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鑑賞日記(2013/06)

おまえが嫌いだ

郡司(松田賢二)は、女・安奈(村井美樹)に会うために脱獄して家に向かった。
女は郡司と仲の悪い京平(梅宮哲)と暮らしていて、郡司を無視してオーデションに行くと言い、郡司は京平の車を無断使用して女をオーディションに送り郊外の豪華なホテルに着き、止めようとするが女は仕事とホテルに入った。
郡司は、車内で京平の拳銃を見つけ電話に出ない女を探しに部屋へ行き音楽プロデューサー・佐谷(武内享)と揉みあい殺した。
女とそこを離れようとする郡司だが、女は巻こむなと怒り友達の家に行こうと言い、レスビアンの女ふたりの家に行くが郡司は馬鹿にされた。
京平は郡司が女の家に来たと知り、刑事・武山(小沢和義)に頼み、盗まれた車のGPSを頼りに女と郡司を追い、女の友の所へ行き脅すが無視されて殺した。
女と郡司は新聞の記事で知られている事でホテルに逃げ込むが、ニュースで女は友人の死を知り郡司に、脱獄して現れて仕事も友人も無くしたと怒った。
そして、子供がいるが人殺しを父と言えなく、自分も1年会っていなく名前は桜里(柴山夏実)で姉に預けていると言い、会いに行くと言う郡司に父と言うなと言った。
京平と武山は郡司達を見つけ追い、待って武山が寝ている間に京平は拳銃を奪った。
郡司は子供と3人で暮らそうと言うが、女は子供の事を考えて無理と答えた。
武山は京平が拳銃を奪ったと知り、車で追った。
<以下、隠し字>
姉は女に警察が来ていて捕まるし勝手に生きないでと言い、京平が桜里を人質にして近づく姉を撃ち、武山は郡司は脱獄と殺人で終わりで郡司も京平も邪魔と言った。
女は桜里は武山の子供だが妻子がいるので、郡司の子供と偽り姉に預けたと言った。
郡司はどうしてと暴れ、そして・・・・・。


監督:加納周典
脚本:加納周典
出演者:松田賢二・村井美樹・梅宮哲・武内亨・小沢和義・柴山夏実
制作年:2005年


感想: 多くは、郡司からの視点で描かれるが思い込みとかけ離れた事実が次々と現れる。
脱獄してまで逢いに来たのだから、女は喜ぶ筈と思い込み信じるのが現実離れだ。
そして、現実は表面的に描かれるよりももっと厳しい。
(2013/06/03)

ザ・マジックアワー

街のボス・天塩幸之助(西田敏行)の愛人・高千穂マリ(深津絵里)との事が発覚したクラブの支配人・備後登(妻夫木聡)は伝説の殺し屋「デラ富樫」を5日以内に連れてくることを要求されたが、マダム蘭子(戸田恵子)・鹿間隆(伊吹吾郎)・鹿間夏子(綾瀬はるか)から行方も顔も判らないと聞き、映画撮影の偽装を考えた。
売れない役者・村田大樹(佐藤浩市)はマネージャー・長谷川謙十郎(小日向文世)と、映画監督・備後から映画の主演を依頼され、「デラ富樫」のニセ者と知らず初めて主役と張り切るが台本がなく、長谷川はカメラを見せろというと鹿間は近所の撮影隊を騙してカメラを見せて撮った。
天塩は対立する江洞潤(香川照之)から狙われて「デラ富樫」を配下にしたく対面の席でもオーバーな仕草の村田を雇い、天塩の部下・黒川裕美(寺島進)の仕事でも偶然に信頼されるが、きわどい備後の目論みにマリは街から逃れようと誘った。
天塩と黒川は国税監査対策にまじめな経理・菅原虎真(市村萬次郎)の殺害を「デラ富樫」にさせるが、備後は警察に引き渡すが、天塩と繋がっており3人共に捕まった。
計画はくずれ、村田も映画撮影でないと気がつくがマリに救われ、たまたまカメラに写った自分を見て村田は、映画仲間を呼んで、天塩を騙す芝居を仕掛け様とした。
<以下、隠し字>
全てを失った天塩に対し、マリは真実の愛に目覚め2人で街を去り、計画途中の備後と村田の前に本物のデラ富樫が現れたが、映画のトリックで騙し成功し、村田は役者を続け様と決めた。


