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鑑賞日記(2014/01)

THE 有頂天ホテル

大晦日のホテル・アバンティはカウントダウンイベントを控えていた。
歌手を目指していたアルバイトのベルボーイ・只野憲二(香取慎吾)は夢を諦め仕事を止めて故郷へ帰る為に、ギター等を同僚の客室係・野間睦子(堀内敬子)等に譲り私服でラウンジにいると、幼馴染みで現在会社社長の愛人・小原なおみ(麻生久美子)がスチュワーデスの服を盗み現れて話始めた。
シングルマザーだが息子の父は息子の汚職事件の噂の国会議員・武藤田勝利(佐藤浩市)という客室係・竹本ハナ(松たか子)はなおみの客室の掃除を野間と始め、荒れた部屋の整理中に高級な毛皮や宝石をつけて夢見ていたが、なおみの愛人の息子・板東直正(近藤芳正)が来てハナはなおみのふりをすると金で別れてくれと説得しだした。
武藤田は秘書・神保保(浅野和之)とホテルにいたが周囲をマスコミが取り巻き別のホテルへの脱出を謀るがコールガール・ヨーコ(篠原涼子)に会い堀田衛(角野卓造)との浮気写真を見せられ意気投合して中止した。
ホテルの宿泊部長の副支配人・新堂平吉(役所広司)は昔芝居を挫折してホテルマンに成ったが部下の信頼が深く次の支配人候補で料飲部長の副支配人・瀬尾高志(生瀬勝久)とアシスタントマネージャー・矢部登紀子(戸田恵子)とでトラブル続きの大晦日を乗り切る為に忙しかった。
イベントの垂れ幕の文字間違いはシーツと筆耕係・右近(オダギリジョー)に頼み、総支配人(伊東四朗)と打ち合わせ、ホテルでの「ステージマン・オブ・ザ・イヤー」の表彰パーティーの受賞者・堀田衛の妻で元妻・堀田由美(原田美枝子)と再会したが知らずに自分が受賞者だと言ってしまった。
矢部はイベントの腹話術師のアヒル捜しと服の盗難騒ぎをホテル探偵・蔵人(石井正則)に頼み、新堂の手伝いをしていると過去の仕事や妻との別れを聞き、次ぎに堀田由美から新堂が知らずに受賞者の振りをするが話す機会がないと言われた。
瀬尾はイベントの調整をするがコールガール・ヨーコの出没や芸能プロ社長・赤丸寿一(唐沢寿明)のアヒルやマジシャン・ホセ河内(寺島進)のトラブルに悩んでいた。
堀田衛は妻・由美と受賞式で来たが昨年がスキャンダルで辞退と聞き、ヨーコから見せられたスキャンダル写真を取り戻す事に夢中で受賞式に遅れ、表彰が始まり新堂は受賞者のふりでスピーチするが「ステージマン」ではなく「スタッグマン」(鹿の交配技師)で由美がカバーのスピーチをして、新堂は全てを知るが由美にホテルの副支配人は立派と言われた。
<以下、隠し字>
イベントに出演の歌手・桜チェリー(YOU)は、赤丸に事務所の為に顧客と寝る事を強要され新堂を部屋で待っていると、新堂と由美の会話を聞き、逃げる時にヨーコの毛皮を盗んだ。
なおみのふりをしていたハナは境遇を知るが、会社社長・板東健治(津川雅彦)が来る途中に事故にあいホテルの部屋に寝かされ、本当の愛人・なおみに部屋番号を教えた。
矢部から頼まれ只野は大物演歌歌手・徳川膳武(西田敏行)と付き人・尾藤(梶原善)の世話をするが徳川はいつもの様に本番以外は落ち込み、只野に歌わせた。
ヨーコと会った武藤田は自殺を決心したが、隣室から只野の暢気な歌が聞こえ止め暴露の記者会見を設定するが、ハナは昔の恋人・武藤田に嘘と見抜き汚名でも政治家を続けろと言い、会見は中止するがセットしたホテルの信用は困るので新堂は武藤田に中止会見をして、武藤田をマスコミから逃がす計画をして内部に詳しいヨーコや客室係の協力で成功した。
憲二は桜チェリーを激励しホセ河内らも理解し社長に内緒でイベントで歌わせた。
新堂は由美にホテルマンとしてがんばると言い、右近の垂れ幕は見事でカウントダウンで新年が来た。


監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
出演者:役所広司・松たか子・佐藤浩市・香取慎吾・篠原涼子・戸田恵子・生瀬勝久・麻生久美子・YOU・オダギリジョー・角野卓造・寺島進・近藤芳正・浅野和之・堀内敬子・石井正則・原田美枝子・伊東四朗・唐沢寿明・梶原善・津川雅彦・西田敏行
製作年:2006年


感想: ホテル内で多重のトラブルが同時並行に起きるストーリーです。
従って梗概は内容と差があるし、映画の面白さを書けない。
特に小道具の使い方に優れた作品だが、見るしか理解は無理でしょう。
(2014/01/05)

