。
コンドウと桜井は互いに笑えず、コンドウは井上を岩木社長のいる所へ送った。
一旦結婚計画を中止した水嶋は、真面目なノートを見て恋を感じコンドウと抱き合った。


監督:内田けんじ
脚本:内田けんじ
出演者:堺雅人・香川照之・広末涼子・荒川良々・森口瑤子・小野武彦
制作年:2012年


感想: 奇妙な設定で終始する。
複数のどんでんかえしが繰り返される。
勘違いと秘密が重なる。
(2014/06/10)

山の音

尾形信吾(山村聡)は鎌倉に住み妻・保子(長岡輝子)の死んだ姉の面影を息子・修一(上原謙)の嫁・菊子(原節子)に見つけ、修一は信吾が専務の会社の社員で、結婚生活後数年で浮気で家を度々空け、信吾は社の事務員・谷崎英子(杉葉子)から聴き、菊子への不憫さ持った。
ある日、修一の妹・相原房子(中北千枝子)が夫と揉めて娘・里子(斎藤史子)と赤ん坊と家出してきた、信吾は房子を可愛がらなく、菊子への心遣いを見て房子はひがみその子供も暗く、ひがみが増し房子は信州の実家に帰ってしまった。
修一を房子の迎えにやった留守に、信吾は谷崎に案内させ修一の女・絹子(角梨枝子)を訪ね、絹子が戦争未亡人で同じ境遇の池田(丹阿弥谷津子)と自活し、修一は酔うと女房は子供だと放言し、女たちに狼籍を働くと聞き怒った。
帰ってた房子の愚痴・修一の焦燥・夫の浮気を感づいているらしい菊子の苦しみ等で、尾形家には気まずかった。
菊子は修一の子を身ごもったが、夫に女のあるかぎり生みたくない気持のままに、ひそかに医師を訪ねて流産した。
<以下、隠し字>
大人しい彼女の抗議と知り信吾は、絹子の家をたずねると修一と別れたあとだが彼女は修一の子を宿していた。
酔って帰った信吾は、菊子が実家にかえったとをきき、菊子のいない尾形家は信吾には寂しかった。
会社への菊子の電話で呼びだされた信吾は、修一と別れる彼女の決心を聞き、菊子も信吾も涙を感じ、信吾も老妻とともに信州に帰ろうと思った。


監督:成瀬巳喜男
脚本:水木洋子
原作:川端康成
出演者:山村聡・長岡輝子・上原謙・原節子・中北千枝子・斎藤史子・杉葉子・角梨枝子・丹阿弥谷津子
制作年:1954年


感想: 鎌倉から東京に通勤する。
気持のすれ違いから、孤独を隠していた嫁だった。
誰しも能面のように、幾つかの顔を持つのだろう。
(2014/06/16)

戦国 伊賀の乱

天正9年、伊賀の国は織田と甲賀の連合軍に攻め込まれており、連合軍は伊賀内に密偵を忍ばせ伊賀を内側から崩そうとしていたが、伊賀は裏切り者が国境の洞窟に集結すると突き止め、下山甲斐(樋浦勉)は下忍・突破(合田雅吏)を送り込もうとした。
体に爆薬を巻いた突破は、自爆の使命を与えられ、2人の下忍・三者(柏原収史)・楡組(島津健太郎)と洞窟を目指すが忍びが襲ってきたが、どこの者か不明だった。
突破はひそかに、楓風(宝積有香)を呼び出し母の面倒を頼んだ。
物見は役目が自慢だが、突破は浮かれていなかった。
突破の弟・物見(高野八誠)から変わってくれと頼まれるが断った。
3人は行き倒れに見せかけた綿色(早瀬英里奈)を見かけたがそれは罠で襲われ、楡組は怪我をして、突破は綿色を捕らえ、怪我の楡組はいざという時は見捨てるというがついて来た。
突破は楓風から生きるために、突破の子供が必要と言い時間がないので弟と子供を作り、突破の子供として育て、上忍・甲斐の妾になると言った。
三者が物見でいない時に、突破達は襲われ楡組は死んだ。
弟は身代わりをしつように突破に要求し、断られると使命と裏切り者の疑問を言い始め、父のようになるなと言った。
<以下、隠し字>
突破は綿色を問いつめるが、裏切り者の終結は偽りだが本当の事など知らされていないと答え、洞窟に向かう突破を三者は確認すると言い、襲って来た忍びに綿色は殺され、三者は裏切り者で突破は毒を飲ませたと言ったが、突破は事前に2人のどちらかが裏切り者と甲斐から知らされていた。
突破は三者を捕らえ、爆薬をつけて洞窟に助けを求めさせ、洞窟で三者は裏切り者達に斬られ爆発した。
弟と楓風が会って裏切り者だった2人は、突破を止められなかったと話した。


監督:千葉誠治・酒井博史
脚本:千葉誠治
出演者:合田雅吏・柏原収史・高野八誠・宝積有香・島津健太郎・早瀬英里奈・樋浦勉
制作年:2009年


感想: 強すぎる忍びと、その周囲の裏切り者は誰かの話だ。
服装が似ているので、個人の区別がつきにくい。
(2014/06/22)

エッチを狙え~イヌネコ~

高校生の神田寅一(内山眞人)は女子高教師・星川幸(宮内知美)に恋に落ちて、女装をして女子高校に入った。
寅一のいとこ・青井マキノ(矢吹シャルロッテ)が転校して寅一に会い、注意した幸は生まれつき男性恐怖症で触れらるだけでジンマシンが出る体質であった。
マキノは寅一の気持は理解出来ず、寅一は田舎に帰れと言うが、マキノは学校に寅一の正体をばらすと脅した。
校長(徳井優)や同僚は幸を介抱しジンマシンに驚くが、幸はなぜ女生徒に触ってジンマシンが出たか不思議だった。
マキノは寅一の部屋に泊まる事になるが、かみ合わずマキノのバンド仲間が押しかけて来た、マキノは他の生徒に寅一と仲良くするなと言われ喧嘩を始め、助けに入った寅一が男とばれた。
マキノは同級生に風俗に誘われ、探しに来た幸共々コスプレの仕事に無理矢理されて逃げるが、雷に打たれ幸とマキノの人格が入れ替りそして3人の別の人格での生活が始った。
何も知らないバンド仲間がマキノを呼び出し歌わそうとし、親が幸と進路相談を始めるが娘の風俗の実態をばらし説教した。 <以下、隠し字>
幸とマキノが再会し喧嘩になり、事故で電気ショックを受けて精神だけが元に戻り寅一の事や気持をばらし合った。
幸とマキノは誤解を判り始めるが、元に戻るには奇跡を待つしかないと思い、雷でいれ変わった場所に行った。
じっと待っていると、雷が近づき落ちて・・・。
1ヶ月後に、変わらなかったが努力で変わったふたりがいた。


監督:金田敬
脚本:小林弘利
原作:葉月京
出演者:宮内知美・矢吹シャルロッテ・内山眞人・徳井優・大口兼悟・友田真希・諏訪太郎・志水季里子
制作年:2009年


感想: 体と精神の入れ替わりと、片方が入れ替わった場合にどうなるのか。
成長といえるのか、何とかなるのか。
ハッピーエンドは強引だ。
(2014/06/28)

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