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鑑賞日記(2014/04)

TATTOO<刺青>あり

母親・竹田貞子(渡辺美佐子)が警察にヘリで呼び出され・・・警察病院で竹田明夫(宇崎竜童)の死体と出会った。
15歳広島で強盗殺人事件を起こした明夫(島貫晃)は20歳で保護監察処分取り消しになり、パーマをかけ、刺青師(泉谷しげる)にボタンの刺青を入れて貰いキャバレーのボーイになりひもの生活を送ったが、店のナンバ・ワンのホステス・三千代(関根惠子)を同棲者・佐藤(下元史朗)がいたが無理にくどき、店を止め同棲生活を始めた。
21歳で店長になるがホステスをいじめ店を止め、共稼ぎをしている三千代に暴行を働き、金使いが荒く、三千代は実家に帰るが明夫は体裁を整え三千代の両親(垂水悟郎・青木和子)を誤魔化し連れて帰った。
30歳になり明夫は雇われ店長もやめて独立して贈答品会社社長になるが実質は取り立て屋で、幼なじみのタクシー運転手・島田照也(矢吹二朗)と再会し銀行襲撃計画を考え、書店の親父(原田芳雄)から参考本を買い読みあさり、クレー銃の練習を始め客(西川のりお・上方よしお)に上手と言われた。
<以下、隠し字>
明夫の性格にこのままでは暴行で殺されると考えた三千代は、別の男・鳴海清(山路和弘)へ逃げ、明夫は四国の田舎町で暮らす母親・貞子を尋ね、大阪に戻り三千代を連れもどそうとするが全身に刺青した鳴海の気魄に負け帰るが、鳴海は口だけの男でないと言った三千代が分からなかった。
明夫は躊躇する島田に車の用意をさせ銀行を1人で襲撃し人質と立て籠もり、警察は母親・貞子に説得させようとするが貞子は断り、明夫は人質を殺し自身も重傷でやがて死に、骨箱をかかえ母親は駅に降り・・・・・。


監督:高橋伴明
脚本:西岡琢也
出演者:宇崎竜童・関根惠子・渡辺美佐子・矢吹二朗・島貫晃・泉谷しげる・下元史朗・山路和弘・垂水悟郎・青木和子・原田芳雄・西川のりお・
製作年:1982年


感想: 関根惠子はこの後高橋伴明と結婚し、高橋惠子となる。
若い頃から母の影響で新聞にのるでかい事をするという息子は、マザーコンプレックスだろう。
反動で弱い男と女性に暴力をふるうが、上の相手にはかなわない。
だが言うだけの男の自覚がない。
(2014/04/05)

黒い十人の女

テレピプロデューサー・風松吉(船越英二)は仕事が楽しく女性に優しいが結果として多くの女性と親しく、現在関係しているだけでも十人に近かった。
女優・石ノ下市子(岸惠子)は松吉を尾行して追い詰め、妻・風双葉(山本富士子)が芝居で誤魔化したが双葉は夫を半ばあきらめレストラン経営をはじめ紛らわせていた。
市子とテレビ局出入りの印刷会社アート社長・三輪子(宮城まり子)は松吉の浮気を押し入れで目撃し驚くが妻・双葉は気にすると損と動じなかった。
四村塩(中村玉緒)は松吉を利用しているだけと言うが、市子と三輪子は他の後藤五夜子(岸田今日子)と虫子(宇野良子)と七重(村井千恵子)と八代(有明マスミ)と櫛子(紺野ユカ)と十糸子(倉田マユミ)らも集めて話し合うが全員が手を切っても新しい誰かがくっつくという結論で、妻・双葉は松吉に離婚を申し出るがなぜ優しいと駄目か松吉は理解出来なかった。
市子は本町芸能局長(永井智雄)に松吉が気になり仕事にならないと言うがなだめられ、妻・双葉の店で松吉を殺す方法を考え始め他の女にも相談した。
その話を聞いた松吉は、十人の女が自分を殺すと思うがどうして自分が殺されるのか判らず考えたが、百瀬桃子(森山加代子)にも力になると言った。
松吉は双葉に相談し、双葉が松吉を射殺する芝居を考えて、レストランに十人の女たちを集め、誰も撃たないので双葉が空砲を撃ち倒れた芝居を松吉がして女たちは驚いた。
市子は双葉が巻き込まれたと思い、三輪子は迷惑かけないと言い、双葉は一人で考えると言い、女達は帰り、双葉は松吉が死んだ様に会社に出かけなく閉じ込めた。
<以下、隠し字>
しばらくして思いつめた三輪子は自殺し、四村塩は結婚し、市子は双葉に電話で松吉が生きていると聞き、女たちは集まり双葉を責めるが市子は自分が松吉を引き取ると言い、双葉は離婚し、幽霊となった三輪子はあきれて見ていた。
本町は松吉の退職に複数の女が同調するのに困り、市子は松吉と静かに暮らしはじめ復職したい松吉に女全員で松吉の生活費を負担する事を伝え社会から松吉を抹殺し、仕事がしたいという松吉を幽霊となった三輪子は自業自得と言った。
市子の女優サヨナラー・パーティは盛大に行われ、双葉と市子や女達が来て友達と言い、パーティが終り市子は自動車で去った。