みんなのいえ

脚本家・飯島直介(田中直樹)はマンションを舞台にしたドラマを書きマンション管理人(近藤芳正)が住人・中井貴一(中井貴一)の部屋から現れるゴジラ(田口浩正)・火星人(遠藤章造)で話題だがネタ切れ気味だが堀ノ内修司(布施明)に期待された。
直介と妻・民子(八木亜希子)は郊外にマイホームを建てる事になり、設計を民子の大学後輩のインテリアデザイナー・柳沢英寿(唐沢寿明)に、施工は民子の父で大工棟梁・岩田長一郎(田中邦衛)、申請は須賀(白井晃)に依頼し、長一郎は職人ら荒川Sr.(八名信夫)・荒川Jr.(伊原剛志)・佐野(江幡高志)・八木田(井上昭文)・米田(榎木兵衛)・松前(松山照夫)・永井(松本幸次郎)を集めるが仕事が始まらなかった。
アメリカ建築をデザインする柳沢と頑丈な和風建築の長一郎は対立し基本デザインがNGになり、アーティストのプライドと職人の誇りが全てに対立し、直介と民子はとまどうだけだった。
そこに直介の母・飯島セツ子(野際陽子)が風水占いで注文を付けこんらんが増え、作業を始めるがインチを使う柳沢と寸の長一郎は対立し、須賀が密かに図面を作り出した。
<以下、隠し字>
地鎮祭が神主(香取慎吾)と棟上式が行われ柳沢は呆れ、岩田光代(吉村実子)は娘の為と思うがデザイナー無視の作業が始まり、民子は柳沢と長一郎が似ていると思い、長一郎は柳沢がタイルに竹割りを指定した事から柳沢のデザインした家を見に行った。
大雨の日に長一郎が心配で建築中の家を見にゆくと柳沢がおり、直介が車で行くと帰る柳沢の車と接触し怪我をしたが、柳沢の車には翌日納期の顧客の西洋家具が載せていたが壊れていたが長一郎が見事な職人技で直した。
2人はカンナの腕を見せ合い語りあい、3人は完成した家の中に秘密の記念品を置いた。
家が完成し、親戚が来てお祝の中で、柳沢と長一郎は丘のから家を眺めた。


監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
出演者:田中直樹・八木亜希子・唐沢寿明・田中邦衛・近藤芳正・中井貴一・田口浩正・遠藤章造・布施明・白井晃・八名信夫・伊原剛志・江幡高志・井上昭文・榎木兵衛・松山照夫・松本幸次郎・野際陽子・吉村実子・香取慎吾
製作年:2001年


感想: 離れた考えの2人の様だが実は、それぞれの拘りに忠実で似た性格。
しかし、家を作る大仕事では細部の食い違いが多数起きる。
次第に理解と妥協で家が完成する過程を描く。
ゲスト出演が多い。
(2014/01/11)

ヒポクラテスたち

京都・洛北医科大の最終学年は臨床実習(ポリ・クリ)で6-7人のグループが、各科の廻り、愛作たちのグループは「避妊法」習いながら恋人・中原順子(真喜志きさ子)を妊娠させたらしい荻野愛作(26歳)(古尾谷雅人)・医者に不安な木村みどり(24歳)(伊藤蘭)・プレイボーイの河本一郎(25歳)(光田昌弘)・野球好きな王龍明(24歳)(西塚肇)・脱サラ加藤建ニ(31歳)(柄本明)・ガリ勉大島修(23歳)(狩場勉)などがいた。
ポリ・クリは発見と失敗ばかりで、みどりは皮膚科が苦手で河本らは分娩介助で失敗したりの連続だった。
愛作は学生寮に住み、寮会議では新入生の野口英雄(宮崎雄吾)・左翼運動家南田(内藤剛志)・寮長渡辺(金子吉延)らがディスカッションするがいつも結論は出なく真実は判らないという結論になり、映画に没頭する者、学生運動入る者などがいた。
妊娠をようやく確かめ小さな病院で、順子の手術をしたが、職業への愛作の迷いは増え順子の家から遠ざかっており、入院後も容態の悪い順子は郷里から父親・中原虎一(牟田悌三)が迎えに来て京都の戻る事はなかった。
野口が学生運動で検挙され、木村みどりと愛作は緊急病院で実習するがみどりは死を見過ぎて迷いが生じており、愛作も似た状況だった。
<以下、隠し字>
誰もが悩みを持つか、国家試験に自信がないか、卒業試験さえ自信がなく、結局はなにかに没頭するか逃げた。
愛作は医師国家試験の勉強に没頭したが新聞で「偽医師」のニュースを見てそれが中原順子の手術先で、精神に異常が生じた。
1年後親友・西村英二郎(小倉一郎)は精神科医になり愛作は患者だった。
医師になれた者、目指す者、亡くなった者それぞれ別れていき・・・・。