監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
出演者:佐藤浩市・妻夫木聡・深津絵里・西田敏行・小日向文世・寺島進・香川照之・戸田恵子・伊吹吾郎・市村萬次郎・浅野和之・柳澤愼一・甲本雅裕・近藤芳正・梶原善・阿南健治・榎木兵衛・堀部圭亮
制作年:2010年


感想: 細かいエピソードの積み重ねで構成されているので、梗概では何か判らない。
コメディの中に、意外な事を例えば教訓的に入れている。
そして、映画仲間の協力で主役がヒーローが生まれる事が裏テーマだ。
細部の拘りは異常だ。
(2013/06/09)

けものみち

成沢民子(名取裕子)は、やくざに刺されて動けなくなった夫・寛次(石橋蓮司)をかかえて割烹旅館・芳仙閣で住み込みの女中をしていたが、寛次は民子が家に戻るたびにいたぶった。
芳仙閣にニュー・ローヤル・ホテルの支配人・小滝章二郎(山崎努)が訪れ、民子に今の生活からべつのみち・けものみちへ行く事をほのめかした。
民子は誘いに乗ると決め失火に見せかけて夫を焼き殺した。
民子は弁護士・秦野重武(永井智雄)により、政財界の黒幕・鬼頭洪太(西村晃)の邸宅に連れて行かれた。
そこは、山倉米子(加賀まりこ)・黒谷進(林ゆたか)ら数人が使えていた。
民子は鬼頭に気にいられ、面倒を見る事になった。
寛次の焼死事件は、家政婦(松本マツエ)の証言があいまいで小滝が民子のアリバイを証言したので警察と消防署は失火としたが、担当刑事・久恒義夫(伊東四朗)は独自に捜査し民子を疑った。
民子は、外出を許されて小滝を訪れて、前の愛人が米子でその前が芳仙閣女将(高森和子)と知った。
民子は、外出中に久恒に見つかり証拠をちらつかせられて、鬼頭の名を出した。
久恒は鬼頭の屋敷を調べようとして、黒谷らに追い出された。
高速道路面公団理事・岡橋(増田順司)は香川公団総裁(入江正徳)の対策が出来ずに死に、香川も女の殺害容疑の罠にはまり辞任した。
これらの事件を捜査中に、久恒は鬼頭の屋敷で見た黒谷が容疑者と知り、彼が民子の元夫の事件に関わった事も知った。
民子は小滝と外で会い続けるが、鬼頭を調べた過ぎた久恒は警察官を免職された。
小滝はホテルの支配人を止めていて、久恒が調べ続けるので外出を禁止された民子は小滝に会えずに焦った。
免職後も久恒は、自分が調べた鬼頭の闇の部分を書いて中央新聞社デスク(塩見三省)に持ち込むが、鬼頭を恐れる新聞社は採用せず、逆に鬼頭の指示で殺された。
鬼頭が食事中に気分が悪くなり沢杉病院に運び込まれ、原因が中毒で誰かの殺意と思われた。
<以下、隠し字>
食事係の米子が疑われたが、潔白を変えないままで衰弱死した。
自宅に戻った鬼頭は、秦野に小滝を連れてこさせ民子との仲を見た。


監督:和田勉
脚本:ジェームス三木
原作:松本清張
出演:名取裕子・山崎努・永井智雄・西村晃・加賀まりこ・林ゆたか・松本マツエ・伊東四朗・高森和子・増田順司・入江正徳・塩見三省・小林かおり
制作年:1982年


感想: ミステリというよりは、政財界の黒幕の世界を描いています。
闇の世界の力で動く世界と、そこで生き抜く人たちは表の世界からは想像出来ない内容で描かれています。
その世界に飛び込んだ民子は、完全に染まりきれなかった。
(2013/06/15)