監督:市川崑
脚本:和田夏十
出演者:岸惠子・山本富士子・宮城まり子・中村玉緒・岸田今日子・宇野良子・村井千恵子・有明マスミ・紺野ユカ・倉田マユミ・森山加代子・船越英二・永井智雄・
製作年:1961年


感想: モノクロ映画。
コメディタッチで描くが、内容は展開が読めないサスペンス風。
個々の登場人物の多くが、社会から消える展開は社会派風。
どこかホラー風もある。
(2014/04/11)

のぼうの城

戦国末期、豊臣秀吉(市村正親)の備前の水攻めを見た石田三成(上地雄輔)は自分もこのような戦がしたいと思い、8年後秀吉は最後に北条家に大群を投じ、秀吉は2万の軍勢で館林城と忍城を落とすように家臣・石田三成に命じた。
正木丹波守利英(佐藤浩市)は和尚(夏八木勲)に成田長親(野村萬斎)の行方を聞き、周囲を湖で囲まれた浮き城の異名の忍城には、農民や子供たちと親しい侍・成田長親がいて、城主・成田氏長(西村雅彦)の従弟で人気だけある男で領民からは「でくのぼう」を意味する「のぼう様」の愛称で呼ばれ慕われていた。
長親に想いを寄せる城主の娘・甲斐姫(榮倉奈々)と、長親の幼馴染で歴戦の強者・正木丹波守利英と、豪傑・柴崎和泉守(山口智充)と、軍略の天才を自称する酒巻靭負(成宮寛貴)らの仲間たちに、長親は呑気だが石田軍が館林城の降伏で忍城を包囲した。
成田氏長は北条氏政(中原丈雄)の出兵要求に秀吉軍と内通し、速やかに開城との言葉を残し、城代・成田泰季(平泉成)と長親に城を任せ既に小田原に向かい、忍城の500人の軍勢では2万の大軍相手に勝ち目はなく、開城を決意する泰季・長親たちだった。
戦のしたい三成が送った天下軍の威を借りた態度の長束正家(平岳大)と対面した長親は一転戦いを決意し、丹波ら武将たちや普段から長親を慕う百姓たち・たへえ(前田吟)やちよ(尾野真千子)やちどり(芦田愛菜)も立ち上がった。
それは戦で名を挙げたい三成の狙いだが、大谷吉継(山田孝之)だけは、忍城軍の士気の高さに警戒心を抱き、忍城軍は大軍と、農民や老兵までが活躍し、地の利を生かし騎馬鉄砲や火攻めなど多彩な戦術で天下軍を退けた。
忍城軍の奮闘に三成は、城の周辺に巨大な人工の堤を築き、それを決壊させる水攻めを決断し、完成し濁流が領民たちを高台の忍城本丸に押し込めた。
<以下、隠し字>
本丸が沈むのも時間の問題だが、忍城軍が絶望に包まれる中で長親は一人で武器も持たず小舟で三成が築いた堤へと向かい、敵と味方の前で踊り騒ぎ、長親と知った正家が鉄砲を撃つと湖に沈んだがそばにいた丹波や甲斐姫に救われた。
敵側で見ていた百姓・かぞう(中尾明慶)らは「のぼう様」が撃たれた事に腹を立て、夜に堤を崩し水が引き、長親は城外の百姓も仲間と言った。
三成は沼を埋めて総攻めをはかるが、小田原城が落ちて支城の忍城も開城になり、三成自ら長親に秀吉の命令を伝えたが、正家が家財没収を加えると長親はそれでは開城しないと答え、三成はそれを受け新たな長親の要求も受けた。
三成は北条で落ちなかったのは忍城だけと言い、秀吉の妾になる甲斐姫の文句に丹波は長親に言えと答え・・・・。