監督:大森一樹
脚本:大森一樹
出演者:古尾谷雅人・伊藤蘭・柄本明・光田昌弘・西塚肇・狩場勉・小倉一郎・阿藤快・内藤剛志・金子吉延・斉藤洋介・加納省吾・宮崎雄吾・真喜志きさ子・鈴木清順・牟田悌三・絵沢萠子・角替和枝・原田芳雄・軒上泊・高山千草・草薙幸二郎・渡辺文雄
製作年:1980年


感想: 荻野愛作を中心に、多くの医師を目指す者の迷いや失敗を描く。
ストーリーは複雑とも、最後に医師になった者もその前は頼りない事を描くだけとも言える、医師も人間で間違いの多い初心者から始める。
当たり前なのか、命を預かる者がこれで良いのかとの訴えかすらはっきりしない。
そもそも普通の人間が普通にサボり・悩みながら医師を目指すのだから、挫折してもそれも不思議はないだろう。
(2014/01/17)

神童

言葉を覚える前に楽譜が読めた成瀬うた(成海璃子)は、ピアノの才能を持つ神童と呼ばれたが、中学生になった今は自分が本当にピアノが好きかどうか判らなくなっていた。
音大を目指す菊名和音ことワオ(松山ケンイチ)はピアノの練習に明け暮れ近所からうるさがられていたが、うたが通りがかりにピアノを弾いて皆驚いた。
試験に落ちたら実家・菊名久(柄本明)の青果店を継ぐことになっていて、うたはアドバイスをして次第に親しくなっていくが、母・成瀬美香(手塚理美)が呼びに来た。
うたは以前の家のピアノをワオに貸して練習させ、相原こずえ(三浦友理枝)の演奏会に2人は行き、うたは批判してもめた、ワオは猛勉強を始め菊名正子(キムラ緑子)は心配した。
ワオは見事音大に入学するが、好きなだけではすごせなく、賀茂川香音(貫地谷しほり)のピアノ伴奏を始めた。
うたは原因不明のめまいと耳鳴りに悩まされるようになり、長崎和夫(甲本雅裕)が来てもレッスンは断り、母が父・成瀬光一郎(西島秀俊)のピアノを処分して父を思い出した。
<以下、隠し字>
うたは音大で、香音とワオを見た後で展示のピアノを弾き多くの人が聞いた。
世界的な巨匠ピアニスト・リヒテンシュタイン(モーガン・フィッシャー)の体調不良と指名で代演でコンサートに出ることになったうたは、ワオも来ていたが素晴らしい演奏で聴衆を圧倒したが、演奏後耳鳴りで倒れた。
それ以来、うたの耳から音が消えて、父のピアノのある倉庫に来て、父のピアノを発見するが弾けなかったが、ワオ来てが弾き始めると、うたも弾き始めた。


監督:萩生田宏治
脚本:向井康介
原作:さそうあきら
出演者:成海璃子・松山ケンイチ・柄本明・手塚理美・三浦友理枝・西島秀俊・甲本雅裕・貫地谷しほり・モーガン/フィッシャー
制作年:2007年


感想: 音楽は全く無縁だし、神童とも無縁で、感性と勉強の関係は判らない。
既にほぼ完成していて、次の段階に進む所で立ちとまっていたと解釈する。
たぶん、違うだろうが、神童の心は理解は難しい。
(2014/01/23)

東京島

夫婦二人・清子(木村多江)と隆(鶴見辰吾)は船旅の途中嵐で無人島に漂着した。
ある日16人の若いフリーターが流れ着き「東京島」と名付けフリーター的生活が始まり、やがて夫は死に、しばらくしてワタナベ(窪塚洋介)が密航に失敗した6人の中国人に会い、若い男23人と清子になった。
くじでGM(福士誠治)が清子の夫になるが、ヤン(鄭龍進)の筏船で島を離れた。
GMは森軍司として共産生活の指導者になり、清子の船は元の島に流れ戻った。
森軍司は必要なのは宗教と言い、清子は脱出を考えていたが妊娠に気づいた。
やがて、漂流してきた多くの色々な所から来た女性に会い洞窟を見つけたりしたが、清子は双子を産んだ。 <以下、隠し字>
女性たちは乗ってきたボートに清子と子供を乗せた。
10年後、島で王子が挨拶し民族化していた。
東京では、清子と子供と誕生日を祝っていた。


監督:篠崎誠
脚本:相沢友子
原作:桐野夏生
出演者:木村多江・鶴見辰吾・山口龍人・窪塚洋介・福士誠治・鄭龍進
制作年:2010年


感想: 非現実な設定の話だが、離島での生活モデルのシュミレーションだろうか。
永住・脱出の選択。
何もしない・働くの選択。
個人主義と、共産主義の選択。
日本人と中国人、男と女。
判りずらい。
(2014/01/29)

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