アイ・アム I am

医師・江成瑞恵(酒井和歌子)は看護師ロボットのミキ(水川あさみ)を制作した。
看護師・羽月和(菜葉菜)はバナナを見て狂った介護ロボットのジローを叩き壊した。
数日後、胸の持病が悪化した岩田の車が病院の駐車場で待つ看護師・樋野裕子(佳村さちか)たちに突っ込むがミキが車を止めた。
看護師ロボットのミキは仕事を始め周囲から色々な見方や扱いを受けた。
バナナを持つ少年・まさるには裕子はミキを遠ざけ、治療中のサッカー選手・川尻周(柏原収史)はミキを見て驚き瑞恵に事情を聞いた。
外科医の田辺(村田雄浩)は死のまじかだったがミキに興味を持ち、抱きかかえさせて外に出たり、緊急治療させたりして、ミキの感情を人間に近づけ様とした。
ミキは、そのうちに水を見ると異常になり田辺の入浴中に浴槽に倒れ込んだ。
ミキは雨を見つめ、川尻は一緒に雨の中を遊ぶが発熱し裕子はそれにジェラシーを感じ、川尻は自分のせいでミキが人間に近づいていると言った。
まさるがジローが猿だったとミキに言い、江成一信(長谷川初範)はミキは猿でないが自分探しは止めた方が良いと言った。
今井リサ(広田レオナ)からミキは江成夫妻の湖で事故死した子供と聞いた。
田辺が医療過誤で死にミキは自分がやったと言うが川尻は信じなく、瑞恵はデータを取り出すために回路を切った。
<以下、隠し字>
裕子が自白してミキは再度、動作したが川尻の事故が自分が絡む事を知り、自分は自分としていたいと思い、川尻は裕子に会い田辺の過去データから釈放されると言った。


監督:石侍露堂
脚本:門馬隆司・石侍露堂
原作:管浩江
出演者:水川あさみ・柏原収史・佳村さちか・村田雄浩・菜葉菜・広田レオナ・長谷川初範・酒井和歌子
制作年:2008年


感想: 原作的には近未来の話だが、現在の医療と生物学や安楽死の問題と絡む所が多くて、小説とはうって変わって思いテーマ作品になっているようだ。
(2013/06/21)

ごくつま刑事

潜入捜査員が殺され別のスパイが必要になったが、何故ばれたかの謎が残った。
京極さくら(松本莉緒)は、高級クラブ「京桜」のママで黒不二組若頭・京極龍一(真木蔵人)の妻だがチンピラに襲われ龍一が刺してしまい捕まった。
さくらに警視庁特別室室長・天神恭一(中村橋之助)から夫の仮釈放とスパイの誘いがあった。
さくらは背中を触ると御利益があると言われていたが、天神から呼び出しがありスパイ、新しい薬を調べる指示がありさくらは手下・順平(加藤慶祐)に調べさせるが、店に曽山刑事(蛍雪次郎)という麻薬専門の刑事が来た。
薬が禁止の黒不二組の縄張りで元売・谷川を張ったが4課が割り込み逮捕した、順平は半藤組員を見た。
さくらは、半藤組のチンピラに襲われる女・桂子(恒吉梨絵)を助けたが何故同じ組の恋人の拓也を探しているのか判らなく、さくらの店を出ると連れ去られた。
さくらは黒不二(村野武範)を通し、南郷組長(袴田吉彦)を通して半藤組長と会い背中の刺青に誓い桂子を助け出すが、桂子は父が曽山刑事といった。
拓也は半藤組の鍵を持っていたというが死体で見つかった、桂子は拓也が最後のメールを送った日に父が血がついた服を洗うのを見た。
曽山と半藤組が会って、拓也殺しと薬の行方でもめるが次の取引の話で別れた。
順平とさくらは半藤組を張り、車を尾行して天神に連絡し、曽山は薬の工場で立ち会い、裏切りあいの殺しあいが始まった。
駆けつけた天神は曽山を犯人としりながら見逃すしかないが、さくらは法律の外といった。
<以下、隠し字>
桂子はさくらに頼まれ、父が鍵を持っているのを見つけ、さくらは曽山と決着をつけた。


監督:横井健司
脚本:堀内靖博
原作:香川まさひと・和気一作
出演:松本莉緒・真木蔵人・加藤慶祐・螢雪次朗・中村橋之助
制作年:2010年


感想: キャラクターものであり、それが生きる設定です。
事件は大きく全て解決できないし、後半までは手掛かりもないが、雰囲気で予想はできる。
(2013/06/27)

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