監督:犬童一心・樋口真嗣
特撮監督:尾上克郎
脚本:和田竜
出演者:野村萬斎・榮倉奈々・成宮寛貴・山口智充・上地雄輔・山田孝之・平岳大・西村雅彦・平泉成・夏八木勲・中原丈雄・前田吟・尾野真千子・中尾明慶・芦田愛菜・市村正親・佐藤浩市・
制作年:2011年


感想: 史実を元にしたフィクション。
北条軍で唯一落城しなかった忍城の戦いを描く。
長親と甲斐姫や仲間のユーモアなやりとりも見物だ。
(2014/04/17)

次郎長三国志

博徒・次郎長(中井貴一)はお蝶(鈴木京香)と祝言をあげ清水に残し、和田島の太左衛門(竹脇無我)・和田島の女房(朝丘雪路)に見送られ、津向の文吉(本田博太郎)から預かった喧嘩で捕方から逃げて子分たちと3年に渡る渡世修行に出た。
旅から、軍師の右腕・大政(岸部一徳)と法印の大五郎(笹野高史)と桶屋の鬼吉(近藤芳正)、途中で加わった森の石松(温水洋一)らの仲間と共に清水に帰った次郎長はお蝶を口説いた大野の鶴吉(木下ほうか)と女房・おきん(真由子)も手下にした。
追分政五郎(北村一輝)らが来て、赤鬼の金平(螢雪次朗)が約束を守らない相撲の興行をして欲しいと頼み引き受けるがお蝶は大変だった。
石松は小川の武一(西岡徳馬)から噂を聞き、おしま(ともさかりえ)を奪い返したかった。
相撲興行に、津向の文吉・小川の武一・今天狗の治助(六平直政)・黒駒の勝蔵(佐藤浩市)等の親分衆が集まり花会を開き、投げ節お仲(高岡早紀)が壺を振った。
追分政五郎が相撲のあがりをくすねてそれを追って赤鬼一家が殴り込みに来たが、保下田の久六(蛭子能収)が事情を話し次郎長は追い返した。
政五郎はお仲と会い、謝り次郎長は修行は自分でするものと言った。
法印の大五郎が女房を迎えに行くが病で死に、独りで帰った。
甲斐の祐典仙之助(高知東生)と三馬政(竹内力)が暴れており、次郎長は兄の代わりに甲州に向かい、お蝶も連れて夜に旅立ちを決め、お千(前田亜季)の婿入れの駕篭を手下が担いだ。
政五郎は祐典一家に捕まるのをお仲が見て、次郎長に告げ引き返すが、油断をみて猿屋の勘助(寺田農)を襲い政五郎を助け、小政と呼んだ。
江尻の大熊(春田純一)は鶴吉を殺し、お仲とお蝶を人質にしたが次郎長は斬り返した。次郎長はもう喧嘩はしないと決めるが、お蝶が病に倒れ保下田の久六を訪ね、女房・お駒(荻野目慶子)に迎えられた。
手下達は久六夫婦を疑い、三馬政がお駒の所に来たが、沼津の佐太郎(大友康平)が来て久六の悪たくみを知り逃げお蝶の病は悪く、三馬政を斬るという手下を大政が止めた。
お園(木村佳乃)は佐太郎の無事を祈り、2人で次郎長達を迎えた。
<以下、隠し字>
お園は佐太郎に自分を売って金を得ろと言い、鬼吉は父(長門裕之)に頼むが相手にされず母(草村礼子)から金をもらい、大政はおぬい(とよた真帆)から金を受け取った。
次郎長はその金は使えないと言い、お仲とおきんが来て博打の金を渡した。
皆が次郎長にどうやってお蝶を口説いたと聞いたが、お蝶は自分が祭りに誘うがなかなか何も言わなかったが最後に漸く、好きだと言ってくれたと言い、症状が悪化して皆に後を託した。
お蝶の死後に次郎長は祐典一家と三馬政に殴り込みをかけた。


監督:津川雅彦
脚本:大森寿美男
原作:村上元三
出演者:中井貴一・鈴木京香・北村一輝・温水洋一・西岡徳馬・笹野高史・岸部一徳・竹内力・ともさかりえ・高岡早紀・前田亜季・寺田農・荻野目慶子・竹脇無我・朝丘雪路・本田博太郎・螢雪次朗・春田純一・大友康平・高知東生・六平直政・蛭子能収・木村佳乃近藤芳正・長門裕之・木下ほうか・真由子・草村礼子・とよた真帆・佐藤浩市
制作年:2008年


感想: 何故か偶像化されている人物が何人か存在する。
その一人の清水の次郎長をより、偶像化した話だ。
それ故、日本人好みといえます。
そして、最大のテーマは次郎長とお蝶の恋物語です。
(2014/04/23)

人生逆転ゲーム

ギャンブルとホスト通いが原因で、複数の金融会社から借り入れしている本城佐紀(森下悠里)は、ある消費者金融会社で多重債務者向けの特別融資制度を紹介された。
条件は健康診断のみだが、他社の借金も含め全て帳消しする代わりに「命」を担保にするという内容だった。
健康診断は臓器移植用で、本契約で目先のお金欲しさに条件をのんだ佐紀が後日呼び出され指定された場所へ行くと、年齢も職業もばらばらな8人の男女が集められていた。
電話で全員に正式契約のために、2種類の薬を飲めと言い飲んだ者は気をうしない、ある部屋に閉じ込められて目を覚ました。
声が借金の返済と、「貢ぐ君」「ヤク中主婦」「高級クラブのママ(不二子)」「町工場社長」「コンピュータープログラマー(正木蒼二)」「チンピラ」「謎の細身の男」各々が互いの連帯保証人となり借金総額2億3千万円をまとめて返済は担保の「命」=臓器移植のドナーとなり自らが提供する臓器の金額で返済してゆき完済すれば終了すると言った。
話合いでは該当者が決まらずに、ドナーを決めるのはトランプ、コインを使った単純明快な死のゲームだった。
最大3人、最小1人は無事の計算と言った。
トランプの数値の大小で決めるゲームが始まり、全員の合計の偶奇で大きいか小さいかきまるとなった。
まず独りが決まり、遠隔操作でカプセルを溶かし眠らせた。 <以下、隠し字>
ネット上で、会員がゲームの賭けをしていて盛り上げ、勝者は掛け金の2%を受け取れると言い、現在のトップはプログラム盗作の訴訟中の「コンピュータープログラマー」だった。
次のゲームはコップにコインを入れて、水が溢れた者が負けで「ヤク中主婦」が手が震えて負けた。
次のゲームは神経衰弱だったが組むのも有りだった。
次は食事中に投票で決めるが、決戦投票になり佐紀を裏切った者が負けたが他にも裏切りがあった。
次は最後のゲームで生き残りはドナーの金額次第と言い、ロシアンルーレットだった。
最後の敗者は・・・・。


監督:室賀厚
脚本:BOB ROBERTSON Jr.
出演者:森下悠里・正木蒼二・不二子・木庭博光
制作年:2010年


感想: 古くからよくある設定で度々作られている。
ドナーを使うのが工夫だが、コンゲーム的要素は少ない。
永遠に作られるだろう。
(2014/04/29)

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